西武が逆転勝利で連敗を止め、貯金を5とし首位をキープした。西武は1点を追う9回、ロッテ抑えのエース、小林雅を攻め、2死二、三塁から代打・大島の2点タイムリー、片岡のタイムリー二塁打などで4点を挙げ一気に逆転。その裏小野寺が1死満塁のピンチも後続を抑え6セーブ目をマークした。先発・西口は8回89球、被安打4、2失点で自身初の開幕4連勝。ロッテは1回、ズレータの犠飛で先制。4回にはズレータの5号ソロで勝ち越したが、抑えの小林雅が誤算だった。連勝は3でストップし、貯金は1となった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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西武 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 5 |
千葉ロッテ | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
渡辺俊が8回を1失点。救援投手が打たれて“2勝目”は逃したが、「この内容(5安打3四球)でよく点が取られなかった」と淡々とした表情で振り返った。再三、得点圏に走者を背負う苦しいピッチング。それでも「真っ直ぐが割と良かった。ピンチにも強気で投げられた。今日ぐらい投げられれば」と収穫を口にした。7日の楽天1回戦(千葉マリン)は後半、長打を浴びて7回5失点。「前回は真っ直ぐがあまり良くなかったし、力んで痛打された(今日は)いい風が吹いていたので大事なところでカーブが使えた」と話した。
ズレータが5日のオリックス3回戦(京セラドーム)以来7試合ぶりのアーチを放った。「集中力を高めてプレーができた」と納得顔。4回一死無走者、カウント1−1から西口の135キロのシュートを完璧にとらえた。「気分は最高にいい。高めに浮いた球をうまく打てた」。
1回の第1打席では一死一、三塁の先制機に、高めのスライダーをきっちり左飛。「何とか走者をかえそうという気持ちで打った」と4番の仕事を果たした。
9回、最後を託したはずの守護神がリードを守れず、今季初の4連勝と首位浮上は、はかなく消えた。打のヒーローになり損ねたズレータは「最終回のことは起こり得ること。向こう(西武)が勝ったというだけ」と冷静に受け止めた。
この回、いきなり先頭の5番・和田を歩かせ、送りバント後、次打者の初球の内角球が死球に。バレンタイン監督は「マサ(小林雅)は、最初の2人(四球と死球の走者)にコントロールが乱れていた」と代弁した。代打の助っ人は二ゴロに抑えたが、代打大島に甘く入った138キロのスライダーを痛打された。さらに連係ミスによる悪送球などで失点を重ねた。今季初の救援失敗の小林雅は「こんな結果になってしまってすいませんでした」とロッカールームに消えた。
4点を失った小林雅ががっくりと肩を落としてベンチに戻る。勝利を目前としていたナインはそのまま意気消沈するかに思えたがその裏、一死から3連打で意地を見せた。それでも9回のスコアボードの「4」はあまりにも大きかった。
試合後、監督は「マサは多くの試合に出ている訳ではないし、ややゲーム感覚がなかったのでは」とかばった。ズレータも言った。「ベストのプレーをやった。最後まで諦めない姿を見せたのは明日につながる」。
守護神小林雅へとつなぐ勝利の方程式が崩れ、今季初の4連勝と首位の座を逃がした。好投の先発渡辺俊の後を受け、1点リードの9回から登板。先頭打者和田を四球で歩かせると、2死二、三塁から代打大島に逆転左前2点適時打を浴びた。昨年7月27日ソフトバンク戦でズレータにサヨナラ被弾をして以来の救援失敗。今季7度目の登板で初黒星を喫し「こんな結果になってすみませんでした」と肩を落とした。バレンタイン監督は悔しさを押し殺し「試合に出ていなかったのでゲーム感覚が欠けていたが(15日に)同じような場面になったら当然託す」と擁護した。
4回にズレータが勝ち越しとなる5号ソロを放ち「気分は幕張ファイアーだ!」と怪気炎を上げたが、1点リードの9回に守護神・小林雅が4失点と炎上。今季初の4連勝と昨年6月23日以来の首位を目前で逃した。小林雅は「こんな結果になってすみません」と話すのがやっと。それでもバレンタイン監督は「小林雅は試合勘が足りないだけ。明日も同じ展開なら、もちろん投入する」と心配していなかった。
千葉マリンが静まりかえった。西武との首位攻防戦。1点リードで迎えた9回だった。昨年6月23日以来の単独首位を目前に守護神・小林雅が4失点(自責2)。逆転負けを喫した。
「こんな結果になってしまってすみませんでした」。小林は、球団広報を通じてコメントするのが精一杯だった。
8回1失点の粘投を見せた先発・渡辺俊を継いだが、制球が定まらず、四死球でピンチを招いた。2死から代打の大島に逆転の左前2点適時打を許し、さらに2失点。昨年9月23日の日本ハム戦(千葉マリン)以来の救援失敗となった。
昨季通算200セーブを達成した守護神の乱調にバレンタイン監督は「制球が悪かった。(開幕から間もなく)まだゲーム感覚が狂っているのかもしれない」とため息だ。チームも昨年8月9日以来の4連勝を逃した。
しかしその裏、3連打で二死満塁とするなど、反攻の姿勢は見せた。「明日もしっかりやろう。明日同じ場面があっても、同じように(小林)マサに託す」とバレンタイン監督は、リベンジを誓った。
今季3度目の先発の渡辺俊が、8回を投げて5安打1失点の力投を見せたが、2勝目はならなかった。再三走者を背負いながらも、カブレラをシンカーで2度併殺に打ちとるなど粘りの投球を見せ、奪三振も9。「ピンチになればなるほど、リラックスして投げられた。去年とは違う」。次戦への手応えを感じた様子だった。
ロッテは9回に守護神・小林雅が打ち込まれ、首位奪取はならなかった。勝てば西武を勝率で上回り、首位に立つ試合だった。勝利まであとアウト1つまで迫ったが逆転負け。今季初の4連勝を目前で逃したバレンタイン監督は「いい形で試合はしているし、(明日も)十分よい形で臨めると思う」と、努めて気持ちを切り替えた。
ロッテのズレータが1−1の同点に追い付かれた直後の4回、西武先発西口から、今季5号の勝ち越し左越えソロ本塁打を放った。「打ったのはシュート。渡辺俊が頑張っているから、何とか助けたいと思っていた」。幕張ファイヤーのパフォーマンスを披露すると、一塁ベンチとロッテファンも一気に沸いた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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東北楽天 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 |
2005年の高校生ドラフト1巡目の柳田が1−4の6回から今季初登板。打者6人に22球を投じた。いきなり連打と四球で無死満塁のピンチを招いたが、後続を三邪飛、三直、三邪飛で仕留めた。「とにかく腕を振って、開き直って投げた」。1年目は24試合に登板し、1勝3敗、防御率6.68と不本意な成績に終わっただけに、「とにかく点を与えない。打たれてもゼロに抑えるのが目標」と巻き返しを誓った。