わたしはかもめ2006年鴎の便り(8月)

便

8月5日

千葉ロッテ3x−2福岡ソフトバンク(千葉マリン)

ロッテが今季7度目のサヨナラ勝ちで連敗を止め、3位日本ハムと5ゲーム差となった。ロッテは1回にワトソンの適時打で先制。2回に城所の適時打で同点に追いつかれるが、4回に堀の適時打で勝ち越しに成功。しかし、5回にカブレラの適時二塁打で再び同点とされた。そして、迎えた10回、1死から代打・パスクチが来日初となるサヨナラの5号ソロを放ち、延長戦を制した。ソフトバンクは今季3度目のサヨナラ負けで連勝は3でストップ。貯金は17に減った。なお、西武が勝ったため、1日で2位転落となった。

12345678910R
福岡ソフトバンク01001000002
千葉ロッテ1001000001x3x

◇ワトソン先制打

1回無死三塁、ワトソンが先制打。「先頭の代田がいきなり三塁打でチャンスを作ってくれたので、何とか得点に結びつけたかった」。カウント2−1からの4球目、140キロの直球を上から強く叩きつけると、打球は高いバウンドで一、二塁間を抜ける適時打となった。「初回に先制点を取ることができてよかった」。2試合ぶりの先制点で、低迷気味の打線に勢いをつけた。

◇ベテラン堀が2点目

1−1の4回。連打で無死一、三塁から、堀の左前適時打で勝ち越し。「初球から球種とかではなく打てるゾーンだけ狙っていました」。初球、139キロの低めの変化球を強振すると、球足速いゴロが三遊間を割った。「打ったのはスライダーだと思う。いいコースに飛んでくれた」。三塁から今江が勝ち越しのホームを踏んだ。「今は打線がうまくつながらないので、とにかく次につなぐ気持ちで打席に入っている」。ベテランの一打が2点目をたたき出した。

「打てるゾーンだけ狙っていました。今は打線はうまくつながっていないので、とにかく次につなぐ気持ちで打席に入ってます。」(同点の4回裏に左前へ勝ち越しの適時打)
ワトソン
「先頭の代田がいきなり三塁打でチャンスをつくってくれたので、何とか得点に結びつけたかった。強くたたけたから打球が高く弾んでくれたね。」(1回裏に右前へ先制打)

◇先発久保、役目果たす

久保が9安打されながらバックの好守もあり、何とか2失点で6回を投げきり、先発の役目を果たした。「ゲームを作ることができたけど、もっと内容のある投球ができるはずだった」。スライダー、フォークなどの変化球で丁寧に低めを突くのが持ち味。「これまでと比べるとミスは少なくなったがまだミスがある。もっと投げミスを減らしていきたい」と貪欲だった。悪くない球を痛打されたが、2死からの失点と本人も納得はしていない。「先発としてもう少し投げたかったが、球数も多かったので仕方がない」。104球の降板にさえない表情だった。

◇パスクチ、最高のスイング

この瞬間をどれほど待ち望んでいたことか。右翼スタンドの声援は一瞬の静寂の後、大歓声に変わった。10回1死無走者、右の藤岡に対し、千葉ロッテベンチは代打橋本を告げたが、ソフトバンクは左腕篠原に継投、ベンチは再び右のパスクチをコールした。カウント2−2から142キロの直球を強く振りぬくと打球はファンで埋まる右翼席へ一直線。パスクチは「1、2球目で気持ちが楽になった。(本塁打した一打は)最高のスイングができた」。「いいタイミングで監督が自分を使ってくれた。何とかチームに貢献したかった」。お立ち台で背番号43は元気な声で言いきった。

リリーフ陣も期待に応えた。藤田、薮田は、リードした終盤での登板が本来だが、同点での継投にナインは燃えた。もちろん、ベンチで戦況を見守ったパスクチの心の準備はできていた。殊勲の助っ人は「まだまだ優勝を諦めない。プレーオフ進出を目指して頑張る」。背番号26のユニホームを突き上げて誇らしげに言った。

バレンタイン監督
「パスクチが見事に期待通りの一振りで決めてくれた。今までなかなかいい打撃をすることができなかったが(試合前まで打率1割9分8厘、4本塁打)、ポテンシャルの高い選手なのでこの本塁打(5号)をきっかけに本来の打撃を取り戻して欲しい。藤田、薮田、神田のリリーフ陣がとても素晴らしい投球をしてくれた。彼らの踏ん張りで勝利を挙げられた。」

◇小宮山2年ぶり抹消

千葉ロッテの小宮山悟投手(40)が5日、2004年6月21日以来約2年ぶりの出場選手登録を抹消された。代わって寺本四郎外野手(26)が昇格した。今季の小宮山はここまで19試合、25回2/3を投げ、0勝1敗、防御率4.21。

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代田の代打の代打が決めた!!パスクチサヨナラ弾

代田の代打の代打、ロッテ・パスクチが決めた。延長10回裏。篠原にカウント2−2とされたが、強いスイングを変えない。高めの直球を叩き、打球は右方向へ舞い上がる。強い腕の押し込みで右翼席まで白球を届かせた。5号サヨナラ弾。生還するとナインの手荒い祝福に、198センチの長身を折り曲げた。

「真っ直ぐを待っていて、変化球から来た。真っ直ぐが来るのは分かっていた」という。追い込まれ、緩い球の可能性を残し、それでも振り負けない。「打撃練習でも(各方向に)打ち分けていた」と準備はできていた。サヨナラ弾は「01年(米メジャー)2Aで三者連続本塁打の最後に打った」という。

5月27日以来の1発がチームを救った。交流戦で快進撃し、6月15日には最多貯金13。だが急激に失速し、負ければ貯金ゼロの窮地だった。バレンタイン監督は「(パスクチは)一振りで試合を決められるポテンシャルを持っている。10日間ぐらい、ずっといい試合を続けている。続けていれば、勝つこともある」と話した。再スタートの貯金2。まだまだ昨季覇者は諦めない。

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久保反省2失点

先発久保は試合をつくるだけでは、満足しなかった。6回2失点も「もっと内容のある投球ができるはずだと思う。これまでと比べるとミスは少なくなりましたけど、まだミスがあります」と反省した。6回表には2死から3連打され、左翼・代田の捕殺に救われただけに、自身に合格点は出せなかった。

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パスクチ、代打の代打でサヨナラ弾[スポニチ]

バレンタイン監督と熱い抱擁を交わした113キロの巨漢助っ人・パスクチは目頭を熱くした。来日初のサヨナラ本塁打。しかも代打の代打で打った。

「ここ2週間、チームがあまりいい試合をできてなかったから機会があれば貢献したかった。最高のスイングができた」。延長10回1死無走者で指揮官は代打・橋本を告げたが、左の篠原に代わると右のパスクチを起用。142キロ直球に振り遅れても持ち前のパワーで右翼席中段まで運んだ。来日1年目の昨年に続いて今季も1軍と2軍を行ったり来たり。今回も球宴前にベニーの故障で昇格していたが、負ければ5月12日以来となる勝率5割逆戻りの危機を救った。今季50勝目を挙げたバレンタイン監督も「パスクチは1発で試合を決めるポテンシャルを持っている」と絶賛した。

◇神田、3年ぶり○

神田が新人時代の03年以来3年ぶりの白星を挙げた。延長10回1死一塁のピンチで登板し、まずカブレラを中飛。松中は歩かせたが、ズレータを三ゴロに仕留めサヨナラ勝ちにつなげた。「棚からぼたもちが落ちてきたみたい。でも(2勝目は)嬉しいです」と笑顔。今季は20試合にリリーフし、防御率0.81と抜群の安定感。指揮官も「素晴らしいの一言」と絶賛した。

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ロッテ・パスクチが代打サヨナラ弾!眠れる大砲お目覚めだ[サンスポ]

右翼席の観衆は一気に総立ちだ。延長10回1死から、代打・パスクチがサポーターの待つ右翼席に特大のサヨナラ弾。この打席まで打率1割台だった眠れる大砲が、最高の場面で目を覚ました。

パスクチ
「チームはここ2週間いい試合ができていなかったから、出番があれば貢献したかった。監督がいい場面で起用してくれたね。」

米大リーグ2Aで、サヨナラ本塁打の経験はあるが、代打では初めて。普段物静かな男も、思わず興奮した。

2−2で迎えた延長10回。バレンタイン監督は3番手の藤岡に対し、代打・橋本を起用。ここでソフトバンクは左の篠原にスイッチ。ボビーも迷わず、パスクチを代打の代打に告げた。「橋本かパスクチが打ってくれると思った」と久々のマジックにニンマリだ。

この日は04年7月以降2軍経験のなかった小宮山を「ファームで登板機会が必要」と降格させ、3年ぶりのに寺本を1軍に昇格させた。ベテラン右腕を欠いてでもカンフル剤が欲しかった。そんなボビーの執念が、勝利に結びついた。

「今はこの順位だけどまだ諦めないよ」はパスクチ。負ければ貯金は『0』、しかも昨季の負け数『49』に並ぶところだった。苦しい戦いが続き4位に甘んじているが、前年王者の戦いはまだ終わらない。

◇3年ぶり!神田タナボタ白星

神田が3年ぶりの白星を挙げた。藤田、薮田の後を受け、延長10回1死から登板。クリーンアップと対戦する厳しい場面だったが、最後はズレータを三ゴロに打ち取った。神田は「タナからぼたもちみたいなものです」と笑顔。今季は中継ぎで20試合に登板、防御率は0.81と絶好調。「点を与えなければ、負けることはない」と表情からは、自信がみなぎっていた。

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パスクチ、サヨナラ弾…ロッテ劇勝10回代打の代打が決めた[報知]

最高のお返しを届けた。ファンの切なる思いに、代打の代打・パスクチが応えた。試合前、今季初めてビッグフラッグが掲げられた右翼席へのサヨナラアーチ。「最高のスイングができたよ」怪力助っ人のミラクル弾で、ロッテがデッドラインで踏みとどまった。

1発にかけた。延長10回、1死。左打ちの代打・橋本に対して左腕・篠原が投入されると、ボビーはすかさず右のパスクチを送った。狙いは直球1本。1、2球目のストレートをファウル。3、4球目の変化球には目もくれない。5球目、外角高めの直球を豪快に振り抜いた。“代打の代打”のサヨナラ弾は、98年7月7日、対ロッテ戦でのオリックス・広永以来8年ぶり4人目。「アリガトウ!アリガトウ!」怪力助っ人は歓喜の千葉マリンに、独特の低い声を響かせた。

9人目のWBC戦士が、ついに本領を発揮した。イタリア代表として参加したWBC予選では、パドレスのピアザと主軸を形成した。シーズンではここまで打率1割台に低迷したが、バレンタイン監督は「ポテンシャルの高い選手であることは間違いない」と信頼し続けた。打撃練習では3方向への打ち分けを徹底。右への1発に「練習の成果が出た」と満足げに振り返った。01年には2Aでサヨナラ本塁打をマーク。「確か、3者連続アーチの最後に打ったのが僕だった」と5年ぶりの快感に酔いしれた。

激戦を制して、貯金全放出の危機を脱出。P砲は「プレーオフを諦めずに頑張りたい」と右翼席のファンに約束した。残り38試合。昨年と同じ結末を信じて、ロッテは3強の背中を追う。

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代打パスクチがサヨナラ弾[ニッカン]

6回2失点で降板したロッテの久保は「もっと内容のある投球ができたはず」と複雑な表情を浮かべた。失点は共に2死からで、9安打を浴びたうち7−9番の下位打線に5安打を許した。本来は打者の手元で微妙に変化する直球が持ち味だが、今季は何度も抜けたボールを痛打されている。右腕は「綺麗な回転の速度のある直球」を習得しようと懸命なだけに「もう少し投げたかったけど、球数(104)も多かったから仕方ない」と不完全燃焼の様子だった。

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不完全燃焼の久保[ニッカン]

ロッテの代打パスクチが試合を決めた。延長10回裏。篠原から5号サヨナラ弾。「本塁打は狙っていなかったけど最高のスイングができた。ここ2週間ぐらい、いい試合ができていなかった。チームに貢献したかったし、いい場面で監督が起用してくれた」。5月27日の巨人戦以来となる1発が、このカードの連敗を5で止めた。今季7度目のサヨナラ勝ちに、バレンタイン監督は「パスクチは一振りで試合を決められるポテンシャルを持っている」と話した。

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小宮山が出場選手登録外れる[ニッカン]

ロッテの小宮山が出場選手登録を抹消された。バレンタイン監督は「ケガではない。登板する機会がないから、下(2軍)で、数イニング投げる必要がある」と説明した。

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