わたしはかもめ2007年鴎の便り(4月)

便

4月16日

バレンタイン神社に女性限定おみくじ[ニッカン]

ロッテが女性ファン&リピーター獲得へ、続々と新企画を打ち出していく。今年から毎週木曜のホームゲームをレディースデーと称し、第1回の19日オリックス戦から、球場正面のバレンタイン神社で女性限定で「おみくじ」を配布する。

吉凶などの運試しこそないが、恋愛運と全体運に、ラッキープレーヤーなど独自の趣向を凝らしている。球団関係者は「朝のニュースには必ず占い系コーナーもありますし、楽しんでもらって、得もする企画です」。通常2300円の内野自由席が、1000円になるクーポンも付いた、うれしい「おみくじ」だ。

おみくじだけではない。通勤時間帯に女性専用車両があるように、女性専用エリアを内野席に設置する案も進行中だ。発案者はサブローで「(自身の)ブログに書き込まれた声から始まった話ですが、時代の流れもありますし、女性限定の席があってもいいかな」。席数などの詳細は、近日中にも発表されるという。

ほかにも、ネイルサービスや岩盤浴などが当たる抽選会も続々登場する予定。「女性によるプロジェクトを立ち上げましたし、何度でも球場へ来たくなるような企画を増やしていきます」(同関係者)。女性ファン拡大で、球場もより一層華やかになっていきそうだ。

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清水、背水の陣[報知]

ロッテエース・清水が背水登板だ。17日のオリックス戦に先発する右腕は、ここまで先発した3試合全て途中降板で、防御率は10・32。「これ以上足を引っ張る訳にはいかない。きれいにやろうと思わない」となりふり構わず結果を求めていく。前回登板後、バレンタイン監督との話し合いでは、2軍で調整し直す案も出たという。「(2軍に)行け、と言われれば行くしかない」と悲壮な覚悟で臨む。

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アジアシリーズ11・8開幕[報知]

日本、韓国、台湾、中国の各代表クラブチームによる「KONAMI CUP アジアシリーズ2007」の大会概要が16日、東京・文京区の東京ドームホテルで発表された。11月8〜11日まで東京ドームで行い、予選リーグ(総当たり)の上位2チームが決勝に進出する。中国はこれまで同様、選抜チームで出場し、組み合わせなど詳細は8月に北京で行われるプレ五輪の開幕前、現地で発表される。賞金総額は1億円で優勝5000万円、準優勝3000万円、他チーム1000万円。同シリーズは今年で3年目を迎え、過去2年はロッテ、日本ハムといずれも日本勢が優勝している。

◇台湾が11年以降の開催熱望

台湾がアジアシリーズ開催に意欲を見せた。中華職業棒球大連盟(CPBL)の李文彬・秘書長は会見で「台北では今年からドーム球場建設に着手し、2011年完成予定。このシリーズを主催する機会があれば喜んでやりたい」と話した。昨年は予選で韓国・サムスンを破り初の決勝進出。台湾で「視聴率も高い」というだけあって、ドーム完成後の開催を熱望していた。

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アジアシリーズ概要を発表[デイリー]

日本、韓国、台湾の各リーグ覇者と中国選抜チームがアジア王者を争う「KONAMI CUP アジアシリーズ2007」(11月8〜11日・東京ドーム)の概要発表会見が16日、東京都内で行われた。まず総当たりの予選リーグを実施し、上位2チームが決勝を戦う。賞金総額は1億円。優勝に5000万円、準優勝に3000万円、他出場チームに1000万円が贈られる。

優勝カップを返還した昨年王者の日本ハム・ヒルマン監督は「このカップを取り戻せるように全力を尽くしたい」と連覇を誓った。また中華職業棒球大連盟・李文彬秘書長は「今年着工するドーム球場が11年に完成する」、韓国野球委員会の河日成事務総長も「2球場でドーム建設が検討されている」と、大会開催の条件となるドーム球場の建設見通しを明かし、将来的な自国開催に意欲をみせた。

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専大北上が野球部解散、同好会で再出発[デイリー]

日本高校野球連盟は16日、プロ野球西武から金銭供与を受けていた早大元選手の出身校で、学費免除の奨学制度など学生野球憲章違反が明らかになった専大北上高校(岩手県)が提出した硬式野球部解散届を受理したと発表した。同校も会見し、高木敬蔵校長らが経緯説明と共に謝罪を行った。ただ同校は再発防止および健全なクラブ組織の確立が可能になった段階で新たに部を発足させる方針。日本高野連も復帰の道は閉ざしておらず、「新生野球部」が今夏の地方予選に出場する可能性もある。

西武の裏金問題で、ついに野球部解散の「悲劇」が起きた。高校時代から西武の金銭供与を受けていた早大野球部元選手の出身校である専大北上が、日本高野連に対して解散届を提出。これが受理された。プロアマ球界の醜聞に、93人の同校野球部員までもが巻き込まれた形だ。

同校は12日の高野連の事情聴取で指摘された

(1)
野球部コーチだった元教諭が元選手と西武が交わした覚書に関与
(2)
中学時代の実績に応じて学費などを免除する奨学制度が学生野球憲章に抵触

を重く受け止めたことを解散の理由に挙げた。会見した同校の高木校長は、「身を伏してでもおわびしなければならない。全て洗い流して再生してスタートすることが、純粋な硬式野球の在り方」とこうべを垂れた。

一方で自主解散を「除名逃れ」と見る向きもある。高野連は18日の審議委員会で、再加盟ができない除名処分を含む厳罰を視野に入れていた。金銭供与に関与した個人の処分は不可避でも、解散したことで部自体への処分は保留扱いになる。高野連の田名部参事も「再出発の機会まで奪うことはできない。選手のことを第一に考えている」と話し、学校側の姿勢次第では早期の再加盟の可能性を示唆した。

野球部員は当面、同好会扱いで練習を続けるが、同校は再発防止および健全なクラブ組織の確立が可能になった段階で新たに部を発足させる方針だ。学生野球憲章を順守できる指導者の選任、保護者から奨学制度の解約同意を得ることなど「新生野球部」の環境が整えば、6月末の県大会の抽選に参加できる可能性もある。

専大北上が解散を決めたのは窮余の策とも受け取れるが、少なくとも現役部員に罪はない。1日も早くプレーできる機会を整えることが、「大人達」の最低限の務めであることだけは間違いない。

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太田オーナー代行「申し訳ない」[デイリー]

西武の太田秀和オーナー代行(55)は16日、専大北上高の硬式野球部解散について「申し訳ないの一言に尽きます」と謝罪した。今回の一件を受け「責任は感じております」と話したが、自身の進退や、早大や東京ガスへの謝罪には「全ては調査委の最終報告を待って、それから検討したい」とした。

また、西武は裏金問題で立ち上げた調査委員会(池井優委員長=慶大名誉教授)の第5回会合(18日)後に、記者会見を行わないことを発表。池井委員長は「25日の最終報告に向けての話し合いが中心で、18日の段階では、まだ途中経過の状況で、新たなる発表事項もない」と説明した。

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日大監督が自ら“潔白”報告書提出[デイリー]

横浜・那須野巧投手(25)がプロ入りした際の契約金5億3000万円から3000万円を受け取ったとされる疑惑について、潔白を主張した日大・鈴木博識監督(56)が16日、加盟する東都大学野球連盟・白鳥正志事務局長(52)に、大学側がまとめた調査報告書を提出した。内容について同事務局長は「監督に授受がなかったということ」と明らかにした。

また、この後、報告書を受け取った全日本大学野球連盟は、持ち回りの審議委員会を開き、27日に開催される日本学生野球協会の審査室会議に報告はするが、議題としては上申しないことを決めた。全日本大学野球連盟の南原晃副会長は「契約には関知していないという内容だった。もし新しい事実が出たら、あらためて東都大学連盟に報告を求める」と話した。

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専大北上高野球部が解散、高野連も受理[ニッカン]

西武の裏金問題が野球部解散にまで波及した。元指導者が同問題に関与し、学費免除の奨学制度などでも学生野球憲章違反をしていた専大北上高(岩手)が16日、硬式野球部を解散した。岩手県高校野球連盟を通じて解散届を提出し、日本高校野球連盟に受理された。同部は同好会として再スタートを切る。一方で、日本高野連では再発防止策をきちんと講じれば同校野球部の高野連復帰の可能性もあるとし、同校も早期に高野連へ再加盟申請する意向を示した。

一連の裏金騒動で辞職した前校長に代わり、4月から就任したばかりの高木敬蔵校長は会見の冒頭で「高校野球を愛するファンの皆さんにお詫び申し上げます」と深々と頭を下げた。そして野球部の解散を発表した。同校長は「全て洗い流して新しい気持ちでスタートするのが硬式野球部のあり方だと思った」と理由を説明し「選手に責任はない。全て学校の責任」と続けた。この日、硬式野球部員に、続けて全校生徒に「解散」の報告を行った。涙を浮かべて話を聞く部員もいたという。

専大北上高は04年にも当時の監督が選手のプロ入団契約に絡んで謝礼金を仲介しようとした不祥事で謹慎処分を受けた。そして今回、西武から同校OBの元早大野球部員への金銭供与と元野球部コーチの関与、学生野球憲章に違反する「学費免除」が発覚した。

除名処分を受ければ、高野連への再加盟はできない。14日に同校で高木校長を委員長とする14人の委員で「硬式野球部緊急再生委員会」が立ち上げられ、解散の方向が示され決定に至った。同日、硬式野球部の保護者にも説明がなされた。除名も予想された18日の高野連の審議委員会を前に先手を打つ形となった。

元コーチは懲戒解雇され、問題となった野球部員の特待生制度も廃止になった。同校の「クラブ奨学生制度」の規定に「日本学生野球憲章第13条に抵触する生徒は除く」との一文を入れた。野球奨学生は対象外にするということだ。硬式野球部員93人のうち、新1年生を含む26人がこの制度に該当していた。これらの部員達の奨学生として権限は、4月1日にさかのぼって失効した。

罪のない野球部員のための決断ともいえる。高野連は学校側の決断を考慮し、再発防止に向けた姿勢次第では早期の再加盟の可能性も示唆した。夏の大会出場への可能性は残った。

解散した同部は野球同好会となる。高木校長は「選手には生活から変えよう、と話している。夏の大会に間に合うか、日本高野連を通じて認めてもらえるか分からないが、早めに(再び部とする)態勢を整えたい。1ヶ月、2ヶ月先か分からないが新規登録をしたい」と言った。早い時期に、再び日本高野連に加盟申請する意向を示した。

3年生にとっては最後の夏を迎えられない危機もあるが、野球部員(3年)は「転校するつもりも、やめるつもりもない」と話した。93人が現在も今まで通り、甲子園を夢見て練習に励んでいる。

◇専大北上のルール違反

(1)実績に応じて学費などを免除する奨学制度
日本学生野球憲章13条の「選手又は部員であることを理由として支給される学費、生活費、その他の金品を受け取ることができない」に違反している。なお他の協議では奨学制度は禁止されていない。
(2)野球部コーチだった元教諭が元選手と西武が交わした覚書に関与
日本学生野球憲章に関連した、大学野球部員のプロ野球入団に関する規定には「書類により本人、又は親権者もしくは後見人がプロ球団に入団の予約をすること」を禁じている。
日本高野連の脇村春夫会長
「不祥事や特待生に対する学費免除の実態から、解散した上で出直すのはやむを得ない措置だろう。清新な野球部として再出発できることを願っています。」
横浜高・渡辺元智監督
「判断は難しかったと思うが、もし夏に臨むことができるとしたら素晴らしいこと。色々問題はあっても、選手は一生懸命やっている。」
日本高野連常任理事の尾藤公・箕島高元監督
「野球部が解散するのは、学校が生徒を犠牲にした印象がある。でも、子供達にチャンスが残されたのであれば、よかったのではないか。」

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「英断良かった」防止策示されれば復帰も[ニッカン]

日本高野連は16日、大阪市内で会見し、専大北上が提出した硬式野球部解散届を受理したことを発表した。除名の可能性を示唆していた田名部和裕参事(61)は「重い処分を科する考えで審議に臨むという日本高野連の考え方を、重く受け止めてこのような措置をしたのではないか。学校の英断は良かった。除名は現在は考えられない」と前向きに受け止めた。

同校の今後については「選手のことを第一に考えている。(解散が)長い期間必要とは思っていないし、チームとして再チャレンジの機会まで奪う措置は考えない」と話した。学校側が新たな指導者を迎えることや、すでに奨学金を受けている生徒の保護者と同制度の解約同意をすることなどの再発防止策を示すことで、復帰への道は閉ざさない。

同校から高野連へ再加盟申請が提出されれば「出直せる形になったか見極める必要はある。夏はOKとは明言できないが、会議に諮るリミットは6月初めぐらいだろう」と田名部参事。厳しい審査のもとになるが、6月28日にある全国高校野球選手権大会岩手県予選の抽選会前に、再加盟が認められる可能性もある。学校側の迅速かつ適切な再発防止策提示が条件だが、3年生の最後の大会への道は残された。

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西武太田社長、解散に「申し訳ない」[ニッカン]

西武太田秀和球団社長(55)は16日、専大北上野球部の解散について「大変申し訳ないということに尽きます。責任は感じております」と埼玉・所沢の球団事務所で心境を述べた。球団内の処分への影響については「きちっと受け止めて、やっていきたい」と話したが、謝罪など具体的な今後の行動については「全ては調査委員会の最終報告を待って検討するということです」と、これまで同様の回答にとどめた。また、18日の調査委員会第5回会合は会見を行わないことを発表した。

◇コミッショナー代行、制度よりモラル

プロ野球のコミッショナー事務局にも、高野連から専大北上野球部の解散の報告が入った。長谷川事務局長は「今、聞きました。驚きました」と語った。20日にはドラフト制度に関して検討する会議が予定されており、根来コミッショナー代行は「ドラフトをウエーバーにするか、抽選にするかという問題だけではない。この際、様々な角度から検討していかなければならない」と語った。契約金の最高標準額が、法的に上限とみなされるか否かなども検討材料としている。また「1番大切なのは制度ではなく、12球団がそれぞれ2度と違反をしないという意思を持つこと。罰則があるからではなく、それぞれが明確に方針を示すべきだ」とモラルを強調した。

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専大北上野球部解散に東北の強豪校ショック[報知]

プロ野球からの金銭提供などにからんだ専大北上高野球部の解散が発表された16日、東北各県の強豪校にも大きな波紋が広がった。共に切磋琢磨してきた岩手の名門の“消滅”に、みちのくの名門校の指導者たちも一様に驚きを隠せない様子。「1番、かわいそうなのは選手」「学生野球憲章は守るべき重いもの」などの意見の中、奨学制度が解散の一因となったことに「(私立にとって、特待生制度は)生徒募集の一環なので、納得できない」などの声も出た。

甲子園出場経験を持つ青森県の私立校監督は「専大北上野球部解散」の一報に、思わず声を荒らげた。「全国の私学の中には、学校の生徒募集制度として、奨学制度を採用しているところも多いでしょう。一芸に秀でていて経済的に恵まれない子を(奨学)制度で入学させてあげるのに、問題があるのか。学習における奨学制度と一緒ではないか。ましてや『野球だけがいけない』というのは、一指導者としては納得できない」と、正直な気持ちを打ち明けた。

その上で、専大北上のケースについては「なぜ、その選択をしたのか。子供達や親は今後、どうすればいいんでしょう。小遣いを与えるなど、いきすぎた部分などがあれば、精査していかなくてはいけないのは事実でしょうけど」と続けた。

一方で、秋田県の公立校監督は「残念ですね。私情を言わせてもらうと、今、在籍している選手には責任がないし、1番かわいそう。でも、学生野球憲章というのは重いもの。学校側がしっかりと守っていかなくてはいけない。高野連が『除名にも相当する』という判断だったこともあり(解散は)学校側が憲章を重く受け止めて判断されたのでしょう」とした。

「選手が1番かわいそう。あとは特にコメントはできない。軽々しく話せる内容ではない」と宮城県の私立校監督は、重い声で明言を避けた。怒り、戸惑い、各校指導者の口調には、専大北上の選手への同情とともに、東北の野球名門を襲った大事件への驚きだけがあった。

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日大・鈴木監督処分なし[報知]

横浜・那須野巧投手(24)が2005年、日大からプロ入りする際に、同大の鈴木博識監督(56)に3000万円の謝礼金が渡ったとされる疑惑について、全日本大学野球連盟は16日、日本学生野球協会の審査室会議(27日)に上申をしないことを決めた。

全日本大学野球連盟・南原晃副会長(73)らによると、この日、日大が加盟する東都大学野球連盟から調査報告書が提出され、鈴木監督への金銭供与はなく、契約に関知していない、との内容が記されていた。これを受けて、同連盟は持ち回り審議委員会を開き、審査室会議に上申しない方針を決定。処分対象にならないことが決まった。

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専大北上が硬式野球部解散[スポニチ]

野球部がなくなった。西武の裏金問題で揺れる専大北上(岩手)は16日、硬式野球部の解散を日本高野連に申し入れ、受理された。専大北上は早大野球部を退部処分となった清水勝仁元選手(4年)が同校在学中から金銭供与を受けていただけでなく、学費免除の奨学制度など、学生野球憲章違反も判明していた。新入生を含む93人の野球部員は「同好会」として活動を続けるが、プロアマを巻き込んだ裏金問題余波は、高校の野球部解散という異例の事態にまで発展した。

午後5時すぎ。高木敬蔵校長(60)は石沢孝芳事務局長(61)らと共に岩手・北上市の専大北上で会見した。

「身を伏してでもお詫びしなければなりません。生徒に罪はない。日本学生野球憲章を順守できると判断した時点で、新生硬式野球部を立ち上げたいと考えています。当面、野球部の生徒は野球同好会として練習させたい」と深々と頭を下げ、涙を浮かべながら謝罪した。解散について「除名処分を逃れるための手段か?」の問いには「除名されると頭にあったわけではない」と否定した。

同校は野球部解散に至った理由として

(1)
高橋元コーチが清水と西武が交わした覚書に関与
(2)
中学時代のスポーツの実績に応じて学費などを免除する奨学制度が日本学生野球憲章に抵触する

との指摘を重く受け止めたと説明。12日の日本高野連による事情聴取の際、すでに解散の方向性は伝えていた。さらに、同校では「硬式野球部緊急再生委員会」を立ち上げ、再発防止を含めた健全なクラブ組織の確立を目指していくことを明かした。

解散の申し出を受理した日本高野連は大阪市内で会見。田名部参事が「これまでも除名に値する重い問題と言ってきた。学校側も重く受け止め、そのようにしたのではないか」。脇村会長も「度重なる不祥事や特待生に対する学費免除などの重大さから考え、解散した上で出直すのはやむを得ない。清新な野球部として再出発することを願う」とコメントを出した。

81年・日田林工(大分)以来の不祥事による野球部解散という異例の事態だが、復帰の道が完全に閉ざされたわけではない。高野連は

(1)
適任の指導者に代えること
(2)
現在の「スポーツ奨学制度」を廃止し、この制度に当てはまる約30人の現役部員の親から、その解約の同意書を得ること

を条件に、再加盟は可能との見通しを示した。

18日の日本高野連審議委員会では解散により処分保留となる可能性が高く、最終的に27日の日本学生野球協会審査室会議に上申されて処分が決まる。田名部参事は「永久に駄目だとは言っていない。中途半端な形で続けていくより、新しい形で出直した方がいいと思う」とした。退部扱いとなる93人の現役部員は同好会として活動を続けながら、1日も早い復帰を目指すことになる。

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解散で除名回避へ…復帰の道残る[スポニチ]

不祥事が相次いだ専大北上に、日本高野連が18日の審議委員会で厳しい処分を下すことが予想されていた。だが、今回の学校側の決断で状況が変わった。田名部参事は「この英断はよかった。除名は現在は考えられない」と発言。除名処分なら高野連に再加盟できず、93人の野球部員の復帰の道は閉ざされていた。一見「解散」は公式戦出場の機会を奪う厳しい決定のようだが、関係者の思惑は違う。野球部を速やかに立て直し早期復活を果たすことが狙いだ。

審議委前の自主的解散で除名処分を逃れる意図があったかもしれない。部員に一刻も早く野球をさせるための窮余の策とも考えられる。実際に審議委では処分保留扱いとなり、学校側の再加盟申請に問題がなければ、受理される可能性は高い。田名部参事は「夏はOKとは明言できない」としながら「学校の姿勢次第。いかに速やかに手続きをやるか。県大会抽選が6月末。会議に諮るリミットは6月初めぐらいだろう」と再加盟申請の具体的なリミットを示した。93人の部員が夏の大会を迎えられる可能性が残ったことは事実だ。

◇3年生は今秋ドラフト会議の対象に

同好会となる専大北上野球部は日本高野連主催の公式戦には出場できない。全日本大学連盟や日本高野連に未加盟チームは、加盟チームが連盟から承認を得られれば対戦できるが両連盟とも「道義的な問題がある」としており、申請されたとしても許可される可能性は極めて低い。日本高野連関係者は「解散しなくても、問題が解決されるまで対外試合禁止処分になっていた可能性が高い」として、いずれにしても不祥事を起こした同校が試合をすることは厳しかった。また、田名部参事は「4月に高野連に登録されている選手は対象になる」と同校3年生が今秋ドラフト会議の対象になるという見解を示した。

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専大北上高野球部が解散…奨学金制度にけじめ、5月に再結成も[サンスポ]

西武から金銭供与を受けた早大野球部元選手の出身校で、学費免除の奨学制度などの日本学生野球憲章違反が明らかになった専大北上高(岩手・北上市)が16日、岩手県高野連に硬式野球部の解散届を提出した。同連盟を通じて日本高野連は同日、解散届を受理。今後は同好会として練習を続けるが、同高では早ければ5月にも野球部を“再結成”し、夏の甲子園の県大会に間に合わせたい意向だ。

1日も早い再出発を切るための、大ナタだった。この日午後、高木敬蔵校長から『野球部解散』の説明を受けた部員は「簡単な概要しか聞いていないので…」と一様に戸惑い、中には涙を流す者もいた。

「指導者の綱紀粛正、奨学金制度に関する件などを重く受け止め、けじめをつけるため」と高木校長は解散理由を、解散届の中で述べた。すでに12日、大阪市内の日本高野連で事情聴取を受けた際、解散の方向性も伝えていた。処分が協議される18日の同連盟の審議委員会を前に、昨夏出場した甲子園への道を残すため、自らえりを正した形だ。

解散が決まり、誰もいなくなった野球部の部室。壁に掲げられた「甲子園」を目指す日は、再びくるのか?

3月9日に発覚した西武裏金問題では、同高出身の早大元部員が在学中から金銭を受けていたことが明らかになった。関与していた当時のコーチで現役教諭が解雇されたが、そんな学校側の管理責任を問い、同連盟の田名部和裕参事(61)は「除名に値するくらいの問題」と厳罰を科す意向を示していた。だが、この日は一転、「除名は考えられない」と“処分保留”の温情を示した。

この日に入部した新入部員10人を含め、16日現在で部員は93人。そのうち学生野球憲章に抵触する特待生は26人だったというが、新年度に入った今月から野球部員の特待制度を廃止。14日に父母会に説明した。解散後も同好会という形で活動は継続。他校との練習試合はできないが、部内での紅白戦は可能だ。

学校では「硬式野球部緊急再生委員会」を立ち上げ、再発防止と健全な組織の確立が可能になった段階で、「新野球部」の発足を考えるという。高木校長は「早めに体制を整えてやらないといけない。夢をかなえる状況ができるよう、(高野連に)お願いしたい」と話し、時期的には「1ヶ月か、2ヶ月」とももらした。早ければ、夏の甲子園岩手県大会に間に合う5月の“スピード復活”を目指している。

◇高木校長に聞く

高木校長
(冒頭に)「身を伏してでもお詫びしなければならない。全てを洗い流して再生してスタートすることが純粋な硬式野球の在り方だろう。」
≫スポーツ奨学生は廃止する。
高木校長
「はい。野球は対象外になる。4月1日にさかのぼって施行する。(授業料免除も)一切免除はなくなる。」
≫新しい野球部で甲子園を目指す。
高木校長
「夏の大会に出られるのかは分からない。新しい野球部の届け出を認めてくれるかは高野連にかかっている。早く体制を整えないといけないが、1ヶ月後か2ヶ月後になるかは分からない。」
≫部員に伝えたか。
高木校長
「新しくスタートしよう、新規登録できる体制にすると伝えた。涙しながら聞いてくれた。」
≫新体制は除名処分を逃れるための手段。
高木校長
「除名されると頭にあった訳ではない。」
≫野球同好会は監督などを一新するのか。
高木校長
「一部はするかもしれない。」
≫対外試合は。
高木校長
「できない。部員同士の紅白戦なら可能。」
≫学校を辞める部員も出るのでは。
高木校長
「あるかもしれないが、現在はない。」
専大北上01年卒のヤクルト・畠山
「残念としかいいようがありません。残った選手達のために自分はプレーで頑張るだけです。」
専大北上高
1947(昭和22)年、岩手洋裁専門学院として創立。62年に現校名に改称。普通科、商業科、建築システム科、自動車科からなる私立共学校で生徒数971人(うち女子448人)。野球部創部は57年で部員数は93人。甲子園出場は春1度(初戦敗退)、夏5度(最高成績は3回戦進出)。主なOBは畠山和洋、梶本勇介(共にヤクルト)。所在地は岩手県北上市新穀町2の4の64。

◇専大北上高の不祥事

(1)
04年、当時の監督がドラフトにからんでプロ球団との謝礼金を仲介し長期謹慎処分
(2)
3月9日に発覚した西武裏金問題で、同高出身の早大元部員が在学中から金銭を受けていた
(3)
同元部員が高校3年時、西武の球団施設で練習やセレクションを受けるなどした
(4)
今月12日、日本高野連の事情聴取で、日本学生野球憲章で禁止されている野球部員の奨学制度実施が判明

(2)と(3)は当時コーチだった現役教諭が関与し、3月に解雇された。

◇保護者は怒り

専大北上高では野球部員や生徒は戸惑いを見せ、保護者からは学校の方針に憤る声が上がった。息子が同校に通う男性(52)は「これから野球部の子供達はどうなるのだろうか。今回の決定は軽率すぎないか」と学校の対応に疑問を示し、「子供を大人の世界のドロドロに巻き込み、どん底に落とした」と怒りをあらわにした。

◇再発防止策確立が再加盟の条件

日本高野連の田名部和裕参事は16日、解散した専大北上高が再加盟する条件として、再発防止策を確立した上で

(1)
新しい指導者の就任
(2)
日本学生野球憲章に違反したスポーツ奨学制度廃止について保護者の同意を得ること

などを挙げ、夏の甲子園岩手県大会に出場するためには6月上旬までに再加盟申請する必要があるとの見解を示した。

再加盟が申請された場合は、高野連の審議委員会で諮られる。田名部参事は「夏はOKとは明言できないが、県大会の抽選が6月末にあることを考えると会議に諮るリミットは6月初めぐらいだろう」と話した。

◇解散後でも処分

日本学生野球協会の内藤雅之事務局長(45)は16日、解散届を提出した専大北上高野球部について「日本高野連の審議委員会で処分が上申された場合には、日本学生野球協会の審査室会議の議題となる」と話し、解散後でも処分の対象となるとの見解を示した。日本高野連の審議委員会は18日に開催され、日本学生野球協会の審査室会議は27日に開かれる。

◇他高校の監督は

横浜(神奈川)・渡辺元智監督
「判断は難しかったと思うが、もし夏に臨むことができるとしたら素晴らしいこと。色々問題はあっても選手は一生懸命やっている。」
箕島(和歌山)元監督・尾藤公氏(現日本高野連常任理事)
「解散するのは学校が生徒を犠牲にしたという印象がある。でも、子供達にチャンスが残されたのであれば良かったのではないか。」

◇西武・太田オーナー代行「お詫びに行きたい」

西武・太田オーナー代行(55)は、埼玉・所沢市の球団事務所で謝罪の言葉を繰り返した。今回の裏金問題が、野球部解散にまで発展したことに、「(専大北上高には)大変申し訳ないの一言に尽きます。責任は感じております」と神妙な表情。しかし、同高への謝罪、球団関係者の処分については、25日の調査委員会の最終報告以降に行う方針は変わらない。「私としては(同高に)お詫びに行きたいと心から思っています。最終報告が出た後、やっていきたい」と話した。

◇ドラフト制度の改革断行を決意

都内のコミッショナー事務局には、日本高野連を通じて連絡が入った。根来コミッショナー代行は「(球界全体が)なあなあでやってきた負債を返していかないといけない」と、契約金の最高上限額などを含むドラフト制度改革を断行する決意を改めて示した。また、専大北上の現役野球部員が日本高野連傘下でない同好会所属となった場合、現行野球協約上でドラフトでの扱いは、高校生ドラフトではなく大学生・社会人ドラフトでの選択対象となる。

漫画家・やくみつる氏
「(高野連は)事なかれ主義の極致というイメージがあったが、その姿勢が出ている。『除名相当』という見解が解散につながったことを考えると、これまでの手続きは手荒すぎる。同様のケースが、全国でどのくらいあるのかを調べることの方が先決だと思う。あまりに事が大きくなりそうなので、専大北上だけでシャンシャンと終わらせ、他に波及させないようにしようという意図がみえるようだ。」
日田林工の場合
学費、寮費免除などの違反にからみ野球部が処分された例は、81年の日田林工高(大分)がある。有力選手を集めるために寮費を免除、その他の不祥事もあって同年12月に部を解散した。1年半後に再結成して連盟にも復帰。90年春のセンバツに出場した。東都1部だった国士舘大も部員の寮費免除が発覚し、85年秋、86年春の2シーズン出場停止。86年秋に3部からの出直しとなった。

◇高野連に報告…明桜校長ら謝罪

西武から金銭供与を受けていた東京ガス・木村雄太投手(21)の出身校、明桜高(旧秋田経法大付)の校長と元野球部長が16日、日本高野連を訪れ、調査結果をあらためて報告し謝罪した。嶋田耕也校長は「学内では一切関知していない。(金銭供与は)あってはならないこと。結果責任として重大である」と述べ、今後は再発防止に努めていく意向を示した。同校への処分は18日の審議委員会で決まる。

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日大・鈴木監督への処分なし…「裏契約金問題」で報告書を提出[サンスポ]

那須野巧投手(24)が日大から横浜へ入団する際、3000万円を受け取ったという『週刊文春』の報道に対し潔白を主張した日大の鈴木博識監督(56)が16日、加盟する東都大学連盟の白鳥正志事務局長(53)に調査報告書を自ら提出した。同事務局長は「監督に(金銭の)授受がなかったということ」と内容を明らかにした。

鈴木監督は東都2部リーグ開催中の神宮第2球場を訪れ、白鳥事務局長に「お騒がせしました」と謝罪した上で、野球部長名の報告書1枚を直接手渡した。報告書を東都大学連盟から受け取った全日本大学連盟は、持ち回りの審議委員会を開き、処分の対象とはしないことが決まった。

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裏金問題の西武調査委、第5回会合は会見せず[報知]

西武は16日、裏金供与問題で設置した調査委員会の18日の第5回会合は記者会見を行わないと発表した。理由について調査委の池井優委員長(慶大名誉教授)は「25日の最終報告に向けての話し合いが中心で、18日は途中経過の状況。新たな発表事項がないため」とのコメントを出した。

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専大北上野球部、一時解散…同好会で活動続け今夏復活目指す[報知]

西武から裏金を受け取っていた早大野球部の元部員が在籍していた専大北上(岩手)は16日、硬式野球部の解散を決定。県高野連に「解散届」を提出し、受理された。今後、部員は「野球同好会」として練習を続ける。同校では14日に立ち上げられた「硬式野球部緊急再生委員会」の提言をもとに、早ければ夏の岩手大会に参加できるよう、再生に全力を尽くすことになった。日本高野連では予定通り18日に審議委員会を開き、同校への処分を協議する。

再生への道筋は一見、思い切ったものだった。硬式野球部は解散。新入生も含めた部員93人は「野球同好会」として練習を続ける。対外試合も行わない方針。時期を見て新たに部を発足させるという。「身を伏してでもお詫びしなければならない」北上市内の同校で会見した高木敬蔵校長は、深々と頭を下げた。

解散は弁護士らを含む14人で立ち上げられた「硬式野球部緊急再生委員会」で14日、決定した。この日の午後、高木校長から部員に「いったん解散してやり直そう。新規登録できる体制にする」と説明され、選手らは涙を流して聞き入った。 問題視されたのは、

(1)
野球部コーチだった高橋利男元教諭が、清水勝仁元選手と西武が交わした覚書に関与したこと
(2)
中学時代での野球の実績に応じて選手をA〜Cの3段階に振り分け、学費などを免除する奨学制度が日本学生野球憲章に違反している

の2点だった。現在では新入生を含め26人が特待生となっていた。今月1日にさかのぼり、野球部員は対象外に改正されたという。

同校では2004年秋、当時の監督が系列大学選手のプロ入りに絡んで金銭を受け取ったとして、日本学生野球協会から無期謹慎の処分を受けている。度重なる不祥事に日本高野連・田名部参事が12日、管理責任を問い「除名に値するくらいの問題」と発言していた。除名処分となれば、高野連への再加盟はできなくなる。会見では「除名逃れでは?」との声もあがった。高木校長は「除名を頭に描きながらの判断ではない」と反論したが、除名などの厳罰を避けて、選手を夏の公式戦に出場させることが、“自主解散”の真の狙いのようにも見える。

「学生野球憲章を順守できると判断した時点で、新生『硬式野球部』を立ち上げたい」と同校長。今夏にも部を復活させ、高野連に再加盟し、夏の岩手大会に出場することも十分にありそうだ。

専大北上高校
1951年に創立された男女共学の私立校で「報恩奉仕」を校訓とする。硬式野球部は57年に創部し、甲子園には72年のセンバツ大会以来、昨年夏の全国選手権まで春夏通算6度出場。OBに畠山和洋、梶本勇介(共にヤクルト)らがいる。体操部や吹奏楽部なども全国レベル。

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日本高野連参事が専大北上再加盟へ必要条件示す[報知]

日本高野連・田名部和裕参事(61)は専大北上の高野連再加盟への必要条件を挙げた。「日本学生野球憲章を順守する正しい指導者の委嘱から始まる。奨学制度についても保護者と話し合い、解約の同意書を取る必要がある」との見解を示した。

1981年に解散、1年半後に再結成されて再加盟した日田林工(大分)のように、ひとまずは加盟校を外れるが、条件が整い、再加盟申請があれば審議する。審議委員会委員長の河村正副会長は「出直せる形まで立ち直ったか見極める必要がある。確認できれば、加盟を認められる」と説明。6月28日に予定されている夏の甲子園岩手大会の抽選までに承認されれば、同大会出場への道が開かれる可能性もある。

◇81年日田林工は1年半後再結成

不祥事で野球部が解散した例としては、1981年の日田林工(大分)がある。有力選手を集めるために寮費を免除し、その他の不祥事もあって野球部を解散した。1年半後に再結成されて高野連に加盟し、90年春のセンバツ大会に出場している。

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東京ガス・木村の出身校・明桜に高野連が学外調査指示[報知]

東京ガス・木村雄太投手(21)が高校時代から西武の金銭供与を受けていた問題で、日本高野連は16日、出身校の明桜(1日付で秋田経法大付から校名変更)に学外関係者への調査を指示した。

脇村春夫会長(75)らはこの日、同校の嶋田耕也校長(58)から謝罪を受けた。2度の学内調査で同校関係者の関与はなく、野球を理由にした特待生制度がないことも確認したが、同席した田名部参事は同校の管理体制の甘さを指摘。「学内だけのヒアリングでは不十分で、西武への抗議を申し入れ、どのように接触したのか実態を明らかにすべき。そうしないと再発防止策を立てられない」と説明した。同校への処分も18日の審議委員会で検討され、27日の日本学生野球協会審査室へ上申される。

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