わたしはかもめ2006年鴎の便り(10月)

便

10月26日

日本ハムが日本一

◇北海道日本ハム4−1中日(札幌ドーム)

日本ハムが4連勝で対戦成績を4勝1敗とし、前身の東映以来44年ぶり2度目の日本一を決めた。1点を追う日本ハムは5回、金子のスクイズで同点。6回にはセギノールの2号2ランで逆転。さらに8回には稲葉が2号ソロを放った。先発・ダルビッシュは7回1/3を6三振、1失点に抑え日本シリーズ初勝利。MICHEALが今シリーズ3個目のセーブをマーク。中日は4回に荒木の適時内野安打で先制するが、その1点のみで52年ぶり2度目の日本一を逃した。なお、MVPは打率.353、2本塁打の日本ハム稲葉が受賞。

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中日0001000001
北海道日本ハム00001201x4

日本ハムは前回日本一(1962年、当時東映)の翌年から、昨年までの「43年間」で2599勝2865敗250分け、勝率.476。この数字は楽天以外のパ・リーグ5球団で最下位だ。ちなみに近鉄も「42年間(63〜04年)」で勝率.497。近鉄を含めた6球団で見ても日本ハムが1番下だった。この間、Aクラス18度(1位1度、2位5度、3位12度)、Bクラス25度(4位6度、5位13度、6位6度)。6位6度はオリックス(4度)に次いで少ないが、Bクラスはロッテ(29度)に次いで多く、平均4.00位もロッテの4.02位に次ぐブービーだった。この43年間の首位はオリックス。00年以降7年連続Bクラスと低迷しているが、阪急時代の貯金が効いている。ただ、現在パで最も優勝から遠ざかっているチームでもある(最後のVは96年)。

◇日本ハム−シリーズ・データBOX

(1)
4年連続でパ・リーグ球団が日本シリーズを制覇。パ球団の4連覇は56〜58年西鉄と59年南海、74年ロッテと75〜77年阪急に次いで3度目。
(2)
全5試合で両軍とも2ケタ安打なしに終わった。これは71年の巨人−阪急(5試合)、96年のオリックス−巨人(同)に次いで3度目。

◇中日−シリーズ・データBOX

(1)
中日は54年に日本一になって以降、74、82、88、99、04、06年と6度続けてシリーズ敗退。これは阪急、西武の「5連続敗退」を抜くワースト新記録。
(2)
シーズン本塁打王、打点王のウッズに本塁打と打点がなかった。これは60年の大毎・山内に次いで史上2人目。
日本シリーズ球団別成績
球団出場優勝−敗退優勝率
巨人3020−10.667
西武2012−8.600
ヤクルト65−1.833
オリックス124−8.333
ソフトバンク134−9.308
ロッテ53−2.600
広島63−3.500
横浜22−01.000
日本ハム32−1.667
阪神51−4.200
中日71−6.143
近鉄40−4.000
松竹10−1.000
根来泰周コミッショナー
「昭和33年に新任検事として札幌に着任しましたが、その時はプロ野球など話題にのぼったことは全くありませんでした。約半世紀後の今、1試合4万2000人のファンの集合を目のあたりにして誠に感慨深いものがあります。」
小池唯夫パ・リーグ会長
「初の北海道開催となった歴史的な日本シリーズにベテラン、若手とも120パーセントの力と技を発揮した。連日4万人を超えるファンと一丸になってつかんだ日本一。パが進めてきた『地域密着』の成功例だ。」
豊蔵一セ・リーグ会長
「日本ハムの選手のはつらつとしたプレーぶりはシリーズの重圧を感じさせませんでした。中日は52年ぶり日本一への重圧があったのか、打線にいつものようなつながりが見られなかった。」
優秀選手賞の日本ハム・森本
「(泣いたのは)最後の打球を捕った瞬間、新庄さんに対して“日本一になれてお疲れさまでした”という気持ちが一気に出てきたから。ウイニングボールはなくさないように仲光マネジャーに渡しました。」
日本ハム・ヒルマン監督
「ここまで平坦な道ではなく、色んなことがあったが、ようやくこの日を迎えることができた。ファンの方には言葉にできないほど感謝しています。本当にディフェンスもオフェンスも頑張った。」
日本ハム・小笠原
「胴上げは初めてだったけど、フワッといい感じでした。」
日本ハム・田中賢
「昨日から調子がよくなってきた。涙が止まらなくなった。感動しました。新庄さんがチームにいい影響を与えてくれたと思います。」
日本ハム・MICHEAL
「勝利の瞬間は半分泣いていて、半分笑っていた。よく分からない心境だった。春からこの日を楽しむために、やってきたからね。」
日本ハム・八木
「1年目から素晴らしい経験ができて、大きな自信になった。」
日本ハム・武田久
「日本一になったことが信じられない。まだ実感がわかない。シーズン中で1番しんどかったのは交流戦の頃。リズムが悪くなるので、1球目からストライクを取ることだけを考えて投げていました。」
日本ハム・武田勝
「うろうろしていたら(胴上げの輪の)真ん中にいって、右手で上げることができた。」
日本ハム・金子
「最高です。てっぺんに上り詰めるまで支えてくれた裏方さんに感謝したい。」
中日・落合監督
「一言で言えば(日本一から遠ざかっている)52年という厚いカベに跳ね返されたということじゃないのかな。スポーツというのは強い者が勝つちうよりも勝った者が強いんだ。この3年間で負けないチームができたけど、勝てるチームじゃなかった。」
中日・ウッズ
「タフなシリーズだった。勝負事は勝った方が強い。完全燃焼できなかったので、もう1度この舞台に帰ってきたい。」
中日・川相
「いい思い出になりました。バントで世界一になったので、今後は指導者として世界一を目指します。」
ソフトバンク王監督
「今年の日本ハムは9月以降、本当に強かったですね。昨年のロッテを見るようでした。日本シリーズも、勢いのある、日本一に相応しい戦いぶりでしたね。ヒルマン監督の采配も素晴らしかった。」
楽天野村監督
「何で強いのかが分からないのが日本ハム。今季は3勝(17敗)しかできなかったが、終わったら負けていたという印象。若い1番森本、2番田中賢がシリーズで成長した。昨年のロッテと、2年連続で外国人監督が日本一っていうのは複雑な気分だ。」

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ボビーにオファー、メジャー監督就任

バレンタイン監督が26日、メジャー球団から監督就任のオファーを受けていたことを明かした。25日付けのサンフラシスコ・クロニクル紙電子版でジャイアンツの来季監督候補に挙がっていると報じたが「皆さんが知らない球団からの話もある」と明かした。来季は4年契約の2年目で、球団側はすでに留任決定を発表。同監督も残留を基本路線としたが「自分自身と家族にとって1番いい決断をしたい」と含みを持たせた。12月にはドミニカ共和国とプエルトリコへ選手獲得調査に出向く。

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来季もロッテで!ボビー今年もメジャー監督のオファー蹴っていた[サンスポ]

ロッテのボビー・バレンタイン監督(56)に米メジャー球団からのオファーがあったことが26日、分かった。米国に一時帰国していたボビーはこの日、千葉マリンで行われている秋季練習に参加。昨年に続く米国球界からの誘いだが、あらためて来季もロッテで指揮をとる意向を示した。 ハワイ・ウインターリーグの視察を終えたバレンタイン監督が、10日ぶりに秋季練習に登場。今江、久保ら若手を中心に精力的に指導したが、実はその裏で、米メジャー球団から来季監督就任のオファーが届いていた。

『サンフランシスコ・クロニクル』紙が25日付でジャイアンツの来季監督候補として名前を挙げたが、これについてボビーは非公式なものと前置きしながら「(複数球団から)話はもらっている」と明かした。

昨季も初代アジア王者などチームを6冠に導いた手腕が評価され、ドジャースなど数球団が接触した。今季は4位と低迷したものの、高い評価は変わっていない。

それでも「私の最大の興味はロッテでプレーすること」とボビー。昨オフに4年契約を結び、来季についてもすでに球団と基本合意している。

日本シリーズを制した日本ハム・ヒルマン監督もレンジャーズの監督候補に挙がっているが、ボビーの望みは来季の完全決着。外国人監督の先輩として、来季の雪辱を期している。

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バレンタイン監督、米球界復帰を否定[スポニチ]

25日にハワイ・ウインターリーグ視察などから再来日したロッテのバレンタイン監督が、千葉マリンでの秋季キャンプに合流。25日付の米サンフランシスコ・クロニクル紙(電子版)で大リーグ・ジャイアンツの来季監督候補と報じられたが「他の球団からも話はあるが、最大の興味はこの素晴らしい球団で仕事すること」と米球界復帰を否定した。また12月にはドミニカ共和国、プエルトリコで開催されるウインターリーグを視察し新外国人を探す方針も明かした。

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ロッテ・ボビーが秋季練習に合流[ニッカン]

ロッテ・バレンタイン監督が26日、千葉マリンで行われている秋季キャンプに合流した。ハワイ・ウインターリーグの視察などのため16日からアメリカに渡っていたが、前日25日に再来日した。この日は今江、サブローらに打撃指導を行うなど精力的に動き回った。「コーチにも話を聞いたけど、選手達は各自でいい練習をしていたようだ。グラウンドだけではなく、ウエート・トレーニングもしかっりと行っている」と不在だった間の練習にも満足そうだった。

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