西武が3連勝で貯金を今季最多の23とした。西武は、2点ビハインドの4回、カブレラの25号2ランで同点とすると、細川の適時打などで一挙5点を挙げて逆転。その後も、追加点を挙げ今季10度目の2ケタ得点で、プレーオフ進出マジックを15とした。先発のギッセルは被安打6、6奪三振、1四球、今季2度目の完投勝利で7月9日以来となる6勝目をマーク。ロッテは、1回にパスクチの11号ソロなどで2点を先制するが、先発・久保が3回2/3、5失点で9敗目。3連敗で貯金は2となり、3位日本ハムとのゲーム差が6に広がった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
西武 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 2 | 2 | 1 | x | 10 |
ロッテが逆転で首位西武に敗れ、プレーオフ進出を争う3位日本ハムとの差が6ゲームに開いた。直接対決は残り5試合しかなく、数字上ではさらに厳しい状況に追い込まれた。バレンタイン監督は「順位はシーズン終了時まで意味を持たない。自分達ができることを明日またここに来てするだけ」と、いつも通りの言葉を繰り返した。
2点リードの4回に、先発の久保が崩れた。カブレラに同点2ランを浴びると、計4安打2四球で5失点。3回までは2安打無失点と好投したが、四球が失点につながる悪循環。バレンタイン監督は「ホームランの後にランナーを出して盗塁を許したり、集中力を欠いた」と突然の変調を悔やんだ。打撃陣も4回以降は全て3人で攻撃を終え、西武ギッセルを立ち直らせた。3連敗。浮上のきっかけが見えてこない。
ロッテ●、日本ハム○の結果、両チームの差は6ゲームに開いた。ロッテは残り26試合に全勝すると、最終82勝54敗で勝率6割3厘。日本ハムは残り26試合のうちロッテ戦を除いた21試合に勝てば最終83勝53敗で勝率6割1分となり、ロッテは残り全勝しても自力で日本ハムを上回ることができなくなった。
ただし、上位3チームの直接対決が西−ソ4試合、西−日4試合、ソ−日5試合を残しており、ロッテが残り全勝した勝率6割3厘で4位にとどまることは、数字上ありえない。ロッテにもまだ自力プレーオフ進出の可能性は残されている。
為す術もなかった。22日の西武戦で2−10と完敗したロッテ。昨季の日本一軍団が、晩夏に事実上の終戦を迎えてしまった。
冷静さを装ったバレンタイン監督の言葉に悔しさがにじんだ。3回までにパスクチの11号ソロなどで2点をリードしながら、先発久保が4回、カブレラの同点2ランを皮切りに5失点。この炎上ショーで気落ちして打線も5回以降は1安打。結局2ケタ失点でジ・エンド。残り5試合の直接対決を残す3位日本ハムに6ゲーム差をつけられたため、ロッテのプレーオフ自力進出が消滅。西武、ソフトバンク、日本ハムの“急失速”の可能性は残されてはいるが、事実上の終戦だ。
バレンタイン監督は最後の最後まで諦めるなと鼓舞するが、チーム状況は良くないまま。今は戦列に復帰したとはいえ、福浦、ベニー、薮田と主力から故障者が続出。現時点でも西岡、そして小野に故障が発生。上昇に向かう気配も感じられない。
事実上の終戦とはいえ、現状の戦いぶりでは最下位の楽天より粘りがない印象だ。これではファンも納得できないはずだ。日本一&アジア初代王者の意地を見せて欲しい。
目を覆いたくなるような惨敗で、ロッテが自力でプレーオフ進出する可能性が消滅した。バレンタイン監督は「順位はシーズン終了時まで意味を持たない」と口にしたが、表情には疲労感がにじんでいだ。
久保が四球絡みで簡単に逆転を許し、神田が押し出し四球を連発と救援陣も火に油を注いでしまった。打線も4回以降は里崎の1安打だけ。「自分達のできることをするだけだ」という指揮官の言葉がむなしく響いた。
プレーオフ進出を狙うアジア王者にとって痛すぎる敗戦。首位・西武に完敗し、これで自力での3位以内が消滅した。2点リードの4回、久保が西武打線につかまり、一挙5失点。その後もリリーフ陣が踏ん張れず、打線も4回以降は無得点だった。連覇への道は険しくなったが、バレンタイン監督は「順位はシーズン終了まで意味を持たない。我々はできることをやるだけ」と気丈に振る舞っていた。
今季7度目の2ケタ失点で3連敗。序盤の2点リードを守れず、3回2/3を5失点でKOされた久保は「こんな結果になって本当に自分に腹が立つ」とうな垂れた。3位の日本ハムが楽天に勝ったため、ついに自力でのプレーオフ進出の可能性が消滅。バレンタイン監督は「順位というのはシーズン終了時まで意味を持たない」と話したが、元気はなかった。
来季からのポストシーズンゲーム(PSG)日程確保へ向け交流戦試合数を協議する小委員会が、23日に開かれる。メンバーはセ・パ両会長とセから中日、巨人、パから日本ハム、楽天だが、根来泰周コミッショナー(74)も出席する。
来季の交流戦とシーズン試合数についてセは18試合(シーズン143試合)パは30試合(同140試合)を提案して対立。ただこの日までに24試合(同144試合)とする折衷案も提示され、パは小委員会の前の理事会で受け入れ可能か協議する。議論が再び平行線をたどった場合には、根来コミッショナーが事態の収拾に乗り出す可能性もある。
プロ野球のポストシーズンゲーム(PSG)開催に向けた代表者会議が23日に東京・内幸町のコミッショナー事務局で開かれる。これまで交流戦削減数をめぐってセ・パ両リーグで意見が対立。妥協点を見いだすために、23日の会議ではセから巨人、中日、パから日本ハム、楽天の球団代表者が出席し、根来泰周コミッショナー、両リーグ会長らを交え、最終協議が行われる。
会議は来季からのPSG開催を前提に協議される。焦点の交流戦試合数はセが18試合、パが30試合を主張しているが、お互いに歩み寄る形で24試合とする案も再検討して、意見の一致を図る。
この日、パ理事会議長の日本ハム・小嶋武士オーナー代行は東京・銀座の連盟事務所を訪れ、小池唯夫会長らと協議。「セとの妥協点を見いだして来季からの(PSG)開催を目指したい」と話し、23日に一定の結論を出したい考えを示した。
ロッテの先発久保が4回、突如乱れた。2、3回に1点ずつと序盤から打線の援護を受けていたが、4回途中、5失点で降板。「こんな結果になって自分に腹が立つ。情けないの一言です」と話した。
ロッテのパスクチが、8月に入って7本目となる11号ソロを放った。1点リードの3回無死から右中間スタンドに運んだ。「打ったのはカット気味のスライダーかな。(ギッセルは)初めて対戦するピッチャー。それでもタイミングをしっかり合わせて打つことができたよ。真夏に強い?いやいや、この時期はチームにとって大切な時。負けられない状態が続いているので、気合が入っているんだ」とコメントした。