わたしはかもめ2006年鴎の便り(8月)

便

8月6日

千葉ロッテ1x−0福岡ソフトバンク(千葉マリン)

ロッテが今季2度目の2試合連続サヨナラ勝ちで2カードぶりの勝ち越しを決め、3位・日本ハムとのゲーム差を4とした。ロッテは0−0で迎えた9回、先頭パスクチの二塁打と2つの敬遠四球で1死満塁とすると、ピッチャー馬原がサブローの4球目に暴投し、今季8度目のサヨナラ勝ち。先発・成瀬は7回を5安打無失点。その後を藤田、薮田の継投で相手打線を完封した。白星は薮田に付いて4勝目。ソフトバンクは投手陣が8回まで無失点に抑えるが、打線が5安打無得点。今季4度目のサヨナラ負けで首位西武とのゲーム差は1.5に広がった。

123456789R
福岡ソフトバンク0000000000
千葉ロッテ000000001x1x
バレンタイン監督
「(9回は)パスクチがタフな投手から大きなヒット(二塁打)を打ってくれた。最終回に強い打者なのかもね。あの(9回一死満塁)打席はサブローが必ずやってくれるという自信があった。仮に辻が凡退して、サブローのところでワトソンに変えても、結局ワトソンは歩かせると思ったので、だったらサブローに託そうと思った。(あの打席は)サブローのいいスイングで相手投手がやや力んでしまったのかもしれない。成瀬は非常にいい投球をしたが、123球の球数を投げたし、明日がオフだったのでブルペンの投手を使った。」

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ロッテ・成瀬7回無失点、母校の敗戦好投でうっ鬱晴らした[報知]

無念の思いを振り払い、夢中で腕を振った。横浜高出身のロッテ・成瀬が、2夜連続のサヨナラ勝ちを呼び込んだ。母校の初戦敗退を知ったのは試合序盤のロッカールーム。「残念だったけど、とにかく自分の試合だけに集中しようと思いました」7回、123球。プロ入り初の無失点投球でドラマを演出した。

直球の最速は139キロ。それでもホークス打線のバットは次々と空を切った。この日も7三振を奪い、奪三振率は横浜の先輩・松坂(西武)をしのぐ10.56。リリースポイントを見づらくするフォームで、新たな“ドクターK”が誕生した。

ロッテは9回、暴投で1点をもぎ取り、成瀬の力投に応えた。今季2度目の2夜連続サヨナラ勝ち。03年センバツ準V左腕の快投で勢いを取り戻した。

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連夜サヨナラ導いた成瀬

サヨナラのチャンスを迎えたベンチで、20歳の左腕、ロッテ成瀬は祈っていた。7回を5安打無失点に抑え、自分の仕事は完璧にこなした。「言葉では言い表せない気持ちでした」。0−0のまま迎えた9回裏1死満塁。サブローへの4球目が暴投になると、ホーム上にできた歓喜の輪に、成瀬も笑顔で加わった。

序盤から互いに無得点の、息詰まる展開だった。「先に点を与えなければ、負けることはない」と自分に言い聞かせた。直球は140キロに満たないが、変化球を要所でコースに決める。これまで痛打されることが多かった逆球も減らした。集中力を切らさず、123球を投げぬいた。

横浜高出身の成瀬にとって後輩の無念を晴らすマウンドだった。03年にはエースとしてセンバツ準V。西武松坂や涌井とは別に、個人的に飲料水も差し入れた。この日、大阪桐蔭に大敗したことは試合中のベンチ裏で知った。「ちょうどゲームセットの瞬間を見た。でもなるべく気にしないように自分の投球に集中しました」と平常心を保った。

この日は昨季最多勝を獲得した同じ左腕の杉内との投げ合い。「すごいなーって。盗めるものは盗もうと思いました」。自分を高めるために試合中にも貪欲な姿勢を持ち続ける。最後は運も味方に、貴重な白星に貢献。2試合連続のサヨナラ勝ちで、3位日本ハムとの差も4ゲームにつめた。巻き返しを狙うロッテに、確かな風が吹き始めた。

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サブロー立役者

サブローが暴投を誘い、サヨナラ勝ちの立役者になった。「最後は、正直な気持ちは打って決めたかったけど、チームが勝つことが1番なんで、本当に良かった」。今季2度目の2試合連続サヨナラ勝ち。サブローは前回の連続サヨナラ劇でも、押し出し四球を選んでおり、再び幸運をもたらした。

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成瀬が“横浜魂”見せつける[スポニチ]

ロッテは6日、千葉マリンでソフトバンクと対戦。9回1死満塁から、馬原の暴投で今季2度目の2試合連続のサヨナラ勝ちだった。劇的な勝利を運んだのは20歳、成瀬の左腕だった。「0点に抑えていれば負けない」の言葉通り7回まで5安打無失点。6回には松中に2−3から6球ファウルで粘られたが、最後はスライダーで右飛に打ち取った。味方の援護がないまま降板し4勝目こそならなかったが「ここ何試合かではよかった。逆球も少なかった」と胸を張った。

この日は母校・横浜高が甲子園の初戦で大阪桐蔭に敗退。自身も03年センバツで準優勝したとあって、スポーツドリンクを差し入れた。味方の攻撃中にロッカー室に入るとちょうどゲームセットの瞬間。涙に暮れる後輩達の姿に動揺しかけたが「集中していたので」と気持ちを切らさなかった。後輩たちの夏は終わったが、成瀬は千葉マリンのマウンドで横浜魂を見せつけた。

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サブローにツキがある!?ロッテが2試合連続のサヨナラ勝ち[サンスポ]

2試合連続のサヨナラ勝ち。0−0で迎えた9回1死満塁で、サブローに対する馬原の4球目が暴投となった。5月14日の広島戦(千葉マリン)でもサヨナラの押し出し四球を選んでいるサブローは「こういう場面でのツキがあるんですかね」と照れ笑い。一方、バレンタイン監督は「いいスイングをしていたから、投手が力んだのだろう」と感心していた。

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ロッテ、暴投で連夜のサヨナラ勝ち[報知]

ロッテが2試合連続のサヨナラ勝ち。投手戦が続き0−0で迎えた9回、先頭パスクチの二塁打を足場に、2敬遠四球などで1死満塁とし、馬原の暴投で三塁走者が生還した。ソフトバンクは2連敗で、首位西武とは1.5ゲーム差。

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連夜のサヨナラ勝ち[ニッカン]

ボールは本塁後方のファウルグラウンドを転々とし、三塁走者が本塁に駆け込んだ。熱戦の幕切れは、暴投による連夜のサヨナラ勝ち。「正直な気持ちは打って決めたかった」と苦笑いのサブローにロッテナインが殺到した。

9回1死満塁。馬原のカウント2−1からの4球目、決め球に選んだフォークボールが本塁付近で弾んだ。幸運な決勝点と思えたが、バレンタイン監督はその伏線があったと指摘した。3球目の速球をファウル。「いいスイングが相手を力ませる結果となったんだ」。

そのサブローは7回1死二、三塁でスクイズをファウルで失敗した上に三振。バットをたたきつけた悔しさを胸に「強い気持ちで打席に入った」。指揮官も「サブローに絶対打つという信頼があった」。思わぬ形ではあったが願いは通じた。

5月14日の広島戦でも延長10回にサヨナラ四球を選んだサブローは「こういう場面でのつきがあるのかな」と話していた。

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西岡が2試合連続で先発外れる[ニッカン]

ロッテの西岡が2試合連続で先発から外れた。4日のソフトバンク戦の守備で、相手走者と激突し左腕を痛めていた。テーピングをして、この日は打撃練習も行わなかった。福浦、ベニーに続き、西岡が長期離脱となればチームにとっては痛手だが「打撲だし、(出場選手登録を)抹消するほどの痛みじゃありません」と早期復帰を誓っていた。

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