わたしはかもめ2006年鴎の便り(10月)

便

10月17日

サブロー、決めてない

今季FA権を取得したロッテ・サブロー外野手(30)が17日、権利行使について締め切り最終日まで熟考する考えを示した。FA宣言するには日本シリーズ終了後、土、日曜と祝日を除く7日以内に行使するかの結論を球団に伝えなくてはいけない。「まだ全然決めていない。時間はあるし、ぎりぎりまでゆっくり考えたい」と慎重な姿勢を見せた。

球団側は今季はFA権を行使しないでロッテに残ることを第1に希望。瀬戸山球団代表はシーズン中から「もちろん残ってもらいたい」と残留を要請していた。サブローは「せっかく取った権利だし、他球団の話を聞いてみたい気持ちもある」と揺れる思いがあり、「今までも監督や代表と話をしてきたけど、もう1度球団としっかりと話がしたい」と直接会談を希望した。

昨季は「つなぐ4番」として日本一に輝いたが、今季は打率2割1分8厘と不本意な1年に終わった。それでも昨季ゴールデングラブ賞に輝いた守備力は健在で、決断に注目が集まる。

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ロッテ競走馬デビュー延期

あれれ…。デビューが延期に。ロッテがプロデュースする競走馬「マリーンパワー」(牡2歳)が、23日から開催される船橋競馬で初レースを迎える予定だったが、急遽出走を回避することになった。世界有数の馬主「ハーレー・ジャパン」がオーナーに付き、ロッテが命名。97年にGIジャパンカップを制した、シングスピールを父に持つ超良血馬で、必勝を期していた。

ところがここにきて馬体重が思うように増えず、調整が進まなかった。ロッテの冠を背負う以上万全の状態で出走させなくてはならず、厩舎関係者も断腸の思いで決断した。この冬は放牧により馬体を強化するプランに変更。パワーアップを図り、来春あらためてデビューすることになった。球団関係者は「来年のロッテの開幕ダッシュと一緒に、マリーンパワーも連勝街道を突き進んで欲しい」と期待していた。

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マリーンパワーがファーム行き…ロッテが名付け親の競走馬[サンスポ]

ロッテが名付け親となった競走馬の『マリーンパワー』(牡、2歳)のデビューが、年明けに延期されることが17日、わかった。当初は今月23日にデビューする予定だったが、調整が遅れているため。馬主のダーレー・ジャパン、船橋競馬場、ロッテが強力タッグを組んでデビューするはずが一転、“ファーム(牧場)行き”となってしまった。

早々にシーズンが終わったロッテファンにとって、マリーンパワーは、オフの楽しみの1つだったが…。調整が間に合わず、デビューどころか、牧場に放牧と、まさしくファーム(牧場)行きが決まってしまった。

「予想していたほど体が大きくなっていない。(レースに)出られないことはないが、いい状態で出走させたいので」と関係者は説明する。

96年のジャパンカップで勝った父親のシングスピールも晩成型だったため、成長が遅いことには問題はなく、この後は北海道、または福島の牧場に放牧され、じっくり馬体の成長を待つことになる。

競走馬は2歳夏から走り始めるが、3歳になってからデビューする馬も少なくなく、今年のクラシックで言えば、オークス、秋華賞を制したカワカミプリンセスは2月26日の新馬戦に快勝した。マリーンパワーは地方競馬の所属のため、ダービーなど中央のGIレースに出走するには、地方の代表になり、中央のステップレースで2着、もしくは3着以内に入る必要だが、年明けデビューになったからといって、その可能性が完全に消えた訳ではない。

10月23日のデビュー戦は白紙になったが、関係者の間ではお披露目会を検討している。11月17日には船橋競馬場で、ロッテの選手が参加するサイン会が開かれるが、球団関係者は「そこで披露できれば」とファンとの対面を検討していることを明かした。

06年は、4位に終わったロッテ同様、マリーンパワーも実力を見せることなくに終わることになりそう。その分、07年はチームと共に万全の状態でゲートから好ダッシュをかけ、一気にゴールまで駆け抜けて欲しいものだ。

マリーンパワー(Marine Power)
父はジャパンカップやドバイワールドCに優勝した名馬シングスピールで、母マリレットも海外の重賞レースに優勝したことがある。牡2歳で、調教師は地方・船橋競馬に所属し、地方競馬の最優秀調教師賞を6度受賞するなど、現在地方調教師ナンバー1と言われる川島正行氏。馬主は中東のアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ首長国の首長で、世界有数の競走馬のオーナーブリーダーでもあるシェイク・モハメド氏が設立した日本法人(ダーレー・ジャパン)。外国人馬主のためJRAに所属できないが、地方競馬所属のまま、中央のレースに出走することは可能。

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清水直 08年ポスティング要求へ[デイリー]

ロッテの清水直行投手(30)が今オフの契約交渉で、08年シーズンからのポスティングでの大リーグ移籍を球団に求めることが17日、分かった。

清水は昨オフ、ポスティングでのメジャー移籍を断念し、09年のFA権取得まで待つ考えを示していた。だが、やはりメジャーへの憧れは捨て去ることはできなかった。今春のWBCでは日本代表として、米国戦でヤンキースのロドリゲスを見逃し三振に仕留めた。大リーガーの実力を肌で感じたことも大きい。

来季に関しては「この時期から『行きます』と言ってできるものではない」と、ロッテでプレーする決意を固めている。だが、ポスティングを認めるという“確約”だけは、今オフに取っておきたい。

現状では球団はポスティングでの移籍は認めない方針。それでも清水は「みんなが納得した形で向こうへ行きたい」とし、粘り強く交渉する構えだ。

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清水、メジャーまたまた直訴![報知]

ロッテの清水直行投手(30)が、07年オフのポスティングシステム(入札制度)による米大リーグ移籍を直訴することが17日、分かった。

04年に初めてメジャー志望を表明してから2年。日本一に輝いた昨年は「納得する数字を残して、快く送り出される形で行きたい」と今オフの米移籍を熱望した。今季もローテーションを守り抜き、5年連続2ケタ勝利。だが、チームが4位に低迷した責任を感じていることと、移籍に向けた準備不足から、来季はロッテでプレーするつもりだ。

ただ、メジャーへの情熱は失っていない。昨年の契約更改で、瀬戸山代表はポスティング制度に関して「基本的にはNOだが、完全NOではない」と否定的ながら含みを持たせている。エースは来オフの米移籍を願い、「じっくり球団と話し合います」と改めてポスティングの是非を問う。

現行制度でのFA権取得は34歳を迎える09年。選手会が求めるFA取得期間短縮案もNPBとの協議で平行線が続いている。「球団とケンカするつもりはありません」と徹底抗戦はしない方針だが、1年でも早くメジャー挑戦を実現したい本音をぶつける。

清水は12月の契約更改前に交渉を行いたい意向を示した。ポスティング再直訴は、チームへの恩義と自身の夢の間で揺れながら下した決断。今度こそエースの希望が認められるか、注目が集まる。

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