わたしはかもめ2006年鴎の便り(8月)

便

8月30日

千葉ロッテ4−6福岡ソフトバンク(千葉マリン)

ソフトバンクが連勝で貯金を今季最多の21に伸ばした。ソフトバンクは2回、本多の適時三塁打などで2点を先制。続く3回に田上の3号ソロ、4回にも大村の適時二塁打で追加点。9回には本多が2号ソロを放った。先発・和田は6回1/3を2失点で自身5連勝となる13勝目。4人目・馬原が28セーブ目を挙げた。ロッテはプロ初登板初先発のルーキー・古谷が2回0/3を4失点、打線も相手を上回る毎回の14安打を放つも7三振11残塁で、5月12日以来の5割逆戻り。なお連続2ケタ三振は7試合で止まった。

123456789R
福岡ソフトバンク0211000116
千葉ロッテ0011000204

◇福浦しぶとく適時打

3回2死二塁、福浦が低めの変化球に泳ぎながらもしぶとく中前にぽとりと落ちる適時打。「当たりは良くなかったが、いいところに落ちてくれたね」。カウント2−1からの4球目、「打ったのはフォーク。その前のストレートを打ち損じて追い込まれてしまったので(結果はファウル)必死に食らいついてバットに当てました」と振り返った。

◇今江ひと月ぶり一発

4回1死、今江が7月30日のオリックス戦(京セラドーム大阪)以来1ヶ月ぶりとなる9号ソロ。和田のチェンジアップを「完璧に芯でとらえることができた」と自画自賛の一発は、左翼席上段に突き刺さった。真ん中に甘く入ってきた119キロの変化球を逃さなかった。「テンポよく投げていたので初球から打てる球が来たら打とうと思った」。積極的な姿勢が好打を呼んだ。

◇3失点で3回途中KO、新人・古谷ほろ苦デビュー

プロの洗礼を受けた55球だった。初登板初先発の新人・古谷(日本通運)は3回途中で6安打3失点KO。「いつも通りの投球をしようと心掛けてマウンドに上がったが、コントロールが悪かった」。

1回、先頭打者に中前打されてピンチを招いたものの、3、4番を切れのある変化球で連続して遊ゴロに打ち取り、何とか立ち上がりを乗りきったかに思えたが、2、3回と長打で連続失点。中でも2回の2失点は2死無走者のカウント2−0と追い込みながらの与四球から。「緊張はしなかったが、反省することは山ほどある」。3回には先頭への不用意な初球のカーブを痛打された。

イースタン・リーグトップの10勝(3敗)104奪三振をマーク、防御率も同2位の2.28の好成績で、1軍昇格を自らつかみとったが、ルーキー左腕の記念すべきプロでの第一歩は、ほろ苦いものとなった。

バレンタイン監督
「(初登板の古谷に)どういったものを期待していいのかよく分からない。初登板で緊張したのか、やや打ちやすい球を投げていた。(14安打し終盤の反撃も及ばなかったが)どの試合も良い面を見てあげたい。十分に良い仕事をしてくれたと思うが、点が届かなかった。勝率5割が目標ではないので、これからそうでない形を作っていきたい。」

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ロッテ残り19戦あぁ貯金0

毎回の14安打も負けたら脱力感はぬぐえない。ロッテが追い詰められた。8回、里崎の二塁打で1点差とし、9回も1死一、二塁と盛り上げたが、ソフトバンクとの本拠地最終戦を飾れなかった。3位との差は9ゲームに広がり、プレーオフが大きく遠のく連敗。5月12日以来となる勝率5割に逆戻りした。

最大13あった貯金を食いつぶした。バレンタイン監督は「シーズンが終わったときに、自分達が目標とする数字ではない」と、ファイティングポーズだけは崩さなかった。ただケガ人続出のチームに昨年の勢いはなく、走者17人を出して4得点と、つながりの悪さは歴然。「十分にいい仕事をしてくれたが、最後は届かなかったということ」。この日は生ビールを半額300円で提供する名物イベント「ビアスタジアム」を開催。スタンドは盛況でも夏休み最後の試合を美酒で祝うことはできなかった。

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古谷、初登板初先発3回途中KO

ルーキー古谷のデビュー戦はホロ苦かった。プロ初登板で先発マウンドを任されたが2回2死走者なしから四球で自滅。連続タイムリーで2点先制を許すと、続く3回は無死からソロ本塁打、右前打と再び連打を浴びたところで降板指令が下った。イースタンで最多勝、防御率2位をマークする期待の左腕も1軍の壁は厚く「緊張はなかったけど、反省することは山ほどあります」とうな垂れた。

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ロッテついに貯金『0』…14安打、野手全員起用も実らず[サンスポ]

最大で『13』もあった貯金が5月12日以来の『0』。バレンタイン監督は「(5割は)シーズンが終わったときに、持っていたい勝率ではない。そうならない形をつくりたい」と努めて前を向いた。相手を上回る毎回の14安打も、登録した野手全員を使う執念も実らなかった。前日の29日に日本記録となってしまった2ケタ三振の連続試合が『6』で止まったのが救いだった。

◇制裁金

イースタン・リーグの豊蔵会長は審判員への暴力行為で退場処分を受けたロッテの佐藤兼伊知2軍内野守備走塁コーチ(46)に厳重戒告と制裁金3万円を科した。同コーチは29日のヤクルト戦(戸田)の7回、二塁走者の三盗がアウトと判定されたことを不服として抗議した際、萩原三塁塁審の胸を突いた。

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ロッテ、拙攻11残塁…貯金消えた[スポニチ]

打線は毎回の14安打を放ちながらも11残塁で4得点。前夜、不名誉なプロ野球記録を樹立した2ケタ三振こそ6試合連続で止まったが、優勝した交流戦で最大13まで荒稼ぎした貯金をついに使い果たした。「勝率5割はシーズン終了時の目標ではない。違う形をつくりたい」とバレンタイン監督。この日は「360度ビアスタ」と銘打ち、生ビールを通常の半額300円で販売。しかし泡と消えたのは5月13日から蓄えてきた貯金の方だった。

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ロッテがついに貯金ゼロ[サンスポ]

ロッテは交流戦中に最多13まで伸ばした貯金が底をついた。バレンタイン監督は「勝率5割は我々の目標ではない」と強がったが、主導権を握れないまま2連敗した。8回2死から代打・里崎の適時二塁打を含む3連打で2点を返したが、9回に薮田が先頭の本多に初球を右翼席へ運ばれた。最後まで歯車がかみ合わず「打線は十分に良い仕事はしてくれたが、(勝利には)届かなかった」と指揮官。3位・日本ハムとのゲーム差は限りなく絶望値の9に広がった。

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ロッテ佐藤コーチに制裁金[ニッカン]

イースタン・リーグの豊蔵会長は30日、審判員への暴力行為で退場処分を受けたロッテの佐藤2軍内野守備走塁コーチに厳重戒告と制裁金3万円を科した。同コーチは29日のヤクルト戦(戸田)の7回、二塁走者の三盗がアウトと判定されたことを不服として抗議した際、萩原三塁塁審の胸を突いた。

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