ロッテが先発・小林宏の好投でオリックスとの接戦を制し連敗を2で止めた。小林宏は7回を被安打2、奪三振6、無失点で今季初勝利。開幕からの連続無失点を16イニングに伸ばした。ロッテは2回に今江、TSUYOSHIの適時打で2点を先制すると、4回には今江が今日2本目となる適時三塁打を放ち、オリックスを突き放した。9回は小林雅が締めて2セーブ目。一方オリックスは8回に薮田から平野恵のセカンドゴロ間に1点を返すも及ばす連敗。先発のデイビーは去年から続くロッテ戦の連勝は3でストップした。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
オリックス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
ロッテ小林宏之投手(28)が好調オリックス打線を7回で被安打2、無失点に抑え、今季初勝利を挙げた。今季初登板だった3月25日の日本ハム戦も、勝敗こそ付かなかったが、9回を投げ被安打4の無失点と好投。チームの連敗を2で止める力投に、バレンタイン監督も「アグレッシブで素晴らしい投球だった」と賛辞を惜しまなかった。
唯一のピンチは6回だった。無死一塁から9番前田を四球で歩かせると、ひざに手をつき顔をゆがめた。右ふくらはぎをつるアクシデントだった。「今日は軸足で蹴れていた。いい時は大体つりますね」。好調のサインを、試合後笑顔で振り返った。1度ベンチへ戻り、ストレッチをした後に再びマウンドへ上がって、7回まで投げぬいた。
登板前には、高く傾斜のきつい京セラドーム大阪のマウンドを、早い段階で「つかむ」ことを課題に挙げていた。1回の先頭打者・平野恵をスライダーで打ち取ったことで、一気に感触をつかんだという。女房役の里崎も「スライダーが良かった。打てないチーム事情の中、先に取られないようにしないといけないけど、ここまで2試合は完璧でしょう」と、頼もしげに話した。
2回に先制適時打を放った今江は「前回、打線が打てず(小林宏に)申し訳ないことをしたので打てて良かった」と喜び、打線も今季初の2ケタ安打で援護した。小林宏は「今日は先制点で楽になった。無失点?たまたまですよ。いつかは取られますから」と、照れくさそうに笑いながら帰りのバスへ乗り込んだ。
今江が決勝打を含む3安打、2打点の活躍で勝利に貢献した。2戦連続無安打が続いていたこともあり「状態はあまり良くないけど、得点圏に走者がいると『より打ったろう』と逆に集中できた」。2回2死一、三塁の場面で、三遊間をしぶとく破る先制適時打を放つと、4回にも1死二塁から中越え適時三塁打を放った。3打席目も左前打で、今季初の猛打賞で復調の兆しも見えてきた。
ロッテから金銭トレードでオリックス入りした加藤康介投手(28)が3日、京セラドーム大阪で会見した。背番号は「26」に決定。古巣では「ベンチ入り25人と26番目のメンバー」の意味で、05年からファンのための背番号として欠番になっていたもの。加藤康は「ロッテファンの思いも背負って頑張るという気持ちで、26番をいただきました。もう体は何ともない。必要とされる場所ならどこでも貢献したい」と話した。02年は自己最多11勝を挙げたが、左肩痛などの故障で03年以降は4年で4勝どまり。新天地で復活をかけ、4日からサーパスの練習に合流する。
小林宏は7回2安打無失点で今季初勝利を挙げた。直球は147キロをマークし、6三振は全て変化球を空振りさせたもの。「全体的にいい球だった」。6回途中に右ふくらはぎが痙攣、続投したが7回で無念の交代となった。それでも「プレートをけれているときに足がつる。良いことです」。2試合で16イニング無失点の右腕は、好調を実感していた。
ロッテ・小林宏が7回2安打無失点で今季初勝利を挙げた。切れのあるスライダーを生かし、4回2死でラロッカに右前打を浴びるまで完璧に抑えた。6回無死一塁から前田に四球を出した際に右足がつって治療したが、後続を断ち切った。今季は2試合、16イニング連続無失点。さらに奪った17三振は全て空振りだ。チームも5割復帰を果たし「チームの連敗が止まったことが1番」と笑顔を見せた。
ロッテの福浦和也内野手(31)が3日、出場選手登録を抹消された。3月31日のソフトバンク戦、第1打席でスイングした際に右脇腹を負傷。「右腹斜筋挫傷」と診断されていた。「個所が個所だけに痛みが広がっても困るから。長引きはしなさそう」と福浦。幸い軽傷で、早ければ今月中旬に復帰できる見込み。
ロッテが先発小林宏の好投と、今江の3安打2打点の活躍で、連敗を2で止めた。小林宏は切れのある直球とスライダーで、オリックス打線を7回、被安打2の無失点に抑えた。打っては今江が先制適時打を含む猛打賞。バレンタイン監督は「小林はどの球種もきていたし、今江も練習してきたことが実を結んだ」と、投打の主役のプレーを振り返った。
ロッテ福浦和也内野手(31)が3日、「右腹斜筋挫傷」で登録抹消された。3月31日のソフトバンク戦、1回の打席で遊飛に打ち取られた際に負傷。前日に都内の病院で精密検査を受けて診断されていた。この日はチームに帯同し、京セラドーム大阪で練習したが、「ひどくなくて良かったですが、これ以上痛みが広がっても困るので」と、軽めの調整で汗を流した。
静岡出身のロッテ小野晋吾投手(31)が、センバツ高校野球での静岡県勢(常葉菊川)優勝を喜んだ。決勝戦も途中までテレビ観戦し「応援していたし、優勝すると思っていました。周りのみんなも『よく打つ』って言ってくれていたのも、嬉しかった」。同じく静岡出身の袴田英利コーチ(51)コーチも「素晴らしいね」と笑顔だった。
西武の裏金問題に関する調査委員会は4日、第3回の会合を都内のホテルで開く。05年6月の『倫理行動宣言』前後の不正の概要を公表する方針で、太田秀和オーナー代行(55)が会合後にコミッショナー事務局へ報告する。太田代行は前日2日に「今回は中間報告と聞いております。(概要の)内容についての連絡はありません」と説明。関係者への謝罪、球団の処分については4月下旬の最終報告を受けてから行う意向を示した。