わたしはかもめ2006年鴎の便り(11月)

便

11月19日

ロッテの更改は“厳冬”予想[ニッカン]

ロッテはこの日から契約更改交渉が始まり、9人中5人がダウン提示を受けた。1軍未出場選手がほとんどだが、唯一のアップは前半戦に中継ぎとして活躍した3年目の内だけ。主力クラスの交渉は12月に入ってからになるが、瀬戸山球団社長はかねてから「4位という順位に相応しい更改になるでしょう」と話しており、“厳冬”が予想される。

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今江、障害者チームの練習に参加[デイリー]

ロッテの今江敏晃内野手(23)が19日、群馬県伊勢崎市で行われた障害者野球チーム「群馬アトムズ」の練習に参加した。障害のある人達が必死にプレーするのを見て、今江も初心に帰って野球に取り組むことを誓った。

「群馬アトムズ」は不慮の事故や先天性の病気で体の一部が不自由になった人で結成されたチーム。今江はテレビでチームの存在を知り、少しでも力になろうと、自ら連絡を取って練習を共にした。「野球が本当に好きなんだなと感じた。ああいう気持ちを忘れていた」と話した。

優勝した昨季は打率.310をマークし、年俸は一気に約4倍の5500万円となった。しかし今季は.267と低迷。障害のある人達との交流で、ひたむきな気持ちを忘れている自分に気が付いた。これから契約交渉を迎えるが、「減俸も覚悟している」。原点から、スタートを切るつもりだ。

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ロッテが契約交渉開始…手嶌は200万円ダウンでサイン[サンスポ]

ロッテの契約更改交渉が19日始まり、今季は1軍登板がなかった2年目の手嶌智投手(24)は200万円減の1300万円でサイン。このほか、若手8選手が更改した。(年俸は推定)

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ロッテが契約交渉開始、手嶌200万円減[報知]

ロッテの契約更改交渉が19日始まり、今季は1軍登板がなかった2年目の手嶌は200万円減の1300万円でサイン。ほか、若手8選手が更改した。(金額は推定)

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契約更改…9人中5人ダウンでスタート

この日から契約更改交渉が始まり、9人中5人がダウン提示を受けた。1軍未出場選手がほとんどだが、唯一のアップは前半戦に中継ぎとして活躍した3年目の内だけ。主力の交渉は12月に入ってからになるが、瀬戸山球団社長は「4位という順位に相応しい更改になるでしょう」と話しており、“厳冬”が予想される。

選手名年俸前年比
手嶌1300▼200
810△90
田中雅900▼50
龍太郎1100▼150
細谷5000
末永5000
早坂6000
新里760▼40
田中良590▼30
手嶌
「今年は腰を痛めてリハビリの1年になってしまいました。しかし、このリハビリの経験は自分のプラスになったと思います。これまで、怪我とかしたことがなかったので、今シーズンのオフから体作り、怪我をしない体作りをしっかりやっていって今年目標にしていて叶わなかった開幕1軍を来年こそ実現したいと思います。」
「今年はまず、開幕1軍に入れてその面では非常に良かったと思います。1軍でも、自分が思い通りに投げられたボールは通用すると思いますた。あとは、その思い通りではないボールをどれだけhらセルかが鍵になると思います。中継ぎというポジションも毎日試合に入れるということで楽しさも分かってきましたし、しっかりと1軍でそのポジションをつかめるように頑張ります。その中で、フェニックスから取り組んでいるシュートをちゃんと使えるボールとして磨きあげて行きたいと思います。来年はさらなる飛躍の年になれるように頑張ります。」
田中雅
「今年は大学卒で3年目。本当なら1軍でバリバリやっていないといけなかったのに、1軍での出場もわずかに終わり悔しい1年でした。キャッチャーだけでなく、内野、そして今年は外野もやり、戸惑いもありましたが自分の俊敏性とかを活かし、試合に出れるのなら色々チャレンジしていきたいと思います。来シーズンはフルに1軍にいられるように頑張ります。」
龍太郎
「横浜からトレードで移籍してきて期待されていたのに結果を残せず残念な1年になりました。ロッテというチームはすごく溶け込みやすくてすぐにチームには慣れましたが、これからは、そのチームで結果を残していきたいと思います。具体的には、今年はいい時と悪い時の差が激しかったのでその波をなくすこと。そして、来季は1軍で投げられるように頑張っていきたいと思います。」
細谷
「初めての契約更改で緊張しました。プロ入り1年目のシーズンの収穫はまずは、守備面だと思います。キャンプから佐藤コーチにしっかり教えてもらい随分上達したと思います。走塁面でも、フェニックスリーグの時に諸積コーチから色々話を聞いて、それまであまり走塁というものを意識してなかったのですが、考えるようになりました。来年は、まず、2軍のサードでレギュラーをとって、信頼を勝ち取って行きたいと思います。そのためには、自信のあるバッティングでここぞという時に結果を残していければと思います。」
末永
「初めての契約更改はやはり緊張しました。1年目のシーズンでしたが自分ではプロでの手応えはつかめたと思います。来シーズンに向けては、やっぱり1軍で投げたいので、ストレートも変化球も磨きをかけて行きたいと思います。今は、与えられた所どこでもしっかりやるだけですが、やっぱり先発をやって、勝ち星をつかみたいので、1日でも早くそうなれるように頑張りたいと思います。」
早坂
「本当に今年は怪我ばっかりで悔しいシーズンになりました。自分が思う通りに野球ができなかったです。その中で、今年はファームのメンバーを引っ張っていこうと思っていたので、その面ではできたのかなと思います。来年は必ず1軍にずっといて、飛躍の年にしたい。そのためには、まず、怪我をしない体作りをして、自分の足を活かしたバッティングというものをできるようにしたい。『俺を忘れるな』ぐらいな気持ちで結果を残して、そして、プレーオフ、日本一、アジア一に1軍のメンバーとして成し遂げて美味しい酒を飲めるように来年は最高の年にしたいです。来季のテーマはリベンジです。」
新里
「シーズン途中のトレードで本当に最初は戸惑いばかりでした。やはり、移籍して結果を残さなければいけないというプレッシャーが逆に悪い方向へ進んで、結果が残せなかった気がします。来年は、守りも打つ方でも結果を残して、そして、マリンスタジアムで野球ができるように、ファンの皆さんに憶えてよらえるように頑張って行きたいと思います。」
田中良
「今シーズンは横手投げに変えてチャレンジのシーズンでしたが、自分としては非常に手応えのある1年になりました。フォームも安定してきたし、中継ぎというポジションで右バッターに大して抑えるという自信もつきました。来シーズンはそのピッチングを1軍でもできるように頑張ると共に、与えられたチャンスは必ず活かせられるようにしたいです。」

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検証・誤審審判の今を考える(7)

◇ちょっと待った「改革病」

11月2日、東京ドーム。野球発祥国である米国の大リーグ選抜チームと、日本でもっとも長く、輝く歴史を持つ巨人が親善試合を行っていた。野球という競技を牽引し発展させてきた両者が対決する裏で、ある実験が行われていた。

控え審判が待機する部屋にテレビが設置され、試合の様子を映し出していた。各球団代表や審判員が次々に部屋を訪れ、映像を見守った。リプレー映像の判定補助は、来季オープン戦で部分的に試験実施することになっている。控え審判が映像を見て助言するという形で、本塁打か否かの判定に限られる。その準備として、実戦で確認作業をしていた。

巨人球団代表の清武英利(56)は、事業委員長として審判問題の解決に積極的に取り組む。清武は「映像技術が発達し、テレビを見ているファンには明らかな誤審が分かってしまう。また、各球場にテレビカメラが設置される時代になった」という理由から、部分的なリプレー映像の導入もいとわぬ考えを持つ。大リーグでも同様の議論はされており、現代では当然の意見ともいえる。この日の試験後も「今後、各球団の意見を聞いて議論するが、判定の参考にはなると思う」とコメントしていた。

横浜専務の山中正竹(59)も試験映像を見た。山中は法大時代に東京6大学記録の48勝を挙げた名投手で、アマでは大学、社会人、そしてバルセロナ五輪でも監督を務めた経験を持つ。またWBCでも大会技術委員として日本を代表して各国へ意見を述べた。12球団代表の中で、野球競技に対する精通度は群を抜く。

山中専務
「判定トラブルが強く印象として残る年だったことは確か。今は、その対策として何ができるか検討している段階で、今回の試験もその一環です。」
≫対策の議論をどう感じるか。
山中専務
「個人的な見解にすぎないが、まず、野球規則にかかわる部分に、どこまで実行委員会が入り込んでいいのかという問題がある。野球を維持するには、現状のような審判の独立性はあってしかるべき。だから(評価制度などに)球団として入っていくのはおかしい。技術を高めるために感じたこと、提案などを審判組織に伝えていくという対策でいいのではないか。」
≫しかし審判を守るだけでは問題解決にならない。
山中専務
「そう。まず審判には技術を高める努力はしてもらわなければならない。それが欠かすことのできない大前提にある。その上で選手側も『野球とは』『審判とは何ぞや』という点を再確認してもらいたい。」
≫野球とは、審判とは。
山中専務
「野球競技の初期は、両チームで何となく判定していた。だが、レベルが上がるにつれ、もっと中立の立場の人を呼んできてやってもらおうとなった。文句は言いませんからお願いしますと。野球規則の原型ができた19世紀中ごろから、今の野球規則9・02の基となる精神は続いている。ボク個人の意見だが、これは近代野球でも守り続けていきたい。」
≫その根本を変えるのは、野球の歴史にとって非常に重い決断となる。
山中専務
「コンピューター時代になり、それを利用しようという議論があるのは百も承知している。他競技も一部でビデオ判定を導入している。では、野球も変えますかという議論になる。私は個人として『変えたくない派』だが、『変える派』が多数ならば、米大リーグにも訴えかけていくとか。国際化の時代なのだから、そういう行動を取っていくべきでしょう。」

ビデオ判定の議論は、時代の流れから当然かもしれない。だが、今の球界は「改革病」に冒されている。審判問題に限らない。球界再編、人気低迷という危機感が、何でも変えなければ気が済まない状況を生み出している。だが、本当に日本プロ野球の全てが「時代遅れ」で「改善すべき」なのだろうか。そうではない。改革する点と大切にする点をしっかり分類すべきだろう。

審判の技術に問題があれば、まず練習する場を与え、とことん特訓すればいい。優勝できなかった球団が、今、雪辱を期して秋季キャンプで猛練習に励んでいるように。それがスポーツの基本であり、機械の入る余地などないように思う。

野球は国や時代を超えた共通語。ベーブ・ルースや沢村栄治、その時代に生きた人々も、我々も、我々の子供達も、そして100年後に生きる人々も価値観を共有できる。野球とは、スポーツとは、そういう存在であって欲しい。審判問題を通じて、そんな思いを抱いた。

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