ヤクルトが今季最多の20安打17得点で連敗を3で止めた。ヤクルトは1回、ガイエルの2試合連続、3打席連続となる15号3ラン、福川のタイムリーで4点を先制。8回にも宮出、飯原、青木のタイムリーなどで6点を加点し試合を決める。先発・グライシンガーは8回を被安打6、奪三振4、四球1、失点3で自身5連勝で8勝目。ロッテ先発・小林宏之は4回を投げ被安打10、失点6で今季最短KOで2敗目。中日・川上、チームメイト・久保と並んで交流戦通算11勝のまま。チームは引き分けを挟んで昨年9月以来の4連敗となった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 |
東京ヤクルト | 4 | 0 | 0 | 2 | 4 | 1 | 0 | 6 | x | 17 |
何とかリーグ首位は守ったが、セの最下位チームにこてんぱんにやられた。7回までベニーのソロアーチによる1点だけで計3安打。今季最多の1試合3失策に、17失点ではお手上げだ。
バレンタイン監督は「どういう理由があったか分からないが、ディフェンスで悪いプレーをし、ピッチャーを助けられなかった。もっといいプレーを出せるはずだが…」と歯切れが悪かった。
先発は久保のスライド登板ではなく、次戦の登板予定だった小林宏。監督は「予定通り」と話したが、立ち上がりに打者一巡の猛攻を浴び、いきなり4失点。小林宏は「今日は僕の責任。チームがこういう状態のときこそ踏ん張らないといけなかったのに…」とうつむいた。
1−6の5回には早坂が何でもない二ゴロを一塁へ悪送球したのを機に4失点。早坂は「慌ててしまった」と釈明したが、指揮官は「1回もそうだが、たった1つのイニングが試合を左右するということはない」。
4番・サブローは言った。「明日切り替えてやれればいい」。主将の里崎も「終わったことは仕方ない。0−100も0−1も一緒。負けは負け。今日の敗戦を大事なときに教訓として生かせればいい」。
04年5月15日(0−21、ダイエー戦)以来の大量17失点負けで、引き分けをはさみ今季初の4連敗を喫した。先発ローテーションを変更して小林宏を先発させたが、初回に打者一巡の猛攻を浴びて主導権を握られた。交流戦V3の夢が消えて集中力を欠いたのか、野手陣の今季最多タイとなる3失策が失点に絡む後味の悪さも残った。バレンタイン監督は「いいプレーができなかった。それだけ。連敗?明日止まってもらえれば…」。
小林宏は今季最短の4回でKOされ、自身の連勝も5で止まった。1回、高めに浮いた変化球を狙われて1死二、三塁のピンチを招くと、ガイエルには直球を右中間席へ運ばれた。「立ち上がりが悪すぎたのが全て。今日は僕の責任。いつもより修正できなかった」。交流戦の登板はこれが最後。「次回からは自分の仕事ができるように、一から出直して頑張ります」と巻き返しを誓った。
交流戦のチームワーストとなる17失点で、ロッテが今季初の4連敗を喫した。先発・小林宏が今季最短の4回10安打6失点でKOされ、リリーフ陣も次々と火だるま。打線は初対戦のグライシンガーのチェンジアップに手こずった。大量失点には3失策と捕逸も絡み、バレンタイン監督は「守備でも投手を助けられなかった」と渋い顔。主力3人を負傷で欠く中、左足首捻挫の福浦も強行出場するなど野戦病院化しているが、高沢打撃コーチは「みんなで踏ん張るしかない」と話した。
ロッテは17失点の大敗で、引き分けを挟んで今季初の4連敗となった。交流戦最多となる通算12勝目を狙った先発小林宏だが、初回に打者一巡の猛攻から4点、4回にも2死から2点を失って早々と降板した。今季2度の黒星はいずれもデーゲームの登板でのもので、リードした里崎も「(小林宏は)夜行性だから」とかばった。
ロッテ・ベニーは4点を先制された直後の2回。2試合連続となる8号ソロを放った。カウント1−0からのチェンジアップを、豪快に左翼スタンドへ運び「相手投手の決め球を打てたのは今後の展開を考えて、とても意義のあることだと思う。巨人戦(20日)で右ひざに痛みが出て途中交代し、チームへ迷惑を掛けてしまったが、もう大丈夫」。頼れる助っ人が、バットで復調をアピールした。