わたしはかもめ2006年鴎の便り(12月)

便

12月1日

千葉ロッテに台湾24歳左腕、呉「努力惜しまず」[千葉日報]

千葉ロッテは1日、台湾・台北市内のホテルで新外国人戦力として呉偲佑(ウー・スヨ)投手(24)=181センチ、85キロ、左投げ左打ち=の入団を発表した。契約金4000万円、来季年俸3000万で2年契約。3年目は球団に選択権がある。背番号は46。

呉投手は「千葉ロッテは昨年のアジア一のチーム。そしてバレンタイン監督という世界を代表する指揮官の下で野球ができることと、熱狂的なファンと聞いている千葉で投げるのは本当に楽しみ。1年目から監督、ファンの期待に応えられるようにどんな努力も苦労も惜しまない」と抱負を語った。同投手は台湾・屏東縣出身。2004年に台湾プロ野球、ラニュー・ベアーズに入団。プロ通算68試合で29勝13敗1セーブ。防御率3.10。今季は25試合に登板し、23試合に先発。17勝3敗1セーブ。防御率2.26。計139回で142奪三振をマークした。

バレンタイン監督は「素質は素晴らしいものがある。彼の若さと素質を最大限に生かし、さらなる成長を期待している。チームが成功したとき、彼の活躍がその中心的な役目を果たしているに違いない」とコメントした。また山崎健投手の背番号が46から47に変更することが発表された。(金額は推定)

◇ラニューと提携

千葉ロッテは1日、台北市内のホテルで台湾プロ野球、ラニュー・ベアーズと業務提携を結んだ。この日、瀬戸山球団社長とバレンタイン監督が調印式に臨んだ。

◇大きな意味持つ提携

千葉ロッテ・バレンタイン監督の話 この提携はアジアにおけるベースボール発展のために大きな意味を持つと確信している。特に日本と台湾にとって野球はナンバーワンのスポーツ。この提携によりアジアの野球の発展のため、できることはたくさんある。両者で様々は展開を考え、実行に移したい。

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ロッテに台湾左腕

ロッテは1日、今年の台湾リーグ王者ラニューと正式に業務提携を結んだ。台湾で行われた調印式には、瀬戸山球団社長とバレンタイン監督も出席。同監督は「アジアにおけるベースボール発展に大きな意味を持つと確信している」と話した。この日は、同チームから来季ロッテに移籍する呉偲佑(ウー・スヨ)投手(24)の入団会見も同時に行われた。「日本でプレーできることが決まり興奮している。目標はアジア一に貢献すること」とコメントした。契約金4000万円、年俸3000万円(金額は推定)の2年契約。背番号は「46」。

呉偲佑(ウー・スヨ)
1982年5月24日生まれ、台湾・屏東県出身。台湾軍役を経て04年にラニュー入団。今季は25試合に登板し、17勝3敗1S、防御率2.26の成績で最多勝を獲得。プロ通算68試合29勝13敗1S、防御率3.10。181センチ、85キロ。左投げ左打ち。

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ロッテ、台湾プロ野球と交流…ラニュー呉の入団発表[報知]

ロッテは1日、台湾プロ野球・ラニューの呉偲佑(ウ・スヨ)投手(24)の入団発表を台北市内のホテルで行った。契約金4000万円、年俸3000万円の2年契約。背番号は46。また、ラニューとの業務提携も併せて発表した。

呉は今季17勝を挙げた左腕。会見に同席したボビー・バレンタイン監督(56)は「若さと素質を最大限に生かし、さらなる成長を期待している」と話した。呉も「目標はアジアNO.1に貢献すること」と抱負を語った。

さらにロッテはアジアとの交流を一層、図っていく方針。外国人枠(4)のほかに、アジア地域出身の選手に限り、1人を認める「アジア枠」導入に積極的に動いていく。重光昭夫オーナー代行(51)は「アジア枠は賛成。来週、韓国に行って、韓国野球委員会の総裁と話をする」としている。

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呉、目標は「アジアNo.1に貢献」[デイリー]

ロッテが獲得した台湾プロ野球ラニューの呉偲佑(ウ・スヨ)投手(24)の入団会見が1日、台北市内のホテルで行われた。契約金4000万円、年俸3000万円の2年契約で背番号は46。会見にはボビー・バレンタイン監督(56)が出席するなど、期待の大きさをうかがわせた。

覇権奪回に向けて頼もしい若き左腕が加わった。今季、台湾リーグで17勝を挙げて最多勝を獲得。アジアシリーズ韓国戦でも好投した呉は「目標はアジアNo.1に貢献すること。どんな努力、苦労もいとわない」と意気込みを語った。

また、ラニューとの業務提携調印式も行われ、指揮官は「この提携はアジアにおけるベースボール発展のために大きな意味をもつ」と笑顔。来週にも重光昭夫オーナー代行が、アジア枠の創設に難色を示しているKBO(韓国野球委員会)の辛総裁に直談判する予定。今後もアジア戦略を進めていく。

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ロッテ、ラニュー呉と2年契約[スポニチ]

ロッテは台湾プロ野球ラニュー・ベアーズの呉偲佑(ウー・スヨ)投手(24)と台湾・台北市内のホテルで契約金4000万円、年俸3000万円の2年契約を結んだ。背番号は46。今季17勝を挙げ、最多勝を獲得した左腕は「目標はアジア一。そのためにはどんな努力も惜しまない」とコメント。会見に同席したバレンタイン監督も「若さと素質を最大限に生かし、さらなる成長を期待している」と話した。また新たにラニューと業務提携したことも発表した。

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ロッテがズレータの獲得検討!鷹との交渉次第も大砲魅力[サンスポ]

ロッテがソフトバンクから自由契約になったフリオ・ズレータ内野手(31)の獲得を検討していることが1日、分かった。今季20本塁打以上の打者がいなかったロッテだけに、29本塁打の大砲は魅力的。現在継続中のソフトバンクとの交渉が決裂した場合、獲得に乗り出す可能性が高い。

何度も痛い目にあわされた相手だけに、その実力は十分分かっている。ロッテがズレータ獲得を視野に入れていることが分かった。

「彼がプレーしたい球団の1つはロッテ。ロッテの方も興味を持っているようです」と球界関係者が証言した。今季は連覇を逃し、リーグ4位に終わったマリーンズ。その理由の1つが大砲不在だった。ベニー、里崎の17本塁打が最多。25本塁打以上を3人がマークした日本一の日本ハムと、対照的な数字が表れている。

そこで、V奪回にむけてズレータの名前が浮上した。外国人選手で、来季ロッテでプレーすることが決まっているのはベニーと、台湾・ラニューから移籍の左腕・呉だけ。再び頂点を狙うには、ズレータのような長距離打者が欲しい。

ただし、高額年俸がネック。ソフトバンクが単年3億5000万円を提示し、残留要請しているだけに、それ以上の条件を提示できるかどうかは微妙。複数年契約などで、活路を見いだしたいところだ。

重光オーナー代行も、11月29日の球団納会で「V奪回が至上命令です」とチームを鼓舞した。そのためにも、Z砲獲得が望まれる。

◇呉偲佑の入団発表

ロッテは1日、台湾プロ野球ラニューの呉偲佑投手(24)=1メートル81、85キロ、左投げ左打ち=の入団を発表した。この日、バレンタイン監督と瀬戸山隆三球団社長が台北市を訪れ、2年契約を結んだ。契約金は4000万円で来季年俸が3000万円。3年目は球団に選択権がある。背番号は46。呉は「目標はアジア一に貢献すること。そのためにどんな努力も苦労も惜しまない」と抱負を語った。また、ロッテはラニューと業務提携を結び、山崎健の背番号が46から47に変更することも発表した。

◇6巡目・中郷、8巡目・松本と仮契約

ロッテが大学生・社会人ドラフトで6巡目指名したJR四国の中郷大樹投手(22)=1メートル78、75キロ、右投げ右打ち=と、同8巡目指名したデュプロの松本幸大投手(25)=1メートル75、75キロ、左投げ左打ち=が仮契約。中郷は契約金3000万円、年俸840万円、松本は契約金1000万円、年俸840万円。

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ロッテ6巡目中郷が年俸840万円で契約[ニッカン]

ロッテ6巡目指名の中郷は高松市内のホテルに黒木スカウトらが訪れ、契約金3000万円、年俸840万円で契約した。

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ロッテ8巡目松本は契約金1000万円[ニッカン]

ロッテ8巡目指名の松本は契約金1000万円、年俸840万円で契約。

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桑田ら自由契約…94選手を公示

コミッショナー事務局は1日、今季の支配下選手のうち、各球団が来季の戦力として契約する権利を持つ保留選手名簿と、名簿から外れた自由契約選手94人を公示した。

自由契約となったのは米大リーグ入りを目指す桑田(巨人)や交渉がまとまらず退団が決まったガトームソン(ヤクルト)ら。セギノール(日本ハム)ズレータ(ソフトバンク)も保留選手名簿から外れたが、球団は残留交渉を続ける方針。

また今季限りで現役引退した新庄(日本ハム)は自由契約選手とはならず、任意引退選手として公示された。

◇既に公示された選手

[任意引退]

阪神
中林佑輔、片岡篤志、筒井壮、萱島大介、町田公二郎
ヤクルト
山部太、細見直樹、土橋勝征
巨人
大西崇之、堀田一郎
横浜
万永貴司、福本誠
西武
後藤光貴、杉山春樹、椎木匠
ソフトバンク
鳥越裕介、井出竜也
ロッテ
林孝哉、諸積兼司、寺本四郎
楽天
根市寛貴

[自由契約]

中日
ドミンゴ、ガルバ、アレックス
阪神
オクスプリング、スペンサー
巨人
ディロン、アリアス
横浜
ベバリン、ソニア
日本ハム
ディアス、マシーアス
ロッテ
ミラー、バーン、フランコ、パスクチ
オリックス
ブランボー、ガルシア
楽天
バワーズ、バレント
自由契約選手
球団選手位置年齢年数
中日遠藤政隆3413
落合英二3715
チェン213
川岸強273
鳥谷部健一279
柳沢裕一3513
高橋光信319
川相昌弘4224
奈良原浩3816
桜井嘉実224
阪神石橋尚到246
ヤクルトガトームソン292
三沢興一3210
平本学276
本間忠297
松谷秀幸246
高橋敏郎264
ラロッカ343
久保田智294
内田和也225
巨人桑田真澄3812
グローバー291
伊達昌司316
南和彰253
原俊介2911
佐藤弘祐213
大須賀允265
山本光将224
十川雄二235
広島ロマノ342
天野浩一275
ベイル323
玉山健太236
苫米地鉄人257
飯田宏行261
フェリシアーノ263
鈴衛佑規2911
浅井樹3417
福井敬治3012
横浜村西哲幸257
森大輔243
田中一徳257
日本ハム井場友和306
横山道哉2911
トーマス292
矢野諭2810
吉崎勝287
佐々木貴賀257
リー312
岩下修壱337
セギノール314
坪井智哉329
森章剛279
西武田崎昌弘325
小野剛285
張誌家265
宮崎一彰317
高波文一3113
ソフトバンクカラスコ291
芝草宇宙3719
岡本劼能3310
吉田修司4018
定岡卓摩202
北野良栄235
ズレータ314
カブレラ332
宮地克彦3517
榎本敏孝203
ロッテ杉原洋213
瑞季267
垣内哲也3618
喜多隆志265
井上純3618
オリックス柴田誠也213
オバミュラー291
野村宏之253
宮本大輔257
小川裕介275
吉原孝介3716
三木仁275
中本和希253
小島昌也213
楽天戸叶尚3114
矢野英司308
玉木重雄3511
金田政彦3714
グリン321
佐藤和宏295
カツノリ3311
酒井忠晴3618
永池恭男3315
飯田哲也3820
佐竹学3210
益田大介3311

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契約保留選手を発表…自由契約選手94人も公示[サンスポ]

プロ野球コミッショナー事務局は1日、今季の支配下選手のうち、各球団が来季の戦力として契約する権利を持つ保留選手名簿と、名簿から外れた自由契約選手94人を公示した。日本ハムのセギノール、ソフトバンクのズレータ、楽天のグリンも保留選手名簿から外れたが、球団は残留交渉を続ける。

◇任意引退選手

日本ハム
新庄剛志外野手

◇自由契約選手

中日
遠藤政隆投手、落合英二投手、チェン投手、川岸強投手、鳥谷部健一投手、柳沢裕一捕手、高橋光信内野手、川相昌弘内野手、桜井嘉実外野手、奈良原浩内野手
阪神
石橋尚到内野手
ヤクルト
ガトームソン投手、三沢興一投手、平本学投手、本間忠投手、松谷秀幸投手、高橋敏郎捕手、ラロッカ内野手、久保田智外野手、内田和也外野手
巨人
桑田真澄投手、グローバー投手、伊達昌司投手、南和彰投手、原俊介捕手、佐藤弘祐捕手、大須賀允内野手、山本光将外野手、十川雄二外野手
広島
天野浩一投手、ベイル投手、玉山健太投手、苫米地鉄人投手、飯田宏行投手、フェリシアーノ投手、鈴衛佑規捕手、浅井樹内野手、福井敬治内野手、ロマノ投手
横浜
村西哲幸投手、森大輔投手、田中一徳外野手
日本ハム
井場友和投手、横山道哉投手、矢野諭投手、吉崎勝投手、佐々木貴賀投手、坪井智哉外野手、森章剛外野手、トーマス投手、リー投手、岩下修壱投手、セギノール内野手
西武
田崎昌弘投手、小野剛投手、張誌家投手、宮崎一彰内野手、高波文一外野手
ソフトバンク
芝草宇宙投手、岡本劼能投手、吉田修司投手、定岡卓摩内野手、北野良栄内野手、宮地克彦外野手、榎本敏孝外野手、カラスコ投手、カブレラ外野手、ズレータ内野手
ロッテ
杉原洋投手、瑞季内野手、垣内哲也外野手、喜多隆志外野手、井上純外野手
オリックス
柴田誠也投手、野村宏之投手、宮本大輔投手、小川裕介投手、吉原孝介捕手、三木仁内野手、中本和希内野手、小島昌也外野手、オバミュラー投手
楽天
戸叶尚投手、矢野英司投手、玉木重雄投手、金田政彦投手、佐藤和宏投手、カツノリ捕手、酒井忠晴内野手、永池恭男内野手、飯田哲也外野手、佐竹学外野手、益田大介外野手、グリン投手

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「グッドウィル」が有力…インボイス西武ドーム&2軍の命名権譲渡先企業[報知]

西武が本拠地・西武ドームと2軍のネーミングライツ(命名権)を来年1月から変更することが1日、分かった。譲渡先には人材派遣や介護サービス「コムスン」などを手がけることで知られている「グッドウィル・グループ」が有力視されており、2日に所沢市内の球団事務所で発表する。

グループが再編を進めていた05年、球団も財源確保のために情報通信サービス業のインボイスに命名権を売却。球場は「インボイス西武ドーム」として2年5億円、2軍名は「インボイス」として3年6億円(金額はいずれも推定)の契約を結んでいた。

西武は「経営的な問題」(太田球団社長)としてインボイスとの契約期間満了を待たずに12月末での契約の打ち切りを決定し、インボイスも命名権の返還に合意。新たな譲渡先と交渉を進めていた。契約金額はインボイスと同程度と見られる。

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インボイス→グッドウィルドームへ変更[ニッカン]

西武は2日、人材派遣会社「グッドウィル」と球場の命名権などの契約を結び、来季から球場名を「インボイス西武ドーム」から「グッドウィルドーム」とすると発表した。また2軍のチーム名も「インボイス」から「グッドウィル」に変わる。契約期間は来年から5年。

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西武本拠地&2軍の命名権、グッドウィル・グループが取得[サンスポ]

西武の本拠地球場と2軍の命名権を、人材サービス会社『グッドウィル・グループ』(東京都港区)が取得すること1日、分かった。新名称は来季以降使用されるが、2日にも詳細が発表される。レッドソックス移籍が確実な松坂大輔投手(26)が抜ける西武が、また1つ生まれ変わる。

松坂なき西武に、希望の光が差し込んだ。人材派遣大手の『グッドウィル・グループ』が来季から強力サポート。西武の本拠地球場と2軍の命名権(ネーミングライツ)を同時取得することになった。

「意外な組み合わせかもしれませんが、グッドウィルさんにスポンサーになっていただいたようです」と明かしたのは西武グループ関係者。現在球場と2軍の命名権を所有する情報通信サービス業『インボイス』は、すでに来季以降の契約を更新しないことが確定。球場を管理する西武鉄道が中心となって新スポンサーを探していたが、一時有力候補だった流通グループ『セブン&アイ・ホールディングス』に代わり『グッドウィル・グループ』が名乗りを挙げたという。

同グループは様々な業種で人材派遣を展開しているほか、介護ビジネス大手の「コムスン」など有力企業を傘下に収めている。代表取締役会長兼CEOを務める折口雅博氏はかつて、ディスコ「ジュリアナ東京」や「六本木ヴェルファーレ」などを立ち上げたカリスマ。ここ数年は社会貢献にも積極的で、ファンの声を重視する西武との共通点も多い。関係者は「両者がダッグを組むことで、今まで以上にファンのためになるサービスができればいい」と期待感をにじませた。

契約料については『インボイス』が取得した際の4億5000万円と同程度とみられ、名称は『グッドウィル西武ドーム』や『コムスン西武ドーム』などが予想されるが、詳細は2日にも発表される。松坂のメジャー移籍に伴い、約60億円のキャッシュを手にする西武が、新しいスポンサーの援助も手に入れた。

グッドウィル・グループ
1995年2月1日、「株式会社グッドウィル」として設立。99年5月に「グッドウィル・グループ株式会社」に商号変更。04年8月に純粋持株会社に移行した。人材派遣の「グッドウィル」や介護ビジネスを担う「コムスン」など約100社を傘下に置く。連結事業も含めた従業員数は約1万1000人。資本金は266億1899万円。06年6月期決算では売上高が1859億4800万円。純利益は34億2900万円。代表取締役会長・最高経営責任者は折口雅博。本社は東京都港区六本木6−10−1。
命名権(ネーミングライツ)とは
スタジアムやアリーナにスポンサー企業名やブランド名をつける権利のことで「施設命名権」とも呼ばれる。契約する企業は、テレビや新聞などのマスメディアに命名した名称が繰り返し露出されるため、極めて高い広告効果が見込まれる。また、施設側にとっては契約料を施設の維持改善費などに充てることで、サービスと収益の向上を図ることができる。日本では赤字の公共施設の管理運営費を埋め合わせる手段のひとつとしても注目されている。

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グッドウィル・グループが西武の命名権[スポニチ]

西武鉄道と西武球団が本拠と2軍の命名権(ネーミングライツ)を人材サービス会社のグッドウィル・グループ(折口雅博CEO、本社・東京都港区)に売却することが1日、分かった。2日に西武ドームで発表される。これまで権利を持っていたインボイスは今季限りで2年契約が切れる球場に加え、2軍との3年契約も1年を残して契約解除が決定。西武は新たな契約先を探していた。

グッドウィルは95年2月に設立。人材派遣会社の最大手で、資本金は約266億円(06年8月1日現在)。高度な技術を有する人材の派遣や、総合介護サービスといった人材、健康ビジネスを手がける。正社員は1万3819人。2日の正式発表が注目される。

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三洋電機がオールスターのスポンサーから撤退[サンスポ]

経営再建中の三洋電機は1日、プロ野球のオールスターゲームのスポンサーからの撤退を発表した。経営環境が厳しく、経費を削減するのが狙いで、11月29日の緊急役員会で契約終了を決定し、この日、日本野球機構に伝え了承された。

三洋電機は1988年からオールスターに特別協賛し、3億4000万円の協賛金を拠出してきた。コミッショナー事務局の長谷川事務局長は、「サンヨーオールスターはファンにも定着していたが、ギリギリの選択だったのだろう」と話した。

広告代理店を通じた契約は来年まで残っており、日本野球機構の収入は減らないが、同局長は「プロ野球のイメージを含め、賛同していただける企業があればスポンサーをお願いしていかなければならない」と、今後新たなスポンサー探しを行うことを表明した。

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三洋電機、球宴冠スポンサーを降板[スポニチ]

経営再建中の三洋電機(本社・大阪府守口市)は1日、プロ野球オールスター戦の冠スポンサーを降りると発表した。11月末の役員会で決め、この日、契約先の日本野球機構に伝え了承された。

企業イメージ向上に、1988年から今年まで19年間「サンヨーオールスターゲーム」として協賛してきた。協賛金は年間3億4000万円。

連絡を受けた長谷川一雄コミッショナー事務局長は「実行委員会で対応を練る。(新協賛社は)プロ野球のイメージに合い、賛同できる会社にお願いしたい」と話した。

三洋電機は「国民的イベントを通して活力をアピールする目的は達成。昨今の厳しい経営環境を勘案した」とコメント。ラグビーやバドミントンは活動を続ける構え。

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三洋電機「オールスター」降板[ニッカン]

経営再建中の三洋電機は1日、プロ野球のオールスターゲームのスポンサーを降板すると発表した。経営環境が厳しく、経費を削減するのが狙い。数億円規模の効果があるとみられる。前月末に契約終了を決め、この日、日本野球機構に伝えた。ラグビーやバドミントンといった企業スポーツ活動は続けるとしている。

三洋電機は企業イメージを向上させる目的で88年から今年まで19年間、3億4000万円の特別協賛金を出し「サンヨーオールスターゲーム」として球宴を協賛してきた。

降板の連絡を受けたコミッショナー事務局の長谷川事務局長は「20年の区切りとなる来年も協賛いただけると考えていましたが、残念です。長期間にわたり、非常に多大な協力をしていただき感謝しています」と語った。すでに12球団に連絡を入れた。今後については4日の実行委員会で検討される。

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三洋電機が球宴スポンサー撤退[デイリー]

三洋電機は1日、オールスターゲームのスポンサーを降りることを発表した。経費を削減するのが狙いで、数億円規模の効果があるとみられる。

同社は企業イメージを向上させる目的で、1988年から今年まで19年間、「サンヨーオールスターゲーム」として協賛してきた。しかし経営環境が厳しいこともあり前月末に契約終了を決め、この日、契約先の日本野球機構に伝え、了承されたという。

プロ野球コミッショナー事務局の長谷川事務局長は「ファンの皆さんにも『サンヨーオールスター』という名称が定着していただけに残念です」と表情を曇らせた。新スポンサー選定など今後の対応については4日の実行委員会で検討する。

ただ、特別協賛金の3億4000万円については、広告代理店を介した契約形態となっており、仮に新スポンサーが付かなくても来年1年間は広告代理店が契約料金を保証する。次のスポンサーについては「(今までも)興味を示している会社もないことはない」(同事務局長)という状況だという。

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中郷、松本がロッテ入り[報知]

ロッテが大学生・社会人ドラフトで6巡目指名したJR四国の中郷大樹投手(22)=178センチ、75キロ、右投右打=と、同8巡目指名したデュプロの松本幸大投手(25)=175センチ、75キロ、左投左打=の入団が1日、決まった。中郷は契約金3000万円、年俸840万円、松本は契約金1000万円、年俸840万円でいずれも仮契約した。(金額は推定)

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呉偲佑がロッテ入り…今季台湾で17勝の左腕[報知]

ロッテは1日、台湾プロ野球ラニューの呉偲佑投手(24)=181センチ、85キロ、左投左打=の入団を発表した。

バレンタイン監督と瀬戸山隆三球団社長が台北市を訪れ、2年契約を結んだ。契約金は4000万円で来季年俸が3000万円。3年目は球団に選択権がある。背番号は46。呉は「目標はアジア一に貢献すること。そのためにどんな努力も苦労も惜しまない」と語った。バレンタイン監督は「若さと素質を最大限に生かし、さらなる成長を期待している」とコメントした。

また山崎健の背番号が46から47に変更することが発表された。(金額は推定)

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ロッテが台湾ラニューと業務提携[報知]

ロッテは1日、台湾プロ野球ラニューと業務提携を結んだ。この日、瀬戸山隆三球団社長とバレンタイン監督が台北市内での調印式に臨んだ。

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表彰

横浜石井琢朗内野手(36)ロッテ渡辺俊介投手(30)が、都内ホテルで行われた「栃木県民栄誉賞授与を祝う会」に出席した。

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検証…暫定ドラフト[ニッカン]

◇調査なし文章だけの倫理宣言、欲しがるアマ払うプロ、変わらぬ体質

2年間の暫定ドラフトが終わった。制度を決めた当事者の球団代表達でさえ「妥協の産物」と評するドラフトだった。4日の実行委員会から、暫定ドラフトの検証と新制度の検討が始まる。さて、どんな議論になるのだろうか。昨年同様、それぞれの球団が利害を主張するだけなのか。

暫定ドラフトを評するには球団代表らトップの意見だけでは足りない。スカウト活動の現場では何が起きて、何を感じているのか。最前線にいる当事者の意見を知っていく必要がある。日刊スポーツではそう考え、スカウトらに話を聞いた。ドラフト現状を憂い「実名を出して構わない」というスカウトもいた。だが球団や選手を特定することが目的ではないため、スカウトは全員を匿名にした。

ドラフトはプロ野球の入り口。フリーエージェント(FA)やポスティングシステムなどへの影響も大きい。プロ野球界の今を映す縮図といってもいい。ドラフト制度を考えると、プロ野球界の未来が見えてくる。

◇倫理行動宣言

04年にスカウト活動の不正行為が明るみに出て、巨人、阪神、横浜のオーナーが責任を取って辞任するという大騒動が起きた。これを受け、球界はクリーンなスカウト活動を誓い、倫理行動宣言を出した。

プロ野球が70周年を迎えた2004年は、変革を求める「ウェイクアップ・コール」が球場に響いた年であった。私達野球人は、フェアプレーとスポーツマンシップに立ち返ることから始めたい。それがプロ野球に対する国民の信頼を確保し、ユニホームの栄光を汚さぬ唯一の道であるからだ。

そうした決意のもと、私達は日本プロフェッショナル野球協約、諸規則とその精神を守ることを改めて誓う。とりわけ、新人選手獲得活動については、2度と国民の不信を招くことのないよう、自らを厳しく律したい。そのために12球団で次のような倫理行動を申し合わせ、これを遵守することを宣言する。

(1)
選手獲得において、利益供与は一切行わない。
(2)
選手獲得に際して、日本学生野球憲章の趣旨を尊重し、これに違背することがないように行動する。
(3)
この宣言に反する疑いがある場合は、プロ野球実行委員会に調査委員会を設置するなどして事実関係の調査を行うこととし、各球団はこれに誠実に対応する。
(4)
これらの申し合わせに反した場合には、コミッショナーの定めるいかなる制裁にも服する。

2005年6月20日(以下に12球団名)

◇高校生とその他の分離

暫定ドラフト
05年にドラフト改革を目指して検討するも明確な結論は出ず、2年間の暫定制度として始まった。06年ドラフト後に再検討することになっている。特徴として「高校生ドラフト」と「大学・社会人ドラフト」に分離され、希望入団枠(希望枠)が1枠ある。また、高校1巡目を回避すれば大学・社会人2巡目に、希望枠を回避すれば高校の2巡目の指名権を得る。また、希望枠の使用を表明するも獲得できなかった球団は、大学・社会人1巡目に指名できる。

◇ドラフトの変遷

65年(昭40)第1回実施
自由競争による契約金の高騰から球団経営の危機が叫ばれたことから、第1回のドラフト会議が実施された。当初は各九段が指名候補選手リストを提出。その中から選手を指名し、重複した場合は抽選となった。その後、リスト提出をやめ、まず指名順位を抽選で決め、その順番に指名する方法がとられた。
78年〜入札制
入札制が採用され、重複指名の場合はくじ引きとなった。
93年〜逆指名制度
1、2位選手(高校生を除く)の逆指名を認めた(3位以下はウエーバー指名)。
01年〜自由獲得枠
自由競争で各球団2選手(高校生を除く)まで獲得できることになった。

◇ワイシャツ券からビール券に

Aスカウト部長
「一場事件前までは、選手のところへ挨拶に行く時はワイシャツ仕立券(2万〜3万円相当)が多かった。今では、各球団で正式に取り決めている訳ではないが、ビール券10枚分(7000円)または菓子なら5000円程度になっている。希望枠の選手を取り合うことになったら、スカウトの仕事としてチームが恥をかかない程度のこと、例えば車代くらいは払わなきゃいけないだろう。ただ、うちは今のところそういう選手に行っていないので、裏金問題などは分からない。分離ドラフトは賛成。高校生の好素材を獲得できるのがいい。大学・社会人と一緒だと、目先のチーム事情から高校生を取らない年も出てきてしまう。ただ、お金はかかる。1位だけでなく、2位も3位も2人いる訳だからね。」

◇希望枠ある以上なくならない

Bスカウト部長
「希望枠がある以上、裏金はなくならないだろうね。高校生ドラフトは時期が早まったことがプロにとってプラスになっていない。早実・斎藤のように、大会(日米親善高校野球)が終わって1週間で、プロ志望届を出すために進路を決めなければいけないからだ。プロ志望届を出す前に、プロ側がどのような評価をしているか聞けないことは、本人にとってもかわいそうだ。正しい判断ができないのではないか。」

◇もらう監督がいるから“御礼”

Cスカウト
「何か問題があれば『スカウトが悪い』ということになるけど、(裏金を)もらうアマ監督がいるからでしょう。アマを何とかしてくれないと、どうにもならない。それに選手とスカウトの間に入る人…OBとかリトルやシニアの指導者などに御礼も必要となる。最近は、そういう人の存在があると指名を敬遠する傾向が出てきたけどね。新制度は、とにかく早く決めて欲しい。夏じゃ困るよ。夏なんか確認作業に過ぎないんだから。待って3月。本当は年明けには決めておいて欲しい。」

◇コミッショナーが何もしない

Dスカウト
「うちは実際にオーナーが辞めた訳だし、球団から厳しく言われている。お車代も出していない。手土産のお菓子…それも2000円とか3000円を限度としている。あとは何もなし。経理にはねられちゃうからね。引け目を感じる時はあるけど、まあ、球団の方針なんだから仕方がない。それに、そういうの(お車代など)は、やれば切りがないのは分かっている。球界としてやめようとなったんだから、やめた方がいいと思うね。他球団がやっているという、噂は聞く。度を超えたらコミッショナーの方で調べてくれると認識しているが、今のところは何もやってくれないねえ。」

◇金がなきゃインセンティブで

Eスカウト
「アマの監督も悪いと思う。複数球団が競っているという形を最後まで取ろうとする。例えば4球団が競合していて、ある時期にきて2球団が『これは、もう無理かな』と撤退しようとするでしょう。アメリカ遠征にもスカウトを出さないと決める。そうすると監督から『形だけでもいいから来てよ』と言われる。競合している状態が続いた方が条件がよくなるんだろうね。こっちもアメリカまで行くのは無駄だと思っても、相手が有力校ならば先のことを考えて付いていくしかなくなる。他球団と競いながら希望枠で取ろうとすれば、いわゆる裏金を出さなくても手を変え、品を変えて他球団より好条件を出そうとする。例えばインセンティブを緩くするんだよね。『1度でも1軍に上がったら』とか、ほとんどあげているようなもの。」

◇5年目選手を税務調査すべき

Fスカウト
「分離ドラフトで契約金が高騰したのは明らか。今年の高校生ドラフトで本当の1位は田中(楽天)と増渕(ヤクルト)ぐらい。でも、そのほかの選手も1位は1位だから、それなりの金額を出すしかないからね。倫理行動宣言?守られていないよ。今年も金品授受のやりとりを耳にする。ただ、証拠はないよね。きっちりとした中立の調査期間を作るべき。獲得した選手の5年間の税務調査をすればいい。親類にお金を分散する可能性もあるが、調査を行うことで裏金を抑制できるはず。」

◇現制度では上位球団に不利だ

Gスカウト
「ある程度は希望枠のようなものを残すべきでしょう。弱い球団に毎年スター選手が行くことはアマ側にとって魅力がない。契約金が3000万円なら大学へ、5000万円ならプロへ行くという考えが選手にあるのは当然。球団それぞれが違いがある中で、選択できないのはどうか。それなら契約金や年俸を指名順位で横並びにするとか。そうしないと、そのうちメジャーが取りに来るよ。高校生の抽選についても(外れ1巡目の)再抽選を導入して欲しい。今の制度では上位球団に不利。」

◇高校生にも1位で経済負担増

Hスカウト部長
「高校と大学・社会人で1着が2人出ることによって経済的な負担は大きくなった。理想は分離ではなく、一本化して、1位は入札がいい。ウエーバー順も抽選で決めればいい。昔はそれでスムーズにいっていた。やはりドラフトは『プロ野球』の就職の入り口であって、所属球団は配属先と選手には割り切って欲しい。」

◇中立機関が改革しなきゃダメ

Iスカウト
「それぞれの球団で思惑が違うから、ドラフト改革を12球団の合議で決めようとしても無理がある。しっかりとリーダーシップをとれる中立の機関が改革しなければダメだろう。ドラフト改革よりも、改革する機関を改革する方が先でしょう。」

◇田名部和裕高野連参事一問一答

≫ドラフト改革から2年が経った。
田名部参事
「我々の希望はドラフトの時期を早くして欲しい、ということだった。11月は進路決定の時期としては遅い。9月に高校生ドラフトが行われたことで、現場は非常にうまくいっている。各学校にアンケートを実施し、進路が早く決まるのは異論がないという意見が多かった。夏の大会が終わってから、ドラフトまでの期間も短く、(プロが)囲い込む時間もないだろう。」
≫高校生ドラフトの問題点はあるか?
田名部参事
「問題はないと思う。完全ウエーバーが必ずしもいいとは思わない。プロの4位のチームが、6位の方がいいとなりかねないから。競合があってもいい。高野連としては『プロに行きたいのが夢だから、どこの球団に行ってもいい』というふうにしていきたい。」
≫確かに高校球児は希望球団を言わなくなった。
田名部参事
「高校生には『希望球団は言うな』と指導している。『そんな権限が高野連にあるのか』という意見もある。私自身もそういう思いはあるが、これはプロとの信頼関係を健全にするため。“株式会社プロ野球”に就職し、それぞれの部署に配置されるという考えが基本。『入り口で四の五の言うな、頑張ったらFAがある』ということ。高野連がそういっている以上、プロ側も球団間の格差をなくるようにさらに努力して欲しい。」

◇行きたい球団行かせぬ人も、どこまで選手の意思なのか

本大学監督
「アマチュアの監督は、選手に対して非常に強い影響力を持つ。例えば『○○球団へ行け』と言えば、きっと選手はその通りにするでしょう。希望球団でないから大学、社会人という選択をする選手にしても、どこまで選手の意思で、どこまで監督ら周囲の意見なのか分からない。希望球団に行けず泣く選手がいるが、あれは希望球団でないからではなく、プロにいけないからの涙かもしれない。」

◇宮本慎也選手会長一問一答

≫選手会が「ドラフト改革」を強く訴える理由は。現役選手のメリットはあるのか。
宮本会長
「今、野球人気の低迷と言われる中で、悪いイメージは払拭すべき。04年にスカウト活動の不正から3人のオーナーが辞める事件があった。あれだけ大きな問題になったのに、悪いイメージを拭い切れていない。それに加え、球団経営が厳しいといわれる中で(金銭による)評価されるべきは入団前ではなく、入団後の実績だと思う。」
≫倫理行動宣言と罰則規定で解決だという考え方が多い。
宮本会長
「選手会としても、一定の評価をしています。ドラフト会議への参加資格を剥奪するなど盛り込まれていますから。でも、もっと厳しくあるべき。まだ不正撲滅というほどの罰則ではない。参加資格の剥奪も、1年ではチームは大崩れしない。でも、3年剥奪されるとしたら、もう戦えないぐらいのダメージですよ。万が一のことを考えたら、絶対に違反できない。でも、(NPB側は)拒否する。『違反しない』と言っているんだから、どんなに厳しい罰則でも構わないはず。でも拒否するのは何かあるんじゃないかと思ってしまう。」
≫疑わしいという声はあるが、実際にコミッショナーが調査した例はない。
宮本会長
「結局、不正の起こりにくい制度にすべきですよ。ウエーバー制にしろ抽選にしろ、今よりは金もかからないし、クリーンなものになる。」
≫選手会の狙いは、結局のところ極端なFA短縮ではないのか。経営陣はドラフト改革に隠れたFA短縮を恐れる。
宮本会長
「確かにプロスポーツの中でFAまで9年間縛られるのは長い。その主張には正当性があると考えています。しかし、プロ野球界のためという観点で、ドラフトを最優先しています。実行委員会にも、球界全体を考えた結論を出して欲しいと機体しています。」

◇選手がチーム選択はおかしい

ロッテのボビー・バレンタイン監督(56)は、暫定ドラフトをバッサリと批判する。大学・社会人ドラフトの後で「選手がチームを選ぶシステムは良くない。ドラフトとはチームが選手を選ぶもの」と語った。ロッテは東京ガス木村の獲得を狙っていたが、先に横浜に指名された。木村についても「横浜が指名したのだから、横浜に行くことを考えるべき」と、横浜入りを勧めた。

希望枠を「悪いシステム。どのチームにも同等の機会を与えるべき」と否定し「選手が何年か自分の力で努力を続け、自分の思う球団でプレーする権利を得てもいい」と、選手の希望はFAに集約すべきとの考えを示していた。同監督は6月にスカウト活動における不正の存在を示唆したが、コミッショナー事務局の指摘を受けて後日取り消している。

◇記者の見解

倫理行動宣言を覚えていますか?3人の球団オーナーが辞任した2年前の「一場問題」。選手獲得のための利益供与が明るみに出て、ドラフトをクリーンなものにしようという決意表明だ。「2度と国民の不信を招くことのないよう、自らを厳しく律したい」。2度の暫定ドラフトを経て、何が変わったか?

複数のスカウトが吐き捨てるように言った。「全然、守られていない」。「証拠はないが、(裏金の)証言はある」。これが全てではないが、選手獲得の最前線からそんな声が聞こえてきた。国民どころか当事者の不信感もぬぐえていない。

ファンは今年の大学・社会人ドラフトでさらに不透明感を募らせたのではないだろうか。希望枠だけでなく、3巡目以降で指名される選手も球団を希望することが目立った。これがドラフト?まるで自由競争だ。強烈な違和感を覚えた。入団するかは別として、そもそもウエーバー方式は自由に指名できる制度のはす。今回のドラフト終了後に、複数の球団関係者から「よっぽど指名しようか、と思った」という言葉を聞いた。それでも意中の球団ではないから、手が出せない。なぜ指名できないのか?「裏に何かあるんじゃないか」と勘ぐってしまう。全球団がクリーンにスカウト活動をしていたとしても、懸念を抱かせた時点で倫理行動宣言は効力を発揮していない。

倫理的に行動することとは?その意味も曖昧だ。あるスカウトが財布の中の領収書を見せてくれた。10万円近い会食費だ。「これはうちの会社(球団)に言っても、経費で落ちないだろうな。でも今までの付き合いを急にやめる訳にはいかない」。限られた給料の中で、自腹で関係づくりに励むスカウトも少なくない。倫理的に行動しろ、と口で言うのは簡単だが、現場の犠牲で成り立っている部分もある。

「売り手」の方はどうか?記者は今年からアマチュア野球を取材しているが、アマ側の生々しい部分も垣間見た。ある高校の指導者の嘆き節を聞いた。「有望な中学生を持つ親は『甲子園プラス金』で高校を選ぶ。せめて高校ぐらいは汗水流して稼いだお金で入学させて欲しいのだが…」。現在、高野連は野球部員であることを理由とした授業料や生活費の免除および奨学金制度を禁止している。しかし実情は守られていないという。逆指名制度の導入から「売り手市場」に転換。選手はやはり金になる。中学年代から選手やその周囲が「利益供与」に慣れている場合、憧れだけでプロ野球のユニホームに袖を通すのは難しいだろう。

「来年のドラフトはどうなるの?」。取材をしていると、スカウトから何度も聞かれる。先行きの見えない不安をそこに感じる。

プロ野球の「入り口」の部分はいまだに混乱している。現場の声をどう改革に反映するのだろうか。

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