わたしはかもめ2007年鴎の便り(6月)

便

6月18日

“つなぐ4番”サブローでロッテ連勝継続[報知]

雪辱に燃える巨人にロッテの“つなぐ4番”が立ちはだかる。サブローは5、6日の千葉マリンでの第1ラウンドでは7打数7安打の打率10割。打点8と、ひとりで巨人を打ち砕いた。今回は「1日1本と四球で塁に出られればいい」とあくまでつなぎの意識で、G倒を誓った。

好調は続いている。6月に入り、12試合連続安打を継続中。46打数22安打、打率4割7分8厘、打点16は4番として十分すぎるほどの働きだ。前を打つ西岡、早川、福浦も打率3割を超えており、サブローの一打が一気にビッグイニングを呼ぶ。

「東京ドームは雰囲気とかやりやすい」と千葉マリン以上の活躍を期待できるコメント。ロッテは対巨人9連勝中と相性もいい。連勝記録をサブローが伸ばしていく。

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初戦先発濃厚のロッテ・小野、交流戦3連覇へ気合十分![サンスポ]

19日の初戦に先発濃厚のロッテ・小野は、キャッチボールなどで汗を流した。自身は現在4連敗中(2勝5敗)だけに「先頭打者は出さないようにしないと。とにかく失投だけは気をつけたい」と気合十分。交流戦3連覇へ、32歳の右腕が4月12日(ソフトバンク戦)以来の白星を目指して先陣をきる。

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小野“連勝ストッパー”の汚名返上だ![スポニチ]

19日の巨人戦(東京ドーム)で先発予定のロッテの小野が、“連勝ストッパー”の汚名を返上する。千葉マリンでキャッチボールなどの軽い調整練習。5月9日のオリックス戦(京セラドーム)から登板5試合連続でチームが黒星を喫していることを気に掛けており、05年6月からの巨人戦10連勝がかかる一戦となればなおさらだ。「チームの勝ちにつながらない投球が続いているので何とかしたい」と責任感をにじませた。

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ロッテが四国IL球団の買収検討[デイリー]

ロッテが独立リーグの四国アイランドリーグ(IL)のうち1球団の買収を検討していることが18日、分かった。

スカウト会議に出席したバレンタイン監督が「現存する球団を獲得して選手を送る方針だ」と構想を語ったもので、今秋ドラフトでは育成選手も含め30人程度を獲得し、その中から約20人を、来季から四国ILの球団で、育成する意向という。

ロッテは、四国ILを運営する株式会社IBLJから13日に資本参加などの提案を受け、「球団を持つ形で前向きに検討したい」と回答。買収先としては、地元企業の親会社を持たない「高知ファイティングドッグス」が有力視される。四国ILの運営は楽ではなく、ロッテの意向は歓迎されている。すでに広島の練習生のドミニカ人2人が高知に在籍している。

ただ、他球団やアマ球界からの反発は必至だ。長谷川コミッショナー事務局長は「特定のチームに出資している球団があれば、ドラフトでの不正を疑われることも出てくる。他球団の了解や社会人側への十分な説明など、手続きが必要になる」。買収した球団が選手獲得の抜け道となることや、社会人野球の人材不足への懸念を示す。

瀬戸山球団社長は「プロ、アマ関係各所との調整も必要な部分がある。誠意努力していきたい」と来季からの実現へ動き出すことを表明したが、実行委員会やオーナー会議で他球団の理解を得るだけでなく、アマ側の理解も求めることが必要なだけに、実現までの課題は多い。

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ロッテが四国ILの球団買収を検討[ニッカン]

ロッテが独立リーグ、四国アイランドリーグ(IL)4球団のうち1チームの買収を検討していることが18日、分かった。球団事務所でのスカウト会議後、バレンタイン監督は構想を明かし、「ドラフトで30人ぐらいを取り、四国リーグへ20人前後送って育成したい」と、今秋ドラフトでの大量選手獲得の仰天プランを披露した。

同監督が描くのは日本版“米国マイナーリーグ”構想の第一歩だ。ただ野球協約上、ドラフト指名選手は12球団全体で120人までで、余剰枠が出た場合に育成選手を獲得できる。ロッテ案は協約改定やアマ球界の同意がなければ実現は厳しく、同監督も「巨人に限らず他球団も賛同して、参画してもらえれば嬉しい」と力を込めた。

瀬戸山球団社長は「育成選手枠制度もあり、色々な角度から研究しております。プロ・アマ関係各所との調整もあると思うので努力していきたい」と話す。既に協議を始めている四国ILの運営会社IBLJ鍵山誠社長(40)は「野球界の底辺拡大を担いたいので大歓迎」と全面協力を約束する。

ロッテ角中は昨年まで同リーグでプレー経験を持ち、広島の練習生でドミニカ人2選手も高知に在籍中。同監督は「多くの野球選手にプロ野球界に入る機会を広げたい。正しいことをしようと提唱しているということ」と強調し、日本球界の大改革へ意欲を見せた。

四国アイランドリーグ
日本初の独立リーグとして05年に誕生。四国4県に1チームずつを構える。06年に地域密着を明確化するため分社化したが、高知だけ親会社が決まっておらず、同リーグの運営会社IBLJが株を保有している。

◇コミッショナー見解、12球団で協議

長谷川コミッショナー事務局長は、ロッテの案について「実行委員会で検討する必要がある」という見解を示した。ロッテからバレンタイン監督の発言は報告を受けたが「詳細は把握していない」と前置きした上で、「今のところ育成選手に人数制限はないが、あまりに多くなれば社会人野球の人材を奪う可能性もあり、日本野球連盟に話を通す必要がある」と語った。さらに「ロッテが(四国アイランドリーグの)特定球団へ出資するならば、ドラフトの透明性なども他球団に説明する必要がある。将来的な問題に発展しないためにも12球団で協議しなければならない」と指摘した。

また、ドラフトで指名できる選手は高校生、大学・社会人その他、育成を含めて全球団で120人までと定められており、現状のままでは、ロッテが大人数を獲得するのは難しい。いずれにせよロッテとしては目的などを他球団に示し、しかるべき準備をしていく必要がありそうだ。

◇育成は自前で

巨人清武球団代表
「巨人は専門のコーチを雇い、育成のプロだと思っている。育成は、自前で育成しなくては。フューチャーズも立ち上げたばかりですから。四国アイランドはNPBと別組織だし、事実関係を慎重に確認しないと。」

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ロッテ、四国IL・高知を“買収”へ[スポニチ]

ロッテのボビー・バレンタイン監督(57)が18日、独立リーグ「四国アイランドリーグ(IL)」の1チームを“買収”した上で、今秋のドラフトで育成枠を含め大量30選手を指名し、半数以上を同チームへ送り込む計画を明かした。買収の対象は経営難にある高知とみられ、ロッテは野球の底辺拡大を推進するとともに“3軍構想”を具現化したい意向だ。

バレンタイン監督は千葉マリンで行われたスカウト会議に出席。終了後の会見で「約100人リストアップした中から30人くらい獲りたい。マイナーリーグのチームを1つ獲得し、若い選手を送って育成したい」と“仰天プラン”を披露した。

その相手は四国ILだ。同リーグを運営する株式会社「IBLJ」はプロ12球団との協力関係を求め、同リーグへの資本参加、オープン戦数の増加、下部組織化など、案件を携えて今季から12球団を行脚。今月13日に訪問を受けたロッテが検討を始め、バレンタイン監督がこの日午前「チームを1つ獲得する形で検討したい」と返答した。

四国ILの4チームは昨年から独立採算制を導入。愛媛、香川、徳島は地元企業が親会社となったが、引き受け先が見つからない高知はIBLJが全株式を保有する形をとっており、ロッテが買収する最有力候補とみられる。この日、高松市内で会見したIBLJの鍵山誠代表取締役(40)は「年内に話し合いを済ませ、来季から協力できれば理想的。(日本プロフェッショナル野球組織=NPB=の)マイナーチームの1つとなることはリーグ内でもコンセンサスが取れている」と話した。

バレンタイン監督の案では買収後に監督、コーチを派遣し、ドラフトで指名した30選手のうち、育成枠の20人前後を送り込む。野球の底辺拡大が目的であることを強調し、ドラフト62巡目で入団しながら名選手に上り詰めたマイク・ピアザ捕手(38=アスレチックス)の例を挙げ「今の日本のシステムでは彼のような逸材を見逃してしまう」と説明。アマ球界、NPBとの調整が必要なため実現へのハードルは高いが、球団側は「規約に照らし合わせ、どの形がいいのかを探る」と買収以外の選手派遣方法も検討する。

四国ILは19日に広島を訪問し、来月までに12球団行脚を終了。今週中に開かれるIBLJの役員会で今回の提案を協議し、ロッテと共に年内の決定、来季からの始動を目指す。バレンタイン監督は「日本の球界発展にはマイナーリーグを堅固にすることが重要」と決意を示した。刺激的なプロジェクトの行方に注目が集まる。

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ロッテが四国IL・高知を買収!?バレンタイン監督が構想明かす[サンスポ]

ロッテが独立リーグの四国アイランドリーグ、高知ファイティングドッグスを買収する構想を持っていることが18日、分かった。ボビー・バレンタイン監督(57)が明らかにし、四国リーグ側も認めた。ロッテは今秋ドラフトで育成選手と大量契約し、同リーグに出場させる意向だが、障害も多く実現性は不透明だ。

バレンタイン監督は、これまでもマイナーリーグ拡張を主張してきた。この日千葉マリンスタジアム内で行われたスカウト会議に出席。会議後、「ドラフトでは30人を獲りたい。現在マイナーリーグのチームの1つを獲得しようと考えているからだ。30人を獲得して、そのうち20人とコーチを送って育てていきたい」と、四国リーグの球団を買収する構想があることを明らかにした。

今年3季目を迎える四国リーグは、赤字続きの現状もあり、運営会社IBLJは四国4県にフランチャイズを置く各チームの株式を地元企業に売却して独立させた。だが高知だけは売却できず、買収企業を探していた。

NPB(日本プロ野球組織)の全12球団にも資本参加や選手派遣、交流試合の開催などを打診しようと、これまで7球団を訪問。ロッテには13日に説明に訪れ、この日になって前向きな返答があったという。IBLJの鍵山誠社長は「球団を持つという形で検討します、というお返事をいただいた。NPBのルールの問題はあるが、こちらはロッテのマイナーチームになるということも問題ない」と来季からの参加を促す意向を表明した。

バレンタイン監督の構想では、今オフのドラフトで育成選手20人を契約し、高知に選手とコーチを派遣し、若手を育てる。NPBの統一契約書では、支配下選手の場合には所属球団以外でのプレーは禁じられている。だが育成選手の国内独立リーグへの選手派遣は現状では明確な規定はなく、今後12球団で具体的なルール作りを行う方向。ただ四国リーグの所属選手はドラフト対象にもなっており、ロッテの構想が11球団の理解を得られるかは不透明だ。

四国アイランドリーグ
2005年に石毛宏典氏(元西武、現コミッショナー)と株式会社IBLJが中心となって創立した四国地方4県を活動地域とする日本初の独立リーグ。社会人野球の統廃合などで行き場をなくしたプロ野球選手を目指す若者に、挑戦機会を与えるために立ち上げた。四国各県から1チームが参加。前後期の2シーズン制を採用し、それぞれの優勝チームがリーグチャンピオンシップを争い、昨季は香川が優勝した。昨年6月から元NPB選手の加入も認められている。
コミッショナー事務局・長谷川事務局長
「正式に聞いていない。具体的な話があれば実行委員会で出るだろう。他球団の了解や社会人への十分な説明も必要になると思う。」
ロッテ・瀬戸山球団社長
「現在、育成選手枠という制度もあるので、色々な角度から研究している。プロ・アマ関係各所との調整も必要な部分もあると思うので、誠意努力していきたい。」

◇巨人・清武代表が反論「自前で育成しなきゃいけない」

巨人・清武英利代表(56)は18日、東京・大手町の球団事務所で、ロッテ・バレンタイン監督の提案に疑問を投げかけた。

清武代表は、「それが球団の考えなのかバレンタイン監督の考えなのか確認しないといけない」とした上で、ロッテが四国リーグの高知を買収する案に対し「アイランドリーグがNPBの組織に入らないと野球活動は難しい」との考えを述べた。

巨人はこれまで育成制度の実現と発展に関し、ロッテと協調してリーダーシップを取り進めてきた。育成選手中心の新リーグ「フューチャーズ」の活動も2球団を中心に行ってきた経緯があるだけに同代表は「自前で育成しなきゃいけないだろう。四国でやるよりもこっちは育成のプロだと思っている」と厳しい表情で話した。

阪神・沼沢球団本部長
「ウチは今までの形の(1、2人の)育成枠については検討していますが、そこまでは…。詳しく話を聞いてみたいとは思います。」
ヤクルト・倉島球団専務
「実行委員会でロッテさんの方から説明があるだろうし、そこでルール的問題があるのか議論していくことになるでしょう。ヤクルトの選手育成方針は今のところ変わることはありません。」

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ロッテ、四国アイランドL球団買収へ[報知]

ロッテが、独立リーグ・四国アイランドリーグ(IBLJ)の1球団を保有し、育成選手、および指導者の大量派遣を検討していることが18日、分かった。ボビー・バレンタイン監督(57)が「スポンサーとなってチームにコーチと選手を送り、育てていく」と表明。“買収”によって事実上、ロッテ傘下のマイナー球団とする構え。今後、IBLJ側と球団保有の形態や運営方法などについて話し合い、来季からの実現を目指すが、他球団やアマ球界からの反発も予想される。

温めていた“3軍”構想が具体化することになった。この日、千葉マリン内でのスカウト会議を終えたバレンタイン監督が「今年のドラフトでは30人くらい獲りたい。そのうちの約20人を既存のクラブチームに送って育てる」。IBLJの1球団を“買収”して、来季から米大リーグでのマイナーリーグ球団のような役割を担わせる新プランを明かした。

今回の話は、財政的に苦しいIBLJ側から持ちかけられた。今月に入り、プロ野球の各球団に資本参加などの包括案を順次提示。13日には関係者がロッテ球団を訪れた。18日の午前中になり、ロッテ側が「球団を持つという形で検討したい」と返答した。

IBLJの鍵山誠社長(40)は「ロッテのマイナー球団になるのは問題ない。球界発展のために大歓迎です」と受け入れる意向だ。買い取るチームはIBLJが保有する高知ファイティングドッグスが有力で、来季から新しい形での運営を行いたい考え。年間1億円程度で運営が可能とのことで、選手育成を重視するロッテ側のメリットも大きい。

元々、バレンタイン監督は下部組織の充実を訴えていた。現在の2軍は、けがをした1軍選手の調整として使われることも多い上、イースタンに出場できる育成選手は1試合に5人までと定められているなど制約が多いことから、ロッテはこれまで育成選手を保有していなかった。

「育てるには試合に出ることが必要だし、しっかりとしたプロに指導を受けなければならない」とバレンタイン監督は説明。今後、「球団買収」が実現すれば、大量に指名する育成選手と監督、コーチをIBLJ球団へ同時に派遣。日々、試合に出場させてじっくりと育てていく。

一方でクリアしないといけない問題も抱える。現在、独立リーグへ育成選手を派遣や、独立リーグの球団の保有を認める規約は存在しないため、12球団の実行委員会などでの承認が必要となる。育成ドラフトによる大量指名はアマ側からの反発も予想される。瀬戸山隆三球団社長は「育成選手枠という制度もあり、色々な角度から研究しています。プロアマ関係各所との調整も必要ですので、誠意努力していきたい」と説明。今後はIBLJ側と球団保有の形態や具体的な運営方法について話し合う一方で、実行委員会などで球団の考えを説明する。

「エリートだけでなく日本人の多くの選手がプロ野球に入ってくる機会を持って欲しい。他球団も同意して賛同してほしい」とバレンタイン監督。日本の育成システムに大きな変革をもたらす可能性もある。

四国アイランドリーグの現状メモ
05年4月に開幕。愛媛、香川、高知、徳島が前期、後期に分かれて90試合を戦い、年間チャンピオンシップを争う。愛媛、香川、徳島の3球団は地元企業が親会社で、高知はIBLJが保有。最近は観客動員、スポンサー収入の伸び悩みのため、経営状態が悪化。赤字額は1年目が3億円、2年目が1億5000万円とされている。今年3月には、石毛宏典社長が十分な報酬を得られないことを理由に退任し、経営から外れた。このため、同リーグの鍵山社長は「底辺拡大のため、マイナーリーグ機能のアウトソーシング(業務委託)を受けたい」とロッテ以外の球団との提携も視野に入れている。

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他球団賛否両論「育成は自前当然」「趣旨は悪くない」[報知]

ロッテの仰天プランに他球団の反応はさまざまだった。一報を聞いた巨人・清武球団代表は厳しい表情を浮かべた。「ウチはお金をかけて指導者、コーチも雇っている。育成は自前でしなくてはいけないでしょう。(買収などは)巨人は一切ありません」と強調。「どういう意図か分からない。まず2軍を独立採算できるようにすることが先だ」と阪神・沼沢球団本部長も否定的な姿勢を示した。

理解を示した球団もある。横浜の村上チーム運営部門統括は「画期的であることは事実だね。再来週あたりにも(四国アイランドリーグ関係者が)球団に来ると聞いている」と説明。広島・松田元オーナーは「趣旨としては悪い話ではないと思う」とする一方で「四国リーグがプロ野球の選手ばかりで埋められるようなことがあったら困る」と、くぎを刺した。

野球協約上の疑問点を挙げた球団も多かった。ヤクルト・倉島専務は「協約でもそこまで細かいことは規定していないと思う」と指摘。協約上、他組織と活動できないはずという声もあり、今後の実行委員会では協議が難航しそうだ。

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ヤクルトの宮本選手を尋問…プロ野球肖像権の控訴審[報知]

ゲームソフトなどでの氏名や肖像の使用許諾権が球団にないことの確認を、プロ野球選手約30人が球団に求めた訴訟の控訴審で、ヤクルトの宮本慎也選手会長の尋問が19日、知財高裁(中野哲弘裁判長)で行われる。選手が法廷で陳述するのは、今年3月のヤクルト兼任監督の古田敦也前選手会長に続き2人目。選手側は2005年6月に提訴。昨年8月の東京地裁判決は、全選手が各所属球団と締結している統一契約書について「球団に使用権を許可したと解釈できる」として請求を棄却したため、選手側が控訴した。

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ロッテが四国IL買収か?[報知]

ロッテが独立リーグ、四国アイランドリーグ(全4チーム)のうちの1チームの買収を検討していることが18日、分かった。

同日、ロッテのバレンタイン監督が構想を明らかにした。今秋のドラフト会議では育成選手も含めて30人程度を獲得、来季から20人前後を四国ILのチームに派遣して育成するという。

四国ILの4チームのうち、愛媛、香川、徳島の3球団は地元企業が親会社となっているが、高知は四国ILの運営会社、IBLJが保有する形となっていることから、ロッテは高知を買収する可能性が高い。

しかし、NPB側は選手獲得の抜け道となる可能性や、社会人野球の人材が不足することなどの懸念を示している。実行委員会やオーナー会議などで他球団の理解を得る必要があるため、実現までには課題が多く残っている。

ロッテ・瀬戸山隆三球団社長
「育成選手枠という制度もあるので、色々な角度から研究しております。プロ、アマ関係各所との調整も必要と思いますので、努力していきたい。」
ロッテ・バレンタイン監督
「もっと多くの選手にプロに入る機会を広げていきたい。少しでもいい選手に育つ場を与え、プロ野球がそういう選手を獲得することで、いいリーグになっていくべきだ。」
IBLJ鍵山誠社長
「野球界のために何か役割を担いたいので大歓迎。(NPBの)マイナーチームの1つとなることは、リーグ内でもコンセンサスが取れている。」
巨人・清武英利球団代表
「選手育成はプロが自前でやる方がいい。巨人は育成選手の指導者を雇っている。ロッテ球団の意見か、バレンタイン監督の意見か分からないが、野球協約では他の組織と活動できないことになっているので、慎重に見極めないといけない。」
四国アイランドリーグ
独立リーグ。西武、ダイエーで活躍した石毛宏典氏が社長を務めた株式会社IBLJが運営する。2005年にスタートし、今年が3年目。石毛氏は今年3月、社長を退いた。

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大嶺は弟もスゴイ!八重山商工が全国一番星…高校野球地方大会[報知]

第89回全国高校野球選手権大会(8月8日から15日間・甲子園球場)の沖縄県大会が16日、全国のトップを切って開幕した。特待制度問題で春季大会は揺れたが、開幕戦では昨夏の代表・八重山商工がコザを11−10で下し、全国最初の白星を手にした。昨夏のエースだった大嶺祐太(現ロッテ)の実弟・大嶺翔太(1年)が3点差の9回2死一、三塁から登板。1点差まで詰め寄られたが、最後は三振で締めた。また、東西の東京、鹿児島、千葉で組み合わせ抽選会が行われた。

思わず大嶺翔太はほえた。紙一重で全国一番星をつかみ取った右腕は、自然と両手でド派手なガッツポーズを作っていた。「相手の応援がすごくて緊張しました」。入部3ヶ月の1年生には過酷すぎる場面での登板だった。

11−6で迎えた9回表、3番手・天願陽介(1年)が2失点して、リードは3点に縮まった。なお2死一、三塁の場面で、伊志嶺吉盛監督(53)は大嶺をマウンドに送った。「最後は必ず使おうと思っていた。うちで逆境に強いのは彼くらい」。強心臓ルーキーに全てを託した。しかし、死球を与えて満塁とすると、味方の失策と、押し出し四球で1点差。それでも最後は、スライダーで空振りの三振に仕留めた。「緊張した。三振を取りにいって力が入った」15歳の右腕は笑顔なく振り返った。

実は6月16日は兄・祐太の誕生日。移動中のバスで「今日はオレの誕生日だから。絶対負けるなよ」という兄のメッセージを指揮官から伝え聞いていた。抽選日(8日)の夜には、電話で「気を引き締めて頑張れ」とゲキを受けた。「兄貴には負けられない。早く追いつきたい」弟の闘争心に火がついた。

伊志嶺監督は昨年から「祐太もいいけど、来年入ってくる弟はもっといいんだ」と繰り返していた。この日も「運動能力が全然違う。祐太は投げるだけだが、(翔太は)何でも出来る」と万能ぶりを絶賛する。マスクをかぶって先発し、6回からはサードに回った。打撃でも2安打2打点と期待に応えて見せた。

兄は3年春夏と2度甲子園のマウンドに立った。「あそこは気持ちよさそう」と弟。兄貴の背中に少しだけ近付いた。

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「育成選手、四国ILへ」ロッテが構想、コミッショナー側は慎重[毎日新聞]

◇「チーム買収20人送る」

ロッテのバレンタイン監督は18日、独立リーグ・四国アイランドリーグ(IL)の1チームを買収し、コーチと育成選手を送り込む構想を明らかにした。四国IL側も歓迎しているが、プロ球界内部に問題点を指摘する声があり、難航も予想される。

バレンタイン監督は同日のスカウト会議後、「今秋のドラフトでは育成選手を含めて30人を取りたい。マイナーリーグ(四国IL)の1チームを獲得し、コーチと育成選手20人を送って育てたい」などと語った。本多幸喜球団部長は「野球協約に照らし合わせて、どういう形がいいのか探りたい」と話した。

四国ILは05年に発足した日本初の独立野球リーグで、愛媛、香川、徳島、高知の4チームからなる。運営会社IBLJの鍵山誠社長によれば、プロ各球団に対し業務提携の案を持ちかけていたところ、18日午前にロッテから「1チームを獲得する形で検討したい」と返答があったという。鍵山社長は「ロッテの出資は大歓迎。今年中に話をまとめたい」と話した。買収対象の球団は、最も経営状況が厳しいとみられる高知が有力。他の3球団は地元企業が親会社として支援するが、高知はIBLJが親会社となっている。

プロ野球の支配下登録選手が球団とかわす統一契約書は、所属球団以外でのプレーを禁じているが、育成選手には規制がない。コミッショナー事務局の長谷川一雄事務局長は「正式な話は聞いていないが、具体的になれば実行委員会での承認が必要」と話した。さらに「育成選手を大量に獲得すると、社会人野球に行くはずの人材を奪う心配がある。また、四国ILの選手もドラフトの対象であり、(1つの球団が影響力を持つことは)疑念を招きかねない」と慎重な構えを見せた。

ロッテ・瀬戸山球団社長
「育成選手枠という制度もあるので、色々と研究している。プロ・アマ関係各所との調整も必要。誠意(をもって)努力していきたい。」

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どうなる?新マイナーL構想[千葉日報]

練習休養日だった18日。千葉マリンスタジアムに集まった担当記者に、スカウト会議を終えたバレンタイン監督から仰天プランが飛び出した。「現存するチームのスポンサーとなり、コーチと選手を送り込んで選手を育てていく」−。

「今秋のドラフト会議で30人を獲得し、20人をマイナーチームに送り込みたい」。バレンタイン監督は選手育成の一環として、独立リーグ、四国アイランドリーグ(IL)の4チームのうち1チームの買収を検討していること明かした。

かねてから監督は、ファームなど下部組織の選手育成の重要性を説いてきた。「若い人により多くのプレーをする場を増やし、多くの選手がプロに入る機会をつくりたい。四国リーグとはすでに話し合いをしている」と話した。

四国ILを運営するIBLJの鍵山誠社長は「NPBのマイナーチームの1つとなることは問題ない」と“ボビー案”の姿勢を歓迎したが、アマチュア球界や日本プロ野球組織(NPB)との調整が必要なため、実現には難航が予想される。

四国ILの買収構想から一夜明けた19日、監督は「日本の野球界に真のリーダーがいるならリーダーシップを発揮してほしい。実現すると信じています」と繰り返したが、「(実現に)数年かかるだろうけど、最初のきっかけになればいい」とトーンダウン。ただ21日には瀬戸山隆三球団社長が“買収”をきっぱり否定。果たして結末は…。

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