わたしはかもめ2007年鴎の便り(7月)

便

7月15日

「レギュラーどりへ黙々と、日増しに高まる存在感[千葉日報]

台風4号の接近にともない、14日の試合中止が早々と決まると、捕手の橋本は真っ先に室内練習場に向かい、黙々とランニング、打撃練習でみっちり汗をかいた。

「調子はいい」。フリー打撃では持ち味の引っ張った強い打球はもちろん、中堅から逆方向へ角度のいい打球が飛ぶ。「意識はない。自然に打ってそっちへ飛んでいるだけ」。短い言葉ながらその口調から手応えを感じる。

それでも15日現在、44試合出場も先発マスクはわずか14試合。おのずと成績は伸びず、打率2割3分2厘、0本塁打、3打点。「レギュラーとして出たいし、キャッチャーだってやりたい」。厳しい状況にその表情は複雑だ。

高沢打撃コーチは「少ないチャンスで結果を残さなきゃいけないから難しい」。橋本は「代打もそれなりにやりがいは感じている」と起用法についての発言は避けたが「去年の成績があるのかもしれないが、今年は違う」。

昨年はシーズン前に右太もも裏を痛め、負傷と不振の悪循環に陥り、44試合出場で、打率1割4分6厘、2本塁打、8打点にとどまった。「結果を残さなきゃという焦りがあった」と振り返る。

本拠地での試合前は必ず、全体練習が終わると自軍のベンチで相手チームの練習を観察する。「半分遊びですよ」と言うが、『石橋をたたいて渡る』リスクが少ないリードが、波に乗れないチームに役に立つ日は来る。

新戦力のオーティズのバットが振れている。7日から6試合連続出場し、15日現在、打率3割2分、1本塁打、6打点。11、12日の敵地西武戦で4番を務め、力強い打撃の存在感は日に日に増している。

さいたま市の選手寮で行われた5日の入団会見後、ファームの試合でいきなり2安打。「実戦の生きた球を見ることができたので良かった。ボールに目がついていけたのでいい感触だった。すぐにでも1軍でやれると思う」と自信に満ちた口調だった。

10日の西武12回戦(グッドウィルドーム)では、日本球界復帰後の初本塁打となる満塁弾をかっ飛ばした。4回、カウント1−1から内寄りの直球を思い切りたたいた。外野手は一歩も動く間もなく、左翼席に陣取った千葉ロッテファンの中に飛び込んだ。

2003年から2年間、オリックスに在籍。「ニシグチから打ったのを覚えている。内角にストレートが来ると思った。日本の投手がどんな球を投げるのかも分かっていた。最高の結果になった」と的確な読みに、満足げな表情を浮かべた。

序盤の好機を生かせず、0−0の局面の均衡を破る満塁アーチは、一気に流れを引き寄せた。「できるだけ最高のバッティングを見せようと思い切りスイングした。一番いい球が来たら、それを引っ張ることしか考えていなかった」と破顔一笑。

ここまでは文句なしの内容。主砲ズレータの長期離脱の穴を埋めるためにも、さらに2本、3本とアーチが増えてくれば…チームに勢いがでる。

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14選手ベーゴマ

西岡や黒木の名前が彫られた「ベーゴマ」が31日から発売される。14選手と、希少数チームロゴ「M」の全15種類で、1袋2個入り(中身は開封後のお楽しみ)で600円(税込み)。球団広報は「選手の名前が彫られたベーゴマON(王・長嶋)以来とのこと。夏休みにはベーゴマ大会などもの企画中で、好評なら今後、選手(種類)も増やしていきたい」と話した。

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小林宏初挑戦、2戦スライド

小林宏が16日オリックス戦(千葉マリン)で、自身初2戦連続スライト登板に臨む。先発予定だた14、15日ソフトバンク戦が雨天中止。調整の難しさもあり、これまでバレンタイン監督は2日連続のスライド登板を回避してきた。この日は台風の影響から大半の選手が自宅休養に充てた中、球場で最終調整し「(スライドは)1回も2回も変わらない。ボビーが信用して送り出してくれるので期待に応えたい」と意気込んだ。

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連続中止、Wヘッダーも

ロッテに台風4号の影響が「直撃」した。14、15日のソフトバンク戦は2日連続で降雨中止。現時点で日程に組み込まれていない雨天中止の代替試合が4試合あり、ペナント終盤に98年以来のダブル(W)ベッダー開催の可能性が高くなった。

Wヘッダーには球団内で温度差も生じている。バレンタイン監督は「終盤に厳しい日程になる?そうですね」と表情を曇らせた。一方、営業サイドは「その日に優勝争いがかかるようなことになれば、観客もたくさん入る。そうなればいいね」と笑顔だ。ロッテとWヘッダーといえば、88年に近鉄の逆転Vを阻止した「10・19」の激闘が、野球ファンの間で語り継がれている。正式決定ではないが、サブローも自身のブログで「(今回)そこで優勝決まる的な状況やったら熱いな」と意欲十分だ。現在2位の球団にもたらした“台風被害”が、劇的な結末を演出するかもしれない。

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荻野のホールド取り消し[報知]

パ・リーグ記録部は13日のロッテ―ソフトバンク13回戦(千葉)でロッテの3番手で救援し、ホールドが記録されていた荻野のホールドを取り消すと15日、発表した。3−4の場面で登板し、ホールドがつく展開とならなかったため。

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