わたしはかもめ2007年鴎の便り(4月)

便

4月5日

オリックス3−2千葉ロッテ(京セラドーム)

123456789R
千葉ロッテ1000000102
オリックス00000102x3

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ズレ2戦連発も

ズレータの2夜連続の先制「幕張ファイヤー」も空砲に終わった。初回に左越えソロを放つと、3回に左前、6回に右前、7回にも中前と固め打ち。チームは終盤に逆転を許して3連勝ならず。「野球なのでそういう日もある。次からまた頑張るだけ」と、前を向いて球場を後にした。

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ロッテ、11残塁に嘆き節[スポニチ]

ロッテは逆転負けを喫し、今季初の3連勝はならなかった。5回まで安定していた成瀬は、6回以降は制球に苦しんだ。1点リードの8回1死二塁の場面で降板すると、2番手・薮田がラロッカに逆転2ランを浴びた。打線は9安打を放ちながら、里崎が2死満塁で2度凡退するなど11残塁の拙攻。バレンタイン監督は「こんなに接戦になる試合ではなかった」と話した。

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ロッテ、拙攻にボビー“怒”「接戦になるべき試合じゃない」[サンスポ]

バレンタイン監督は11残塁の打線に怒りの矛先を向けた。「得点機はたくさんあった。こんな接戦になるべき試合じゃない」と切り捨てた。中でも3、5回と満塁機に凡退した里崎には「シーズンを通して打率1割台の打者ではないが、リズムを失っている」。逆転2ランを浴びたリードについても「薮田の球は問題ないが、攻め方が問題だ。続けて内角を突いたのはミス」と手厳しかった。

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ボビー、3連勝逃し無念[ニッカン]

ロッテ・バレンタイン監督は、8回2死二塁からオリックス・ラロッカに浴びた左越え逆転2ランの配球を悔やんだ。薮田−里崎のバッテリーが、4球連続で直球で勝負したことに触れ「攻め方がミスだったと思う」。序盤の2度の満塁機会で無得点に終わったのも響き、3連勝を逃した。

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ロッテ小野「まだ万全じゃない」[ニッカン]

ロッテ小野晋吾投手(31)が、今季初勝利から一夜明けて改めて投球を振り返った。キャンプ中に痛めた左脇腹については「万全でないし、まだフォームがしっくりきていない」と話した。今年はブログを開設し「ファンからのメッセージが励みになります」と笑顔を見せた。

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倫理行動宣言前後で不正を区別へ[ニッカン]

根来泰周コミッショナー代行(74)が、西武の裏金問題が他球団へ波及しそうな状況に関し、05年6月の倫理行動宣言を起点にする考えを示唆した。5日、東京・内幸町のコミッショナー事務局で「倫理行動宣言が1つのターニングポイントになる。それ以降は12球団みんなが(不正は)やっていないと言っているわけだから、我々としてはそれを信じたい」と語った。4日に西武から提出された調査委員会の中間報告では、他球団の違反を示唆する記載があった。処分や見解は西武からの最終報告以降になるが、不正は宣言前と後で区別する可能性が高い。

処分や制裁について、根来代行は「うちは調査委ではなく、西武から報告を受ける。西武は(調査委の報告)内容を検証し、検討して、あらためて報告書を出してもらいたい。それを待って厳正に対処したい」と話した。「旧思想と旧弊から脱却することが、今の日本もプロ野球界も課題。いかに脱却するかが将来への使命」と、再発防止に取り組む考えを示した。

中間報告書では、契約金の最高標準額を超える金額を支払った件も記載されていた。上限を定めると独占禁止法に抵触する恐れがあるため、現状では標準額と称し申し合わせ事項に過ぎない。「最高標準額が法的に有効なのか。有識者を呼んで解釈をしっかりしたい。違法ならば申し合わせ事項が無効になるのだから」。制度だけでなく、これまであいまいだった点にもメスを入れる構えを見せた。

◇独自調査を高野連否定

日本高野連の田名部和裕参事(61)が5日、裏金問題の事実解明に向けて強い姿勢を示した。前日4日の調査委員会の中間報告では述べ170人のアマ関係者が謝礼を受け、中にはアマ側からの要求もあったとされた。田名部参事はこの日、大阪市内で「こちらも徹底的にやりたい。コミッショナー(代行)の発表があるまで静観したい。氏名公表を求めていく考えはある」と話した。ただ、高野連独自に調査する可能性は否定し、コミッショナー事務局から何らかの報告があった場合に、週明けにも関係団体との協議を含めて行動を起こす構えだ。この日、根来コミッショナー代行が「倫理行動宣言」を「ターニングポイント」と発言したことには「一場問題よりあとで線を引くのも1つの見識だと思う」と理解を示した。田名部参事は「泥沼化は誰も望んでいない」と強く訴えた。

◇全日本大学野球連盟、氏名公開要求も

全日本大学野球連盟・内藤雅之常任理事(45)は5日、「コミッショナー事務局からの正式な報告が届いてから」とした上で、不正に関与したアマチュア野球関係者の「氏名の公開を求める可能性もある」と話した。前日に受け取った報告書は調査委員会が西武に提出したのと同じもので、コミッショナー事務局からの正式書類ではない。「アマ側は受け身で捜査権がないので、コミッショナーがどう判断をするのか待ちたい。例えば他の11球団にも調査させるのか、何もないならアマ側としても対応を考えなくてはいけない」と話した。この日は社会人野球を統括する日本野球連盟・後勝事務局長とも会談した。また早大の処分が決まる審査室会議は27日に行うことが決定。専大北上(岩手)などの処分も、報告書類がそろい次第同日に審査する。

◇オリ独自調査、05年以降なし

オリックス機谷球団代表は5日、西武の裏金問題発覚を受け、自球団内における裏金の存在について独自調査を行ったことを明かした。その結果「05年の倫理行動宣言以降、そういうこと(裏金)は一切ない」と明言。04年の一場問題発覚の際、88年オフの阪急買収以降のスカウト活動についても「調査済み」とし「オリックスとしてそのようなことはありませんでした」と“裏金ゼロ”を強調した。

パ・リーグ小池会長
「報告された金額と人数にはショックを受けたが、球団創立以来のもので時代背景が違う部分もある。あれ(倫理行動宣言)以降はないと明言している。宣言の効果はあったのではないか。(再発防止へ)システムも意識も改革が必要。悪しき慣習をなくすため、アマとも協議していく。」
労組・選手会の宮本慎也会長
「(西武調査委報告に)アマ指導者も含めて、罰則を明確化しないといけない。(選手)補強がドラフトしかないから(プロへの)入り口で加熱競争になってしまう。」
中日落合監督
「どこで終わらせるんだろうな。昔はそういう時代もあった。でももう死んでいる人だっている。死んだ人を裁くのか?これから先をどうするかの方が大事だろう。」

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アマサイド、不正徹底追及の構え[スポニチ]

学生野球を統括する日本学生野球協会の内藤雅之事務局長(45)は5日、新たに発覚した西武の裏金問題に関与したとされる選手、関係者の氏名の公表を求める可能性を示した。西武は公表を控える方針だが、同協会は不正根絶へ徹底追及していく構え。一方、日本プロ野球組織(NPB)の根来泰周コミッショナー代行(74)は05年「倫理行動宣言」以前の不正は追及しない考えを明かした。

西武調査委員会の衝撃の中間報告から一夜明け、東京・渋谷の事務所で取材に応じた内藤事務局長は「コミッショナーの判断でアマ側の対応が決まっていく。その内容次第では、氏名の公表を要求する可能性はある」と語り、強い姿勢で疑惑の徹底解明に臨む決意を示した。

既にアマ側は東京ガス・木村雄太投手、早大・清水勝仁元選手の氏名を公表、謹慎などの処分を科している。4日も「氏名がなくて中途半端」と話した内藤事務局長。アマチュア野球関係者延べ170人が入団謝礼金を受け、5選手が裏金を受け取っていたことが判明したことに「アマ側から要求したという話もあるし、あっただろうと推測されるが、謝礼金の名目でスカウトらが着服した可能性はゼロなのか。その可能性もあるから(氏名を)発表できないのでは」と調査結果に疑問を呈した。

また同事務局長は倫理行動宣言以前の不正は深く追及しないとする根来コミッショナー代行の意向に「それはプロ側の意見。ウチには(日本)学生野球憲章がある」と憲章違反者は、規律にのっとって処罰する構え。問題にかかわったとされるアマ関係者のリストがNPBから提出された場合は「確認作業をしていく」方針を示した。

加えて大阪市内で記者会見した日本高野連・田名部和裕参事も「氏名公表を求めていく考えはある。こちらも徹底的にやりたい」と同調。さらに社会人を統括する日本野球連盟の後勝専務理事は日本学生野球協会に足を運んで今後の対応を話し合うなど、アマ側として一致団結して、今回の問題に対処していきたい方針だ。

西武の調査委員会の最終報告は20日にも行われる。そこでどういった球界の汚染の実態が明るみに出るのか。プロ、アマ双方を巻き込んだ不祥事はさらに拡大する可能性もある。両者の思惑の違いも絡み、いまだ着地点は見えない。

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根来代行05年以前の不正“不問”[スポニチ]

日本プロ野球組織(NPB)の根来泰周コミッショナー代行(74)は5日、05年6月20日採択の「倫理行動宣言」以前の不正は追及しない考えを示した。「昔とは違い、今はフェアネス(公正)が優先される。05年に採択した倫理行動宣言が1つのターニングポイントになるのではないか」。何度か「不問に付す訳ではない」「容認ではない」と繰り返したが言葉が意味するのは倫理行動宣言より以前の不正は深く追及しない、との姿勢である。

他11球団などの一斉調査については「アマチュアも含めた球界全体で機関をつくらないと真相究明は難しい」と現実的でないとの見解を示した。また、西武の処分には「外部に依頼した機関(調査委員会)の報告を十分検証した上、西武が持ってくる最終調査を待つ」と組織としての筋を通した。「厳正に対処する」と厳罰方針は変わらない。20日と伝わる最終報告後には、先に私案で示していた「ドラフト上位指名権はく奪」など処分を下す構え。自身が起草した違反・制裁規定は「コミッショナー裁定」として発効する見通しだ。

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G・滝鼻オーナー西武批判、アマ関係者「170人の実名を出せ」[サンスポ]

巨人・滝鼻卓雄オーナー(67)が5日、東京ドームで中日戦を観戦後、前日4日に西武調査委が行った中間報告を痛烈に批判。西武から入団謝礼や裏金などを受け取ったアマ関係者の実名を公表すべきとの考えを明かした。また日本学生野球協会の内藤雅之事務局長(45)も氏名の公表を要求する可能性を示した。

西武調査委の中間報告に、滝鼻オーナーが怒りをあらわにした。

中日戦後の東京ドームで「そんな無責任な報告書を出す西武球団の方が問題だよね。これで収束はさせない」と、新たに発覚した裏金問題を徹底追及する方針を示した。

「アマ球界全体の問題だ。これから(実名が)出るんじゃないの?なぜ貴方達(報道陣)は170人の実名を出せと言わないのか。ボクも新聞記者の肩書が残っているから、一緒に調べようか?」。滝鼻オーナーは、不正の事実を公表しながら氏名を隠した西武調査委の報告書に不満を表した。

4日の中間報告では、西武が高校、大学の監督など、延べ170人のアマ関係者に入団謝礼など、また現役の西武在籍選手を含むとみられるアマ5選手に裏金を渡していた事実を公表した。すでに東京ガス・木村、元早大・清水両選手の氏名は明らかにされたにもかかわらず、西武は全ての個人名に関しては明かさない方針。とくに5選手は西武に所属する現役選手が含まれる可能性が高いだけに、05年の倫理行動宣言前の行為とは言え現状の方針は身内に甘いと言わざるをえない。

また報告書で、同様の金銭供与が他球団にもあると示唆した点についても不快の念を示した。

当時の渡辺オーナー(現在は球団会長に復帰)が辞任した04年の一場問題にふれて、「ウチは他球団のことを知っていても、一切言わなかった。アンフェアだ」と言い切った。

さらに3月28日のドラフト希望入団枠廃止の正式決定前に、パ・リーグ理事長のロッテ・瀬戸山球団社長が希望枠返上をパ理事会で決議しようとしたことにも言及。「西武の(報告の)中身を知っていたんじゃないか。それに乗っかって返上する話になったのでは」とパ側の対応に疑問を呈した。

◇「特定されることがないように」西武・伊東監督は配慮求める

一方の西武側は、あくまでも氏名の公表には反対姿勢を貫いている。

すでに4日の中間報告で、調査委、西武球団ともに氏名を公表しない方針を明言したが、この日、太田秀和オーナー代行(55)から説明を受けた伊東勤監督(44)も、5人の選手名を明かさないよう配慮を求めた。

中間報告では、新たに発覚した5選手のうち1人は外国人で、2人は学生時代から裏金を受けとっていた。伊東監督はこの5人について、「(西武で)今プレーしているかもしれない。そうファンに思われることもある。特定されることがないようにしてもらいたいと伝えた。もう(騒動は)これが最後にしてもらいたい」と話した。

◇宮本選手会長、罰則の早期策定と移籍制度の整備を

日本プロ野球選手会の宮本慎也会長(36)=ヤクルト=は、アマチュア側も含めた罰則の早期策定と選手の移籍制度の整備を訴えた。「こうなった以上はアマの指導者も含めて細かいところまで罰則を作らないと」とプロ・アマを統一したルール作りの必要性を主張した。また「戦力補強が“入り口”にしかないから不正がおきる。FAやポスティング、レンタル移籍などを活性化させるべき。これまで希望枠とは切り離して言ってきたが“出口”の部分も決めないといけない」と話し、今後は労使交渉などで、今まで以上に、FA取得期間の短縮などに言及していく姿勢を示した。

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アマ側、情報開示要求へ…高野連も解明へ強い姿勢[サンスポ]

アマ側も納得していなかった。日本学生野球協会の内藤事務局長は「アマ側は受け身で捜査権がないので、コミッショナーの判断でアマ側の対応が決まっていく。その内容次第では氏名の公表を要求する可能性はある」と、情報開示を求めた。

すでに東京ガス・木村、元早大・清水の2選手はアマから処分を受け、社会的制裁も受けている。それだけに新たな裏金を受けとった関係者についても、NPBに徹底的な調査を求め、処分を決める方針だ。

また、日本高野連の田名部和裕参事(61)も「氏名公表を求めていく考えはある。こちらも徹底的にやりたい」と事実解明へ向け、強い姿勢を見せた。

西武から謝礼などを受けとった延べ170人の中には、高校、大学、社会人の大物指導者が含まれている可能性もある。その場合には、アマ球界を揺るがす大スキャンダルに発展する可能性が高い。それでもアマ側は徹底解明を望んでいる以上、西武もNPBも腰をすえて調査をし、結果を開示する必要がある。

謝礼
西武調査委員会の中間報告によると、西武は1978年の球団創設以来、27年間に延べ170人のアマ関係者へ謝礼を渡していた。高校・大学・社会人の監督らに、選手の入団謝礼として1人当たり10〜300万円(このほか、1000万円が1度、500万円が1度、410万円が1度)の商品券か現金、年間合計約500万円程度を支払った。アマ選手側の関係者から支払いを要求されることもあった。

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根来コミッショナー代行、契約金最高額の見直しも[報知]

根来泰周コミッショナー代行は5日、契約金の最高標準額を見直す考えがあることを明らかにした。今月20日に来年以降のドラフト制度を検討する専門委員会の設置を決めており、そこで「有識者を呼んで最高標準額の申し合わせが有効なのか、解釈していきたい」と話した。

現在の最高標準額は1億円で、1994年の実行委員会で申し合わせ事項として定められた。ただ、独占禁止法違反の疑いが出るため「標準額」で「上限」ではないとした経緯がある。仮に違法と解釈された場合、申し合わせ自体に問題が生じるため、契約金は各球団任せという可能性も出てくる。また、根来代行は「調査委員会が調べたことを西武がきちんと検証した(最終)報告書をもらいたい。それを待ってから厳正に対処したい」と話した。

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宮本選手会会長、罰則明確化と移籍活性化を[報知]

労組・日本プロ野球選手会の宮本慎也会長(36)は5日、西武の裏金問題に関する中間報告を受け、アマ側を含めた罰則の明確化と、移籍の活性化を求めた。ドラフト以外の補強手段が少なすぎる点を問題視。入団の際の過熱競争を緩和する必要性を訴えた。

試合開始前、取材に応じた宮本会長は「希望枠撤廃に関してはFAを切り離して主張したが、こうなると切り離す訳にはいかなくなった。入り口の過熱競争は、そこしか補強ができないから。FAの短縮、ポスティングやレンタル移籍などを考えて、移籍を活性化しないと」と、今年中の根本的な制度改革を求めた。

また、罰則についても「罰則を明確化することが必要。栄養費のことだけじゃないので、(アマの)指導者を含めて細かく決めないといけないんじゃないか。慌ててやると抜け道が残るかもしれないので、今年のドラフトまでに、しっかりしたものをつくってもらえればいいと思う」と話していた。

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「倫理行動宣言」ターニングポイント[デイリー]

根来泰周コミッショナー代行(74)は5日、西武の調査委員会が中間報告で05年6月の倫理行動宣言以前の裏金の存在を公表したことを受け、「倫理行動宣言が1つのターニングポイント。(宣言以前を)容認する訳ではないが、古いしきたりから脱却することが、今の野球界全体の課題」との見解を示した。

中間報告では、西武が球団創設から倫理行動宣言前の27年間に延べ170人のアマ関係者に謝礼金を支払い、アマ5選手に総額6160万円の契約金前渡しを行っていた事実が明らかにされた。

根来代行は今後の対応について、西武の最終報告を待って「厳正に対処する」という意向をあらためて表明した。一方で倫理行動宣言を「ターニングポイント」としたことには、宣言の前と後の不正に対する対応に「差異」を付ける可能性が含まれている。

また根来代行は、西武が新人15選手に契約金の最高標準額(1億5000万円)を上回る金額を支払ったことにも言及。最高標準額を申し合わせた94年当時、最高額を決めることが独占禁止法に抵触する恐れを指摘されており、「違反か違法なのか分からない。今度のドラフト検討委員会で第三者を交えて、解釈をきちっとする」とした。

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滝鼻オーナーが西武批判「無責任」[デイリー]

巨人の滝鼻卓雄オーナー(67)は5日、西武の裏金問題に関する調査委員会の中間報告を受け「調査委員会に捜査能力はないんだから、無責任な報告書を出した西武球団の方が問題だ。これで収束はさせない」と批判した。報告書では、担当スカウトが他球団も不正行為を行っていると発言しているが、「うちは知ってても他球団のことを言わなかった。(太田オーナー代行が)出てきて説明すべき」とした。

また金銭授受をしていたとされる170人のアマ関係者については「本報告書には実名があるようだな。これから出るんじゃないのかな、170人全部が」と話した。

また裏金問題発覚後、パ・リーグがロッテを筆頭に希望枠を返上する意思を示したことに「瀬戸山(ロッテ球団社長)は西武の(発表の)中身を知っていたんじゃないか。瀬戸山は1リーグを作るみたいなことを考えているんじゃないか」と強い不快感を示した。

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伊東監督激怒「これで最後に」[デイリー]

西武の裏金問題に関する調査委員会(池井優委員長=慶大名誉教授)の中間報告から一夜明けた5日、西武の太田秀和オーナー代行(55)はグッドウィルドームで行われたソフトバンク戦前に、伊東勤監督(44)らに、中間報告の内容について説明した。伊東監督は「もう現場は十分に影響を受けている。(騒動は)これが最後にしてもらいたい」と不快感を示した。

報道陣の前に姿を現した伊東監督は開口一番、「オレは(謝礼金をもらったアマの監督には)入ってないよ」と冗談を飛ばした。しかし、心の中は太田代行に対する怒りと裏金問題への悲しみにあふれていた。

4日の中間報告では早大・清水、東京ガス・木村以外に、新たに5選手へ裏金を渡していたことが明らかになった。「ファンに、今プレーしている選手も(裏金を)もらっているかもしれないと思われるのが残念」と話す伊東監督。「(選手名が)特定されることがないようにしてもらいたいと伝えた」と、球団に選手名の公表を避けるよう、配慮を求めた。球団も現時点では公表を控える方針だ。

また伊東監督は、これまでの太田代行の発言や行動についても批判。「『前の社長が』と言うのはあんまりね…。代行にも、ここまで(中間報告で明らかになった事実を)分からなかったというのもあるし。調査委員会に任せっぱなしなのもどうかと思う」と、怒りを見せた。

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宮本選手会会長「罰則の明確化を」[デイリー]

日本プロ野球選手会の宮本慎也会長(36)=ヤクルト=は5日、西武の裏金問題に関連し、プロ、アマの指導者を含めた罰則の明確化と移籍の活性化を求めた。「ここまで(問題が)出たので、プロ、アマ、指導者も含めた罰則の明確化をしなくてはいけない」と話した。違反防止のために、FA権取得年限の短縮やポスティング、レンタル移籍など、移籍の活性化が必要と主張。「(制度は)慌てて作ると抜け道ができる。しっかりしたものを作るべき」と話した。

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根来代行「厳正に対処」…ヤミ資金、波紋広がる[報知]

プロ野球西武の裏金問題に関する調査委員会(池井優委員長=慶大名誉教授)が、新人獲得に際し、球団が長期間、組織的に不正行為をしていたことを公表した4日の中間報告は球界に波紋を広げた。

根来泰周コミッショナー代行は5日、東京都内のコミッショナー事務局で「旧思想や古いしきたりから脱却することが今の野球界全体の課題。最終報告を聞いて厳正に対処する」と語った。

日本学生野球協会の内藤雅之事務局長は同日、「コミッショナーの判断でアマ側の対応が決まっていく。その内容次第では、氏名の公表を要求する可能性はある」と語った。

西武の調査委員会の中間報告では高校、大学の監督など延べ170人のアマ関係者が謝礼を受け、5選手が裏金を受け取っていたことが判明。西武の伊東勤監督は太田秀和オーナー代行に対し、5人の選手名の公表を避けるよう配慮を求めた。球団側は現時点では公表を控える方針。

12球団で構成する実行委員会の議長を務める小池唯夫パ・リーグ会長はアマチュアを含めた球界全体の徹底した再発防止の必要性を強調した。小池議長は「プロ、アマを含めて出直し改革に取り組んでいく時期にきている。信頼を取り戻さないといけない」と危機感を募らせた。

また、新人選手の契約金規定をはるかに上回る総額約12億円の超過契約金が支払われたことも判明したが、根来コミッショナー代行は20日に発足する新ドラフト制度検討委員会でこの問題を議論する方針を示唆。「違法かどうか、きっちりしておかないといけない」と話した。

◇厳しい表情の根来代行

プロ野球の根来泰周コミッショナー代行は5日、西武による新たな裏金問題発覚を受け「制度の話じゃなく、(裏金は)やらないという精神の話」と厳しい表情で話した。

2004年に明大の一場靖弘投手(現楽天)への金銭供与が発覚し、巨人、阪神、横浜の3球団のオーナーが辞任。これを受けて日本プロ野球組織(NPB)は05五年にアマ側への利益供与を一切禁じた「倫理行動宣言」を採択、12球団が不正撲滅を誓った。

根来代行は「倫理行動宣言がターニングポイント。(宣言以前を)容認する訳ではないが、古いしきたりから脱却することが、今の野球界全体の課題」と話した。

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高野連、コミッショナーの発表待つ[報知]

日本高野連の田名部和裕参事は5日、プロ野球西武による新たな裏金発覚を受け「コミッショナーの発表があるまで静観したい。氏名公表を求めていく考えはある」と話した。

西武の調査委員会の中間報告では、延べ170人のアマ関係者が謝礼を受け、中にはアマ側からの要求もあったとされた。同参事は「こちらも徹底的にやりたい」と事実解明へ向け、強い姿勢を見せた。

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西武裏金…アマりの話に滝鼻オーナー怒「実名出せ」[夕刊フジ]

◇渡辺会長も「非常識だ」

巨人・滝鼻オーナーが5日、西武の裏金問題に新たな一石を投じた。

同夜の中日戦後、不甲斐ない連敗がオーナーの怒りに火をつけたのか。報道陣に囲まれると「アマ3団体は希望枠が諸悪の根源と言っていたが(西武の不正は)希望枠ができる前からの話でしょ」と切り出したのだ。

調査委が4日に公表した中間報告書で、アマの監督らのべ170人に謝礼金が支払われていたことなどが発覚したが「パ6球団もアマに便乗する形でロッテを先頭に『希望枠を廃止しろ』と言っていた。瀬戸山さん(ロッテ球団代表)は(中間報告書の)中身を知っていたんじゃないか?」と疑問を投げかけたのだ。

中間報告書が公表されれば批判は受け取った側のアマに向き希望枠撤廃の主張どころではなくなる。そうなる前にロッテなどが仕掛けた−という読みだ。巨人は1球団だけ撤廃に反対していただけに収まりがつかない。

「西武は170人という数だけ思わせぶりに発表して実名は言わないワケでしょ。なんで発表しないのかな」。さらには「貴方達は170人の名前を出せよ、誰だよ、とは言わなかったの?」と報道陣のツッコミ不足まで指摘したほど。

4日夜には他球団の不正をにおわす報告を公表した西武に渡辺球団会長が「まず自分の身を正せ。非常識だ」と激怒したが、滝鼻オーナーも「アンフェアだ。ウチは04年の事件(一場問題)の時に他球団のことは一切言わなかった。知ってても言わなかった」とイラだちはピークに達した。

読売2トップの怒りは尋常ではない。希望枠廃止では他球団に押し切られたが、西武を標的に逆襲に出そうな雰囲気だ。

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