楽天が2夜連続の延長戦を6月13日以来となる今季3度目のサヨナラ勝ちで制した。楽天は4−4の同点で迎えた延長11回、連続安打で1死一、三塁とすると、山崎武の自身5度目、今季2度目のサヨナラ打で4時間16分に及んだ試合に決着をつけた。楽天は先発・グリンが8回を被安打6、自身最多タイの11奪三振。その後、救援陣がロッテを無得点に抑えた。打線も今季最多の19安打。一方、ロッテは9回小林雅が捕まり、最後は小宮山が抑えきれずに今季3度目のサヨナラ負け。3位日本ハムとのゲーム差は8.0と広がった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | R | |
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千葉ロッテ | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 4 |
東北楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1x | 5x |
3試合連続の延長戦の末、ロッテが楽天に痛いサヨナラ負けを喫した。1点リードの9回に守護神小林雅が3安打で同点に追いつかれると、最後はベテラン小宮山が延長11回にサヨナラ打を浴びた。
延長10回を三者凡退に抑えた小宮山を、続く11回も続投させた。救援陣は神田、高木が残っていたが、バレンタイン監督は「神田は他のピッチャーと同じか、それ以上に疲れていた」。藤田、薮田、小林雅はいずれも3連投。「みんな仕事し過ぎというのは否めない」と、疲れがあることを認めた。
プレーオフ進出へ望みをつなぐべく執念はみせた。8回には4番里崎のスクイズで勝ち越し。9回裏2死一、二塁からはレフト平下が好返球し、里崎が吹き飛ばされながらも意地のブロック。しかし最後は力尽きて、3位日本ハムとの差は今季最大の8ゲームに開いた。
9回に小林雅が1点差を守れず、最後は小宮山が力尽きた。「(投手陣は3日続きの延長戦で)仕事のし過ぎは否めない」とバレンタイン監督は沈痛の表情。11回に相手の好守で得点を阻まれて「流れが向こうに傾いてしまった」と小宮山。40歳のベテランは「踏ん張らないといけなかった」と顔をしかめた。
10回を3人で片づけた小宮山だが、11回につかまり「踏ん張りたかったんだが」と肩を落とした。8回に4番・里崎がスクイズを決めて勝ち越し。だが9回に守護神・小林雅が追いつかれ、3試合連続延長戦の末にサヨナラ負けを喫した。中継ぎの神田が登板過多による疲労で投げられない事情もあり「みんな(中継ぎ)仕事をし過ぎというのは否めない」とバレンタイン監督は話した。