ソフトバンクが今季7度目の2桁得点で大勝し、貯金を今季最多タイの20とした。ソフトバンクは4回にズレータがロッテ先発・久保から3試合連続となる25号2ランを放ち先制。5点リードで迎えた7回には、田上、代打・大道、カブレラの適時打、仲沢の2号2ランで一挙7点を奪って突き放した。先発・新垣は、3安打、10奪三振、2四死球で今季2度目、自身7度目の完封勝利を収め自身最多の12勝目を挙げた。一方のロッテは、プロ野球ワースト記録の6試合連続2桁三振を喫し、貯金を1に減らした。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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福岡ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 | 7 | 0 | 0 | 12 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
22日の西武戦(インボイス西武)で先発失敗したばかりの久保が、この日も6回途中を5失点で10敗目。「反省の言葉が出ないほど打たれてしまった」。今季ソフトバンクとは開幕戦を含む0勝3敗と結果が出ていなかっただけに、汚名返上といきたかったが、ズレータに先制2ランを浴びるなどぴりっとしなかった。「甘いボールを打たれてしまった。最初の2点で抑えないといけない。最後まで投げきりたかったのですが…」とうつむいた。
今の千葉ロッテとの実力差か。強打のソフトバンクに2発を含む13安打を浴びて12失点、攻めては新垣の前に安打3、10三振の零敗。力の差は歴然だった。7回、仲沢の2点本塁打で大量7点を失うと、その裏の攻撃前に打ち上げるはずの大量のジェット風船をファンが手放し、無言の抗議。試合後のバレンタイン監督は「ファンの不安は我々に見せてもらうべき」と話した。
手も足も出ない。そんな完敗だった。監督は「今日の新垣は今季対戦した中でも1番に近いピッチングをしていた。打つのが難しい球を投げていた」と分析。しかも失点は全て2死から。監督は「(投手陣に)3アウトで切りぬける球がなかったのだろう」と言葉は重かった。
ジグザグ打線は3回まで全て三者凡退。9回、意地の2安打を見せたが、4回2死からの福浦のチーム初安打から9回無死まで、スコアボードにヒットを示す「H」の文字が点灯しなかった。
残り20試合。日本ハムの背中がはるか遠くとなったが、最後まで応援を続けるファンのために、1つでも多くの白星を重ねて欲しい。
千葉ロッテの福浦の調子が上がらない。最近5試合のうち4戦で安打しているが、1安打ずつだけに「もっと本数を増やしていかないとね」と表情はさえない。
先発久保が2年目のジンクスに沈んだ。4回の先制2ラン、6回の連続適時長打はいずれも2死からの失点。詰めを欠いた2ケタ敗戦目に「甘いボールをきっちり打たれた」とうな垂れた。
7回2死から敬遠四球を挟む5連打で7失点。怒ったロッテのファンは直後の攻撃に備えて膨らませていた風船を打ち上げて“抗議”した。バレンタイン監督は「不満があれば態度で見せるのは当然だ」とファンの行為を肯定し、完敗を認めた。大量12失点し、今季13度目の零敗。さらに、6試合連続で2ケタ三振となり、不名誉な日本記録を樹立してしまった。王者の意地も、プレーオフ進出への意欲も感じられない敗戦だったが「打つのが難しい球を投げられた」。指揮官は淡々と言葉を重ねた。
千葉ロッテマリーンズのボビー・バレンタイン監督は29日、今年4月から客員教授を務めている城西国際大学(千葉県東金市)の学生約30人を千葉マリンスタジアムのグラウンドに招き、初めての授業をした。
同監督はスポーツビジネス論を担当。スポーツを通じての地域振興がテーマで、シーズン終了後の今秋には実際にキャンパスで教壇に立つ。球団職員の講義や施設見学なども予定している。今回の授業でバレンタイン監督は「成功の秘訣は自己犠牲と熱心さ、そして自分の仕事を心から愛することだ」と約10分間講義、終了後に「また皆さんにお会いしたい」とほほ笑みかけた。
参加した経営情報学部2年の今城志保さん(19)は「監督は気さくな人。優勝してもらいキャンパスで再会したい」と満足そうだった。