8月10日8月10日日焼けした顔は精悍さを増して少しほっそりと見えた。ロッテの「どすこい君」がダイエットに挑戦している。高校生ダイエットに挑戦している。高校生ドラフト1巡目ルーキー柳田将利投手（18＝青森山田）が壁にぶつかりながらも奮闘を続けている。
今春のキャンプは、新人で唯一1軍キャンプに参加した。投打二刀流に挑戦、100キロを超える体重、あだ名争い…など、愛敬のある言動で一躍注目された。だがキャンプ中に2軍行きを命じられるなど、待っていたのは、プロの体にするための大幅減量指令だった。
大好きなジュース、お菓子はもちろん我慢。ファンからの大好物の差し入れも「自分食えないっす」と複雑な表情を浮かべる状況だ。寮の食事は細野栄養士の管理のもとバランス良く取り「おかわりしない君」に変身。日々体重を測定し、入団時110キロ以上あった体重を、15キロ以上も絞った。目標の80キロ台を目指し、現在も減量を続けている。
肝心の投球は、7月30日の2軍戦でプロ初先発。4回5安打3失点の内容だった。「体のキレは出てきたけど、少しでも甘く入るとすぐにやられる」と話す。プロの洗礼を受けるが「自分がやるしかないっすから」。荘2軍コーチは「だいぶプロらしくなってきた」と成長を認める。
11日は、母校青森山田が甲子園で初戦を迎える。柳田は昨年、エースで4番の大黒柱として出場。2勝を挙げ、バックスクリーンへの本塁打を放つなど大暴れした。あれから1年。巨人辻内ら同期生のプロ初勝利は、横浜山口に譲ったが、勝負はこれから。プロになる夢を現実にさせた思い出の夏。甲子園から遠く離れたロッテ浦和球場で、柳田の奮闘が続いている。
ロッテは12日から3位・日本ハムと2連戦（札幌ドーム）。バレンタイン監督は今季同カード3勝の小野と4月21日に黒星を喫するまで対日本ハム戦10連勝の渡辺俊を先発に立てる。「プレーオフをどこと争っているかは関係ない」と話すが、まずは当面のライバル叩きに集中。18日からの同3連戦（千葉マリン）でも2人は先発予定。12日に先陣を切る小野は「まずはこの2試合が大切」と必勝を誓った。
千葉マリン球場前広場にオープンした「マリーンズ・ミュージアム」に里崎コーナーが設置される。MLB関係者が17日に球場を訪問。WBCで獲得したベストナインの表彰が行われるが、ここで授与されるトロフィーや日本代表ユニホーム、バット、ミットなどを展示する。「夏休みの期間限定で考えています」と球団広報。ファンにとっては楽しみな企画となりそうだ。
WBCでベストナインに選ばれた里崎に、トロフィーが届く。17日のオリックス戦（千葉マリン）にMLBジャパンのジム・スモール代表が来場し、贈呈式を行う予定で、その後マリーンズ・ミュージアムに展示される。18日からは日本代表の世界一トロフィーもやってくるため、球団はWBCコーナーの製作を計画。里崎は「ユニホームも飾りたい。夏休みだし、たくさんの人に見てもらいたい」と話した。
ロッテ渡辺俊が日本ハム戦で復活を狙う。12日からのプレーオフ圏をかけての直接対決2連戦に向けて、10日、初戦先発予定の小野と練習を行った。5月28日以来、勝利から遠ざかるが、日本ハムは今季初戦まで10連勝した得意の相手。先発ローテーション通り6人で回せば、翌週も直接対決に登板することになる。今季はここまで2敗しているが「もう1度、苦手意識を植え付けられるようにしたい」と意欲を見せた。