わたしはかもめ2006年鴎の便り(11月)

便

11月25日

ロッテ・バレンタイン監督が講義−東金/千葉[毎日新聞・千葉]

千葉ロッテマリーンズのボビー・バレンタイン監督が25日、東金市の城西国際大学で「スポーツビジネス論」を講義した。バレンタイン監督は今年から同大経営情報学部の客員教授として学生達を指導している。授業には履修学生30人が出席した。

学生からは、対戦相手を「食う」ための名産品弁当の販売の提案などがあった。ソフトバンク戦は「博多明太子入りおにぎり」、日本ハム戦は「カニ入りチャーハンやラーメン」を提供し、観客との一体感を醸成しようとのアイデア。

同監督は「十分なリサーチに基づいた楽しい提案」などと、丁寧に答えていた。講義後は市民らを対象にした講演、履修学生達との懇談会もあり、「ボビースマイル」を振りまいた。

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ボビー教授「松坂は60億円損した」

松坂は60億円もらい損なったのか。ロッテ・ボビー・バレンタイン監督(56)が25日、客員教授を務める城西国際大で講演し、レッドソックスが独占交渉権を獲得した西武松坂について言及した。通訳を介して学生の質問に答え「あと2年待てばFA権を取得できた。そうすれば西武に払った60億円は、そのまま松坂にいくはずだったとも考えられる。2年我慢できなかったために、1年で30億円儲け損なった」と力説した。

自ら「松坂の質問もどうぞ」と促した発言の根底には、ポスティングシステム(入札制度)に対する危機感がある。「松坂選手のような選手を簡単に球界から手放すのは犯罪的と言うしかありません」と警告。ポスティングの問題点については「西武には60億円を野球界に還元しなくてはいけない規則がないし、入札には日本や台湾、韓国が加われない」と指摘した。

松坂がFA移籍したとして、そのまま60億円が年俸になるかどうかは定かではないが、システムの存在自体に危機感を抱く。ドラフトでも希望枠撤廃を訴えるなど「球界のご意見番」となっているボビーは、日本球界の未来を憂いているようだ。

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ファン広報案

バレンタイン監督が来季、ファンサービスの一環として広報、スコアラーなどを実際に体験してもらうプランを披露した。「インターネット応募の中から選んで、チームと一緒に行動してもらいたい」。この日は学生から千葉マリン改革案などのプレゼンを聞く授業を行った。対戦相手別に敵を「食う」意味で名産品弁当を販売するという案には「非常にいいアイデア」と導入に前向きだった。

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ボビー教授の球界革命論[報知]

ロッテのボビー・バレンタイン監督(56)が25日、客員教授を務める城西国際大学で講義を行い、ポスティング制度でレッドソックスが独占交渉権を獲得した西武・松坂大輔投手(26)について「FAまであと2年我慢できなかったために、1年あたり30億円を損した」と“大損”を指摘した。

講義後半の質疑応答。女子学生が「松坂の入札金(約60億円)は高すぎないですか?」と質問すると、ボビーは一気に多弁になった。「彼ほどの投手を日本から放出してしまう制度は犯罪的だ」とまずは一刀両断。「2年後に移籍すれば、60億円は西武ではなく松坂が手にしていただろう」と続けた。

「メジャーの球団は全選手の予算を決められている。選手の年俸総額から(松坂獲得のための)60億円を引いて考えている」バレンタイン監督は、FA移籍となる2年後であっても、60億円は松坂の契約条件に上乗せされただろうと予測。従って「1年30億円の損」という結論に達した。

指揮官は改革案として、入札金の一部を球界貢献のために使用することや、入札球団をメジャーに限らず日本や諸外国にも認める必要性も訴えた。大盛況で幕を閉じた今オフ最後の講義。ボビー教授の“球界改革論”が必修科目となる日も近そうだ。

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ボビー糾弾、国内球団も入札させろ[スポニチ]

ロッテのボビー・バレンタイン監督(56)が25日、城西国際大(千葉・東金市)で客員教授としてスポーツビジネスの特別講義を行い、ポスティング・システム(入札制度)をあらためて糾弾した。

レッドソックスが西武・松坂に対し、約60億円を入札。学生から「60億円は高いですか?」と質問を受けた途端、バレンタイン監督のテンションが上がった。「非常にまずいシステム。松坂という最高の投手を日本球界が簡単に手放すのは犯罪的だ」。そう切り出すと問題点を次々に指摘。「60億円が西武に渡った場合、なぜ野球界全体に還元されないのか」「何故私達(国内球団)も台湾も韓国も入札に参加できないのか」。そして松坂が2年後にFA権を取得した場合、西武には1銭もお金が入らないと説明した上で「松坂はその2年を我慢できなくて60億円、1年当たり30億円をもうけ損なった。面白いね」と強烈に皮肉り、会場の爆笑を誘った。

大リーグでは全米向けの放送権料やグッズ収入などが30球団全体に分配されるなど利益を共有。共存共栄を図っているが、日本にはそうした発想すらない。最高の投手を1球団が60億円で売ってしまったことは全体の地盤沈下につながりかねない。だからこそ怒りを隠せなかった。日米で監督を経験したバレンタイン監督の声は果たして届くのか。米国内にも批判の声がある入札制度。見直しの動きが出てくる可能性もありそうだ。

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ロッテファンが“先乗りスコアラー”!?[デイリー]

えっ!?ファンが先乗りスコアラー?ロッテのボビー・バレンタイン監督(56)が25日、来季のファンサービスで“1日球団職員”という仰天プランを披露した。

もちろん指揮官は本気だ。「インターネットで募集をかけて、チケットを売る人や、試合のビデオを撮って記録する仕事をファンにやってもらう」。実現すれば、より身近にチームの存在を感じ、場合によっては勝利にも貢献できる、夢の体験になる。

それもボビーが勝敗と同等に、ファンサービスを考えているからこそ。「単純に勝敗だけを考えたら、優勝できなかった11球団のファンは納得しない。でもファンサービスで小さな勝利を積み重ねていくことが大事だ」と意図を説明した。

今年は下位に沈み、ファンの盛り上がりにも欠けた。だが充実したサービスがあれば、ファンは球場に集まると指揮官は信じている。

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