根来泰周コミッショナー(74)が27日、東京・内幸町のコミッショナー事務局で今年を振り返り「野球界はいい方向へ進んでいる」と評した。28日は所用で事務所に来ないため、この日が「仕事納め」だった。「最初のWBCで優勝し、強い印象を残せた。また北海道に本拠地を移して3年目の日本ハムが優勝し、プロ野球全体から見れば非常によかったと思う。少しずつだが、野球界はいい方向へ進んでいる」と話した。
来年1月で3年間の任期が切れることについては「任期で辞めます。一期やれば十分だと思っている」と語った。根来コミッショナーを中心に進めてきた野球協約の改定が途中とあり、区切りがつくまでの延長を望む声も出ている。だが、根来コミッショナーは「もちろん辞めても何らかの形で協力する。放ってはおきません。ただ、コミッショナーという役職でやることはない」と話した。
就任1年目に、いわゆる球界再編が起きて騒動の渦中に置かれた。ストライキの際に辞意を表明していたが、オーナー会議の意思を受けて任期まで続けてきた。後任については「私が推薦することはしたくない。個人的な意見では国際派の方がいいように思う」と語った。
獲得へ向け交渉中のズレータから、この日も連絡はなかった。瀬戸山球団社長は「まだ何もないよ。29日までには何かあるんじゃないか」と話した。2年総額約6億円を提示しており、ズレータから返事待ちの状態だ。
阪神は27日、甲子園球場で開催される主催ゲームのうち、巨人とロッテ戦に限り、レフトビジター応援席エリアを拡大することを発表した。巨人については「伝統の一戦」を盛り上げようと、長年のライバル球団のファンクラブが初めてコラボレーションの特典を企画。甲子園は従来の1800席を2400席に増やし、巨人ファンクラブ会員を対象に抽選販売する。なおロッテ戦は750から2400席に3倍増。こちらは熱狂的応援で知られるロッテファンからの「席が足りない」との要望に応えた。
ロッテの高校生ドラフト1巡目ルーキー、八重山商工・大嶺祐太投手(18)が来年1月2日、母校グラウンドで行われる同校OBとの親善試合で“07年初投げ”を行うことが27日、分かった。
10月2日、国体の準々決勝・静岡商戦で登板して以来の実戦マウンド。親睦を深める意味合いが強い試合とはいえ、大嶺は「1イニングぐらいは投げるかもしれません」と入団決定後、初登板となる“デビュー戦”に意欲を見せている。
登板に備えて「大晦日も元日も学校で練習する」と年末年始返上でトレーニングに励む。立花コンディショニングコーチは「2、3日前に祐太とはメールで連絡をとった。キャッチボールも軽くはしているようです」と自主トレが順調に進んでいることを明かした。
真冬とはいえ、故郷・石垣島の1月平均気温は18度。全力投球することにも不安はない。島で共に育った仲間達に囲まれて、“南海の剛腕”の07年は早くもスタートする。
ロッテの高校生ドラフト1巡目ルーキー・大嶺祐太投手(18)=八重山商工=が、キャンプ出遅れの危機だ。1月19日からの期末テストで赤点を取ると、2月9日まで追試やリポート提出に迫られることが判明。150キロ右腕に思わぬ障害が現れた。
沖縄県内の公立校の3年生は、2月9日までが登校日になっている。就職先の都合がある場合は休んでも出席扱いにすることも可能だが、卒業がかかる追試だと休む訳にはいかない。国体などで授業に出席できない期間もあった大嶺にとって、勉強は頭の痛い問題。
今月13日の施設見学のときに「1軍キャンプに行きたい」と話していた大嶺。現在は中、長距離のランニング中心にトレーニングを意欲的にこなしている。だが、球団関係者は「2月1日に間に合わないと(1軍の)豪州は難しいかな」。テストの出来がプロ生活のスタートを大きく左右する。
赤点でキャンプピンチ!ロッテの高校生ドラフト1巡目、大嶺祐太投手(18=沖縄・八重山商工)が2月1日のキャンプインに間に合わない可能性が出てきた。学校関係者は27日、「期末テストの結果で卒業に支障を来す場合は、2月9日まで追試やレポートを書いてもらうことになるだろう」と話した。
ロッテの新人選手は1月上旬に入寮し、10日からの合同自主トレ(浦和)に参加。大嶺の場合は、19日から23日までいったん石垣島に戻り、卒業のための期末テストを受ける。赤点で単位が取得できない場合は、2月9日まで授業を受けるのが沖縄県内の県立校の慣例になっているという。高校3年間で数多くの遠征や国体出場などで学校を休むことが多かっただけに、テスト結果は気に掛かるところだ。
球団関係者は「冷や冷やするよね」と苦笑い。現在大嶺は、キャンプへ向けて立花コンディショニングコーチ作成のトレーニングメニューを黙々とこなしている。今後は勉強でも、野球で見せた集中力を発揮するつもりだ。かねて「1軍キャンプでやりたい気持ちはある」と話していた最速151キロ右腕が、スタートから出遅れる訳にはいかない。
マリーンズ・サポーターがさらに驚異の存在になる?阪神は27日、来季の甲子園球場のレフトビジター応援席について、ロッテが今季の750席から2400席へ、巨人が同1800席から2400席に変更すると発表した。他球団は750席で据え置きだが、ロッテは約3倍アップで巨人と対等の扱いとなる。
「今年の販売状況を見て、ロッテさんのファンの多さを実感したのが大きい」と球団営業部担当者は語る。今季の交流戦ではロッテ・ファンがわずかな席数に“殺到”。5月9、10日のチケットは前売り券発売初日に完売した。逆に、猛虎は左翼席については完売せず。こうしたことから、営業部にはロッテのファンから「席数をもっと増やして欲しい」という声が届いていた。
一方の永遠のライバル・巨人戦の席数見直しは営業サイドの“初タッグ”となった。「ビジターの応援を盛り上げようということです」(球団営業部担当者)。お互いのファンクラブ事務局が連絡を取り合い、今回の席数増加に至った。
しかしながら、気になるのはやはりロッテ・ファンの存在だ。少数をものともしない圧倒的な声量や、ピョンピョン跳びはねてリズム感ある応援は、球界で一、二を争う“熱さ”を持っている。今季の甲子園球場でのロッテ戦は5月27、28日。虎党との応援合戦に注目だ。
阪神は27日、来季甲子園球場左翼ビジター応援席について、ロッテ戦を今季の750席から2400席、巨人戦を1800席から2400席に増席すると発表した。他球団は750席で据え置きのまま。ロッテだけ異例ともいえる約3倍増に球団営業担当者は「今年の販売状況を見て、ロッテさんのファンの多さを実感したのが大きい」と説明。来年の交流戦、甲子園球場でのロッテ戦は5月27、28日に行われる。
昨年までロッテで活躍し、サンケイスポーツ専属評論家を務める初芝清氏(39)が、来年1月1日付けで社会人チーム・かずさマジックのコーチに就任することが27日、分かった。
かずさマジックは、前身の新日鉄君津からソフトバンク・松中、ロッテ・渡辺俊らを排出した千葉の名門。ここ3年間、都市対抗出場を逃していることから、プロ出身のコーチが必要と判断し、同じ千葉に本拠地を置くロッテの関係者に相談した。そこで白羽の矢が立ったのが、95年に打点王に輝くなど、主砲として活躍した初芝氏だった。
要請を受けた初芝氏は「都市対抗に出られない悔しさは知っている。少しでもアドバイスができれば」と快諾。この日、日本野球連盟からコーチ登録を承認された。
東芝府中時代には、都市対抗に3度出場したが、全て補強選手で「かずさマジックのユニホームで出たいですね」と意気込む。コーチとしての始動は、1月4日の練習初めになる。
任期満了で退任の意向を示していた根来泰周コミッショナー(74)が27日、あらためて来年1月末日で現職から退く考えを示した。同日、東京・内幸町のコミッショナー事務局で本年度の業務終了会見を行い、明言した。オーナー会議などに要請する後任人選は不調で、来年2月以降のコミッショナー職は「空位」となる見通し。根来コミッショナーは懸案の野球協約改定は遂行する構えで「コミッショナー代行」などで職責を全うする。
根来氏ははっきり「辞める」と言った。「1月で任期が来る。それで終わりにする」。
今年に入り、毎月の実行委員会、7、11月のオーナー会議で「任期満了で退く。後任人選をお願いしたい」と繰り返してきた。今年最後の業務を終え、既定路線の退任をあらためて公言した格好だ。
ただ、後任人選は不調に推移する。球界関係筋によると「今のところ新たな候補者はいない」と1月末日までの後任擁立は難しい。また別の関係筋は「続投を要請する可能性もある」と語る。
現状を理解する根来氏だが「それでもコミッショナーにとどまることはない」と意思は固い。
関係筋の話を総合すると、1月23日の実行委員会、翌24日のオーナー会議でコミッショナー問題が審議され、根来氏は同31日で退任。2月1日からはコミッショナー不在のまま、根来氏はコミッショナー代行に就く可能性が高い。コミッショナー不在は珍しくはなく、過去10度の交代で8度は空位の期間を経ている。
根来氏は昨年12月始動の野球協約改定委員会で自らが委員長となり、改定を推進。コミッショナー、セ・パ両リーグの3局統合、親会社も包括する新協約をにらむ。根来氏は「協約発効にはあと1年かかる。何らかの形で後始末はする」と「代行」職などで責任を全うする構えだ。
東京高検検事長、公正取引委員長などを歴任した根来氏は04年2月1日付で川島広守氏の後を継ぎ第11代コミッショナーに就任。近鉄・オリックス統合など再編騒動のなか、9月には選手会スト回避をうながし「権限を超えた」と辞意表明。その後、球界から慰留されていた。
NPB(日本プロ野球組織)の根来泰周コミッショナー(74)が27日、3年の任期が切れる来年1月いっぱいでの退任の意向を表明した。東京・内幸町のコミッショナー事務局で1年を総括したうえで、「1任期やれば十分だと思っている。違う人が来て、違う目で見た方がいい」と話した。
すでに11月のオーナー会議で後任探しを要望しているが、後任に望まれる人物像については「実行委員会で決めてオーナー会議が承認することだが、個人的には、国際的なことをよく知っている人がいい」と話した。かねてからコミッショナーの役割は、従来の“裁定役”から“球界の最高経営責任者”へと変化させるべきと主張。野球協約改定作業が未完でもあり、根来氏は「仮に任期が終わっても、何らかの形で後始末はするつもり」と、退任後も機構改革に協力する考えを示した。
来年1月末で任期の切れるプロ野球の根来泰周コミッショナー(74)が“続投”することになった。野球協約改正を目指している根来コミッショナーは27日、「後始末はしていく。いまの職を離れても、何らかの形で協力していきたい」と現在取り組んでいる案件が解決するまでは、球界にとどまる意向を示した。後任人事が難航しており、再任の可能性も浮上してきた。
根来コミッショナーが就任した2004年に球界再編問題が起こり、選手会がストライキを決行した際に引責辞任を表明した。しかし、オーナーらの慰留もあったため、そのままとどまった。それでも「自分の仕事は任期(来年1月)まで」と公言。この日も「(任期以降は)コミッショナーをやるつもりはない」と口にした。
だが、再編問題のときから、法律家として野球協約の不備を実感しているのも事実。「各球団の力を奪うものにならないよう、コミッショナーの権限を強化していかなくてはならない。その他の諸問題でもルールづくりしなくては」と話した。
根来コミッショナーの任期切れに伴い、球界では水面下で後任人事に着手。これまで複数の司法関係者に打診したものの、いい返事はこなかったようだ。オーナーの間では「根来続投」を希望する意見も多いことから、再任の声も出てきそうだ。
イースタン・リーグは、来年度から巨人とロッテが中心になって育成レベルの混成チームを結成して36試合を行う試合の名称(○○リーグ、○○ゲームなど)を公募する。応募は新名称と理由、住所、氏名、年齢、電話番号、職業、イースタン7球団のうち好きな球団を明記して、はがきの場合は〒100−0061 東京都中央区銀座6の6の7 朝日ビル3階 セントラル野球連盟内イースタン・リーグ事務局「イースタン・リーグ 名称募集」係。メールの場合はel.nlng2007@hotmail.co.jpまで。締め切りは来年1月31日。
イースタン・リーグは27日、若手育成のために来季から導入する試合の名称募集の詳細を発表した。2軍の若手や育成選手らの混成チームが公式戦のないチームと対戦、8月末まで最大36試合を行う新方式の名称を来年1月31日まで、はがきと電子メールで募る。
応募は名称(簡単な理由を付記)、住所、氏名、年齢などを記入。宛先は郵便番号104-0061、東京都中央区銀座6の6の7、セントラル野球連盟内 イースタン・リーグ事務局「名称募集」係。電子メールはel.nlng2007@hotmail.co.jpに送信する。問い合わせは同事務局、電話03-3572-1673まで。
来年1月末の任期満了で退任する意向を表明しているプロ野球の根来泰周コミッショナーは27日、退任後も継続して野球協約の改定作業に取り組む方針を示唆した。
根来コミッショナーは、28日のコミッショナー事務局の仕事納めを控えて総括。あらためて同職を退く考えを示した上で、自らが委員長を務めている野球協約改定委員会の作業に関し、「任期が終わっても何らかの形で協力します。ほったらかしにして知りませんというつもりはない」と話した。
来年1月のオーナー会議で改定の方向性が了承されれば、1年後をめどに条文作成を完了させたい方針。同コミッショナーは2004年2月1日付で就任した。