10月7日10月7日ロッテがワールド・ベースボール・クラシック（WBC）韓国代表の李炳圭（イ・ビョンギュ）外野手（31）＝LG所属＝の獲得に乗り出すことが7日、分かった。李は今季途中、フリーエージェント（FA）権を取得。バレンタイン監督はすでに視察を済ませており、今後、本格的な交渉に入る。
来季に向けた動きは早かった。1日にシーズン全日程を終了した指揮官は、翌2日に渡韓。韓国球界関係者によると同日、仁川で行われたLGの今季最終戦、対SK戦で、李の打撃を細くチェックしたという。
李は1997年、新人王に輝き、99、00年にシーズン最多安打をマーク。05年には首位打者を獲得した。3月のWBCでは1番打者として打率1割9分2厘に終わったが、高い打撃技術は健在で「韓国最高の好打者」と呼ばれている。ロッテはFA権を取得した李が、日本球界移籍を視野に入れているとの情報をつかみ、水面下で動向を調査していた。
ロッテは今季、打撃力の低下が響いて4位に低迷した。ベニーを除くフランコ、ワトソン、パスクチは退団が濃厚。外野手は最大の補強ポイントとなっており、安定した打撃を誇る李はうってつけの存在といえる。04年の大砲・李承燁（イ・スンヨプ＝現巨人）に続く、韓国球界屈指の安打製造機の獲得。V奪回への切り札として、李獲得に全力を挙げていく。
監督自ら新外国人探し！？ロッテのバレンタイン監督は10月に入って韓国、台湾のプロ野球を視察している。さらに中南米で11月から始まるウインターリーグにも足を運ぶ予定で、球団関係者は「安くていい選手が見つかるといいですね」と期待した。ロッテは来季、ベニーとは契約することで合意しているが、それ以外の5選手についてはまだ決まっていない。
ロッテのボビー・バレンタイン監督（56）が“世界行脚”で新外国人選手を調査することが7日、分かった。この日までに韓国、台湾の視察を終えており、今後はハワイや中南米のウインターリーグを視察する予定だ。
プレーオフ進出を逃した指揮官に休むヒマはなかった。10月1日の最終戦を終えると、すぐさま金正根1・2軍巡回コーチと渡韓。「何人かの選手を見て、すぐ台湾へ向かった」と同コーチが明かすように、韓国の後は台湾でも選手を視察。補強ポイントは左投手と強打の外野手だが、それ以外の選手も幅広く調査している。
今季4位に終わったのは、助っ人勢の不振も原因の1つ。現時点で残留が確定しているのはベニーだけで、ミラーはすでに自由契約となっており、フランコ、バーン、パスクチ、ワトソンの4選手は去就が微妙だ。
瀬戸山球団代表も「できる限り（年俸が）安くてイキのいい選手を連れてきて欲しい」と監督の眼力に期待する。今後は他球団の助っ人の動向も見ながら、来季への補強を進める。
高校生ドラフト1巡目、八重山商工・大嶺祐太投手（3年）への指名挨拶から一夜明けた７日、ロッテ瀬戸山球団代表が、大嶺の地元「石垣島キャンプ」に向けてプランを披露した。08年以降のキャンプ地候補の1つとして検討中で「ロッテのホテルを建てるのもいいかもしれない」と、本社を挙げてのプランを明かした。前日視察したメーン球場は、内野が砂混じりでの状況のため「土は入れ替えなくちゃだめだし、フェンスも高くしないと」と提案。すべては大嶺への熱意の表れで「好青年だし、本当にいい目をしている」と、人間性にもほれ込んでいた。
ロッテからドラフト1巡目指名を受けた八重山商工・大嶺祐太投手（18）は6日の指名挨拶から一夜明けた7日、「プロ入りは夢だがじっくり考えたい」と慎重な姿勢を崩さなかった。学校の試験が控えているとあって「今は勉強しなくては駄目なので、家族会議もしばらくできない」と15日以降に予定される第2回交渉でも結論は出ない見通しだ。また前日、石垣島で春季キャンプのプランを披露したロッテ・瀬戸山球団代表は「将来的にはロッテホテルを建設して“ロッテタウン”になればいい」と実現に意欲的だった。