わたしはかもめ2007年鴎の便り(6月)

便

6月24日

東京ヤクルト4−6千葉ロッテ(神宮)

ロッテが連敗を4で止め首位をキープ。ロッテは3回、早川のタイムリーで先制するも、5回に逆転され2点を追う8回、2死満塁で里崎が2人目シコースキーから昨年6月18日ヤクルト戦以来自身3本目の5号満塁本塁打を放ち、逆転。9回には代打ワトソンの3号ソロで加点。3人目のルーキー・荻野がプロ初勝利。ヤクルトは4回にガイエルの3試合連続16号ソロで同点、5回に田中浩、ラミレスの連続タイムリーで勝ち越すも、交流戦は11勝13敗となり初の負け越し。先発・石井一は7回1/3を4失点で5月17日中日戦以来の6敗目。

123456789R
千葉ロッテ0010000416
東京ヤクルト0001200014
里崎
「雨の中の神宮で満塁のチャンスでは何かが起こります。昨年もホームランを打ったので、今年もこの状況だったらと思い打席に入りました。打った瞬間はどうかなと思ったのですが、ファンの声援がホームランにしてくれました。今年は交流戦に優勝することができなかったのですが、パリーグを制覇したと思っています。これからも、熱い応援宜しくお願いします。」(逆転決勝満塁ホームラン)
バレンタイン監督
「連敗をいい形で止めたかった。竹原、早川のヒット、堀が四球を選んで作ったチャンスに里崎が(満塁本塁打を放つという)最高の活躍をしてくれた。」
ヤクルト・古田監督
「(逆転満塁本塁打を打たれた)シコースキーについては、いいとか悪いとかは言えない。勝負を託しているんだから。」
荻野
「自分の投球をしたいと思っていました。」(プロ初勝利)

ページトップ

里崎逆転満塁弾、荻野プロ初勝利[千葉日報]

◇頼れる主将の一振り

頼れる主将のバットがチームの“負の連鎖”を振り払った。ヒーローインタビューで里崎は「雨の神宮の満塁は縁起がいいみたい」と冗談を交え、満面の笑み。

8回2死満塁。カウント2−1から2球続けて130キロ台の落ちるボールを見送り、フルカウントからの7球目。147キロの内角速球を振りぬくと、白球は高々と舞い上がり、びしょ濡れになりながらも応援を続ける左翼席のファンのもとに舞い落ちた。

一、二塁間で右手の人差し指を左翼席へ突きたて、西村三塁コーチャーとハイタッチ後、今度は自軍のベンチに指を指し、本塁ベース上で雄たけびをあげた。「こすっただけだったけど感じが良かったのでレフトに入ってくれと祈りました」と笑った。

昨年6月18日のヤクルト最終戦、くしくもこの日と同じくビハインドの雨の神宮。自力優勝に望みをつなぐ逆転満塁アーチを放った。「今日は狙ってはいなかったが、イメージはできていた」。これで3年連続して交流戦で満塁本塁打をかっ飛ばした。

負ければ5月26日以来守り続けていたリーグ首位を約1ヶ月ぶりに明け渡していた大事な一戦。バレンタイン監督は「何とかいい形で連敗を止めたかった。サト(里崎)が最高の働きをしてくれたが、今日はみんながいい仕事をしてくれた」。嬉しそうに振り返った。

バレンタイン監督
「里崎が最高の働きをしてくれた。里崎はチャンスに強い打者だが、最近は本来の姿ではなかったが(あの場面は)2ストライク後、高めの真っ直ぐをファウルにしたので彼の強い気持ちを感じたし、きっといい仕事をすると思っていた。清水は(5回2死から)青木のヒットで集中力が切れたが、とてもいいピッチングができていた。」

ページトップ

里崎2年連続神宮で逆転満塁弾[ニッカン]

ロッテ里崎が逆転満塁弾で連敗を4で止め、パ・リーグ首位をキープした。1−3の7回2死満塁から左翼席へ起死回生の一発を運んだ。今季主将へ就任した里崎は仲間と自身を鼓舞するように、逆転にわくベンチを指さし雄たけびを上げた。

1年前の記憶が鮮明によみがえった。「去年も打ったし、もしかしたら今年も打てないかな、と打席へ入った」。昨年6月18日、神宮球場のヤクルト戦で、同じように雨が降る中で逆転満塁弾を放った。ミラクル再現にヒーローインタビューでは「雨が降る神宮の満塁は縁起がいいですね」と笑顔で話した。

必死だった。打率2割5分8厘は主力選手では最低。バレンタイン監督も「好機に強いが、このところ本来の姿が出せていなかった」と気にしていた。だが、この打席は違った。2ストライクと追い込まれながら、フルカウントまで粘った末の一振り。「こすった感じだったけど、入ってくれと祈りました」と振り返った。

負ければ交流戦Vの日本ハムへ首位の座も明け渡すピンチだっただけに、試合前には異例の緊急ミーティングが行われた。バレンタイン監督から「連敗は過去のことだ。今を大切に」とハッパをかけられ、主将の意地もあった。25日の交流戦最終戦も白星で締め、29日から再開されるペナント争いへ勢いをつける。

◇荻野、新人初勝利

ルーキー荻野がプロ初勝利を挙げた。2点ビハインドの7回2死一、二塁から救援。ヤクルト宮出をわずか2球でニゴロに仕留め、8回里崎の逆転麺類弾から、幸運にも勝利投手が転がり込んだ。「すぐに家族に連絡しますよ。ウイニングボールはもらいましたが、どうしようか考えていなかったので…」と、戸惑った笑顔で勝利の味をかみしめていた。

ページトップ

神宮で雨なら間違いない!ロッテ・里崎が“リプレイ”満塁弾[サンスポ]

雨、神宮、2点ビハインド、満塁…昨年と同じシチュエーションで、里崎が逆転のグランドスラムを再現した。1−3の8回2死満塁、フルカウントで強振した打球は、高い放物線を描き左翼席へ。人さし指で天を指し、ベースを回った。

里崎
「入れと祈りました。雨が降る神宮の満塁は、縁起が良いみたいです。」

里崎自身、昨年の再現を意識していた。交流戦優勝をかけたヤクルト戦。豪雨の中、同じ2点リードされた2死満塁から逆転の一発で、チームを交流戦2連覇に導いた。

「今年も打てないかなとは思った。イメージはできていました」。この日まで打率.258と不本意な成績。6回の第3打席では2死一、三塁の好機で三振した。「だからこそ必死でした」。01年〜03年まで同僚として球を受けたシコースキーの147キロの直球を逃さなかった。交流戦での満塁弾も3年連続だ。

チームはすでに20日の段階で、交流戦3連覇を逃しているが、それでもこの日も敗れれば5連敗。首位陥落の可能性もあった。

「チャンスに強いバッターが最高の働きをしてくれた。今日は彼の強い気持ちが表れていた」。バレンタイン監督は、頼りになる主将を称えた。

◇ラッキー!ハッピー!荻野がたった2球でプロ初白星ゲット

大学生・社会人ドラフト4巡目の荻野(日立製作所)が22試合目の登板でプロ初白星を手にし「勝ちは先発につけばいいものだけど、嬉しい。家族に真っ先に報告したい」と顔をほころばせた。1−3の7回2死一、二塁で登板し、宮出を2球で二ゴロに打ち取った。直後の8回の攻撃で里崎の逆転満塁本塁打が出て、勝ち投手の権利が転がり込んだ。「いつも通り、自分の球を投げることだけを意識した。これからも続けていきたい」。防御率0.96と抜群の安定感を誇る右腕は力強かった。

◇実力証明!ロッテだけ交流戦3年連続勝ち越し

今季の交流戦は24日の試合で、全12球団の勝ち越しと負け越しが決まった。05年から3年連続で勝ち越したのはロッテだけ。3連覇は逃したが着実に白星を重ねた。交流戦初Vの日本ハムは、勝ち越しも今年が初めてだった。3年連続負け越しは広島と楽天。楽天は17日の時点で9勝9敗1分けの5割だったが、以降3連敗を喫して勝ち越しを逃した。

ページトップ

奇跡再び!里崎、劇的逆転満塁弾[スポニチ]

劇的な満塁弾に神宮が千葉マリンと化した。一塁を回ったロッテの里崎は歓喜の左翼席に向かって何度も拳を突き上げ、お立ち台で声を上ずらせた。「雨の神宮は特に縁起がいいですね!」。

奇跡が再現された。昨年6月18日のヤクルト戦だ。負ければ交流戦Vが断たれる試合で、2−5の5回2死満塁から逆転弾。よみがえったチームは交流戦連覇を達成した。この日も負ければ首位転落の危機だった。試合展開も雨が降りしきる天候までも同じという因縁の場面で打席が回ってきた。1−3の8回2死満塁。「狙っていなかった。でも(去年の)イメージはあった。もしかしたら(本塁打を)打たねえかって」と147キロの直球を左翼席に運んだ。

ファンを誰よりも大切にする“アイデアマン”だ。今季は千葉マリンで勝つと、SMAPの「ありがとう」のメロディーに乗せて選手の映像をバックスクリーンで流す企画を提案し、5月から採用されている。「(ファンに)感謝の気持ちを込めている。何とかならないかなと思うしね」。

23日のヤクルト戦で3−17の大敗を喫して今季初の4連敗。この日は試合前にビジターでは異例のミーティングを開き、気持ちの切り替えを徹底した。試合は終盤までリードを許す劣勢だったが、“神宮男”の一振りで流れを呼び戻した。「(この勝ちは)デカイですよ」と里崎。交流戦3連覇は逃したが、苦しみ抜いて手に入れた1勝はとてつもなく大きい。

ページトップ

交流戦、パ3年連続勝ち越し[報知]

プロ野球セ、パ両リーグによる交流戦は24日、6試合が行われ、パが5勝を挙げてセとの対戦成績を73勝64敗4分けとし、3試合を残して3年連続の勝ち越しを決めた。今季の交流戦は、既に日本ハムが23日に初制覇を決めており、2連覇のロッテに続いて、パのチームによる“3連覇”を達成している。

ページトップ

1年前と同じ雨の満塁弾…ロッテ・里崎[毎日新聞]

雨の降りしきる8回2死満塁。シコースキーの147キロを打ったあと、ロッテ・里崎は顔を曇らせながら何度も天を仰いだ。球は勢いなく左翼方向に飛んでいたからだ。広い球場なら左飛だったかもしれない。だがここは両翼91メートルと狭い神宮。これが幸いし、打球は最前列に飛び込んだ。

打席に入るとき、こんなことを考えていたという。「今日も打てないかな」。実は里崎、昨年6月18日にも同じ神宮でのヤクルト戦で、逆転満塁弾を放っているのだ。しかもこのときも2点を追う2死満塁、同じく雨が降っていたのだから、里崎のみならず両チームの選手たちも「ひょっとして…」と考えていたに違いない。

その「ひょっとして」を実現してしまった里崎は、チームきっての積極思考の持ち主。好機では「ここで打てたらヒーローだ」などと自分を鼓舞し、それが結果につながることもしばしばだ。この日も見せ場で打席を迎え、ひとかたならぬ気合が入っているのが見て取れた。

ここ数試合、打線がつながらず、交流戦3連覇を逃すなど苦しい試合展開が続いていたロッテ。そんなもやもやを吹き飛ばすような、里崎の一発。交流戦では消化試合かもしれないが、間もなく再開されるリーグ戦に向けて大きな弾みになりそうだ。

ページトップ

今年も雨の神宮で満塁弾!ロッテ・里崎、首位陥落免れる一撃[サンスポ]

キャプテンの一振りがチームの苦境を救った。1−3の8回にロッテの里崎が逆転満塁本塁打。連敗を4で止め、首位に踏みとどまり「こういう勝ち方は大きい」と喜んだ。

追い込まれてからフォークボールを2球見送り、フルカウントの7球目。低めの直球をすくい上げた。滞空時間の長い飛球が上がる。打球が左翼席最前列で弾むと、里崎は右手を力強く突き上げた。昨年6月18日と同じ、雨の神宮球場での満塁弾。「感じは良かったので祈った。特に雨の神宮の満塁は縁起がいいみたい」と笑わせた。

チーム状態は決して良くない。西岡が首を痛めて登録を外れ、福浦は左足首のねんざを抱えている。打線に一時の勢いがない中、ようやく手にした白星だった。

交流戦を1試合残して貯金12は、昨年とまったく同じだ。「交流戦が終わり、パ・リーグ相手の戦いがまた始まる。今まで通り苦しい戦いが続くが楽しみでもある」。バレンタイン監督の言葉は、リーグ戦再開後に連敗して順位を落とした昨年と同じ轍は踏まないという、決意表明にも聞こえた。

◇荻野、2球でプロ初勝利「家族に真っ先に報告したい」

ロッテの新人、荻野は22試合目の登板でプロ初白星を手にし「勝ちは先発につけばいいものだけど、嬉しい。家族に真っ先に報告したい」と顔をほころばせた。1−3の7回2死一、二塁で登板し、宮出を2球で二ゴロに打ち取った。直後の8回の攻撃で里崎の逆転満塁本塁打が出て、勝ち投手の権利が転がり込んだ。「いつも通り、自分の球を投げることだけを意識した。これからも続けていきたい」。防御率0.96と抜群の安定感を誇る右腕は力強かった。

清水直
「試合をつくることはできた。雨が降っていたので最初から飛ばした。」(7回途中まで3失点)
ワトソン
「嬉しかった。入るとは思わなかった。」(9回に代打本塁打)

ページトップ

逆転勝ちにボビー満足[ニッカン]

ロッテが終盤に逆転して連敗を4で止めた。バレンタイン監督は「連敗は良い形で止めないといけない。早川のヒット、竹原のヒット、堀が四球を選んでくれて、里崎の一打(逆転満塁本塁打)につながった。みんなの力がしっかり出た良い形の勝利だと思う」。ルーキー荻野が中継ぎで好投し、プロ初勝利をマーク。チーム全体でつかんだ白星と強調した。

ページトップ

早川が先制打[ニッカン]

ロッテが3回に、早川の左前適時打で先制した。1死一、二塁で、ヤクルト石井一のスライダーをはじき返した早川は「最初のチャンスだったので積極的に行った。(4連敗中の)ここ数試合は悪い流れとなっているので、今日この試合でその流れを断ち切りたい」と話した。

ページトップ