わたしはかもめ2006年鴎の便り(11月)

便

11月8日

ロッテ9日2回目交渉、大嶺に1億円[ニッカン]

ロッテ高校生ドラフト1巡目指名、八重山商工・大嶺祐太投手(3年)との第2回交渉が9日に行われる。既にロッテ側は高校生としては球団史上初の契約金1億円を用意するが、年俸については1000万円前後になる見込みだ。楽天1巡目の駒大苫小牧・田中は1500万円を提示されたが、瀬戸山球団社長は「年俸は自分の力で上げればいい」と、あえて初年度の後の伸びに期待する。大嶺はプロ入りへの方向性を固めつつあるようだが、9日条件提示するかは当日の交渉次第。あくまで大嶺側のペースを尊重する考えだ。

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日米野球第5戦

◇全米5x−3全日本(ヤフードーム)

「イオン日米野球2006」最終戦が8日、ヤフードームで行われ、野村克也監督(楽天)率いる全日本は延長10回、小倉(楽天)がレイエス(メッツ)にサヨナラ2ランを浴び、5戦全敗となった。全日本の全敗は、全米にベーブ・ルースらが参加していた1934年以来72年ぶり。全米は賞金1億4000万円を獲得。最優秀選手(MVP)には打率.556、4本塁打のハワード(フィリーズ)が選出された。

12345678910R
全日本00020000103
全米0000120002x5x
全日本・野村監督
「大きな力の差は感じなかったが、このような結果がメジャーと日本の力の差。細かい野球は日本が上だが、パワーはどうにもならない。25人の辞退者が出たのが非常に残念だ。」
全米選抜・ボウチー監督
「特別なシリーズとなった。(72年ぶりの全勝は)ちっとも驚いていない。それだけのことができる選手を引き連れてきた。野球は色々なことが起こるが、今回は我々に良いように進んだ。」
大村(ソフトバンク)
「何とか打ったって感じですね。でも負けたから…。」(9回に同点打)
新井(広島)
「ボールが重いのでどうかなと思ったが、うまくフェンスを越えてくれた。」(4回にソロ本塁打)
馬原(ソフトバンク)
「三振はたまたま。楽しんで投げたのが、いい結果につながった。」(ハワードから三振を奪うなど2回を無失点)
小倉(楽天)
「シンカーが高めにいってしまいました。僕の完全な失投です。」(レイエスにサヨナラ2ランを浴びた)

◇日米野球個人打撃成績

全日本
名前所属打率試合打数安打HR打点三振四死盗塁
里崎千葉ロッテ.308413412300
藤本阪神.28637201110
村田横浜.267515413431
二岡巨人.25024100100
大村福岡ソフトバンク.231413302222
青木ヤクルト.227522511213
小笠原北海道日本ハム.22239202220
高須東北楽天.200510200311
新井広島.200410211310
福浦千葉ロッテ.190521401410
広島.188516302512
鉄平東北楽天.16746100110
吉村横浜.077513101300
阿部巨人.00035001020
日高オリックス.00032000100
チーム合計.20551663441735169

全日本
名前所属打率試合打数安打HR打点三振四死盗塁
オーバーベイブルージェイズ.57137411000
ハワードフィリーズ.5565181048420
ライトメッツ.353517622510
アットリーフィリーズ.33339302220
ダイホワイトソックス.294517514510
井口ホワイトソックス.28627202110
レイエスメッツ.278418514411
A・ジョーンズブレーブス.267515413440
ホールブルワーズ.22249200220
J・ジョーンズカブス.22239201100
マウアーツインズ.200310212320
城島マリナーズ.16726101200
ファーカルドジャース.154313200200
シュナイダーナショナルズ.14327102210
フィギンスエンゼルス.00038000100
チーム合計.288517049113238171

◇日米野球個人投手成績

全日本
名前所属防御率試合勝数敗数セーブ勝率投球回安打失点自責
三井西武0.003000.0003 2/3000
馬原福岡ソフトバンク0.002000.0003200
涌井西武0.001000.0002100
和田福岡ソフトバンク1.801000.0005411
井川阪神3.001000.0006522
内海巨人4.052010.0006 2/31033
小倉東北楽天6.753010.0002 2/3422
小林宏千葉ロッテ8.441010.0005 1/3865
永川広島13.502000.0002233
福盛東北楽天19.292010.0002 1/3255
久保巨人22.502000.0002455
西村巨人23.141010.0002 1/3776
チーム合計6.705050.00043493432

全日本
名前所属防御率試合勝数敗数セーブ勝率投球回安打失点自責
C・ヤングパドレス0.001000.0003 2/3100
シールズエンゼルス0.0041001.0003 1/3000
ネーサンツインズ0.003001.0003300
マイヤーズヤンキース0.0021001.0002 2/3200
キングロッキーズ0.002000.0002 2/3100
ラッキーエンゼルス2.7021001.00010633
カプアーノブルワーズ3.602000.0005322
ベダードオリオールズ4.761000.0005 2/3233
ヘンズリーパドレス5.4021001.0001 2/3411
フエンテスロッキーズ5.402001.0001 2/3311
アローヨレッズ6.7511001.0004543
メーンメッツ10.132000.0002 2/3433
チーム合計3.1355021.00046341716

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72年ぶり全敗で野村責任“点火”「古田、尾花が…」[夕刊フジ]

◇ボヤキ連発「敗因は25人の辞退者」

勝てばワシのおかげ、負ければ古田、尾花のせい!?8日の日米野球第5戦は、延長10回にメッツ・レイエスに本塁打を浴び、全日本は3−5でサヨナラ負け。全米選抜に72年ぶりとなる全敗を喫した。

屈辱を味わった全日本の楽天・野村監督は、得意のボヤキ節を連発。「最低でも2、3勝はしたいという願望を持ってスタートした。大きな力の差は感じなかったが、結果がこうである以上、パワーの面でどうにもならないことは認めざるをえない」と苦笑した。

そして、「タラレバの話になるが、25人の辞退者が出たのは残念だ。彼らが素直に出場してくれれば、もう少し違う結果になった」。メンバーが揃わなかったことを最大の敗因に挙げた。

試合前には、「古田が(98年に労組)選手会長になってから、おかしくなった。コミッショナーのやることに非協力的なムードになった。損得だけ。利害という判断基準しかないから、こういうことになる」と突然の八つ当たり。「向こうの出場費は1500万円らしいやないか。日本は安いからみんな出ないのか。(日本も1500万円なら)出して下さいって言って、古田なら飛んでくるわ」と、強烈な皮肉までかました。

さらに、「尾花(投手コーチ)に第2戦は西村(先発)でいいのかと聞いたら“大丈夫です。西村で行きます”と言うから使ったんや(3回途中7失点KO)。普通ならありえんわな」と、今度は矛先を尾花コーチに。「向こうの選手は練習不足で来るから、何試合かやると調子を上げてくる。だから初めのうちに勝っておかないといけなかったんや」と止まらなかった。

もっとも9回に同点に追いつき、延長10回に楽天の小倉を投入。左打者に弱いことは百も承知なはずなのに、野村監督は左打席に入ったスイッチヒッターのレイエスにも続投させて…。アメリカのいいところと野村監督のボヤキだけが目立つ、日米野球となった。

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日米最終戦は72年ぶり全米全勝で幕[ニッカン]

全米選抜が最終戦も制し、72年ぶり快挙となる大会全勝で幕を閉じた。

全日本は4回、新井(広島)村田(横浜)の2本塁打で2点を先制。先発も和田も(ソフトバンク)も4回まで完全投球。5回城島(マリナーズ)に適時打を許したが、1失点と好投した。

だが6回、2番手永川(広島)がハワード(フィリーズ)に同点打、A・ジョーンズ(ブレーブス)に勝ち越し犠飛で、逆転される。全日本は9回に追いつく粘りをみせたが、延長10回、小倉(楽天)がレイエス(メッツ)にサヨナラ2ランを浴びた。

全米選抜の全勝は、通算714本塁打のベーブ・ルースらが参加した1934年以来。5戦全勝で、全米選抜の賞金1億4000万円を獲得。大会MVPは打率5割5分6厘、4本塁打、8打点のハワードが選出された。

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教え子・小倉が幕引き被弾…ノムさんそれでも“ヤキュウ”に自信[サンスポ]

動けない。同点の延長10回無死一塁。レイエス(メッツ)の打球が右翼席に吸い込まれる。一塁ベンチの野村監督は奥歯をかみしめながら、メジャー軍団を見つめた。

野村監督
「最低でも2、3勝したかったが…。大きな力の差は感じなかった。」

全日本選抜の全敗は1934年以来、実に72年ぶりの屈辱。5連敗でも強がる理由はあった。

松坂(西武)、松中(ソフトバンク)らが体調不良を理由に辞退者は25人。だからこそ、最初に全員が集まった3日の試合前、第一声で「みんな集まってくれてありがとう」と感謝の気持ちを口にした。

ベストメンバーを組めなくても、ベストに近いメジャー軍団を倒して「WBC世界一」のプライドを保つ。大阪へ移動した6日には、小笠原(日本ハム)が抜けた穴を埋めるため、スタッフから全員の打撃成績のデータを取り寄せ、打率・1割台だった“打線改造”に頭を巡らせた。

野村監督
「パワーの差は素直に認めるしかない。でも“スモールベースボール”は、日本が完全に上という印象です。」

盗塁数は日本の9に対して米国は1。本塁打10発に沈んでも“ヤキュウ”が“ベースボール”より上、という自負がある。今回で最後となる可能性がある日米野球。野村監督は、リベンジの場がない悔しさを必死に胸にしまった。

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ゴールデングラブ賞発表

◇パ・リーグ

守備位置名前チーム投票数受賞回数
投手松坂大輔西武93票7回目
捕手里崎智也千葉ロッテ81票
一塁手小笠原道大北海道日本ハム89票5回目
二塁手田中賢介北海道日本ハム116票
三塁手今江敏晃千葉ロッテ109票2回目
遊撃手川崎宗則福岡ソフトバンク84票2回目
外野手森本稀哲北海道日本ハム134票
SHINJO北海道日本ハム130票3回目
稲葉篤紀北海道日本ハム94票

◇セ・リーグ

守備位置名前チーム投票数受賞回数
投手川上憲伸中日105票2回目
捕手谷繁元信中日135票2回目
一塁手シーツ阪神146票2回目
二塁手荒木雅博中日150票3回目
三塁手岩村明憲東京ヤクルト118票6回目
遊撃手井端弘和中日172票3回目
外野手福留孝介中日174票4回目
青木宣親東京ヤクルト136票
赤星憲広阪神85票5回目

投票総数:セ190、パ154。小笠原は三塁手で1度受賞、新庄はセ・リーグで7度受賞。

松坂
「沢村賞の次に欲しいと思っている賞なので、とても嬉しい。これからもフィールディングの質を高めていきたい。」
里崎
「プロ野球に入ってから、1つの目標であったので本当に嬉しく思っています。そして、栄誉ある賞を受賞することができて光栄です。これからも、レベルアップを目指し、この賞に恥じないように頑張って行きたいです。」
小笠原
「狙っていた賞なので正直に言って嬉しいです。」
田中賢
「1年間チームのためにやってきたことで日本一という結果で評価されて嬉しい。毎年、取らないといけない。」
今江
「素直に嬉しいです。この賞は自信となる賞なので2年連続受賞できたのは本当に嬉しいです。そして、これからも連続で取れるように日々努力して頑張って行きたいです。そして、チームメイトの支えがなくては取れないので、チームの皆様に本当に感謝しています。」
川崎
「選出していただいて光栄です。自分の技術はまだ未熟で、改善点も数多いです。浮かれることなく気を引き締めていきたい。」
森本
「3人で取れたことが嬉しい。内野とかは併殺とかで評価されるけど、3人で選ばれたということは外野でもコミュニケーションが大切だと証明できた。」
SHINJO
「日本ハムがこれからも最強の外野陣をつくっていってくれることを信じて、外から応援しとくばい。」
稲葉
「大学では一塁をやっていて、まさかこの賞が取れるとは思っていなかった。ヘタクソだったけれど、基本をやっていてよかった。」

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