わたしはかもめ2007年鴎の便り(7月)

便

7月10日

西武0−7千葉ロッテ(グッドウィル)

ロッテが連敗を3で止め、貯金を10に戻した。ロッテは4回にオーティズの03年7月23日以来自身2本目となる1号満塁、TSUYOSHIのタイムリーで5点を先制。6回には再びTSUYOSHIの2点タイムリーで2点を追加し、西武を突き放した。先発・成瀬は、3安打6奪三振2四球1死球で今季2度目、自身3度目となる完封勝利で7勝目。自身の西武戦の連勝を4とした。西武は先発・西口が6回7失点で8敗目、通算150勝はならなかった。05年9月17日以来のロッテ戦黒星。チームは05年7月20日以来の2試合連続完封負け。

123456789R
千葉ロッテ0005020007
西武0000000000

◇会心の復帰1発目

3年ぶりに日本球界に復帰したロッテ・オーティズの1号本塁打は、値千金の先制満塁弾。4回、西口の直球をロッテファンで埋まる左翼スタンドへと運んだ。オリックス時代(03、04年)に西口を33打数10安打と得意にしていて、「当然覚えていた。内角に直球を投げる投手だった。今回は、それが運よく真ん中に入ったね」。4日に来日したばかりだが、1軍合流後は3試合連続安打と上々の再デビュー。「最高の場面で最高の結果が出た。グレートな気分だ」と声を弾ませた。

西武・伊東監督
「何で打てないんだろうな。まあ、いいから打てないんだろうけど…。和田に続いて同じようなタイプの左腕にやられた。キレのあるボールをとらえきれなかった。」(ロッテ成瀬に4連敗)

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オーティズ、日本復帰1号V満塁弾

ロッテ・オーティズが日本球界復帰1号をグランドスラムで飾り、チームの窮地を救った。「ムードも変わったし、連敗を止められて良かった」。首位日本ハムに3連敗で迎えた一戦。ベンチに漂う重い雰囲気を一振りで一掃した。

4回1死満塁で「1番いい球を引っ張ることしか考えていなかった」。西武西口の137キロの甘く入った直球を振り抜くと、打球はロッテファンが陣取る左翼席へ吸い込まれた。オリックス在籍の04年9月8日(日本ハム戦)以来、日本では1037日ぶりの一発に「最高の場面で打ててグレートな気分だ」と笑顔を見せた。

ズレータの長期離脱で緊急補強された。死球の影響でベニーが欠場を余儀なくされたことから、2軍調整も1戦だけで、来日間もない中、7日に緊急昇格。この日から二塁の守備にも就き「僕を呼んでくれたチームのために、これからも勝利に貢献したい」と、来日初勝利の味を喜んだ。

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ロッテ成瀬2度目完封で7勝目[ニッカン]

オールスターに初出場するロッテ成瀬善久投手(21)が西武戦に先発し、今季2度目の完封で7勝目を挙げた。防御率1.71はパ・リーグのトップに浮上。チームの連敗を3で止め、自身も西武戦4連勝を飾った。また4日に来日したばかりの新外国人ホセ・オーティズ内野手(30=メキシカンリーグ)が、来日1号決勝満塁弾を放った。

若き左腕エース成瀬が、貫録の投球でレオ打線をねじ伏せた。散発3安打で、今季西武戦は5試合に登板して無傷の4勝目だ。試合前には相手先発西口と談笑する余裕もあったほどで「(西武戦では)勝てているので自信を持って投げられている。カブレラがいなかったのも大きかった」。バスに乗り込む最後の瞬間まで、笑顔だった。

チェンジアップやカーブを効果的に使い、的を絞らせなかった。バレンタイン監督は「全ての球種でストライクを取れていた。早い回で5点差が付いて、集中力を持続するのは若い投手では簡単ではないはずなのに…。0−0のような集中力で最後まで投げ続け、素晴らしかった」。9連戦初戦で完投したこともあって称賛した。

今年の好調は「ピンチを楽しく」という“自己暗示”が支えている。「ピンチでも勝手に三振を取るイメージをしてるので、リラックスして投げられていますね」とニンマリ。チームは日本ハムに今季初の同一カード3連敗を喫した直後。そんなプレッシャーをも、楽しむかのような落ち着きがあった。

開幕当初から安定した活躍が認められ、監督推薦で球宴初出場も決めた。それでも入団4年目の若手。チーム内で先輩たちからかわいがられる半面、「ちょっとおなかの出た感じや雰囲気が、若手らしくない。既に江夏さんのような貫録がある」と、からかわれたりすることもある。

この日の完封で防御率は1.71になり、ソフトバンク杉内を抜いてリーグトップに立った。3四死球を反省しながら「この位置を守るのは大変だけど、1点台で抑えていけば、勝ちも自然と付いてくる」。首位日本ハムとのゲーム差も1.5へと縮め、左腕エース成瀬が再びチームに勢いを付けた。

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“ロッテの”オーティズ満弾!ド派手に再来日1号[報知]

一瞬で打球は消えた。0−0の4回1死満塁。新外国人のオーティズが真ん中に入った直球を叩くと、ライナーで左翼席中段に飛び込んだ。来日3試合目での1号がド派手な決勝満塁弾。「最高の場面で初本塁打と初打点を挙げられてグレートな気分だ」連敗を3で止める一撃に笑顔が絶えなかった。

2003年、04年とオリックスに在籍。2年間で57発を放った実力は本物だった。以前に対戦した西武の西口にも「よく覚えているよ。日本の投手はよく分かっている」。4打席目でも中前打を放って今季12打数5安打の4割1分7厘と、日本の野球に対応できている。

6月に入団が決まり、慌ただしく来日。道具は在籍していたメキシカンリーグに置いてきたため、まだ自分のバットは届いていない。軽いバットが好きなオーティズは、チームメート・大松が使っている約900グラムのバットを借りて打った。くしくも相手の西口は、大松が昨年プロ1号満塁弾を放った相手でもあった。

日本ハムとの首位攻防戦だった6〜8日に3連敗。嫌な流れを振り払う一撃に、バレンタイン監督も「タイミングが合っているし、これからも調子は上がっていくだろう」とさらなる期待を寄せた。6月以降この試合まで10勝14敗と失速気味、けが人も続出のチームに救世主が現れた。

ホセ・オーティズ(Jose・Ortiz)
1977年6月13日、ドミニカ共和国生まれ。30歳。アスレチックス、ロッキーズを経て03年にオリックス入り。2年間で255試合に出場して打率2割7分2厘、57本塁打、157打点。04年にオリックス退団後は米独立リーグ、メキシカンリーグでプレーした。177センチ、83キロ。右投右打。

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成瀬、またもレオ斬り3安打完封[スポニチ]

ロッテ・成瀬の手にかかれば“百獣の王”も借りてきた猫状態だった。散発3安打。先頭打者を塁に出したのは中島に死球を与えた9回だけ。成瀬が5月31日の広島戦(尾道)以来となる白星を、またもお得意さまから奪取。118球を投げ切ったレオキラーの表情には、充実感があふれていた。

成瀬
「たまたま。巡り合わせですよ。でもずっと抑えているので、自信みたいなものはあります。カブレラもいなかったし、その点は気が楽でした。」

右打者が9人ずらり。しかし、成瀬はおくすることなく、切れのいい直球とチェンジアップをコーナーに配した。「2つのボールの(緩急の)差が良かった。チェンジアップは最初はストライクにして、後半はボールにするよう意識しました」。直球の最速は130キロ台後半。しかし、西武の4番・和田は「同じ腕の振りから直球とチェンジアップが来る。制球力は(タイプの似たソフトバンクの)和田よりも上」。コンビネーションとコントロール。この2つが成瀬の生命線でもある。

今季2度目の完封で7勝目。うち西武戦で5戦4勝だ。試合前には相手先発・西口と言葉を交わした。「あっちいけと言われちゃったんですけど…。あれで(気持ちが)ほぐれました」。そんなあどけない21歳の“ちゃっかり王子”は親思いの孝行息子。両親は栃木・小山の団地住まいだが、成瀬の夢は「家を買ってあげること」。このままの好成績なら、今季年俸1600万円からの大幅アップは確実。「そうしたらローンもいけますよね」と今からソロバンをはじいている。

防御率も1.71でリーグトップに返り咲き。初出場の球宴も待っている。チームの連敗も3で止めた左腕は「(防御率)1位を守るのは大変だけど…。1点台で抑えていれば、自然とチームも勝ちますから」と頼もしい。ものの見事な獅子狩り。ライオンものみ込むその姿は今や食物連鎖の頂点…、いやいやチームのエース格だ。

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ロッテ・成瀬、今季2度目の完封!防御率でリーグトップ浮上[サンスポ]

成瀬は直球とチェンジアップを最後まで見分けさせず、今季2度目の完封。3安打と危なげなく、チームの連敗も止めて「悪い流れを切りたいと思っていた」と充実感を漂わせた。防御率でも1.71でリーグトップに浮上。「守るのは大変だけど、抑えていけば自然とチームにも勝ちが付く」と自信にあふれていた。

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投打がかみ合い9連戦白星発進[ニッカン]

ロッテが成瀬の3安打完封と、オーティズの来日第1号となる決勝満塁弾で、連敗を3で止めた。打線は16安打と爆発。リリーフ陣も温存できたことで、バレンタイン監督は「9連戦の初戦を取れたのは大きい。明日(11日)以降にいい形で受け継いでくれればいいね」と笑顔だった。

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オーティズの来日1号は満塁弾[ニッカン]

ロッテ・オーティズの来日第1号は、先制の満塁本塁打となった。4回1死満塁から、ど真ん中の直球を左翼席へとたたき込んだ。「最高の場面で(来日)初本塁打と初打点を挙げることができてグレートな気分だ」。チームは3連敗中ということもあり、大きな一発を喜んだ。

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ロッテ成瀬、オレをアピール…レオに負けなし[夕刊フジ]

獅子退治には格別な思いがある。10日西武戦でロッテ・成瀬が、今季2度目の完封で7勝目。西武戦では4勝負けなしだ。

成瀬
「西武?特に意識はないけど(4勝と)抑えているから自信は持ってます。(ケガで欠場中の)カブレラがいないのが気分的に楽でした。」

まさにレオキラー。130キロ台後半の直球とスライダー、チェンジアップで西武打線を散発3安打。5月31日広島戦以来、1ヶ月ぶりの白星に安堵の笑顔だ。

大奮投で球宴に初選出された左腕には「西武」の2文字には、特別な思いがあるようだ。横浜高出身。03年春のセンバツで準優勝の立役者だったが、偉大な先輩と気鋭の後輩に挟まれ印象が薄れ勝ち。レッドソックス松坂、そして日本のエースに成長した西武・涌井の存在が大きかった。

西武からメジャーに飛躍した松坂は別格として、1年後輩の涌井に先を越されブレークされた。それでも堅実な性格で、地道に下半身を作り制球力をアップ。ソフトバンクの和田に匹敵する球の出所を見せないフォームを作り上げた。

「横浜高時代はあまり外出しないタイプ。『オイ、オゴッってやるぞ』と声がかかるまで待っていた感じ。涌井も『成瀬さんには、1回もオゴッてもらってないッス』とこぼしていたほど」(球界関係者)。そんな財布のヒモが堅い性分もアシスト!?今季のブレークにつながった。

防護率も1.71でリーグトップに浮上。「1点台に抑えていればチームに勝ちがつきます」。負けない左腕を大アピールだ。

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