9月27日9月27日西武が今シーズン最終戦を今季7度目のサヨナラ勝ちで制し、4年ぶりにシーズン80勝に到達。なお首位の日本ハムが勝利したためにシーズン2位通過が決定した。西武は2回に中村、高木の連続適時打で2点を先制。先発・西口は7回途中までに3点を失い逆転を許すが、8回に代打・リーファーの13号ソロで同点に追いつくと、延長10回には相手のミスでサヨナラ勝ち。ロッテは7回に福浦の犠飛で勝ち越しに成功するが、3人目ミラーが同点弾を浴び、10回には守備の乱れでサヨナラ負け、4年ぶりにシーズン70敗を喫した。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | R | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 |
| 西武 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1x | 4x |
バレンタイン監督が日本ハムの1位通過に敬意を表した。「若い森本、田中賢らが力をつけて、いいチームになった。残りの2チームのプレーオフ出場も祝福します。アジアシリーズにはパ・リーグの王者が出場してくれると信じている」とエールを送った。この日は西武にサヨナラ負けし、02年以来のシーズン70敗目を喫した。
ロッテ・バレンタイン監督が日本ハムの金村問題における球団の姿勢に賛同した。「リーグ自体を強くする判断。チームがしっかりと、監督を支援して支えた。アメリカでもよくあるケースだが、組織側が現場の監督を支持することは必要」と話した。
高校生ドラフトでロッテの3巡目指名を受けた札幌日大・黒滝将人投手（18）が27日、同校でロッテの松本尚樹、定詰雅彦両スカウトから指名挨拶を受けた。すでにプロ入りの意志を固めている右腕は、1巡目指名を受けた大嶺祐太投手（18）に対し「一緒にプレーできればと思っています」とエール。プロ入りに難色を示している本格派右腕に、熱烈ラブコールを送った。
ずっと大嶺ファンだった。「甲子園の大嶺くんの試合はずっと見てました。こっちは北海道、向こうは最南端。頑張って欲しいという気持ちがありました」と黒滝。タイプも同じ速球投手だけに、共感する部分があった。
「前々から『同じチームでできればいいな』と思っていました」と黒滝。今は新聞などで“大嶺情報”をチェックしている。「今は早く1軍に上がって、ロッテの勝利に貢献したい」と黒滝。北の怪腕の思いは南の島へ届くのか。
敗戦の弁より、バレンタイン監督は真っ先に日本ハムのレギュラーシーズン1位を祝福した。「若い森本、田中賢といったところが活気を与え、とてもいいチームになった」。そして最も評価したのが舌禍事件を起こしたエース金村への球団の厳しい対応。「メジャーでも過去に選手による監督批判が引き起こされたが、球団が監督をしっかり支援しないケースが数多い。今回の日本ハムの判断は日本球界そのものを強くするものだ」と絶賛していた。
八重山商工・伊志嶺吉盛監督（52）を支援する「夢実現甲子園の会」が、全面バックアップを打ち出した。高木健会長（62）は、同監督がバレンタイン監督との面談に拒否姿勢を示したことに「彼は何度も逆境をはね返してきた。進路は祐太（大嶺）とよく話し合って決めるでしょうが、彼の選んだ道をサポートしたい」と話した。またこの日、一部紙上でバレンタイン監督を「言葉が通じない」など真意と異なる報道があったことで、伊志嶺監督はロッテ永野スカウトに電話で謝罪した。
ロッテ・バレンタイン監督が27日、西武戦前に、入団に難色を示す高校生ドラフト1巡目で指名した八重山商工・大嶺祐太投手（3年）について言及。浪人するプランに「浪人しても来年は希望枠を使えないし、もう1度ロッテから指名を受ける結果になるかもしれない」と2年連続の強行指名を示唆した。もっとも野球協約上、1度交渉権を失った選手を翌年に指名することはできない。試合後、報道陣から指摘されると「来年のドラフトの心配はしていない。今年必ず契約できると信じている」と説得に自信を見せた。
高校生ドラフトで1巡目指名を受けながら、ロッテ入団について“白紙”としている八重山商工・大嶺について、バレンタイン監督が「素晴らしい投手になると思う。家族、学校、地元の人々と親密な関係を築いていけると信じている」と改めてラブコールを送った。一方で、1年間の浪人という選択肢については「1年経っても希望枠を使えない。またロッテから指名を受けるかもしれない。全くいいアイデアではない」と口調を強めた。
渡辺俊が先発して6回1/3を7安打2失点。勝利投手の権利を持って降板したが、3番手・ミラーが8回、リーファーに1発を浴びて白星が消えた。昨季は15勝したものの、今季はわずか5勝（11敗）どまり。「あれこれ考えすぎたかもしれない。色々学ぶことが多かった1年でした。来季につなげたい」と悔いの残るシーズンを振り返った。
八重山商工・伊志嶺吉盛監督（52）は27日、国体終了まで、大嶺の進路についての質問に黙秘を貫く方針を示した。この日、八重山商工は国体に向けて兵庫入り。大嶺の今後について、伊志嶺監督は「国体の間は、ノーコメントにさせて欲しい。何も答えようがない」と報道陣に訴えかけた。期間中は、高野連も進路に関する取材に規制をかける。
25日の高校生ドラフト後、指揮官はロッテの強奪劇に、不満をぶちまけてきた。しかし、同時に過激な発言に対し、高野連から口頭で注意を受け「少し静かになろうかな」と冷却期間を設けるつもりだ。国体終了後（10月4日に決勝）は、ロッテとの交渉が解禁になるが、国体期間中は大嶺、伊志嶺監督の間で、意思確認のための会談が行われる。
ロッテのボビー・バレンタイン監督（56）は27日、高校生ドラフトで強行指名した八重山商工・大嶺祐太投手（18）の入団に楽観的な考えを示した。この日、同監督は「私の勘では、伊志嶺監督や大嶺選手、家族の皆さんは、ロッテに指名されたことが人生で1番素晴らしいことだという気持ちを持ち始めている。ウチと契約すると予測している」などと話した。
26日には同校の伊志嶺監督が、バレンタイン監督の指名挨拶を拒否する意向を表明。厳しい情勢の中、ボビーは「伊志嶺監督と大嶺選手は野球を愛し、野球に多くの時間を費やしてきた。素晴らしいチームに指名されたのに、そういう（入団拒否の）気持ちを持つことはあり得ない」と賛辞を織り交ぜながら、強気の姿勢を貫いた。
さらにバレンタイン監督は「仮に浪人しても希望枠は使えない。来年のロッテから指名を受けるかもしれない」と発言。だが、浪人の場合、来年のドラフトでの大嶺獲得は絶望的だ。野球協約第140条によると、大嶺側が文書でロッテの指名を了承するか、他球団が指名を回避しない限り、07年ドラフトでのロッテ入団は不可能。試合後、その事実を知ったボビーは「今年必ず契約できると信じている」と話した。
渡辺俊は7回途中2失点の好投も勝ち星につながらず「最後まで勝てなかったですね」とため息交じり。15勝を挙げた昨季から一転、今季は5勝11敗で終了した。
今季はWBC日本代表のエースに指名される栄誉を得たが、2段モーション禁止に伴う新フォームを固める準備期間が不足した。チームの不振を象徴した30歳は「全部が中途半端だった。打者を抑えることに集中できなかった」と反省の言葉を並べた。
高校生ドラフトで大嶺祐太投手（沖縄・八重山商工）を1巡目指名したロッテのバレンタイン監督は27日、理解が得られれば、兵庫国体（高校野球は10月4日が決勝予定）終了後、自ら石垣島に赴き指名挨拶をすると明言した。
大嶺投手はソフトバンクと相思相愛で、進路は白紙としているが、監督は「我々の高い評価、尊敬の念を理解してくれ始めていると思う」と前向き。交渉を拒否される可能性を指摘する声に「野球を愛して多くの時間を割く人が、そんな気持ちを持つはずがない」と一笑に付した。
大嶺投手は社会人野球の一光（名古屋市）から勧誘されているほか、“浪人”することも考慮しているという。
パ・リーグの日本ハムが27日、札幌ドームでレギュラーシーズン最終戦のソフトバンク戦に4−1で勝ち、1位通過を決めた。04年にプレーオフ制度が導入されてから日本ハムがレギュラーシーズン1位になるのは初めて。日本ハムはプレーオフでリーグ優勝を争う第2ステージから出場し、今季は自動的に1勝が与えられる。西武は2位が確定した。
3位のソフトバンクを含めた上位3チームで争うプレーオフは、第1ステージが10月7日に開幕し、西武がソフトバンクと戦う。第1ステージ勝者と25年ぶりのリーグ制覇を目指す日本ハムが対戦する第2ステージは同11日に始まる。