1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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オリックス | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 |
千葉ロッテ | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | 0 | 0 | x | 8 |
3−3の6回1死一、三塁、2年目の助っ人、ワトソンが値千金の一発。カウント2−2から6球目、外角のスライダーをとらえると、雨空を切り裂き、バックスクリーンに突き刺さった。
2ボールの後、見送りと空振りで平行カウントに。5球目は変化球をやや巻き込みながら右方向へファウル。集中力をぐっと研ぎ澄ました。「打ったのは何かな。無我夢中で打ったからよく分からなかった」。力強く振り抜いた打球は、6月24日のヤクルト4回戦(神宮)の9回に代打本塁打して以来の4号アーチとなった。「追い込まれていたけど、集中してコンパクトなスイングを心掛けた」と胸を張った。
この勝ち越し機を迎え、1度は「代打堀」がコールされたが、相手ベンチが左腕投手から右腕本柳にスイッチすると、ワトソンが送られた。代打の代打。立場は分かっている。この日の夕方、新外国人のオーティズが来日。「最高の結果になったと思う」とワトソン。し烈な1軍枠の競争が最高の刺激になった。
ロッテ・バレンタイン、オリックス・コリンズの両外国人指揮官同士が、采配で攻防を繰り広げた。同点の6回だった。先頭ベニーが金子から四球を選ぶと、大松の場面でコリンズ監督は左腕高木。これにバレンタイン監督が代打田中雅で犠打、塀内には代打青野で中前打で1死一、三塁。さらに根元に代えて右の堀をコール、コリンズ監督が右の本柳を出すと、代打の代打ワトソンを送り込んだ。ここで明暗が分かれた。白球が雨中を切り裂きながら、バックスクリーンに吸い込まれる。「無我夢中で何を打ったのか分からない」と殊勲の助っ人は興奮を隠せない。
軍配はボビーに上がった。勝負強い堀に代えてまで左打者を指名したことについて「そういうゲームの展開でしたから、あそこではワトソンを指名して良い仕事をしてくれた」。終わってみれば15安打を浴びせての逆転勝ち。首位日本ハムとは再び0.5差とした。レ軍との提携、7月4日の米国独立記念日に合わせ、試合前は米国国歌が演奏された。タクト合戦は、ボビーに凱歌が上がった。
ロッテの新外国人ホセ・オーティズ内野手(30=メキシカンリーグ)が成田着の航空機で来日した。
出番は代打の代打。だが、ワトソンは備えありで憂いはなかった。同点で迎えた6回。ロッテは田中雅、青野の代打攻勢で1死一、三塁の好機を作ると、根元の代打に堀を告げた。ここでオリックスは左腕・高木から右の本柳に。バレンタイン監督は堀に代えて左のワトソンを送った。
「頭の中では準備できていた。リラックスしていた」とワトソン。2ストライクと追い込まれたが、落ち着いていた。「ボールに集中してコンパクトなスイングを心掛けた」。低めの変化球をうまくすくい上げ、バックスクリーンへ。手応え十分の当たりで、代打として最高の結果を残した。「勝利に貢献できて良かったよ」と笑顔だ。
かつて所属していた米大リーグ・メッツでは代打での起用が多く、来日1年目の昨季も代打が中心。だから、「出場できることが嬉しい」と貴重な機会に力を発揮できるよう、常に準備を怠らない。今季は春先に胃の調子を悪くして出遅れたが、6月24日のヤクルト戦で代打本塁打を放つなど期待に応えている。
ワトソンに触発されたのか、この日、プロ13年目で自身初の月間MVPを受賞した4番のサブローも3打点と活躍。チームは計15安打と打線が奮起し、首位・日本ハムとのゲーム差は再び0.5。代打を十分に備えるロッテの追い上げは、日本ハムにとっても不気味だ。
ロッテは1−3の5回に福浦の2点適時打で追いついた。6回には代打ワトソンが勝ち越し3ランを放ち、さらにサブローの2点二塁打で加点した。6回途中から登板の高木が今季初勝利。オリックスは継投に失敗した。
崖っぷちのワトソンが、代打で試合を決める一発を放った。同点の6回1死一、三塁から、中越えに4号3ラン。「どんな形でも貢献したいと思っていた。手応えは十分だったよ」と笑顔。この日、新外国人のオーティズが来日。競争は激しくなるが「これまでも確実なものを保証されたことはない。道は自分で切り開いてきた」と自信を見せた。
同点の6回、代打・ワトソンが値千金の勝ち越し3ラン。バックスクリーンへと打ち込んだ。「手応え十分。打った瞬間入ると思った」。今季は足の負傷や原因不明の胃の不調で出遅れたが、6月19日に1軍復帰。この日は新外国人のオーティズも来日しただけに、危機感に燃える助っ人は「自分にできる準備をするだけ。出場機会が得られるように頑張るよ」と力を込めた。
ロッテは“ボビー・マジック”が見事に的中した。同点の6回にベニーが四球で出塁すると代打攻勢。田中雅が犠打を初球できっちり決め、青野が中前打。1死一、三塁と好機を広げ、代打・堀の代打・ワトソンが、代わった本柳からバックスクリーンに突き刺さる3ランを放った。今季は胃の不調で2軍落ちも経験した助っ人は「(代打の)準備はしていた。控えでもチームに貢献したかった」と笑顔。バレンタイン監督は「うちのチームは全員がチームに貢献する。今日はそれが表れた試合」と全員野球でつかんだ勝利に満足げだった。
ロッテは前日(3日)、走塁ミスが響いて延長戦で競り負けた。バレンタイン監督は珍しく判断を誤ったベテランを名指しし「よく状況判断すべき」と厳しい言葉を投げかけた。
その言葉がチームに響いたのか、同点の6回、各打者が集中打で試合の流れを一気に引き寄せた。先頭が出塁し、代打の田中雅が簡単に送りバントを決めた。今度は代打勢。青野が中前打でつなぎ、ワトソンが勝ち越し3ラン。さらに連打の後、サブローが2点二塁打。打者9人で5得点。お家芸のつなぐ野球だ。
バレンタイン監督は「ワトソンも田中雅も、みんなが勝利に貢献した」と納得の笑顔。4番のサブローは言う。「優勝した一昨年より、チームは強いかも。ボクはつなぐだけでいいですからね」。失敗を繰り返さないチーム意識の高さに底力の源がある。
ロッテのサブローは打率3割9分2厘、29安打、18打点。この3部門でリーグトップを記録し、9打席連続安打もマーク。打撃でチームを牽引した。プロ13年目での初受賞は、同僚の福浦と並んでリーグ史上2番目に遅い記録。サブローは「縁がなかったものなので嬉しい。去年苦しんで、キャンプから一生懸命やった成果が出た」と喜びを語った。
ロッテが米大リーグのボストン・レッドソックスと「戦略提携」について合意したことが4日、両球団から発表された。契約期間は10年の公式戦終了までの約3年間。選手データの交換、球団職員などの人材交流および派遣、中国および環太平洋地域における野球発展のための情報交換の3項目が中心になる。バレンタイン監督は「野球が行われている全ての地域で完全なるネットワークを広げることができた」と話した。トレーニング方法やメディカル部門、マイナーリーグの育成方法についてのノウハウを取り入れたい意向だ。
J.ディーブル環太平洋コーディネーターは「野球がそれほど認知されていないようなインドネシア、フィリピン、グアム、西サモアといったところでも野球を広めていきたいのが我々の願望」と説明。レ軍は松坂、岡島を獲得し、さらなるアジア進出をおくろむ。「ロッテが優勝したらソックスが名前についているチームと世界一決定戦」という同監督の思惑が実現するかもしれない提携となった。
ロッテは4日、レッドソックスと提携したと発表した。松坂、岡島らでなじみとなった赤靴下軍団とのタッグ結成は「戦略提携」と銘打つが…。
「日本球界にとっては最高の日が訪れたと思うよ」。バレンタイン監督は興奮気味だ。千葉マリンでの会見にはロッテフロント、Rソックスからはクレイグ・シップリー国際スカウト担当副社長、ジョン・ディープル環太平洋コーディネーターが出席。今回の提携は
の3項目が主体で2010年までの3年契約だ。
「どのような可能性も秘めた提携」とバレンタイン監督。春季キャンプへの選手派遣や、来季Rソックスが日本での開幕戦を実現させた場合にはオープン戦開催など、話題は豊富だ。とはいえ、日米間で数多く行われてきた提携が、「いい助っ人選手を回してくれない。人材派遣も日本側が多く金を取られるケースが多い」(某球団フロント)と対等とはいえない。現在、提携を行っているのは、巨人−ヤンキース、オリックス−ドジャース、ヤクルト−インディアンスなどだが、今回の提携でもそのニオイがプンプン。
3に関しては、「インドネシア、フィリピン、グアム、西サモアなど環太平洋での野球発展に貢献したい」(ディープル氏)と力説するが、主眼は中国本土。球界での中国市場の重要性は高く、メジャーではヤンキースが拠点を設けた。後塵を拝しているRソックスは、ロッテと北京チャイナホープスターズと提携に相乗りする。「Rソックスがやってきたことをロッテも学び、その経験を他球団と共有できれば日本はメジャーと対等になれる」(バレンタイン監督)。そのためにもボビーチェックは常に必要だ。
ロッテは4日、松坂、岡島が所属する大リーグのレッドソックスと提携を結んだことを発表した。契約は2010年までの3年間。両球団の人材交流や選手情報交換、中国などでの野球振興が目的で、キャンプなどでの選手、コーチの相互派遣も検討する。千葉マリンでの会見で、バレンタイン監督は「全ての地域にネットワークを築けた。非常に重要な一歩」と語った。レ軍は日本での開幕戦開催を検討しており、実現した場合はロッテとオープン戦を行う可能性もある。ディーブル環太平洋コーディネーターは「(オープン戦は)議題に上るだろう」とした。
ロッテは4日、レッドソックスと3年間の戦略提携を結ぶと発表した。千葉マリンでの会見にはボビー・バレンタイン監督(57)と、レ軍のクレイグ・シプリー国際スカウト担当副社長(44)、ジョン・ディーブル環太平洋コーディネーター(44)が出席。春季キャンプで選手を派遣するプランが実現すれば、松坂と一緒に練習できることになる。
ロッテはレ軍と
の3点を柱にした提携を発表した。
「韓国にチームを持ち、台湾、中国の球団とも提携するロッテが世界最高の組織と提携した」とバレンタイン監督。シプリー副社長も「アジア各国に野球を広めていくというのが最大の目的」と話した。バレンタイン監督の存在が締結のきっかけだったことも明かし「(松坂が在籍していた)西武とは詰めたレベルでの話までいかなかった。ロッテが日本における唯一のパートナー」と強調した。
さらにバレンタイン監督は、スカウト情報の交換、フロント、コーチ、選手の人的交流を行うことを希望。本多球団部部長は、ロッテの選手をレ軍キャンプに派遣するプランも示唆した。これにはディーブル・コーディネーターも「ロッテのキャンプにも若手を送りたい。来春に実現する可能性もある」と賛同。もし、実現すればロッテ選手と松坂の“合体”が見られそうだ。
レッドソックスが、日本での来季開幕戦実施を引き続き検討していることが分かった。かねてから、その構想を持っていることがわかっていたが、ディーブル・コーディネーターはこの日、改めて「(フロント首脳は)熱心に興味を持っている。ロッテとのオープン戦?(開幕戦で)日本に来ることになれば、それも議題に上っていくことだろう」と話した。
ロッテは4日、米大リーグ・レッドソックスと人材交流や情報交換をする「戦略提携」締結を発表した。期間は2010年シーズン終了までの3年間。早ければ来春のキャンプに双方から選手を派遣し、ロッテ選手と松坂の合同キャンプが実現する可能性もある。
今回の提携は昨年の6月にRソックス側から持ちかけられた。会見に出席したジョン・ディーブル環太平洋コーディネーターが千葉マリンを訪れて打診。約1年間かけて話を詰めた。
両球団は中国および環太平洋地域における野球発展のための情報交換も行う。バレンタイン監督は「得たものを他球団とも共有し、日本球界がレベルアップできれば」と期待する。今回の提携で、レ軍が日本でロッテとオープン戦を戦う可能性も出てきた。「次にロッテが優勝したときに、レッドソックスと世界一決定戦ができればいいね」と指揮官はさらなる発展を願っていた。
ロッテは4日、レッドソックスと人材交流や情報交換、中国などでの野球発展を目指し、提携を結んだと発表した。具体的には
など。千葉マリンでの会見でバレンタイン監督は「(レ軍以外の)他球団の選手の情報についても収集できる。キャンプに限らず1年間選手を派遣することもある」とメリットを強調。レ軍のシプリー国際スカウト担当副社長は「バレンタイン監督は米国、日本でたくさんの経験を積んでいるので、様々なことを指導してくれる」と話した。
ロッテは4日、米大リーグのレッドソックスと人材交流や情報交換、中国などでの野球発展を目指して、提携を結んだと発表した。契約は2010年まで。情報共有のほか、キャンプなどでスタッフやコーチ、選手の相互派遣を検討しているという。
ロッテと米大リーグのレッドソックスは4日、「戦略提携」で合意したと発表した。契約期間は2010年の公式戦終了までの約3年間で、選手データの交換、フロントなどの派遣や交流、中国をはじめとするアジアや環太平洋地域での選手の育成などを目指す。ロッテは韓国をはじめ中国、台湾各国とも交流を進めており、バレンタイン監督は「野球が行われている全ての地域で完全なるネットワークを広げることができた。単なる業務の提携ではない」と満足げに語った。
オールスターゲーム運営委員会は4日、フレッシュオールスターゲーム(19日、松山)の出場候補選手を発表した。オールスターにファン投票選出された楽天の田中と嶋に代わり、永井と井野が加わった。
フレッシュオールスター出場候補選手 | ||
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ウエスタン選抜 | イースタン選抜 | |
平田(神) | 監督 | 古賀(ロ) |
住友(サ) | コーチ | 小川(ヤ) |
石渡(ソ) | 吉村(巨) | |
※小嶋(神) | 投手 | ※大嶺(ロ) |
※小松(サ) | ※増渕(ヤ) | |
阿部(サ) | ※山口(巨) | |
中山(サ) | ※永井(楽) | |
大田原(ソ) | ※高崎(湘) | |
※浅尾(中) | ※岸(グ) | |
※前田健(広) | 木下(日) | |
※清水(神) | 捕手 | 川本(ヤ) |
荒川(ソ) | 井野(楽) | |
※田中(中) | 銀仁朗(グ) | |
今成(日) | ||
大和(神) | 内野手 | 細谷(ロ) |
森山(サ) | ※坂本(巨) | |
金子(ソ) | 石川(湘) | |
※堂上直(中) | 星(グ) | |
※中谷(広) | 高口(日) | |
高橋(神) | 外野手 | ※角中(ロ) |
坂口(サ) | ※上田(ヤ) | |
※長谷川(ソ) | ※田中(巨) | |
平田(中) | ※横川(楽) | |
※中東(広) | ※下窪(湘) | |
吉田(広) |
[注]※は新人
イースタン・リーグは4日、同リーグの育成選手を中心とした若手混成チーム「フューチャーズ」が、独立リーグの北信越ベースボール・チャレンジ(BC)リーグの選抜チームと2試合の交流戦を実施すると発表した。7月31日は富山市民球場、8月1日は新潟・三条市民球場で行われ、ともに午後6時開始(両日とも雨天中止)。問い合わせはジャパン・ベースボール・マーケティング、電話025(247)4145。
若手育成を目的としたイースタン混成チーム「フューチャーズ」が、独立リーグの北信越ベースボールチャレンジリーグ選抜と、7月31日午後6時から富山市のアルペンスタジアム、8月1日午後6時から新潟・三条市民球場で対戦。問い合わせはジャパン・ベースボール・マーケティングTEL025・247・4145。