わたしはかもめ2007年鴎の便り(4月)

便

4月25日

北海道日本ハム1−3千葉ロッテ(札幌ドーム)

ロッテが今季初の5連勝を飾り、貯金を今季最多の5とした。ロッテは同点に追いつかれた直後の4回、橋本の犠飛で1点を勝5ち越すと、さらに今江のタイムリーで1点を追加し、日本ハムを突き放した。ロッテ先発の久保は、8回を投げて、被安打7、失点1で2勝目。自身の日本ハム戦の連敗を3で止めた。セーブは小林雅についてリーグトップの8個目。日本ハムは7安打を放つも、3回、森本のタイムリーによる1点のみに抑えられた。チームは、05年以来となる6連敗で借金は今季ワーストの8となった。

123456789R
千葉ロッテ0012000003
北海道日本ハム0010000001
久保
「チームがいい流れで来ていたので、止めたくなかったし上手くその流れに乗ることができたと思います。前半は余り良くなかったのですが、後半は自分のピッチングを取り戻すことができました。守備にも助けられました。本当にチームが勝利できて良かったです。この流れで明日も勝って連勝を延ばして行きたいです。」(8回1失点で今季2勝目)

◇「何とか当てようと」

今江が4回、右前適時打で3点目。橋本の犠飛で1点を勝ち越し、なおも2死二塁の好機に、カウント2−2から外角低めのチェンジアップをすくい上げた。「追い込まれていたし、何とかバットに当てようと食らいついていきました。(稲葉が突っ込み)取られそうな感じだったけど、ヒットになって良かった」と笑み。

◇西岡が先制適時打

西岡が3回に右前に先制適時打。ヒットエンドラン成功で無死一、三塁となって迎えた2打席目。カウント2−一から内角の厳しい直球だったが、うまく腕をたたんで一、二塁間を破った。「内野手が少し下がっていたので、ゴロでも点が入る可能性が高いし、犠牲フライでもいいというぐらいの気楽な気持ちで打席に入った」と状況を冷静に見極め、好機を生かした。これで7試合連続安打。3月は打率1割4分3厘で終えたが、4月に入り無安打だったのは、わずか3試合。「ヒットになってくれて良かった」。 調子は確実に上向いている。

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ロッテ5連勝306日ぶり首位[報知]

最後は守護神・小林雅が3人で締めた。ロッテが2点差を守り、今季初の5連勝。西武が敗れたため、勝ち星は1勝少ないものの勝率で上回り、昨年6月23日以来、306日ぶりの単独首位に立った。

先発・久保が粘りの投球を見せた。2回以外、毎回、走者出しながらも8回を1失点。「調子が悪くてきつかった。昨日まで多く投手を使っていたので一つでも多くのアウトを取りたかった」この連勝中、4試合で延べ19投手を使っていたが、中継ぎ陣を休ませて、小林雅に直接つないだ。

打線も5試合の平均得点が4.4点ながら、勝負強さを発揮。この日は今季初めて指名打者で先発した橋本が決勝犠飛を放った。毎日、日替わりで勝利打点を挙げている状況。「いい野球ができている。その結果の順位だと思う」とバレンタイン監督。投打がかみ合っての5連勝。首位奪取に指揮官は満足げな表情を浮かべた。

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ロッテ・久保の好投で奪首!05年「アジア一」以来の吉兆[サンスポ]

敵地に駆けつけたロッテファンの歓喜の声がこだまする。今季初の5連勝で、昨年6月23日以来の単独首位だ。

「いい野球ができている。だから、いい野球なりの順位にいるんだと思う」。シーズン中には順位の話題を嫌うバレンタイン監督も、上機嫌で振り返った。

先発の久保が気迫の投球を見せた。2回以外は毎回走者を背負ったが、変化球を低めに集めて8回7安打1失点。前日24日には7人の投手をつぎ込んでいただけに「調子は悪かったけど、少しでも多くのイニングをかせぎたかった」とホッとした表情を浮かべた。

昨季は交流戦優勝のあとに失速。終わってみれば借金5の4位でプレーオフ出場を逃した。今年は違う。7年目の青野が打率.304と好調。この日は塀内が、3回無死一塁からエンドランを成功させる右前打を放ち好機を広げた。西岡、今江がブレークした一昨年の再現だ。

「今日は塀内が活躍してくれた。勝つには様々な形がある」とボビー。4月の時点で首位に立ったのはアジア一に輝いた05年以来。再び旋風が吹き荒れる。

◇小林雅4試合連続S

守護神の小林雅が4試合連続セーブを挙げた。「チームが勝てているのが大事だから」と、5連勝に貢献できたことを喜んだ。早くもチームトップとなる12試合目の登板となったが、6年連続で20セーブ以上を継続中の右腕は負担に感じていない様子。「出番が多いのは、勝てているということ。今後も力まずに頑張りますよ」と話した。

橋本
「(三振の)1打席目のあとにビデオを見て、タイミングの取り方を修正しました。試合の中で修正できてよかった。」(4回に勝ち越し犠飛)
井上投手コーチ
「心配はしていなかった。制球がよかったね。」(久保の投球に)

◇託児サービスを実施

ロッテは25日、千葉マリンスタジアムでの試合開催日に託児サービスを実施すると発表した。5月3日から球場2階に「マリスタ キッズハウス」を開設。生後2ヶ月から小学校就学前までの児童を対象に、試合開始1時間前から終了30分後まで預かる。1日約25人の完全予約制で、料金は30分が600円、託児延長の場合は追加料金が必要となる。詳しい問い合わせはマリーンズ・インフォメーションセンター、電話03(5682)6341まで。

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ロッテが奪首、投打かみ合い5連勝[スポニチ]

ALL FOR ONE、ONE FOR ALL。チーム一丸で今季初の5連勝を飾ったロッテが西武を抜き去り、昨年6月23日以来の単独首位に立った。バレンタイン監督は「いい野球ができているから、それなりの順位にいる」と手応えをにじませた。

それぞれが役割を全うした。互いに無得点で迎えた3回。今江、塀内の連打とヒットエンドランにより無死一、三塁とし、西岡が直球を右前に先制打を放つ。同点の4回には橋本がきっちり中犠飛で勝ち越し。先発マスクは今季4試合の橋本も、アピールチャンスを逃さなかった。

1番・西岡の復調も大きい。開幕当初は不振に陥り、高沢打撃コーチは「当てにいって小さくなっていた。強く振るように話した」と振り返る。10日まで打率.213、出塁率.275だったが、11日のソフトバンク戦(北九州)で6打数4安打。以降の11試合は打率.347、出塁率.396と上昇。大砲・ズレータ、西岡の前後に座る早川の新戦力との相乗効果も手伝い、チームはそこから7カード連続で負け越していない。

小差を制す5連勝でフル稼働のブルペンも、先発・久保の8回7安打1失点で一息つけた。4試合連続で8セーブ目で締めた小林雅は「出番が続くのは勝っているってことだからね」と笑顔。05年以来2年ぶりの優勝奪回に向け、全員がフォア・ザ・チームを貫く。

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ロッテ5連勝!単独首位浮上![ニッカン]

ロッテが5連勝で西武を勝率で上回り、昨年6月23日以来の単独首位に躍り出た。前夜は2本塁打で、この日は適時打と犠飛から勝利を手繰り寄せた。シーズン終了まで順位は関係ないと、常々話すバレンタイン監督も「いい野球ができているなりの順位にいると思う」と納得の表情だ。

3回にエンドランを絡めた3連打から先制した。同点にされた直後の4回無死二塁では、5番里崎が自らの判断で犠打。勝ち越し点へとつなげた。決勝犠飛の橋本は「欲を出さずに打てた。勝つことを続けていければ」と話した。

主軸の福浦が右脇腹痛で長期離脱中。ズレータも左手小指の亀裂骨折をおして出場を続けており、決して万全とは呼べない状況にある。それでも、前日勝利投手となったベテラン小宮山は「みんながやるべきことをやっているので、チームの状態は非常にいいと思う」と、好調の要因を分析する。

開幕から24試合で1度も同じオーダーのない、日替わり打線。絶対的な主役こそ不在ながら、選手たちはいい緊張感と刺激の中で勝利に貢献している。バレンタイン監督も「勝つには様々な形がある」。ボビーマジック全開で、早くも首位の座に就いた。

小林雅
「出番が続いているのは、チームが勝てているから。とにかく勝つことが大事。」(4戦連続セーブ)

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ロッテ5連勝で首位浮上[報知]

投打がしっかりとかみ合い、ロッテが昨年5月以来の5連勝で首位に浮上した。

大勝はないが、しっかりと星を拾っている。5連勝の間、全て3失点以下と投手陣の奮闘ぶりが光る。この日も立役者は先発の久保だった。

三者凡退はわずかに1度だけと、常に走者は出すものの、スライダーやフォークボールなど多彩な変化球を交える丁寧な投球で8回1失点。「調子は今季1番悪かったが、救援陣を休ませたかった。5回ぐらいできつかったけど、1人でも多くアウトを取ろうと思って投げた」という。

打線にも日替わりでヒーローが登場。同点の4回無死一、三塁から橋本が犠飛、今江は適時打して2点勝ち越し。今季初打点の橋本は「打点がついて悪い気はしない」とニッコリ。7試合ぶりの打点を挙げた今江も「調子は悪いどころじゃなかったが、昨日(24日)の2安打の好感触を続けられた」と復調に手応え。

「いい野球ができているから、それなりの順位にいると思う」と上昇ムードにバレンタイン監督も笑みが絶えない。

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西武裏金調査委、実名挙げ旧経営陣を批判[ニッカン]

西武が裏金問題追及、再発防止のため立ち上げた調査委員会(池井優委員長)が25日、最終となる第6回会合を行い、西武太田秀和球団社長(55)に最終報告書を提出した。報告書では元球団社長の星野好男氏、元球団代表の黒岩彰氏らの実名を挙げ、不正を生み出した土壌として旧経営陣の姿勢を厳しく批判。「コンプライアンス体制の充実強化」などの再発防止策を提言した。報告書を受け取った太田社長は「再発防止が私の使命」と辞任はせず、球団再生に自ら取り組む考えを示した。

最終報告書では、西武による不正の経緯が実名と共に克明に記された。

元早大野球部員への栄養費問題は、03年8月、当時の鈴木照雄スカウト(肩書は全て当時)と楠城徹スカウト部長が相談し、小野賢二球団社長と浦田直治編成部長の決裁を得た上で学費の支給を決めた。05年6月の倫理行動宣言後も支給を継続し、同年10月に残金を一括して支払った点は、星野好男球団社長、黒岩彰球団代表、前田康介球団編成本部部長、鈴木葉留彦スカウト部長らの協議、決裁によるものだった。

東京ガスの投手には、03年ごろから水沢英樹スカウトが楠城スカウト部長と相談し、小野球団社長、浦田編成部長の決裁を得て栄養費の支給が行われた。

委員会は旧経営陣を「トップから末端に至るまで、守るべきは会社のルールであり、企業として社会のルールを尊重する意識が希薄」「最低限の企業の社会的責任すらないがしろにされていた」と批判した。

なかでも04年の一場問題後も不正の中止に動かなかった点は「特に問題を感じざるを得ない」と強く疑問視。星野氏は「ついずるずると続けてしまった」、黒岩氏は「決裁印を押していることについては反省している」と委員会に述べているが、委員会は「経営者としての意識の低さを感ぜざるを得ない」とした。

再発防止策としては「コンプライアンス体制の充実強化」を西武側に提示した。組織・ルールの整備、社内外からの通報システムの充実、周知徹底や研修、新生ライオンズ憲章の策定など多岐に渡る。球団の根本からの再生を求めるものだった。

太田球団社長は「厳粛に受け止め、早急に再発防止策の構築と関係者の処分を行うつもりでおります」と述べ、連休明けの5月7日以降に詳細を公表する考えを示した。自らの責任については「再発防止に努めるのが私の使命」と辞任の考えはないことを強調。処分は「西武グループのルールに従って行う」とした。この日をもって調査委員会は解散し、今後は西武による球団建て直しに焦点が移ることになった。

西武ホールディングス後藤社長
「まだ最終報告を読んでいないので、処分についてはその内容を踏まえた上で検討したい。太田社長の責任についてもこれからの話。球団保有への影響?それはありません。再発防止体制を確立することが我々の責任だと思う。」

◇調査委メンバーのコメント

池井委員長
「いかにルールをつくろうと、結局は各人の守るモラルの問題に帰する。野球界こそ最もスポーツマンシップを守らなければいけない。」
吉永みち子氏(57=エッセイスト)
「ルールがあるのに何故根本から断ち切れなかったのか、何故繰り返されるのか。根が深いところまで掘って生まれ変わるのか、手直しなのか。それを考えていかないと、将来の野球界は変わっていかない。」
矢田次男氏(58=弁護士、元東京地検特捜部検事)
「ルールをきちんとつくり、厳正に守ること。当球団は間違いを犯した訳だからそれを徹底すべき。」
蔦信彦氏(64=ジャーナリスト)
「いかにルール、建前と現実がかけ離れているかを実感した。建前と本音が一致するようなルールをつくるべきではないか。」

◇根来氏内容に不満見せ、「5・7までに西武球団から報告を」

根来泰周コミッショナー代行(74)は、最終報告の一部内容に不満の色を見せた。東京・内幸町のコミッショナー事務局で西武依田常務から調査委員会の最終報告書を受け取り、約1時間にわたって会談した。根来代行は「調査委員会の内容を吟味し、あらためて西武球団の名で報告してもらいたい。5月7日の実行委員会までに出して欲しいと要望した」と語った。西武への制裁は、その後となる。

報告書の内容については「色々と書いてあったが、ここで論評はしない」と言いながらも「調査委の意見が書いてあった。その部分については、我々としては納得いかないところもある」と不満をにじませた。「球団の利害を超えてプロ野球をどうするかという研究はしている。そこを何もしていないと言われると、各九段から反論が出る可能性はある」。報告書は11球団にも送付した。

◇選手会27日に臨時総会開催

西武の裏金問題や横浜の契約金過払いを受け、日本プロ野球選手会が臨時総会を27日に東京都内で開催することが、25日分かった。宮本慎也選手会長(ヤクルト)は「色んな問題が出てきている。夏の(総会)では遅いので、いったん集まって話し合う」と説明した。当日は12球団の選手会長らが集まって議論する予定。

◇元西武スカウト少年指導者が謹慎

調査委の最終報告で不正行為に関与していたと実名で公表された西武の元スカウトで、現在は少年硬式野球のボーイズリーグで中学生チームを指導している鈴木照雄監督について、日本少年野球連盟は25日、同監督を26日付で当面の間謹慎処分とすることを決めた。同連盟はすでに同監督から事情聴取を済ませ、西武の報告結果を待っていた。

◇社会人&大学球界、冷静に「報告待つ」

社会人野球を統括する日本野球連盟には25日夕、西武の最終報告書がコミッショナー事務局から電子メールで届いた。内容に目を通した後勝専務理事は「これまでの報告通り」と冷静に受け止めたが、26日には松田昌士会長ら連盟幹部が、西武の報告書の内容を精査する予定。後専務理事は「コミッショナーの報告を踏まえ、西武のと合わせてどうするかだ」と話した。

日本学生野球協会も、コミッショナー事務局の報告を待っており、内藤雅之事務局長は「報告の内容次第では、氏名の開示を求めていく方針に変わりはない」と語った。

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楽天の株買い増しTBSが協約違反指摘[ニッカン]

横浜の親会社TBSの井上弘社長は25日の記者会見で、TBS株の買い増しを進める楽天へ、野球協約違反問題を指摘する申し入れ書を送付した。井上社長は「楽天が株を追加取得し、当社に影響力を強めようとする行為は、同一企業が複数球団を保有することを禁じた野球協約に違反する」と改善を求めた。また、NPBにも楽天への制裁などの対応を求める方針も明かした。

すでに昨年2月にNPBから、楽天のTBS株保有状況は、野球協約第183条に違反するとの回答を得ている。しかし、楽天は19日にTBS株を19.86%まで買い増し。20%超までの買い増し通告と三木谷社長らのTBS社外取締役選任を要求している。井上社長は「オーナー会議では問題据え置きのままだが、もうそれでは済まされない状況になっている」と訴えた。

根来コミッショナー代行
「以前から言っているように、現状は野球協約の違反である。解決して欲しいと申し入れしているが、状況は変わっていない。ただ、次のステップをどうするかは難しい問題。いずれにせよ、早く、よく話して決着してもらいたい。先送りは困ることだ。」
楽天米田球団代表
「結論から言って、状況は変わっていない。楽天としては不公正な球団運営をしないことを制約している。(昨年11月にNPBに提出した)誓約書を順守する。」

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高野連は関与者の実名公表要求を続行[ニッカン]

西武の調査委員会の最終報告を受けた日本高校野球連盟の田名部和裕参事(61)は25日、新人獲得に際し、アマチュア野球関係者など関与した約170人の実名を公表しなかった点について「公表しないにしても、関係者内には開示していただきたい」とした。今後も日本プロ野球組織との間でドラフト不正に関する覚書が締結された04年以降をメドに実名公表を要求していく方向。同参事は「同等の問題がありながら公正さを欠くことは悩ましい。ただずっとさかのぼって(処分を)やらなければいけないかどうかの意識も難しいところがある」と語った。

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スポーツ特待で酒田南など2校が違反[ニッカン]

日本高校野球連盟は25日、日本学生野球憲章に違反するスポーツ特待制度を採用していたとして、江南義塾盛岡(岩手)と酒田南(山形)の2校から所属連盟に申告があったと発表した。今回が初の違反校公表。

また高野連は、加盟校などから問い合わせが多かったため、

(1)
学業優秀または保護者の経済的理由で奨学金を受けている場合、野球が給付の条件に含まれていなければ違反ではない
(2)
スポーツ部活動支援が主で、学業成績が最低ラインをクリアすればよい意図で設けられているのであれば憲章違反

などとする判断基準を都道府県連盟に送付した。

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西武の裏金問題、太田社長が辞任を否定[スポニチ]

西武の裏金問題に関する調査委員会(委員長・池井優慶大名誉教授)が25日、都内で最終会合を開き、最終報告書を球団に提出。新たな不正の記載はなく、アマチュア関係者の実名も公表されなかったが、過去に不正スカウト活動にかかわった西武関係者の実名が記載された。その後に会見した太田秀和オーナー代行兼球団社長(55)は球団内に再発防止体制を構築することを目的に引責辞任の可能性を否定した。

自らの処遇に関して出した答えは「留任」だった。調査委員会の最終報告を受け会見した太田球団社長は自身の進退について「再発防止に努めるのが私の使命」と明言。第1回の調査委員会が開かれた3月19日には問題の大きさから引責辞任を示唆した球団トップが一転、辞任を否定した。

西武に端を発した裏金問題は、プロ、アマを問わず球界全体に激震を走らせた。金銭供与を行っていた早大の清水元選手、東京ガスの木村には厳罰が下り、かかわったアマチュア関係者も次々に処分された。「震源」でもある西武球団の責任は重いが太田社長は「2度とこのようなことが起こらないような体制をつくりたい」と自らの責任問題を避けるかのような発言に終始。関係各所への直接謝罪についても「報告書を受け取ったばかりなので、内容を検討したい」と即答しなかった。

それに先立って行われた調査委員会の会見では球団関係者の実名が公表された。A4判22枚の最終報告書には不正スカウト活動が行われていた当時の球団幹部だけでなく、04年までスカウト部長を務めていた楽天・楠城スカウト部長の名前も挙げられた。池井委員長は「今の日本社会にまん延しているのがモラルの欠如。野球界も例外でない。制度を直してもルールを守ろうというモラルが欠如している限り改善されない」と球界全体に問題を投げかけた。

今後、球団は処分の検討を開始する。太田社長は「連休明けに(NPBに)報告に行く」と5月7日以降に自身も含めた処分を公表する意向だ。 問題拡大を懸念し、アマチュア関係者の実名を公表しない判断をしたともとれる調査委員会は解散し、球団トップは留任−。失われたファンの信頼が回復するのはまだ先だ。

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TBS、楽天に「二者択一」迫る−「TBS株売却」「球団売却」[サンスポ]

TBSがこの日、楽天本社に対して送付した申入書は、TBSは今後も横浜球団のオーナー会社で有り続けることを強調し、楽天のTBS株保有は、他球団の株式保有を禁じた野球協約183条違反だと指摘した。

楽天によるTBS株の大量保有が明らかになった一昨年から野球協約違反との指摘が出ていたが、昨年11月「球団経営には関与しない」との三木谷浩史会長兼社長(楽天球団オーナー)の署名が入った誓約書を提出している。だがTBSは今回の楽天の株買い増しを、三木谷社長らの社外取締役選任要求など影響力を強めようとする行為だと主張。「野球協約の違反状態を無視する行為であり、プロ野球の公共性に対する理解・配慮の欠如に深刻な懸念を持たざるを得ない」と強く批判した。

楽天のTBS持ち株比率は19.07%から19.86%に上昇。この日の定例会見で井上社長は楽天の対応について「正直言って楽しい感じはしない」と不快感をあらわにし「(TBS株を手放すか楽天球団売却の)2つに1つしかないでしょう」と強気な姿勢を示した。

横浜ベイスターズの親会社、TBSの井上弘社長が25日、東京・赤坂の本社で会見。同社株の買い増しを通告した楽天に対し、TBSへの影響力を強めれば、複数球団の株式保有を禁ずる野球協約違反の状態が続くとの申入書を送付したことを明らかにした。井上社長は楽天側にTBS株を手放すか、楽天球団を売却するかを要求した。

◇TBS社長「遺憾」

井上社長は定例記者会見で、横浜球団が入団選手に多額の契約金を払っていた問題についても言及。「(球団の)親会社として遺憾だ」と述べた。横浜球団は、05年に自由枠で入団した那須野巧投手(24)に、球界で申し合わせた最高標準額をはるかに上回る5億3000万円の契約金を支払っていたと公表していた。

楽天
「株式会社楽天野球団は、オーナー会議の要請により2006年11月10日付にて(略、TBSとの)協議解決に至るまでの間、公正な試合の確保のため不正な行為を行うような働きかけや不公正な球団の運営と見られる行為は一切行わないことを強く誓約する旨の文章を提出しております。(略)私共は清廉潔白な球団運営を志すことで、微力ながらプロ野球界の信用回復に努めてまいります。」

◇根来代行改めて「野球協約違反」

根来コミッショナー代行は楽天本社のTBS株保有について「協約違反であることは否定しない。楽天にも申し入れている」と改めて現状が野球協約違反であるとの見解を示した。だが一方で株式保有など企業の経済行為を拘束できない。根来代行は現在、親会社を取り込めるよう野球協約改定作業を進めている。それだけに「早く話をして決着をつけてもらいたいが、野球界と世の中の仕組みを調和させるかが大事」と話した。

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西武裏金問題、関与10人の実名公表…処分はGW明け[サンスポ]

西武の裏金問題調査委員会(池井優委員長=慶大名誉教授)は25日都内で会合を開き、球団に最終報告書を提出した。これまでの方針通りアマ関係者のべ170人の氏名は公表しなかったが、関与した球団関係者10人の氏名を公表。受け取った西武・太田秀和オーナー代行(55)は、ゴールデンウイーク明けに球団処分を含めた報告書を、日本プロ野球組織(NPB)に提出する意向を示した。

中間報告で、のべ170人のアマ関係者に謝礼を渡し、5選手に裏金を支給していたことを明らかにした調査委。この日も氏名公表を控えたが、球団は独自にコミッショナー事務局に対してアマ関係者の氏名を報告した。太田オーナー代行は「コミッショナーの傘下である球団として報告した」と話した。

その一方で、調査委は球団側関与者の氏名を公表。元早大・清水、東京ガス・木村とも、当時の担当スカウトと楠城スカウト部長が相談し、小野球団社長(当時、故人)、浦田編成部長(当時)が決裁。清水への手切れ金は、05年当時の星野球団社長、黒岩球団代表らが協議して決め、発覚時の口止めは鈴木スカウト部長と前田スカウトが行ったことを明かした。

根来コミッショナー代行は11球団にも調査委の報告書を配布した上で「中身を補った上で、西武の名で報告書を出してほしい」と要望。西武は球団内の処分などを検討し、5月7日の実行委員会に報告書を提出、コミッショナー制裁はその後になる。

また最終報告では、経営陣らのコンプライアンス(法令順守)意識の欠如などを挙げたが、太田オーナー代行は自らの進退について「再発防止に努めるのが私の使命」とし、現時点で辞任の意思がないことを明らかにした。

日本学生野球協会・内藤雅之事務局長
「現段階ではコミッショナー事務局の判断を待つだけだ。コミッショナー事務局からの報告の内容次第では、氏名の開示を求めていく方針に変わりはない。」

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高野連参事、不正関与した高校関係者の実名通知要求[サンスポ]

日本高野連の田名部和裕参事は、西武裏金問題に関し、プロ側とドラフトについて覚書を交わした2004年以降に不正行為に関与した高校関係の選手、指導者らの実名通知を日本プロ野球組織に求める考えを示した。田名部参事は「専大北上(岩手)や明桜(秋田)に処分が下されようとしているのに公平さを欠く」と話した。

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日本プロ野球選手会、27日に臨時総会−裏金問題受け[サンスポ]

日本プロ野球選手会が27日に都内で臨時総会を開催することになった。西武の裏金問題や横浜の契約金過払いを受けたもので、宮本慎也選手会長(ヤクルト)はこの日、甲子園で「色んな問題が出てきている。夏(の選手会総会)では遅いので、いったん集まって話し合う」と説明した。当日は12球団の選手会長らが集まって議論する。

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星野元社長、黒岩元代表ら…西武関係者10人実名公表[報知]

西武の裏金問題を究明する調査委員会(池井優委員長=慶大名誉教授)の第6回全体会合が25日、都内で行われた。調査委の最終報告書には、不正な金銭供与に関与した10人の球団関係者を記載。コンプライアンス(法令順守)体制の充実・強化に向けた具体的取り組みを提言した。また、太田秀和球団社長(55)は現時点では留任する意向を表明。西武は関係者の処分、再発防止策を5月上旬に公表する。調査委は25日限りで解散した。

調査委は最終報告書に西武幹部、関係者10人の実名を挙げ、不正の実態を明らかにした。4日の中間報告以降に新たな不正は見つからなかったが、05年6月倫理行動宣言後の球団の対応を問題視。「社長の星野好男氏や球団代表の黒岩彰氏、スカウト部長の鈴木葉留彦氏らの間で不正行為の中止に向けた真剣な協議がなされた痕跡がない」と旧経営陣を厳しく非難した。

調査委の聴取に対し、03年当時球団社長の星野氏は「ついずるずると続けてしまった」と話し、同球団代表の黒岩氏は「反省している」などと述べた。裏金は全て管理職の決済を得ており、球団のコンプライアンス意識の欠如が不正の元凶であるとの認識を示した。

最終報告書には不正の再発防止に向けた提言が付された。調査委は、コンプライアンス専門部署の設置などよる組織・ルールの整備、社内外からの通報システムの充実等を提案。ファンを重視した憲章の策定も望んだ。

調査委の最終報告書を受け、太田球団社長は5月7日ごろに関係者の処分、再発防止策を公表する方針を表明。自身の進退に関しては「再発防止体制を確立することが私の使命」とし、現時点での辞任の意思を否定した。

◇清水、木村両選手に対する栄養費支給の経過(肩書は当時)

03年12月
鈴木照雄スカウトの相談を受けた楠城徹スカウト部長が小野賢二球団社長と浦田直治編成部長の決済を受け、専大北上・清水内野手への支給を開始。
04年1月
秋田経法大付・木村投手の切迫した経済状況を水沢英樹スカウトと楠城氏が球団に相談。小野、浦田両氏が栄養費支給を決済。
同8月
巨人、阪神、横浜による明大・一場投手への栄養費問題が発覚。
同9月
同月の支払い後、木村投手所属の東京ガスから打ち切りの申し入れ。
05年6月
「倫理行動宣言」採択。
同10月
星野好男球団社長、黒岩彰球団代表、前田康介編成本部長と鈴木葉留彦スカウト部長が協議。清水選手への残額支払いを決め、社長、代表らが決済。
06年8月
太田秀和球団社長が両選手の指名回避を指示。
07年3月
太田球団社長が両選手への不正を公表。清水選手側から「知らなかったことにして欲しい」と頼まれ、前田俊郎スカウトが受け入れの連絡。

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裏金調査委が球団関係者の実名公表[デイリー]

西武の裏金問題を受けて設置された調査委員会(池井優委員長=慶大名誉教授(72))が25日、東京都内で最終報告書について会見を行った。報告書にはアマチュア2選手に金銭供与した経緯、関与した球団幹部やスカウトの実名が記載され、当時の球団のコンプライアンス(法令順守)意識の低さを指摘するとともに、再発防止に向けての提言などを発表した。

最終報告書には、早大の元選手と東京ガス投手に対して、金銭供与するに至った経緯などが、関係した球団幹部、スカウトらの実名と共に克明に記された。

不正行為が行われていた当時の幹部やスカウトのみならず、星野好男前球団社長や黒岩彰前球団代表らの実名やコメントも盛り込まれ、球団のコンプライアンスへの意識の低さが、不正を招いたと指摘した。

ただ、中間報告で公表された、謝礼を渡した170人のアマチュア関係者、裏金を支給していた5選手の実名は、当初の方針通り公表されなかった。関係者の内訳については、高校が約70人、大学約30人、社会人約40人とその他であることが明らかにされた。

不正行為の再発防止に向けては、外部によるコンプライアンスチェック機能や、公正かつ透明性のある経営を宣言する「新生ライオンズ憲章」(仮称)の策定など新しい組織作りの提案が盛り込まれた。

調査委から報告書を受け取った太田秀和オーナー代行(55)は、「早急に再発防止を構築し、関係者の処分を行う」と説明。自らの進退については「再発防止に努めるのが私の使命」と話すにとどめた。今後は、球団関係者の処分や再発防止策などを盛り込んだ球団の報告書を作成し、5月の連休明けをめどに根来コミッショナー代行に報告する。

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TBSが楽天に野球協約違反を指摘[デイリー]

横浜ベイスターズを保有するTBSの井上弘社長は25日、東京都内で定例会見し、楽天イーグルスを保有する楽天に対して、TBS株を追加取得すれば、他球団の親会社の株式保有を禁じる野球協約第183条の違反状態がさらに拡大するとし、改善を求める申し入れ書を送付したことを明かした。

TBS株を19.86%保有する楽天は、さらに20%超まで追加取得し、三木谷社長らの社外取締役選任を求める方針を先日表明した。井上社長は「節目節目で直接相談頂いても良かったのにと思うことがあった」と述べ、楽天の行為を暗に批判。買い増しを進める構えの楽天に協約違反という現実を改めて突き付け、対応の再考を迫った。

実行委員会、オーナー会議はすでに楽天に対して協約違反との見解を示している。一方で楽天が「横浜球団の経営に関与しない」という旨の誓約書を提出した06年11月以降は、楽天とTBSの交渉推移を見守ってきた経緯がある。TBSは今後、横浜球団を通じてコミッショナー側に改めて見解を求める方針で、制裁を要請することも視野に入れている。

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酒田南、江南義塾盛岡…特待制度問題で高野連公表[報知]

日本高野連は25日、日本学生野球憲章に違反するスポーツ特待制度を採用していた高校の公表を開始。甲子園に春夏合わせて8度出場の酒田南(山形)と江南義塾盛岡(岩手)の2校から所属連盟に届け出があった、と発表した。江南義塾は5月24日開幕の春季県大会の出場辞退も決定した。

福井、敦賀気比(共に福井)両校もこの日、野球部員に特待生が含まれていることを発表。野球部員75人のうち20人が特待生だった福井は、野球部長が引責辞任し、春季県大会に登録している18選手のうち特待生13人は、5月3日以降登録から外す。近く、部員と保護者への事情説明会を開く予定。敦賀気比も野球部員62人の中に特待生が5人いた。

一方、日本航空(山梨)もこの日、一部部員に対し同制度を採用していたことを認め、山梨県高野連に報告書を提出。同校は29日に春季県大会準々決勝(対東海大甲府戦)を控えているが、出場を辞退する。2年生部員1人が奨学金を受け取っていた日大明誠(山梨)は、同日の準々決勝(対市川戦)を当該部員以外の選手で出場する予定。

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高野連「覚書」以降は実名通知を求める[報知]

日本高野連の田名部和裕参事は25日、プロ野球西武の裏金問題に関し、プロ側とドラフトについて覚書を交わした2004年以降に不正行為に関与した高校関係の選手、指導者らの実名通知を日本プロ野球組織に求める考えを示した。

覚書は不正があった場合は厳正に処分する、などとする内容。高野連は裏金問題の処分には覚書以降の不正行為が対象との方針を示している。

日本高野連は裏金問題に関係した専大北上(岩手)と明桜(秋田=旧秋田経法大付)の処分案を決め、27日の日本学生野球協会の審査室会議で正式に決定する。だが、西武の調査委が延べ170人のアマチュア関係者に謝礼を渡していたと中間報告に盛り込みながら、実名が判明しないことから処分対象外となっている関係者がいる可能性が高く、田名部参事は「専大北上や明桜に処分が正式に下されようとしているのに公平さを欠く。このままでは(裏金に)関与していない選手までが疑いの目で見られることになる」と話した。

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根来代行、西武への制裁決定「少し遅れる」[報知]

プロ野球の根来泰周コミッショナー代行は25日、東京・内幸町のコミッショナー事務局で西武の調査委員会の最終報告書を受理、西武の依田龍也球団常務に対し、5月7日の実行委員会で最終報告の説明を行うように指示した。しかし、西武球団としての最終報告書の作成が実行委までに間に合わない可能性もあり、根来代行は西武球団への制裁決定は「少し遅れる」と語った。西武の最終報告書はこの日、コミッショナー事務局から11球団にも電子メール、ファクスで送られた。

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太田代行は進退明言せず…西武の調査委は解散[報知]

プロ野球西武の裏金問題を究明するための調査委員会(池井優委員長=慶大名誉教授)は25日、東京都内で最終会合を開いた後、球団側に最終報告書を提出して解散した。報告書を受け取った太田秀和球団オーナー代行は自らの進退について明言せず「再発防止策を構築し、関係者の処分を行う」と話すにとどめた。

西武は今後、球団関係者の処分や再発防止策などを盛り込んだ球団独自の報告書を作成し、5月の連休明けをめどに根来泰周コミッショナー代行へ報告する。

調査委は、アマチュア選手への不正なスカウト活動が発覚した西武の委託を受け、4人のメンバーで発足。3月19日の第1回から計6回の会合を持ち、スカウト関係者ら計21人から延べ31回の事情聴取を行い、不正行為の有無を調査すると共に、原因を分析してきた。

太田秀和西武球団オーナー代行
「早急に再発防止策を構築し、関係者の処分を行う。連休明けには報告に行きたい。再発防止に努めることが私の使命。」

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根来代行、違反との認識…楽天のTBS株買い増し[報知]

プロ野球の根来泰周コミッショナー代行は25日、楽天球団の親会社である楽天による横浜球団の親会社であるTBS株の買い増しに対し、楽天が野球協約に違反しているとの認識を示した。

一企業による複数の球団株を保有するのは野球協約に違反する。根来代行は「楽天には協約違反であることを何回も申し入れている。TBSの立場として違反と言いたいのは間違いではない」と語った。

ただ、楽天球団は昨年11月、横浜球団の経営に関与しない旨を記した誓約書を、三木谷浩史オーナーの署名入りで日本プロ野球組織(NPB)に提出している。根来代行は「次のステップをどうするかが難しい。僕に権限はないのは間違いないが、知恵を働かせて12球団の協力を得てやっていきたい」と語った。

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西武5選手の実名公表せず…調査委最終報告[報知]

西武の裏金問題を受けて設置された調査委員会(池井優委員長=慶大名誉教授)は25日、東京都内で西武球団に提出した最終報告書について記者会見し、4日の中間報告以降、新たな不正行為はなかったと発表した。

中間報告では高校、大学の監督など延べ170人のアマチュア関係者に謝礼を渡し、5選手に裏金を支給していたことなどを明らかにしたが、実名は「再発防止が主たる目的で、個人を糾弾することではない」という当初の方針を変えず、最後まで公表は控えた。

最終報告書には、不正行為の再発防止に向けた新生ライオンズ憲章(仮称)の制定、コンプライアンス(法令順守)のための新しい球団組織づくりの提案なども盛り込まれた。第三者による調査委は25日限りで解散した。

池井優・調査委員長
「日本社会にまん延しているモラルの欠如は、野球界も例外ではない。制度を手直ししても、立派な憲章をつくっても、それを守るモラルが欠如している限り、日本の野球界は改善されない。その第一歩となれば、我々の役割は果たしたといえる。」

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太田社長、辞任意思ナシ…西武大甘な裏金問題[夕刊フジ]

◇前経営者を名指しで断罪

現経営陣のおとがめは!?西武の裏金調査委員会が25日、最終報告書を球団に提出。球団は同報告書を即日コミッショナー事務局に提出した。

まるで第三者のようだ。最終報告では早大・清水への栄養費供与について星野前球団社長、黒岩前球団代表の前経営陣コンビを名指し。「企業経営者としての資質・経験は必ずしも十分といえるものでなかったと思われる」と断罪。対照的に現経営陣の“罪”は最小限にとどめたからだ。

また「高校、大学、社会人の監督ら延べ170人」に入団謝礼金を支払っていたことに、アマ側から「氏名を公表せよ」と声が挙がっているが、太田社長は「西武は(コミッショナー事務局、パ・リーグ連盟の)傘下にある球団。コミッショナーにどうこう言える立場だとは思っておりません」。公表するかどうか、返り血を浴びる可能性のある難しい最終判断を根来コミッショナー代行に丸投げした格好だ。

さらに太田社長は自身の進退について「再発防止に努めることが私の使命」と辞任の意思ナシを示唆したのだ。

来月の連休明けをメドに球団内での処分を決めコミッショナーに報告するが、昨年8月に事実を知りながら約7ヶ月間公表しなかった太田社長ら現経営陣は“生き残り”濃厚。大騒動の発端となった当事者としての厳粛なケジメをつけて欲しいものだ。

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