わたしはかもめ2006年鴎の便り(12月)

便

12月8日

契約更改

選手名年俸前年比
青野1500△1000
青野
「今シーズンは本当にシーズンが始める前から考えるといい年になったと思います。去年は1軍に行きたいとう気持ちだけで結果を残せずに終わって、今年は1軍に上がりたいではなく、1軍に上がれなかったらもうダメだという決意でやってきて、オープン戦では、結果を残せたのですが、開幕は2軍。正直、本当に悔しかったですけど、しかし、腐らずにもう1度ファームで結果を残して這い上がってやる、という気持ちで頑張って、それで、1軍に上がれたときは本当に嬉しかった。そして、その1軍で、満塁ホームランも打てたし、半分以上1軍にいられたのは自信にもなりました。来年は、今年と一緒の成績では周りも納得しないし、僕も納得できないので、全ての面で今年の成績を上回りたいと思う。そのために、このオフの間にしっかりと体を作って、1年間フルに1軍で戦える体にしたいと思います。」

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青野レギュラーになる

◇史上初プロ1、2号満塁弾でインパクト料上乗せ

6年目のロッテ青野毅内野手(23)が8日、千葉市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、1000万円増の1500万円でサインした。6月14日の横浜戦のプロ1号満塁弾に続き、7月1日ソフトバンク戦の2号アーチも満塁弾。プロ初本塁打から連続グランドスラムは史上初の快挙で、インパクト料も上乗せされた3倍増に、笑顔だった。

青野は「満塁弾評価?入っていると(交渉で)聞きました」。勝負強さや運も、プロとしての資質を問われるところ。「緊張はしないタイプ。使ってもらえればやれる自信はあった」と、振り返った。

プロ入り後に投手から野手へ転向した。昨季までの5年間で1軍通算成績は、わずか1打数で無安打だったが、今年は寮から出るなど背水の覚悟で、64試合で打率2割7分5厘、6本塁打と活躍した。「2軍には、もう絶対落ちたくない、という思いが反映したと思う」。逆境をはね返した若き「満塁男」が、来季は一気にブレークしそうだ。

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小宮山、兼任NO「来季は現役1本」[デイリー]

来季で42歳を迎えるロッテの小宮山悟投手(41)が8日、来季も現役一本でシーズンに臨むことを宣言した。球団内では兼任コーチ案が検討されていたが、大阪市内でミズノのアドバイザリー・スタッフ会議に出席した大ベテランは「兼任コーチ?しません」と断言した。

昨オフには「後進の道を妨げていいのか」と自問自答し、一時は現役引退も視野に入れた。だが今季のV逸で気持ちが固まった。「優勝していたらそうなったかもしれないけど、今年があまりにも不甲斐ない負け方だった。このままでは終われない」。コーチ兼任ではなく来季も現役1本。ベテランが悔しさをバネに覇権奪回を目指す。

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ロッテ・青野“劇弾査定”で3倍[報知]

劇弾査定で3倍だ。ロッテの青野毅内野手(23)が8日、千葉マリンで契約更改に臨み1000万円増の1500万円で一発サイン。「思った以上に上がっていた。評価してもらえました」と笑顔が絶えなかった。

昨年まで5年間で1軍で1打席しか立てなかった男が今季は64試合に出場し6本塁打。特にプロ1号と2号が満塁弾、3号も延長12回の決勝弾と勝負強さが光った。「チャンスで打てたのも評価されたみたいです」と印象点も含めて200%アップを勝ち取った。

来季も本職の三塁だけでなく今季と同様に一塁、二塁、外野とどこでも守るつもりでいる。年明けは母校の鹿児島・樟南高で自主トレ予定で、自慢の打撃だけでなく守備も鍛え、定位置取りを狙う。「試合に出ることが全て。年間通して1軍にいて100試合出たい」と来季の目標を定めた。

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連続満塁弾のご祝儀は1000万円![スポニチ]

連続グランドスラムのご祝儀は1000万円也。ロッテの青野が千葉市内の球団事務所で、200%増の年俸1500万円で一発更改した。「金額が思っていた以上に上がった。高く評価してもらったと思う」。6年目の今季は6月14日・横浜戦と7月1日・ソフトバンク戦で放ったプロ1、2号が共に満塁弾という史上初の快挙を達成。さらに8月18日の日本ハム戦でも決勝ソロ。500万円からの3倍増に「それもプラス査定に入っていると思う」と納得の表情を浮かべた。

それでも来季の抱負に話題が移ると「打率、打点で今年の倍いけるようにしたい」と意欲満々。年間1軍定着と100試合出場も目標に掲げて「最低でも今年を下回らないように頑張りたい」と気を引き締めていた。

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木村から連絡なし[サンスポ]

大学生・社会人ドラフト3巡目で指名した東京ガス・木村との交渉が難航している。4日に大矢監督と直接交渉し、入団発表が行われる11日までには返事をする意向だったが、横浜にはいまだに連絡が入っていない。荒井スカウト部長は「こちらは期限を区切らずに交渉する。今は連絡を待っている」。今週末に契約できなければ、木村抜きで入団発表する可能性も出てきた。

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ロッテからトレードの戸部が楽天入団会見[報知]

ロッテから楽天への金銭トレードが決まった戸部浩投手(32)が8日、仙台市の球団事務所で入団会見を行った。

右の中継ぎとして期待される技巧派。プロ4年目の03年には35試合に登板して2勝を挙げたが、層の厚いロッテ投手陣の中では出番が減り、ここ2年間は1軍登板がない。会見では「大きなチャンスだと思っています。生かせるようにキャンプまでしっかり準備したい。投げられるならどんなところでも投げます」と、新天地での飛躍をアピールした。

ロッテからは今季、同じように登板機会に恵まれなかった川井貴志(30)が移籍して2勝をマークした。川井とはトレード決定後に電話で話したという戸部は、「やりやすいチームだと言ってました」。同席した山下編成本部長からは、「飛べ(戸部)!イーグルスだ」と、おやじギャグで激励されていた。

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楽天戸部「相手嫌がる投球する」背番号56[ニッカン]

楽天は8日、ロッテから金銭トレードで獲得した戸部浩投手(32)の入団を発表した。制球力が武器の右腕は中継ぎとして期待される。「中継ぎなら40試合は投げたい。持ち味のシュートボールで、相手バッターの嫌がる投球をしたい」と意気込んだ。昨季から1軍出場はないが「この悔しかった2年をぶつけたい」と、新天地での再起を誓った。背番号は「56」。

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ロッテ・青野は3倍増の1500万円[時事通信]

64試合に出場し、打率2割7分5厘の青野内野手が8日、500万円から3倍増の1500万円で更改した。6年目の今季、シーズン途中から1軍に定着し、6本塁打のうち2本の満塁弾を記録するなど勝負強い打撃が評価された。金額は推定。

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データで見る06年ペナント

◇30Sでまたフラれた

プロ8年目の小林雅が8月18日日本ハム戦で史上3人目の通算200セーブを達成した。これまでは98年佐々木(横浜)が9年目、02年高津(ヤクルト)が12年目で達成しており、小林雅は佐々木より1年速く200セーブに到達した。今年34セーブを記録。6年連続20セーブは江夏(広島→日本ハム)高津の5年連続を抜くプロ野球新記録で、4度目の30セーブは高津に並ぶタイ記録となった。

小林雅の年度別成績
年度試合勝−敗S失敗成功率投球回自責点防御率
99465−50--124 1/3372.68
006511−61401.000109 2/3262.13
01480−4337.82552254.33
02432−1372.94943 1/340.83
03440−2333.91747152.87
04518−5206.76957 2/3253.90
05462−2295.85345 1/3132.58
06536−2345.87253 2/3162.68
39634−2720028.8775331612.72

[注]セーブ失敗はセーブが付く条件で登板し同点、逆転された試合。00年のセーブ失敗は初セーブを挙げた8月17日以降。

通算100セーブ以上の投手
順位投手(所属)S20S以上30S以上救援T
1高津臣吾(ヤクルト)273844
2佐々木主浩(横浜)252635
3小林雅英(ロッテ)200641
4江夏豊(西武)193515
5豊田清(巨人)148322
6赤堀元之(近鉄)139505
7大野豊(広島)138301
8大塚晶則(中日)137411
9斉藤明夫(横浜)133312
10鹿取義隆(西武)131101
11山本和行(阪神)130202
12牛島和彦(ロッテ)126301
13ギャラード(横浜)120322
14ペドラザ(巨人)117322
15郭源治(中日)116312
16岩瀬仁紀(中日)114322
17佐々岡真司(広島)106200

[注]所属は現役最終。Tはタイトル。

34セーブを挙げた小林雅だが、タイトルは39セーブのマイケル(日本ハム)に奪われた。30セーブ以上記録した延べ34人のうち24人がタイトル(04年までは最多SP)を獲得。小林雅がタイトルを獲得したのは29セーブの05年しかなく、30セーブを記録した年はなぜかタイトルを取れない。30セーブ以上でタイトルを逃したのは延べ10人目だが、小林雅は1人で4度だからめぐり合わせが悪い。

30S以上記録してタイトルを取れなかった投手(小林雅以外)
年度投手(所属)SSPタイトル獲得投手SSP
82斉藤明夫(大洋)3035山本和行(阪神)2640
83江夏豊(日本ハム)3436森繁和(西武)3439
97宣銅烈(中日)3839佐々木主浩(横浜)3841
02高津臣吾(ヤクルト)3232ギャラード(中日)3435
小山田保裕(広島)3032
05石井弘寿(ヤクルト)37-岩瀬仁紀(中日)46-

[注]タイトルは04年まで最多SP、05年から最多セーブ。

小林雅は00年の開幕メンバーに登録されて以来、ずっと1軍にいる。04年8月4日から27日まで1軍を抹消されたが、これはアテネ五輪出場のため。この期間は1軍登録日数に数えられており、00年開幕戦から「1軍登録」が続いている投手は12球団で小林雅だけ。野手でも金本(阪神)立浪(中日)的山(オリックス)しかいない。

ストッパーに起用されたのは00年8月。95年赤堀(近鉄)は背筋痛、99年佐々木は右ひじ痛、04年豊田(西武)は腰痛で連続20セーブが止まったが、小林雅は抑えを6年以上経験しながら“勤続疲労”が見られない。故障知らずの小林雅が来年も開幕戦からブルペンで待機する。

◇12球団最低満塁時打率、たった.196

ロッテのチーム打率はリーグ最下位の2割5分2厘。リーグ1位だった昨年の2割8分2厘に比べ3分下がり、パ・リーグでチーム打率が前年1位から最下位へ転落は01年日本ハム以来5度目だ。特に、チームの得点圏打率が昨年の3割7厘から2割4分6厘と、今年はチャンスで打てなかった。満塁では昨年の3割9分3厘から1割9分6厘までダウンし、満塁でも打率が1割台は12球団でロッテだけ。当然ながら得点も昨年の740点から502点へ減少。得点が前年より238点減は、パ・リーグでは95年近鉄(244点減)に次ぐ記録だった。

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