わたしはかもめ2006年鴎の便り(11月)

便

11月21日

大学・社会人ドラフト

順位名前位置投打所属
希望枠行使せず
1巡目指名権なし
2巡目指名権なし
3巡目神戸拓光外野手右左土浦日大→流通経済大
4巡目荻野忠寛投手右右桜美林→神大→日立製作所
5巡目江口亮輔投手左左大成→愛知学院大
6巡目中郷大樹投手右右那賀→JR四国
7巡目角中勝也外野手右左日本航空第二→四国IL・高知
8巡目松本幸大投手左左兵庫育英→デュプロ
神戸
「思っていた球団と違ってびっくりしたけど嬉しい。長距離砲を目指してやっていきたい。」

◇神戸拓光(こうべ・たくみ)

生年月日
1985-02-23(21歳)
身長
191
体重
98
プロフィール
土浦日大では2年夏の県大会8強が最高。 流通経済大学に進み、1年春の全日本大学選手権で最優秀新人賞。今季は本塁打王(3本)で、ベストナインにも選出。パワーがあり長打力を期待される選手。バットコントロールがよく、器用な打撃が持ち味。強肩も魅力の大型外野手。

◇荻野忠寛(おぎの・ただひろ)

生年月日
1982-04-26(24歳)
身長
174
体重
71
血液型
A
プロフィール
大学3年時には神奈川工大戦でノーヒットノーランを記録。小柄ながらダイナミックなフォームから最速143キロの直球に加え、7種類の変化球を操る。牽制、守備も巧く、投手として素質の高さが魅力。

◇江口亮輔(えぐち・りょうすけ)

生年月日
1984-08-12(22歳)
身長
175
体重
77
プロフィール
柔軟性のある左腕。身体能力が高く、今後の可能性に期待。

◇中郷大樹(なかごう・たいき)

生年月日
1954-09-21(22歳)
身長
178
体重
75
プロフィール
スライダーと制球はプロレベルで三振が取れる投手。フォームのバランスがよく、今後の成長が十分に期待できる選手。

◇角中勝也(かくなか・かつや)

生年月日
1987-05-25(18歳)
身長
180
体重
80
血液型
A
プロフィール
肩の強さと走力はトップクラス。打撃は荒削りだが、スイングに力強さがある。確実性が身につけば、将来結果を残せる選手になる。

◇松本幸大(まつもと・こうだい)

生年月日
1980-12-23(25歳)
身長
175
体重
75
血液型
A
プロフィール
左サイドからのストレートは140キロを超える。特に左打者のインコースに食い込むシュートが武器。制球力の安定性が出てくれば間違いなく高いレベルで通用する投手。

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7巡目角中、リーグに感謝

予想外の指名に驚きを隠せなかった。「育成はあるかな、と思っていたが、ドラフトは考えていなかった。四国アイランドリーグに『ありがとう』と言いたい」。高知ではパワーある打撃で主軸を務め、今季は打率2割5部3厘、4本塁打の成績を残した。走塁や守備のセンスも高く評価されている。「しっかり体をつくって、子供の目標になる選手になりたい」と意気込んだ。

四国アイランドリーグ石毛宏典代表
「(今後)アマ選手の選択肢として四国リーグが注目されるだろう。」
四国アイランドリーグ
プロを目指す若者が夢を追い続けることのできる新たな場所を提供することを目的に04年4月に設立され、昨年4月に開幕した。オリックス元監督の石毛宏典氏(50)が代表取締役社長を務める。所属選手は原則として、17歳から24歳の若年層が対象。四国4県の県庁所在地を本拠地にした香川オリーブガイナーズ、愛媛マンダリンパイレーツ、高知ファイティングドッグス、徳島インディゴソックスの4チームで構成される。同リーグの所属選手は希望入団枠の対象外になっていた。

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ボビー「悪いシステム」

ロッテ・バレンタイン監督が、現行ドラフト制度に「NO」を突きつけた。この日はロッテ入りを熱望した東京ガス・木村を横浜に教皇指名された。「ロッテで活躍して欲しい選手だったが、ドラフトはチームが選手を選ぶためのもの。横浜に行くことを考えた方がいい」として、持論を展開。希望枠について「悪いシステム。もっとどのチームにとっても同等の機会が与えられるべき」と撤廃を希望した。高校と大学・社会人の分離ドラフトも「理解できない」。より広く平等なシステムにしたいようだ。

◇3巡目の強奪劇

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ボビー、一転惨敗で現行制度に不満[デイリー]

目隠ししながら八重山商工・大嶺のクジを引き当て、会場ではしゃぎまくった2ヶ月前が懐かしい…。ロッテのボビー・バレンタイン監督(56)に、高校生ドラフトのときのような輝かしい笑顔はなかった。

ソフトバンクの恋人だった大嶺の“強奪”に成功した高校生ドラフトから一転、今回は惨敗だった。相思相愛だった木村雄太投手(21)=東京ガス、密着マークしていた大引啓次内野手(22)=法大=を横浜、オリックスに“強奪”された。会議前のシミュレーションで予測はしていたが、強烈なしっぺ返しに「先に指名されては仕方ない」とため息だ。

結局3巡目で指名したのは神戸拓光外野手(21)=流経大。本人が「思っていた球団と違ってびっくり。ロッテ?知っているのは監督が米国人というくらい」と話すほど、急転の指名だった。

会議終了後には「選手が球団を選ぶシステムは良くない」とし、「ロッテではやりたくないと言った選手の中で、獲得したかった選手は10人くらいいた」と希望枠を含んだ現行制度に不満タラタラ。完全ウエーバーの一括ドラフト開催を直訴した。悲喜こもごもに終わったドラフトは、もうコリゴリデスネ〜!?

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木村、ロッテじゃなきゃイヤ!大矢監督と「会わない」[報知]

苦笑いさえなかった。横浜に3巡目で指名された東京ガスの木村雄太投手(21)は当惑していた。「評価は嬉しいけど、意中の球団じゃなくて残念。希望?ロッテです」予想はしていたものの、動揺は想像以上だった。

横浜の印象を問われても「パッと浮かんでこない」。大矢監督が指名挨拶に訪れると聞かされても「会う予定はありません。来たからといって、どうにかなるものでもない」と一蹴した。「もう少し時間がたてば気持ちの整理がつくだろう」という東京ガス・田中伸樹監督(57)らの配慮とはいえ、午後6時半に電撃訪問を受けても対面に応じなかった。

研究を重ねた末、ロッテを選んだ。「(最近は)若いチームが出てきている。左の先発も少ない。パ・リーグはプレーオフで盛り上がっているし」昨年、ロッテの快進撃に目を奪われた。左の先発は成瀬だけ。今月上旬、「ロッテ1本」を決意してインターコンチネンタル杯(台湾)に出発した。

自信と目標もある。「残留して来年?そういう選択肢もある」大学進学していれば、現在3年生。「来年(の大学・社会人ドラフト)は、すごい選手がいない。このチームを都市対抗に連れて行きたい気持ちもある」同い年のライバルには勝つ自信があり、目標は2年連続予選敗退の東京ガスを都市対抗へ導くこと。実績を積み、晴れて希望入団枠で夢をかなえる選択も視野に入っている。

「監督と話し合って決めたい。複雑な気持ちですけど、ゆっくり考えて話を進めていきたい。プロは小さい頃からの夢ですから」身長189センチの即戦力左腕は長い1日を終え、ロッテへの思いを強くした。

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横浜がロッテ希望の木村を指名/ドラフト[ニッカン]

横浜大矢明彦監督(58)が熱意で社会人NO.1左腕を口説いていく。横浜は3巡目で、かねてロッテ入りを熱望していた木村雄太投手(21=東京ガス)を指名。大矢監督はドラフト会議を終え、早速指名挨拶のため東京・大森の東京ガス球場に向かった。しかし、予想していなかった横浜の指名に困惑した木村は、この日の対面を保留。村上チーム運営部門統括担当と8名の全スカウトが「木村詣で」に出向いたが、直接会えなかった。

それでも田中伸樹監督、蛭間泰弘野球部長と会談した大矢監督は「どうしても横浜が必要としている左腕だと伝えました。熱意は伝わっていると思います」と自信を見せた。木村は指名直後の会見で「意中の球団ではないので気持ちの整理をしたい」と一定の冷却期間を置く意向を示した。大矢監督は「人と人というのは気持ちのつながりが大切。できれば木村投手と直接会って気持ちを伝えていきたい」と、再度木村のもとに出向く熱意を示した。

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ボビー無念も木村に横浜入りのススメ[スポニチ]

ロッテが“恋人”を目の前で奪われた。高校生ドラフトでは、バレンタイン監督がソフトバンクと相思相愛の八重山商工・大嶺を強行指名したが、今回は3、4巡目に指名予定だった法大・大引、東京ガス・木村をそれぞれオリックス、横浜に先に指名される皮肉な結果となってしまった。

木村はロッテ以外の指名なら残留も示唆しているが、バレンタイン監督は「先に指名されたら仕方ない」とした上で「木村は素晴らしい投手。私のチームで活躍して欲しかったが、横浜から指名されたのならそこに行くことも考えるべきかもしれない」。最後は“横浜入り”を勧めていた。

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横浜強行指名の木村、大矢監督面会拒否[スポニチ]

ムネリンのようなベビーフェースに笑みは1度も浮かばない。熱望したロッテでなく横浜からの強行指名。横浜から3巡目指名を受けた東京ガスの木村は、明らかにムッとしていた。「複雑です。意中の球団じゃなかった」。ドラフト後、大矢監督自らが指名挨拶に訪れたが「来たからってどうのこうのはない」と“面会拒否”だ。

昨年、日本一に輝いたロッテの戦いぶりに感動。左の先発も少ないチーム事情もあって相思相愛のはずだった。動揺を隠せない木村は「来年になったら(希望入団枠クラスの)選手がいないのも知ってるし」として残留も示唆。一方、大矢監督から指名挨拶を受けた東京ガス・田中監督は「(横浜から)誠意をいただいたことは本人に伝えます」と話したが、次回の入団交渉は未定。“和製ランディ”の異名を持つ大型左腕の決断が注目される。

◇異例の10人訪問も

入団に難色を示している木村を大矢監督が指名挨拶。村上チーム運営統括ら総勢10人で東京ガスのクラブハウスを訪問した。本人との顔合わせはかなわなかったが指揮官は「誠意を示したくてスカウト全員を連れてきた。交渉させてもらえるところまではきた。意味があったと思う」と前向き。木村に対して「どうしても私のチームに入って力を発揮して欲しい」と訴えていた。

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巨人2軍とロッテ2軍で新チーム結成へ…イースタン・リーグ[報知]

プロ野球、巨人の清武英利球団代表(56)は21日、育成選手7人を指名したことに関連し、ロッテと混成でイースタン・リーグの新チームを創設したい意向をあらためて示した。清武代表は2軍若手選手の出場機会を増やすために「フレッシュリーグ」の設立を提案してきたが、その第1歩となるプランの実現に「今日から具体的に動き始める。来年からできると思う」と自信を示した。

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ロッテと混成で2軍新チーム創設へ [スポニチ]

巨人の清武英利球団代表は21日、育成選手7人を指名したことに関連し、ロッテと混成でイースタン・リーグの新チームを創設したい意向をあらためて示した。清武代表は2軍若手選手の出場機会を増やすために「フレッシュリーグ(仮称)」の設立を提案してきたが、その第1歩となるプランの実現に「今日から具体的に動き始める。来年からできると思う」と自信を示した。

イースタン・リーグは2005年の楽天加入で7チームになり、1チームが試合を組めないでいる。同代表はコーチや審判員の確保などを課題に挙げつつも「うちが成功すれば、ほかも追随する」と話した。

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巨人の清武代表が意向、2軍の「フレッシュリーグ」創設へ[サンスポ]

巨人の清武英利球団代表は21日、育成選手7人を指名したことに関連し、ロッテと混成でイースタン・リーグの新チームを創設したい意向をあらためて示した。清武代表は2軍若手選手の出場機会を増やすために「フレッシュリーグ(仮称)」の設立を提案してきたが、その第1歩となるプランの実現に「今日から具体的に動き始める。来年からできると思う」と自信を示した。

イースタン・リーグは2005年の楽天加入で7チームになり、1チームが試合を組めないでいる。同代表はコーチや審判員の確保などを課題に挙げつつも「うちが成功すれば、ほかも追随する」と話した。

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契約金の高騰に懸念、暫定期間終えたドラフト[サンスポ]

分離ドラフトは改革元年といわれた昨年から2年間の暫定制度として導入され、今回のドラフトで一区切りとなった。

現行では高校生は早期(9月)に進路が確定するため、日本高野連は進路指導上歓迎するが、プロ側には問題点を指摘する声が多い。最も懸念されているのが契約金の高騰。ドラフトが2回に分かれることで2人の“1位”ができ、球団の経営改善の流れに逆行する。また社会人・大学生ドラフトが控えるため、高校生ドラフトでの獲得を控えざるを得ない部分もあり、1度で戦力編成が完了しないことなども理由として挙げられている。

不正なスカウト活動につながる懸念がある希望枠は選手会が撤廃を要望し、ロッテのバレンタイン監督も「フェアじゃない。改善されるべきだ」と指摘。しかし、ある球団関係者は「現行制度を維持したい勢力はウエーバー制への移行を阻止したいから、積極的に(改善に向け)検討したくないのでは」と話す。2年間の検証を踏まえ、今後どう議論していくのか、球団側の姿勢が注目される。

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江口、携帯でロッテ指名を発見/ドラフト[ニッカン]

愛知学院大の江口亮輔投手(22)はロッテからの5巡目指名を携帯電話サイトで「発見」した。その後ロッテ側から連絡を受けて指名を確認し、愛知・日進市の同大学グラウンドで報道陣に笑顔で応対した。「応援がすごいというイメージ。その中でプレーできるのは光栄。1年目から毎日でも投げたい」と意気込んだ。

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ロッテ3巡目は流通経大・神戸/ドラフト[ニッカン]

ロッテは3巡目で流通経大の神戸拓光外野手(21=土浦日大)を指名した。190センチ、100キロの大型外野手。長打力が魅力だ。

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ロッテ4巡目は荻野投手/ドラフト[ニッカン]

ロッテは3巡目で流通経大・神戸拓光外野手(4年)、4巡目で日立製作所・荻野忠寛投手(24)を指名した。バレンタイン監督は「神戸は外野の層を厚くしてくれる選手、萩野はリリーフとして活躍してくれると思う」と話した。

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大学生・社会人ドラフト、3選手がプロに[産経新聞・茨城]

大学生・社会人などを対象としたプロ野球新人選択会議(ドラフト会議)が21日、東京都内で開かれ、県内に本拠を置く選手では流通経済大の神戸拓光選手(21)が3巡目、日立製作所の荻野忠寛選手(24)が4巡目でロッテに、住金鹿島の衣川篤史選手(25)が4巡目でヤクルトに指名された。

流通経済大の強打者、神戸拓光選手は龍ケ崎市の同大多目的室内練習場で記者会見し、希望入団枠を行使しない実質1位の評価に「名前が言われた瞬間は鳥肌が立った」と興奮の面持ち。

ロッテについては「監督が米国人で個性を生かしてくれる印象がある」と話し、「学生野球ではないので死に物狂いで頑張りたい。打撃で大きいのを期待されているはず。早くチームに貢献したい」と声を弾ませた。

牛久市出身。身長190センチ、体重100キロ。牛久リトル、竜ケ崎シニア、土浦日大高を経て流経大に進学。東京新大学リーグでは最優秀新人、ベストナイン5回、最多本塁打3回、最多打点1回。4年間通算で打率.353、14本塁打、72打点。

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千葉ロッテ指名、JR四国・中郷投手「夢みたいな気持ち」[毎日新聞・香川]

千葉ロッテから6巡目で指名を受けたJR四国の中郷大樹投手(22)は、社会人野球大会の2回戦を翌日に控え、宿泊先の大阪市内のホテルで会見。「嬉しいのと夢みたいな気持ち」と喜びを語った。

最速148キロを誇る速球が武器の本格派。「ロッテは明るい球団というイメージ。前向きに考えたい」「不安もあるが自信もある。これからもっと頑張り、1軍で成績を出したい」などと話した。岡本尚史監督も「開幕1軍、先発ローテーション入りを目指して頑張って欲しい」と祝福した。

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高知FD・角中選手、千葉ロッテ指名[毎日新聞・高知]

◇「自慢の強肩生かしたい」…チーム初のプロ入りで抱負

21日にあったプロ野球の大学生・社会人ドラフトで、千葉ロッテマリーンズから指名を受けた高知ファイティングドッグス(FD)の角中勝也選手(19)は「自慢の強肩を生かしてプロで活躍したい」と抱負を語った。高知FDの選手がプロ入りするのは初めて。

この日、四国銀行グラウンド(高知市布師田)で練習中に連絡を受けた角中選手は「高校で野球をやめようと思ったが、続けて良かった。監督やチームメート、ファンの皆さんのおかげです」と感謝を忘れなかった。

藤城和明監督は「プロの世界は厳しいと思うが、貪欲に練習して上を目指して欲しい」とエールを送った。ファンの藤原千紗さん(25)は「この日を待っていた。心の底から嬉しい」と笑顔で話した。

また、高知FD公式ファンクラブ名誉会長の橋本大二郎知事は「角中選手が夢に向かって努力された結果が指名につながった。高知の温かい声援を忘れず、さらに活躍されることを期待しています」とのコメントを発表した。

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大学・社会人ドラフト、県内から3選手、春からの活躍誓う[毎日新聞・茨城]

21日に開かれたプロ野球のドラフト会議で、流通経済大4年の神戸拓光外野手(21)がロッテから3巡目、日立製作所の荻野忠寛投手(24)がロッテから4巡目、住友金属鹿島の衣川篤史捕手(25)がヤクルトから4巡目で指名された。3選手はいずれも入団を希望し、会見で春からの活躍を誓った。

◇ロッテ3位…流通経済大4年・神戸拓光外野手(21)、リーグ最多本塁打、死に物狂いで練習

「上位指名でびっくりしました」。竜ケ崎市にある流通経済大の室内練習場で連絡を受けた。

牛久市出身。土浦日大高から同大に進学。1年生から4番で、同大が所属する東京新大学リーグで3度の最多本塁打を獲得した。「プロに認めてもらうにはホームランしかない」。毎日数百本の素振りを欠かさず、長打力を伸ばしてきた。「打撃が期待されていると思う。死に物狂いで練習したい」と意気込んだ。

◇ロッテ4位…日立製作所・荻野忠寛投手(24)、投手陣の柱で活躍、1年間を投げ通す

日立市内で堀越久志野球部長、秋山浩一監督と共に会見。荻野選手は「怪我をしないで、1年間投げ通すのが目標」と抱負を語った。

荻野選手は、神奈川大から日立製作所入り。1年目から投手陣の柱として活躍。昨年は新人ながら都市対抗野球出場の原動力となった。今夏は住金鹿島に補強された。「ロッテは昨年、日本一になりファンも熱い。そういうチームで野球が出来るのはとても幸せ」。

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ドラフト指名、ゆかりの4投手いざ[朝日新聞・香川]

憧れのプロ野球の舞台に、香川ゆかりの4投手が次々に選ばれた。21日のプロ野球の新人選択(ドラフト)会議で、香川オリーブガイナーズの深沢和帆投手(23)が巨人、JR四国の中郷大樹投手(22)が千葉ロッテに指名された。また球団が将来の成長を期待して確保する「育成選手」として、香川オリーブガイナーズの伊藤秀範投手(24)がヤクルト、丸亀城西高の山中達也投手(17)が広島に、それぞれ指名された。

◇千葉ロッテ:JR四国・中郷大樹投手

JR四国の中郷大樹投手(22)は、千葉ロッテから6巡目で指名された。同社の選手が指名を受けたのは13年ぶり2人目。

徳島県那賀町出身。那賀高校時代はエースで、卒業後の03年4月、JR四国に入社。177センチ、右投げ右打ちで、140キロ台後半の威力のある速球と、切れのある変化球が持ち味。同社が優勝した今夏の第77回都市対抗野球大会四国地区予選ではMVPを受賞している。

チームは大阪で開かれている社会人日本選手権に出場中で、19日に74年以来の白星を挙げたばかり。大阪市内のホテルで岡本尚史監督から指名の知らせを聞いた中郷投手は「嬉しくて夢のよう。早く1軍で活躍できるように頑張りたい」。松田清宏社長は「硬式野球部は全員が四国の高校出身。プロ野球選手誕生は他の選手の励みとなる」とコメントを出した。

県内からは3選手、大学・社会人ドラフト[朝日新聞・茨城]

21日開かれたプロ野球の大学・社会人ドラフト(新人選択)会議で、県内からは3人の選手が指名を受けた。ロッテは流通経済大の神戸拓光外野手(21)を3巡目、日立製作所の荻野忠寛投手(24)を4巡目で指名、ヤクルトは住友金属鹿島製鉄所の衣川篤史捕手(25)を4巡目で指名した。また、この日行われた育成ドラフトでは、ソフトバンクから、つくば秀英高3年の山田大樹投手(18)が1巡目で指名された。

ロッテから3巡目で指名された神戸外野手は、龍ケ崎市の流通経済大の室内練習場で会見。「正直びっくりしている。予想の球団とは違ったがすごく嬉しい」と笑顔で語った。

神戸外野手は牛久市出身。土浦日大高から流経大に進学、1年生から4番に座り、全日本大学選手権にも出場した強打者。大学4年間の通算打率は3割5分3厘で、本塁打は計14本。打球の速いバッティングが注目された。「早くチームに溶け込んで1軍入りし、勝負強い打者になりたい」と、早くもロッテ入りに前向きの姿勢だった。

ロッテから4巡目指名の荻野投手は、日立市の日立製作所東暁館で会見し、「日々の積み重ねの結果を評価されて、嬉しい。試合で投げて、初めてプロ。早く出場し、投げてみたい」と意気込みを語った。

荻野投手は東京都出身。桜美林高、神奈川大から05年に日立製作所に入社した。大学4年時に世界大学野球選手権大会の日本代表に選ばれ、先発で出場。2年連続で都市対抗野球にも出場している。秋山浩一監督は「2年間、頼んででもプロに出してあげたいほどの頑張りだった。祝ってあげたい」と話した。

高知・角中選手、ドラフトでロッテ指名[朝日新聞・高知]

「やったね」「すごいぞ、カッちゃん」−。四国アイランドリーグ、高知ファイティングドッグス(FD)の角中勝也選手(19)が、21日にあったプロ野球のドラフト会議で千葉ロッテマリーンズから指名を受けたことに、地元・高知のファンや関係者からは喜びと共に、プロでの活躍を願う期待の声があがった。

高知FDの森山一人コーチによると、角中選手は公園で行われる夜間練習にも毎日休まず参加し、頻繁にメールで相談していたという。「カッちゃんは一振りごとにじっくり考える。教わったことを吸収できる柔軟性、真面目さがいい所」と話す。森山コーチは一方で「ここで『なにくそ』と思える(指名を受けなかった)選手がどれだけいるか」と他の選手の奮起も期待した。

藤城和明監督は「チームの優勝ではなくて、選手のプロ入りが目的だろう、とプレッシャーを受けたこともあったが、これでチームが今までやってきた意味ができた」と角中選手の指名を喜んだ。

石川県七尾市に住む角中選手の父の稔さん(48)は「一安心した」と喜んだ。稔さんも七尾工で白球を追った元高校球児。息子のプロ入りは、稔さんの夢だった。稔さんが忘れられない出来事がある。角中選手が小学4年の時、プロ野球選手による野球教室があり、参加した。周りの子供は選手にサインをもらいに行くのに、角中選手は行かなかった。促す稔さんに「いらん。サインをする立場の人間になる」と言ったという。

指名直後、藤城監督から稔さんに電話があり、その後、角中選手とも話した。稔さんが「やっとスタートラインに立てた。1軍に上がって活躍してこそ、プロ野球選手。(私と)握手するのは1軍に上がってから」と言うと、角中選手は「分かっとる」と答えたという。稔さんは「3年で1軍に上がって、5年後には首位打者を狙えるような選手になって欲しい」と話す。

◇高知FD出身誇りに活躍を/橋本知事

高知FD公式ファンクラブ名誉会長の橋本知事は「ドラフト指名、おめでとうございます。嬉しい限りです。角中選手が夢に向かって絶え間なく努力された結果だと思います。高知の温かい声援を忘れず、高知ファイティングドッグス出身を誇りにしてさらに活躍されることを期待しています」とコメントした。

◇プロで実績を、選手らの励み/イベント開く谷さん

高知市のはりまや橋商店街振興組合の高知FD応援イベントなどに携わる谷ひろ子さん(51)は、角中選手がドラフトで指名を受けたという知らせに「まさか!」と、声をあげて驚いた。「角中君は頑張っていたので、本当に嬉しい。プロで実績を残したら、四国アイランドリーグにもっと目を向けてもらえるし、他の選手の励みにもなる。これを機にアイランドリーグを見てくれる人が増えれば」と笑顔で話した。

◇頼もしい選手、高知から応援/ファンクラブ・甲藤さん

女性限定ファンクラブ「高知ファイティング娘。」のリーダー、甲藤美知子さん(45)はこの日、誰かがドラフト指名されることを予感して、選手が練習していたグラウンドに駆けつけて、「吉報」を待っていた。それだけにドラフト指名を知った時は、嬉しさがこみあげた。去年も同じように来ていたが、誰も指名されず、悔しい思いをした。角中選手を「寡黙で黙々と練習をこなし、試合ではチャンスで打ってくれる頼もしい選手」と評する甲藤さんは「ロッテではプレッシャーもあると思うが、角中君らしいプレーをして欲しい。これからも高知から応援を続けるからね」とエールを送った。

◇応援する側も励みになる/一俵入魂の川村代表

四国アイランドリーグを応援する農家らのグループ「一俵入魂 百勝の会」の川村一成代表(57)は「角中選手がドラフト指名を受けたことは、チームの選手はもちろん、応援する側にも励みになる。角中選手は若さが魅力で、これからの成長も期待できる。ただ、リーグ発足から頑張ってきた選手が選ばれなかったのは残念だ」と話した。

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