わたしはかもめ2006年鴎の便り(11月)

便

11月30日

「故障者選手特例措置」導入

選手が参加して球界問題について検討する構造改革協議会が30日、都内のホテルで行われ、来季から「故障者選手特例措置」の導入が決まった。前年145日以上、1軍に登録された選手に限り、故障した場合も一定日数をフリーエージェント(FA)権取得までの期間に加算される。加算される日数など細部は今後検討される。いわゆる「故障者リスト」だが、大リーグのものと区別するため名称は変えた。

労組日本プロ野球選手会の宮本慎也会長(36=ヤクルト)は「具体的な返答をもらい、非常に嬉しく思います」と語った。ただ、今回の特例措置はFA権取得までの期間が現状9年の場合に限られ、8年以下に短縮されたときは同措置も再検討される。また、開幕や球宴時に登板機会のない投手が登録抹消されるが、このケースもFA取得期間に加算する方向性も確認された。

来季から導入されるポストシーズン制度で選手の負担が増えるため、選手会では環境整備を望んでいた。なかなか具体案が出巣、11月2日の事務折衝の際に宮本会長が激怒する一幕もあった。野崎選手関係委員長(阪神取締役)は「プロ野球が大変な時期だが、選手と力を合わせてやっていきたい」と、円満ムードを強調していた。

◇参加選手

ヤクルト
宮本、城石
ソフトバンク
小久保、斉藤和
巨人
高橋由
阪神
赤星
日本ハム
金子
西武
和田
オリックス
川越
ロッテ
清水
中日
井上
楽天
高須
横浜
相川
広島
新井

◇ドラフト改革要望

選手会はドラフト改革を要望した。宮本会長は「希望枠の撤廃と違反行為に対する罰則強化をお願いしました」。2年間の暫定ドラフトが終わったため、NPB側は4日の実行委員会から改革案を検討することになっている。そのほかにもアジア枠、外国人の待遇、FA補償金、ポスティングシステムなどについて意見交換された。

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「故障者リスト」来季から導入[報知]

日本プロ野球組織(NPB)と労組選手会(宮本慎也会長=ヤクルト)が野球再生などの問題を協議するプロ野球構造改革協議会が30日、都内ホテルで開かれ、来季から一部の故障選手に対し、出場登録日数を一定数加算する措置が取られることが決まった。いわゆる「故障者リスト(DL)制度」で、FA権取得日数としてカウントされることになるため、選手には有利に働く。

新たに導入される制度の正式名称は「故障者選手特例措置」。前年度の出場登録日数145日以上の選手を対象とし、翌シーズン中(キャンプ期間を含む)に故障して出場登録を外れた場合、シーズン後に一定日数をFA権取得日数に加算するというもの。NPB側は加算日数を最大30日としているが、選手会側は60日を主張しており、日数は今後協議して詰める。

選手会側はこれまで、来季からの試合数増加を受け入れる条件の1つとしてDL制度導入を要求。受け入れられない場合、公式戦のストを示唆していた。この日の協議で宮本会長は「選手会の質問に1つ1つ回答をいただき、これで(ボイコットは)なくなった」と話した。

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故障してもFA取得日数加算…労使交渉が合意[サンスポ]

NPB(日本プロ野球組織)と日本プロ野球選手会(宮本慎也会長=ヤクルト)による構造改革協議会(労使交渉)が11月30日、都内で開かれた。来季からのクライマックスシリーズ導入に伴う、負担軽減措置として前年145日以上出場選手登録された選手が故障した場合に30日までFA取得日数を加算する「故障選手のFA登録日数加算に関する特例措置」の導入で合意した。

新たな特例は、前年度145日間出場選手登録された選手について、翌年度に故障した場合、シーズン終了後に30日まで加算を認めるというもの。来季からレギュラーシーズン144試合にクライマックスシリーズ(セ・パのプレーオフ)が加わり、負担軽減を求める選手会からの提案をたたき台に、NPBが検討した結果を提示した。故障の判断はチームドクターが行うが、故障の内容による期間の決定など詳細をキャンプ前までに詰め来季から導入する。

FA取得日数の加算期間には、クライマックスシリーズ出場球団は同シリーズ終了まで含むことになったため3月末の開幕から10月20日ごろまで、シーズンも200日程度まで長くなる。そのため、故障者特例の恩恵を受けるのは、2ヶ月を超える抹消を受けた選手に限られることになりそうだ。

◇日韓野球への協力明言せず

クライマックスシリーズについて選手会は日本シリーズ型の収益分配を主張した。来年11月に実施予定の日韓野球について、NPB側は直後に行われる北京五輪アジア予選代表以外からメンバーを選出することを提案したが、選手会は「(11月末の)五輪予選を最優先すべき」と日韓野球への協力を明言しなかった。アジア枠についてNPBが導入検討を表明。ドラフト改革では選手会が希望枠撤廃とスカウト活動の禁止事項と罰則の明文化を主張した。

NPB選手関係委員会の野崎勝義委員長(阪神球団取締役)
「前年度145日登録された選手は、体力的にも無理をしているだろう。彼らが故障した場合の救済制度を提案した。」
日本プロ野球選手会・宮本会長
「今後細部を詰めなければいけないが、導入されることが1番大きい。」

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来季から“日本版故障者リスト”導入[スポニチ]

労使双方が球界諸問題について話し合う構造改革協議会が30日、東京・高輪プリンスホテルで行われ、労働組合・日本プロ野球選手会(会長=ヤクルト・宮本慎也内野手)が要望していた故障者リスト(DL)が導入されることになった。日本プロ野球組織(NPB)は「故障者選手特例措置」として、登録抹消期間のうち一定期間をフリーエージェント(FA)資格取得日数に換算する制度の新設を約束した。

新設の「故障者選手特例措置」は、故障での登録抹消期間中もFA資格取得日数に加算する制度。NPB案では前年1軍登録145日以上の選手に資格があり、シーズン後、チームドクターの診断に応じて最大30日間がFA日数に加算されるもので、現行9年のFA取得年限の維持を前提としている。選手会側は「最大60日間」、さらに負傷の軽重に応じた配慮を望んでいるが、大筋では合意した。

DL制導入は来季から144試合+PSG(クライマックスシリーズ)で試合増に対する「健康・体力上の救済措置」として、選手会が要望していた諸条件の目玉。11月2日事務折衝では「受け入れられない場合、PSGをボイコットする」と強硬だった宮本選手会長は「前回は怒ったが、今回は嬉しく思う」と歓迎、ボイコットも「なし」とした。FA加算が主眼で、大リーグのDL制とは趣きが異なるため、名称を「特例措置」とした。

◇ドーピング検査で違反者なし

第45回日本プロ野球トレーナー研究会が30日、都内のホテルで開かれ、今季から導入したドーピング(禁止薬物使用)検査で違反者はなかったと報告された。プロ野球のドーピング検査結果が明らかになるのは初めて。幹事の巨人・川島チーフトレーナーは「今年は啓もう期間だが、12球団スタッフの指導が行き届いていた」と話した。NPBでは医事委員会を中心に開幕前から指導を徹底。大リーグなどで問題化しているドーピングの意識を高めていた。

◇日韓野球見直しへ

来秋新設予定だった日韓野球が中止も含め、見直される方向となった。協議会で選手会は従来の反対姿勢を伝えた。最大の理由は来年11月26日からの北京五輪アジア予選(台湾)。国別対抗の日韓野球は11月中旬開催予定で、宮本会長はアテネ五輪経験者として「例えば1、2試合の実戦練習の場ならいいが、5試合は無理」とした。7月3日実行委員会で開催を決議したNPBも野崎選手関係委員長が「何が何でもやるというのではない。興行的魅力があるならやりたい」として、巨人・清武球団代表も「今後の課題となった」と再考を約束した。

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ロッテ、李炳圭は断念[報知]

ロッテが韓国・LGの李炳圭(イ・ビョンギュ)外野手(32)の獲得を断念することが30日、分かった。10月にバレンタイン監督が視察に赴くなど獲得に本腰を入れてきたが、その後、中日、LGなどとの争奪戦に発展。他球団を上回る条件提示は困難と判断した。

外野手の補強は今オフ最大のテーマだったが、トレードでオリックスから早川を獲得。ドラフトでも流通経大の神戸を指名するなど、一定の成果を挙げた。今後はバレンタイン監督が中南米のウインターリーグを今月、視察予定。また、国内球団で保留選手名簿を外れた外国人選手に関して、「ニーズに合う選手がいれば可能性はある」と指揮官は話した。

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ロッテが前ソフトの定岡獲得[報知]

ロッテが、ソフトバンクを自由契約となった定岡卓摩内野手(20)を獲得することが30日、分かった。近日中にも正式発表される。定岡は長打力が自慢の大砲候補。トライアウトを受けるなど現役続行に意欲を見せていた。

定岡の父は元ダイエー2軍監督の定岡智秋氏。叔父に野球解説者の定岡正二氏(元巨人)を持つなど、野球一家に育った。今オフに高卒2年目ながらソフトバンクを解雇されたが、11月6日に合同トライアウト(フルスタ宮城)に参加。潜在能力を高く評価したロッテが、調査を続けてきた。

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ボビーがベストドレッサー賞受賞[ニッカン]

ボビーが、日本ハム・ヒルマン監督にスーツを着こなす勧めを説いた。11月30日、ロッテ・ボビー・バレンタイン監督(56)がベストドレッサー賞のインターナショナル部門を受賞し、表彰式に出席。茶色いダブルのジャケットを着こなし、壇上では渡辺謙や黒木瞳といった大物俳優と共演した。

ヒルマン監督より先に受賞したことについて「彼はテキサス出身でカウボーイチックなファッションをしている。ネクタイ姿もあまり見たことがない。私より若いし、ドレスアップすればもっと見栄えがするのに」と奮起を促した。また、1日に保留者名簿から外れる国内他球団の外国人選手獲得については「うちのニーズに合えば可能性はある」と前向きな姿勢を見せていた。

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ボビーがベストドレッサー賞[スポニチ]

ロッテのバレンタイン監督がベストドレッサー賞を受賞し、都内のホテルで行われた授賞式に出席した。日本ハム・ヒルマン監督より先に受賞した感想を聞かれると「彼はテキサス出身。カウボーイ風でネクタイ姿を見たことがないが、ドレスアップすればもっと見栄えする」と皮肉たっぷりにアドバイス。また、1日に発表される保留者名簿から外れるソフトバンク・ズレータ、日本ハム・セギノール、楽天・グリンについて「リストを見て、チームにフィットするなら獲得の可能性もある」と話した。

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ロッテが江口と仮契約[報知]

ロッテは30日、大学生・社会人ドラフトで5巡目指名した愛知学院大の江口亮輔投手(22)=175センチ、77キロ、左投左打=と契約金2000万円、年俸500万円で仮契約した。(金額は推定)

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ロッテ、5巡目江口と2000万円仮契約[ニッカン]

ロッテから大学・社会人ドラフトで5巡目指名を受けた愛院大・江口亮輔投手(22)が30日、愛知県日進市内の同大学で契約金2000万円、年俸500万円で仮契約を結んだ。江口は「自分の武器は直球とカーブ。早く1軍に上がって、1年を通して投げられるような投手になりたい」と話した。

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