わたしはかもめ2007年鴎の便り(4月)

便

4月20日

東北楽天2−4千葉ロッテ(フルキャスト)

ロッテが青野の決勝3ランで楽天を下し連勝で貯金を2。去年からのフルキャストでの連勝を3に伸ばした。ロッテは3回、1死満塁とすると早川の犠飛で1点を先制。同点で迎えた8回にはTSUYOSHIの内野安打などで1死二、三塁とすると青野の5号3ランで勝ち越しに成功。先発・小野は6回2/3を被安打6、奪三振3、失点1。勝ちは2人目の藤田で今季初勝利。セーブは小林雅で5個目。楽天先発・林は8回4失点で来日初黒星。楽天は山崎武の6号ソロで1度は追いつくも及ばず連勝は3でストップ。借金2で4位転落。

123456789R
千葉ロッテ0010000304
東北楽天0000001102
青野
「同点に追いつかれた後のチャンスだったので何とか1点欲しいと思って打席に入りました。まさか、ホームランが出るとは本当に思っていませんでした。打った瞬間もしっかり打つことができましたが、外野の頭を越えるくらいと思って走りました。とにかく、チームが勝利できたのが1番嬉しいです。」(決勝3ラン)
小野
「あの1球が悔やまれる。もったいない。低めへの意識は持って投げられた。」(山崎武に6号ソロ被弾で、6回2/3を6安打1失点)
早川
「とにかくいい打ち方をしようと思った。まだ4月だし、どんどん振っていくだけ。」(3回に先制の左犠飛、打率.333はチームトップ)

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青野V3ラン、ロッテ10勝

ロッテが青野の決勝3ランで、10勝目を挙げた。同点に追い付かれた直後の8回1死ニ、三塁。「体が勝手に反応しました」と、初球を思い切り振りぬいた。

今季は打撃好調で、4月12日には打率4割9厘でリーグ首位打者に立った。だが、重圧からか、19日にようやく安打が出るまで4試合無安打が続き「負担はなかったけど、ごちゃごちゃ考えたりして、自分で崩れていた」と言う。他チームのマークが厳しくなっていたのも事実。バレンタイン監督は「ホットでない期間はあったかも知れないが、(今日は)あしらわれることなく、重要な場面で勝負強さを見せてくれた」と、満足そうにうなずいた。

今季5本塁打のうち、楽天戦で3本。相性の良さを聞かれると「あまり感じないですね」と笑った。

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小野、失投悔やむ

先発小野は、7回先頭打者の山崎武に被弾された1球を悔やんだ。初球のフォークのすっぽ抜けだったが「あの1球は悔やまれる」と繰り返した。3回に味方が奪ったリードを粘り強く守っていただけに、唯一の失投が最後まで頭から離れなかった。

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ロッテ「新3番」青野が決勝3ラン[報知]

初球を迷わず振り抜いた。青野の打球は行方を見るまでもなく、左翼席へ消えた。「振れる球だったら何でもいこうと思ってました」得意の真ん中低めを完璧に捕らえた決勝の5号3ラン。ロッテの「新3番」の出現を印象付けるには、これ以上ない演出だった。

同点にされた直後の終盤、8回2死二、三塁から飛び出した一発。「勝手に体が反応してくれた」前日(19日)のオリックス戦で今季初めて3番に起用され、2試合目で結果を出した。福浦が3日に右脇腹痛で2軍落ちし、これまでズレータ、ベニーらが3番を打ってきたが、その助っ人らをしのぐインパクト。3割2分8厘、16打点は堂々チーム2冠だ。

その温和な表情からチームでは「アンパンマン」と呼ばれる。「そんなことないと思いますけど」と苦笑いするが、正義のヒーローばりの活躍に、指揮官も「今日も勝負強さを見せてくれた」と手放しで喜んだ。

この白星で貯金2として2位を堅持。首位・西武を独走させたくない。「ボクは3番目を打っているだけ。でも、この1本で乗っていけると思います」24歳は自らのバットで、パ・リーグを面白くするつもりだ。

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青野決着3ラン!単独2位キープ[スポニチ]

ロッテの青野が値千金の勝ち越し5号3ラン。同点の8回1死二、三塁で初球を左翼席へ放り込んだ。今季は4月12日のソフトバンク戦(ヤフードーム)で規定打席に達し、いきなり首位打者に躍り出たが、以降は4試合連続無安打で“一日天下”に終わっていた。「ごちゃごちゃ考えすぎていた。(5号3ランは)振れる球なら何でもいこうと思って。体が勝手に反応しました」。チームは単独2位をキープし、バレンタイン監督は「重要な試合でいい仕事をしてくれる」と目を細めた。青野はチームメートに「アンパンマンに似ている」と言われる顔をほころばせ「この1本で乗っていければ」と話した。

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ロッテ・青野が決勝弾!好球必打、初球をフルスイング[サンスポ]

一振りで決めた。同点とされた直後の8回、青野が勝ち越し3ラン。「この打席で打たないと、今日は終わりと思っていた」と興奮を隠せなかった。1死二、三塁。林恩宇の初球、真ん中低めの138キロの直球をフルスイングした。「打てる球なら何でもと思っていた。体が勝手に反応した」。打球は左翼席で弾んだ。

好球必打の思い切りの良さが、好結果を呼んでいる。今季はこれでファーストストライクを打つと16打数12安打、打率は.750。5本塁打のうち、この日の一発も含め3本は初球をたたいたものだ。12日に打率がリーグトップとなった。その後4試合無安打が続き「自分で崩れた。ゴチャゴチャ考えて、打席で力んだりしていた。これで乗っていければ」。チームと自分に勢いをつける一発だった。

バレンタイン監督
「(青野について)相手投手にあしらわれず、相変わらずの勝負強さを見せている。」

◇小野、さすがの安定感

小野には悔やみきれない1球となった。7回、山崎武への初球のフォークボールが抜けて同点ソロを浴び、白星を逃した。「本当にあの1球だけ。もったいない」。だが、安定感は投手陣でも屈指。「とにかく走者を出しても粘るのが持ち味。試合はつくれているし、次また頑張ります」と手応えを感じていた。

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小野「もったいない」痛恨の一球で白星逃す[報知]

ロッテ・先発の小野は7回、山崎武への初球のフォークボールが抜け、同点ソロを浴び、白星を逃した。「本当にあの1球だけ。もったいない」と苦笑いした。だが、「とにかく走者を出しても粘るのが持ち味。試合はつくれているし、次また頑張ります」と内容には手応えを感じていた。試合は1−1の8回に青野が勝ち越しの5号3ランを放った。2番手の藤田が今季初勝利を挙げ、小林雅が5セーブ目。楽天は連勝は3で止まった。

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投打がかみ合い快勝[ニッカン]

ロッテのバレンタイン監督は「様々な形で勝利を挙げられるチーム」と、楽天戦の勝利を振り返った。青野の決勝3ランに、その好機をつくる西岡のセーフティーバントと、大小絡めた攻撃を展開。投手陣も先発小野の好投に加え、救援陣の薮田、藤田、小林雅の「YFK」の盤石のリレーなど、投打にかみ合った内容だった。

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渡辺正、ブログ公表でニコニコ[ニッカン]

ロッテ渡辺正が先日開設した自身のブログが好発進し「試合の報告もできるようにしたいですね」と笑顔で話した。今季初の仙台遠征で、少々肌寒い気候ながら「そんなに老け込んでもいないですし、大丈夫ですよ」。出場機会に備えて準備万端を強調していた。

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日本など8ヶ国にWBC出場権[ニッカン]

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の運営委員会は19日(日本時間20日)、2009年3月に開催予定の第2回大会に、優勝した日本を含め前回ベスト8入りしたチームに出場資格を与えると発表した。残り8チームは、今年12月に決めるという。日本以外は、キューバ、ドミニカ共和国、韓国、メキシコ、プエルトリコ、米国、ベネズエラ。運営委員会は同時に、第2回大会の開催地についても検討に入る。また、第1回大会の収益から、800万ドル(約9億4400万円)以上を、参加した各国と国際野球連盟(IBAF)に分配することも発表した。

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西武と横浜の処分方針、5月7日実行委で決定

12球団代表者会議が20日、都内で行われ、西武の裏金、横浜の高額契約金に関連した問題について集中論議された。両球団から一連の経過説明を受けた根来泰周コミッショナー代行(74)は、他球団の意見も集約した上で「制裁はその後に行いたい」と語り、5月7日の実行委員会で正式方針を固めることを明らかにした。

西武は27年間に及ぶ不正な金銭授受が発覚し、横浜は那須野巧投手(24)に契約金の最高標準額(1億円プラス出来高5000万円)をはるかに超える5億3000万円を支払っていた。西武の処分と共に、横浜にも何らかの処置が検討されるが、最高標準額の位置づけが独占禁止法に抵触する可能性もあって慎重に対処される。

また、08年以降の制度を話し合うドラフト制度検討委員会(仮称)の初会合が開かれた。根来コミッショナー代行は「球団と選手双方の利益を調和させるような制度にしたい」と説明。今後はテーマごとに外部の専門家、有識者の意見を求めながら、来年3月をメドに新ドラフト制度を確立させる。

◇横浜山中専務が契約金問題謝罪

横浜山中正竹専務が代表者会議に出席し、那須野投手に最高標準額を超える5億3000万円の契約金を支払っていた問題について各球団に事実説明、謝罪を行った。「各球団、アマチュア球界、選手会にご迷惑をおかけした。社内で契約金の申し合わせの厳守を徹底すると申し上げた。次回の実行委までに最終報告させていただく」と話した。

今後の対応については野球協約や倫理行動宣言の申し合わせの順守を徹底することを伝えた。前日19日には、佐々木邦昭社長が東京・内幸町のコミッショナー事務局を訪れ、根来コミッショナー代行に謝罪していた。

◇西武裏金問題報告

西武は依田龍也球団常務(42)が20日、代表者会議に出席し、裏金問題についての経過を報告した。会議終了後に同常務は「中間報告をしましたが、詳細はお話しできません。(中間報告以上の)第4、5回の調査委員会についても報告しました」と話した。「他球団も(不正を)やっているのではないか」とのスカウトの談話を報告書に記載し、各方面に波紋が広がっている件については巨人、中日、ヤクルトの3球団から厳しい指摘も飛んだ。

高野連などアマ側が、裏金問題にかかわった関係者の氏名公表を求めていることについては「今の段階では公表するつもりはありません」(太田球団社長)と強調した。

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高野連が特待制度で全4200校調査[ニッカン]

日本高野連は20日、大阪市内で臨時の常任理事会を開き、日本学生野球憲章に抵触するスポーツ特待制度の取り扱いに関する方針を固めた。5月2日までに全加盟校に文書で回答を求め、制度の運用が行われている場合は即時中止、撤回を要求し、野球部責任教師の退任、当該部員の5月中の対外試合参加を禁止する。24日の日本学生野球協会常務理事会の承認を経て、調査を実施する。

日本高校野球連盟は野球部員を理由にした「スポーツ特待制度」を撲滅する方策を打ち出した。24日の緊急常務理事会で承認を得た後に、約4200校の全加盟校に対し、制度の運用が行われていないかを5月2日までに文書で回答を求める。運用の申告があった場合、日本学生野球憲章に抵触するため、即時中止と撤回を要求する。該当した野球部員本人および保護者に事情を説明し、奨学金などの解約同意書を作成。所属の都道府県高野連に写しを提出する、という徹底した内容だ。

実施校は公表され、さらに処分が下される。野球部責任教師の退任、当該部員の5月中の対外試合参加禁止とし、チームは対象にならない。特待生の受給選手は本来、大会参加資格がないとみなされるが、免責措置をとった。その理由として、日本高野連は指導不足を認めた。脇村春夫会長(75)は「05年に通達を出した後、しっかりとフォローアップをしていなかったのは反省している」と話した。

また日本高野連は「野球を続けるために経済的援助を受けるのはアマチュアではなく、プロに相当する行為」とする認識を示した。憲章に抵触しないケースとして「学業優秀や保護者の経済的困難救済のため制定した規定による奨学制度の利用」と定めている。

なぜ野球部だけが制度不可とするのか、という声もある。脇村会長は「高校野球は歴史が古く、戦前から(入学に際し)行き過ぎた面があった。歴史的な背景があることを認識して欲しい」と理由を説明した。専大北上の制度運用発覚から、日本高野連は迅速に対応した。自ら襟を正すことで球界の健全化をさらに促す姿勢も見える。

日本高野連・田名部和裕参事
「やや急いだ措置にはなるが、この機会に特待制度中止の徹底をスピーディーにやりたい。常任理事会ではスポーツ特待制度の定義も確認した。選手、または部員であることを対象としたものが違反で、それ以外のものは高野連としてはいわない。はっきりしている。」
脇村春夫・日本高野連会長
「高校野球は歴史的背景がほかの部とは違う。学生野球憲章13条を守る従来の方針はこれからも続ける。将来的に、見直しが考えられないこともないが、現状においては見直すつもりはない。」

◇大学も対応検討

全日本大学野球連盟・内藤雅之常任理事(45)は20日、日本学生野球憲章で禁じられているスポーツ特待制度の採用が大学で判明した場合の措置について、24日の日本学生野球協会の緊急常務理事会で協議した上で、5月9日に開催の常任理事会で検討することを明らかにした。この日、日本高野連は同制度の調査を全加盟校に行うことを発表。内藤常任理事は「大学側が取る措置は、緊急常務理事会で高野連の意見などを聞いてから、常任理事会で検討したい」と話し、「違反は処分の対象になる」との見解を示した。

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専大北上、夏に望み[ニッカン]

日本高野連は西武の裏金問題に関係した専大北上(岩手)、明桜(旧秋田経法大付)の処分案を審議し、27日の日本学生野球協会審査室に上申することを決めた。専大北上は当分の間対外試合禁止としたが、野球部がすでに解散しているため、保留扱い。再加盟が承認された時点で処分を解除する。このため夏の大会出場の可能性が残された。「学生野球憲章および諸規定順守の確認」など4点が再加盟の条件として挙げられた。当時のコーチだった高橋利男元教諭(43)は除名相当の意見もあったが、西武側によって引き起こされた点を酌量し、無期謹慎処分とした。明桜は野球部、当時の野球部責任教師の近江恒史教諭とも警告処分とした。

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「野球特待制度」廃絶へ…高野連が全加盟高を実態調査[報知]

日本高野連が日本学生野球憲章で禁止されている野球を理由としたスポーツ特待制度根絶に動き出した。20日、大阪・西区の中沢佐伯記念野球会館で臨時の常任理事会を行い、同制度について約4200の全加盟校に実態調査し、同制度の撤回を求めることを決めた。ただ、期限内に申告すれば、当該選手は夏の全国選手権を懸けた地方大会への出場は可能になる温情措置を取った。

高野連が野球留学の温床となっているスポーツ特待制度の根絶に本腰を入れた。脇村春夫会長(75)は「特待制度は野球留学に絡んでいることははっきりしている。そこを何とか除去していくことが必要だと思う」と明言した。

実態調査は24日の日本学生野球協会常務理事会の承認を経て実施するが、加盟校の各校長に野球部員であることを理由にしたスポーツ特待制度が行われていないか文書で回答を求める。当該校は5月2日までに所属連盟に内容、適用部員の人数を申告、各連盟は申告のあった校名を公表する。当該部員は5月31日まで対外試合に出場できなくなるが、夏の甲子園を懸けた各地区大会出場は可能だ。ただし、責任教師は退任させる。5月3日以降に発覚すると、対外試合禁止処分を科せられる。

高野連がこれだけ迅速かつ寛大な対応をしたのは、可能な限り選手を救済したい、という思いから。しかし、高校入学に際し、第三者が保護者から謝礼金を受け取っていた例などを挙げ「野球を続けるために経済的援助を受けるのはアマチュアの行為ではなく、プロに相当する行為」と、スポーツ特待制度を容認しない姿勢を貫く。

また、西武の裏金問題に絡む2校の処分も審議。専大北上は当面の対外試合禁止としたが、野球部が16日付で解散しているため処分保留。スポーツ特待制度の解約など4項目を条件に再加盟時に処分を解除する。高橋利男元コーチは無期謹慎、早大元選手在学時と現任の3部長を有期の謹慎処分とした。

西武から金銭を受け取っていた社会人投手の出身校、明桜(旧秋田経法大付)の野球部、当時の部長を警告処分とした。27日の日本学生野球協会審査室で正式に処分が決まる。

日本学生野球憲章第13条
野球を目的に金品等を受け取ることを禁止した条文で「いかなる名義であっても他から選手、部員であることを理由に学費、生活費その他の金品を受けることができない」としている。具体的な事例を集めたアマチュア野球問答集で「全学生を対象とした特待生制度及び奨学金制度で奨学金などを受け取る時はどうか」との問いに「野球部員であるという理由でなければかまいません」との解釈を示している。

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西武裏金問題5・7処分、「倫理行動宣言」後のみ対象に[報知]

プロ野球の12球団代表者会議が20日、東京・港区内のホテルで開かれ、西武が裏金問題、横浜が超過契約金問題の経過報告や謝罪を行った。今回の一連の不祥事については2005年6月の「倫理行動宣言」後の不正活動を処分する方向で意見がまとまり、西武に対しては早ければ5月7日の実行委員会で根来泰周コミッショナー代行による処分が下される見通しとなった。

西武・依田龍也球団常務は会議の冒頭で経過を説明した上で、25日に最終報告書を提出する意向を示した。横浜・山中正竹球団専務は「社内で契約金の申し合わせの厳守を徹底し、次回の実行委員会までに最終報告させていただく」と迷惑を掛けたことをお詫びした。

過去の不正なスカウト活動について、同会議では出席者から「昔の領収書があるのか、裏取りはできるのか」という意見も出され、「倫理行動宣言」で線を引くべきという考えが大半を占めた。根来代行もすでに「宣言がターニングポイント」と同じ考えを示しており、5月7日にも下される西武に対する処分は、05年6月以降の不正活動が対象となる。

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西武がアマに実名開示も[報知]

西武の太田秀和球団社長(55)は20日、アマ関係者170人に選手獲得に対する謝礼金を渡していた問題で「今の段階で実名を公表するつもりはない」と話す一方、アマ側に情報提供する可能性については「これからの話です」と含みを持たせた。19日には日本学生野球協会が謝礼金を受けたアマ関係者170人の実名開示を要求する方針を確認。西武はこれまで調査委員会同様、実名の公表には一貫して否定的な姿勢を貫いてきた。今後、アマ側が個人名の特定を強く求めた場合、情報提供に踏み切る可能性も出てきた。

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西武処分は5月7日にも−12球団代表者会議[サンスポ]

日本プロ野球組織(NPB)の12球団代表者会議が20日、都内で開かれ、西武へのコミッショナー制裁は5月7日の実行委員会後にも処分が下される方向となった。引き続きドラフト制度検討委員会(委員長=根来泰周コミッショナー代行)も発足し、第1回会合も行われた。

代表者会議では、スカウト活動における不正行為の調査・処分対象は、05年6月20日の倫理行動宣言後に限定される方向でまとまった。アマ選手に裏金を渡していた西武、那須野巧投手に5億3000万円の契約金を払った横浜がそれぞれ経過報告した上で各球団に陳謝。倫理行動宣言に違反した西武への処分は、5月7日の実行委員会への報告を経て下されることが確認された。

またドラフト制度検討委員会では、根来委員長が審議や発言の内容を公開するなどの運営方針を説明。同委員長は「野球界も新しい展望を持ってやらないといけない」と話し、ドラフトだけでなくFAや海外流出、契約金・年俸と独禁法との兼ね合いなどを含む抜本的な議論を希望した。

西武・依田龍也球団常務
「調査委の経過報告をした。(関係者の実名は)出しません。個人を糾弾するという意味ではないので、調査委の通りです。最終報告を出してからは12球団の一員として発言したい。」
横浜・山中球団専務
「調査に不十分な点があるので、実行委で報告したい。今後は実行委の申し合わせを厳正に順守するよう、社内で徹底する。」

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2千人以上?特待生対外試合禁止[スポニチ]

日本高等学校野球連盟がスポーツ奨学、特待制度の根絶に本格的に乗り出した。20日、大阪市内で臨時の常任理事会を開いた同連盟は、日本学生野球憲章が禁じている同制度について協議。公立校を含む約4200の全加盟校に実態調査することを発表した。実施校は野球部長の退任、当該部員の5月2日から同月末までの対外試合出場を差し止めるなどの重い処分が下される。関係者によれば、処分対象選手は2000人に上るともみられている。

約2時間の臨時常任理事会後、会見に臨んだ脇村春夫会長は、不退転の決意を口にした。

脇村春夫会長
「高校野球だけが特待制度、スポーツ奨学制度を認めていないのはおかしいとの論調もある。しかし高体連と違って、高野連は教育の一環として進んできた。学生野球憲章の順守が基本姿勢であり、従来通りの方針をこれまで通り進めていきたい。」

西武の裏金問題に端を発し、12日の事情聴取では、専大北上が日本学生野球憲章13条に触れるスポーツ奨学、特待制度を続けていることが明らかになった。ただ、これは氷山の一角との見方が強い。田名部参事は「12日からインターネットで検索してみたが、野球を対象とした奨学制度があったことをいくつか確認した」と説明。脇村会長は憲章違反の校数について「予想はし難い」としたものの、ある高野連関係者は「3ケタはくだらないだろう。1校20人だとしたら、2000人規模になってしまう」と100校以上に上る見通しを口にするなど、大量処分が下される可能性が高くなった。

公立校を含む全加盟校への調査は5月2日が期限。制度を運用していた場合は即時中止、撤回を求める。実施校は奨学制度の内容と学年別人数を申告。学校名と人数は公表されるが個人名は公表されない。野球部長は引責辞任。野球部の対外試合禁止措置はとらないが、当該部員は5月中の対外試合出場を、学校長の指導により差し止めるという徹底したものだ。

同参事は奨学金が差し止めとなり、経済的に通学が困難となる生徒について「慎重に対処すべきではとの意見があった。市、県などにある奨学制度を運用して誠実な対応を。これについては、こちらからお願いするしかない」とした。当該選手は夏の地方大会参加は可能だが、今回申告せずに5月3日以降に判明したチームには、対外試合禁止の重い処分が下されることになる。

奨学制度が認められている他の競技との不公平感、野球憲章を見直す可能性について脇村会長は「将来的に考えられないことはないが、現状において見直すつもりはない」と強い姿勢を示した。

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不正調査「倫理宣言以降」で一致[スポニチ]

日本プロ野球組織(NPB)は20日、都内ホテルで12球団代表者会議を開いた。一連の裏金問題で2005年6月の倫理行動宣言を重視し、同宣言以降の不正調査を行う方向で意見がまとまった。5月7日の実行委員会で決議する。

会の冒頭では金銭供与の西武と高額契約金の横浜が事情説明と陳謝。根来コミッショナー代行は5月7日に両球団から正式報告を受け、制裁を科す方針を示した。今後の対処については「倫理宣言以降を調査」でほぼ意見一致。「宣言で線引きをした」と中日の伊藤一正球団代表。過去にさかのぼっての調査には限界があり「長嶋茂雄まで不正とするのか」の声もあったという。また、西武の調査で謝礼金などが渡った延べ170人について、アマ側から名簿開示を求める動きもあるが、西武・依田球団代表は「一切名前は出さない」と話した。

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専大北上、明桜の処分上申案決定[スポニチ]

西武による裏金問題で野球部を解散した専大北上と、明桜(秋田経法大付から校名変更)の処分案が日本高野連臨時常任理事会で審議され、27日の日本学生野球協会審査室へ上申されることが決まった。専大北上には対外試合禁止処分を保留。再加盟承認時点で解除とする。再加盟条件としては

(1)
学生野球憲章および諸規定順守の確認
(2)
学校当局の野球部管理体制の確認
(3)
学校当局が指導者の適正を確認の上、委嘱
(4)
野球選手、部員を対象にしたスポーツ奨学金の廃止と解約同意書の提出

の4点が挙げられた。

また、元部員の西武による金銭供与問題で覚書にサインした高橋利男元コーチは無期謹慎処分となった。明桜については野球部を警告処分とする上申案を決定した。

◇野球部活動は当分自粛

日本高野連の処分を受け、専大北上の高木校長は、同校で涙を浮かべながら謝罪会見を開いた。「県民、国民、野球を愛する方々にご迷惑をおかけして本当に申し訳ありません」。最終的には27日の日本学生野球協会審査室会議で処分が確定するため、多くは語らなかったが「新生野球部がいずれ新しいスタートを切れるように取り組んでいきたい」と話した。現在、野球部は解散し同好会として存続しているが学校関係者は「世間が許さないでしょう」と当面の間、活動自粛を続ける予定だ。

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全加盟校に実態調査−スポーツ特待制度で高野連[サンスポ]

日本高校野球連盟は20日、大阪市内で臨時の常任理事会を開き、日本学生野球憲章に抵触するスポーツ特待制度について約4200の全加盟校に実態調査し、同制度の即時中止、撤回を求めることを決めた。制度を受けていた選手は5月31日まで対外試合への参加を禁止する厳しい内容で、24日の日本学生野球協会緊急常務理事会の承認を経て実施する。

日本高野連は、加盟校校長に野球部員であることを理由にしたスポーツ特待制度の運用が行われていないか文書で回答を求める。制度を実施している加盟校に5月2日までに都道府県連盟に制度の内容、適用部員数を申告させ、各連盟が学校名を公表する。特待制度実施校の対外試合禁止処分はとらないが、特待制度を受けていた選手は5月31日までの間、対外試合への参加を差し止める。

常任理事会では、西武の裏金問題に関係した2校の処分も審議。金銭供与を受けた早大元選手の出身校で特待制度など学生野球憲章違反が発覚した専大北上は当分の間対外試合禁止としたが、野球部が16日付で解散しており処分は保留。高野連への再加盟が承認された時点で処分を解除する。

元選手が高校在学時に西武と交わした入団の覚書にサインしていた高橋利男元コーチは無期限謹慎、元選手在籍時の野球部長2人は有期の謹慎処分とした。

西武から金銭を受け取っていた東京ガス投手の出身校、明桜(旧秋田経法大付)は、野球部と投手在籍時の野球部長を警告処分とした。27日の日本学生野球協会審査室で正式に処分が決まる。

◇大学野球連盟も理事会で検討へ

全日本大学野球連盟の内藤雅之常任理事は20日、日本学生野球憲章で禁じられているスポーツ特待制度の採用が大学で判明した場合の措置について、24日に行われる日本学生野球協会の緊急常務理事会での協議を経た上で、5月9日に開催される常任理事会で検討することを明らかにした。同常任理事は「大学側が取る措置については、緊急常務理事会で高野連の意見などを聞いてから、常任理事会で検討したい」と話し、「違反は処分の対象になる」との見解を示した。

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倫理宣言後を処分へ、契約金上限は引き続き検討…12球団代表者会議[報知]

プロ野球西武の裏金問題、横浜の契約金過払い問題を受けた12球団代表者会議が20日、開かれ、アマ側への利益供与を禁じた2005年6月の「倫理行動宣言」後の不正なスカウト活動を処分する方向で意見がまとまった。5月7日の実行委員会で正式方針が決定される。

会議の冒頭で西武は調査委員会の経過報告を行い、横浜は那須野巧投手に契約金の最高標準額(1億円プラス出来高払い)を超える5億3000万円を支払った件を説明した。根来泰周コミッショナー代行は「7日にどう対処するかがまとまると思う。制裁はその後に行いたい」と話した。

また、新設されたドラフト制度検討委員会(仮称)が委員以外の6球団も参加して初開催された。契約金の最高標準額の上限を決めることは独占禁止法に抵触する可能性があるため、外部の専門家や有識者などの意見を踏まえて検討していく方針を確認した。

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醍醐味あります、休日のロッテの朝[ニッカン]

ロッテは今年から土日・祝日のホームゲームでの開門時間を、昨年より1時間早くしている。ロッテの選手の練習を見てもらうためだ。昨年まではビジターチームが1ヶ所で行う打撃練習しか見られなかったが、今年はロッテ選手が2ヶ所で打つ姿も楽しめる。

緊迫した試合の中で放たれる本塁打や安打は魅力的で爽快だ。だが、一流選手達の様々な意図、力や技の凝縮された練習もまた面白い。快音を響かせて、豪快にスタンドへボールを運ぶワトソンら助っ人外国人選手。ゲームでの自身の役割分担を把握し、センターから逆方向へ低い打球、時にはあえてゴロばかりを狙って打つ堀や早川など十人十色だ。

ズレータの豪快な打撃練習を、対戦する選手達がウォーミングアップの手を止めて真剣な眼差しで観察することもある。「練習では試合より打ちやすい球がくる分、きれいなフォームで打っているので、見ているだけで参考になります」(竹原)。プロの世界で活躍する選手さえも、試合前の忙しい時間の合間を縫って見学する、野球の醍醐味が詰まっている貴重な時間と言っても過言ではない。

開門から1時間は、選手をより間近で見られるようにとフィールドシートも開放中だ。将来プロ野球選手を目指す子供達にプラスになることは確実。土日・祝日のデーゲームでは開門が午前10時と早く、朝ぐらいはゆっくりしたい気持ちも分からないではない。それでも、ちょっと早起きして球場に足を運び、応援する選手がバッティングする姿を、思う存分堪能してみてはどうだろうか。ファウルボールが飛んでくる可能性も2倍なので、くれぐれもケガなどにはご注意を。

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