わたしはかもめ2007年鴎の便り(7月)

便

7月17日

千葉ロッテ3−3オリックス(千葉マリン)

ロッテは今季7度目、オリックスは今季4度目の引き分けに終わった。1−1で迎えた7回、ロッテは里崎の7号ソロで勝ち越しに成功するが、オリックスは9回、抑えの小林雅からアレンがタイムリーを放ち同点とし延長戦へ。オリックスは12回に木元の適時三塁打で勝ち越すが、粘るロッテはその裏、オーティズのタイムリーで同点に追いついた。なおこの試合、オリックス・ローズが里崎への暴力行為で退場、さらにその行為に加担したオリックス・ディーバスコーチ、ロッテ・高橋コーチが退場処分、警告試合となった。

123456789101112R
オリックス0100000010013
千葉ロッテ0010010000013

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雨中の激闘12回ドロー、清水力投も小林雅痛打[千葉日報]

◇真価見せたエース清水

結果として9回に救援投手が打たれ、白星こそつかなかったが、エース清水が絶対に負けられない一戦で、その真価を見せつけた。雨が降り、集中が難しい状況だったが、清水の投球はすごみがあった。「こういう試合だったから気持ちが入っていた」。

2回にソロで1点を失ったものの、ピンチは1回の1度だけ。3回には一ゴロのベースカバーに入った際、ラロッカに故意的に体をぶつかられ、いつもは冷静のエースが珍しく感情をむき出しにして怒った。「絶対に打たれないつもりで投げた」と気合十分。その後の投球は圧巻。真っ向勝負で3〜8回を打者18人で完全に封じ込んだ。「ファンに熱い内容の投球を見せられたと思う」。主役は里崎に譲ったものの、エースがあらためて存在感を示した。

◇乱闘後も攻守にガッツ、里崎

1−1の6回2死、1ボールから真ん中に入ってきた112キロの変化球を完璧にとらえた。「打ったのはチェンジアップ」。思いが詰まった打席、打った球種を力強く話した。

3回1死、ローズに内角への初球後、激高した相手の助っ人からいきなり両手で顔面にパンチを浴びた。両軍が入り乱れ、乱闘騒ぎになり、チームメートも巻き込まれ、高橋走塁兼一塁ベースコーチら3人が退場となった。里崎もユニホームの背中の左上を破られた。警告試合となった試合は、直後に早川が死球を浴びるなど険悪なムードの中、力投するエースを一発で援護。「絶対に打ちたいと思っていた」と自分に言い聞かせ、自信に満ちた口調で言った。

守備でもみせた。同点とされた9回。なおも2死一、二塁の大ピンチで、大引のあわや勝ち越し打を右翼手サブローからの好返球に体を張ってブロックし窮地を救った。「今日の試合は絶対に負けられない」。持ち前のガッツあふれるプレーで雨の中、駆けつけた約8千人の観衆を酔わせた。

バレンタイン監督
「(延長12回2死からの同点)竹原が2ストライクに追いこなれながら良く粘って打ってくれた。もちろんオーティズも負けを帳消しにしてくれる一打を放ってくれた。(9回救援失敗の)小林雅は本来の姿じゃない。また元の状態に戻って欲しい。タイミングがどこか狂っているのかもしれない。9回も12回も継投の判断を誤ったかもしれないが、最後に反撃して大きな引き分け試合だった。」

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死闘…ドロー

ロッテ里崎がバットできっちりお返しだ。1−1の同点の6回、左翼席へ一時は勝ち越しとなる7号ソロを運んだ。普段はクールな男が「気合で打った。絶対に勝ちたいと思っていたし、負けられないと思った」と珍しくエキサイトしていた。

熱くなる理由があった。3回だ。オリックス・ローズが内角高め速球に激高した。「危ない」と言ったローズへ、里崎が「全然危なくない」と反論すると突き飛ばされた。そして、馬乗りの形でローズから殴りかかられた。本塁付近で両チーム入り乱れて大乱闘。オリックスからローズ、ディーバス打撃コーチ、ロッテからは高橋走塁コーチが暴行で退場処分を受けた。里崎はユニホームが破れるほどの暴行を受け「むち打ちみたいな感じ。あのボールを危ないというなら打席には立てないし、理解に苦しむ」と吐き捨てた。

伏線はあった。1回、清水がラロッカに死球。3回にはラロッカが一ゴロに倒れた際、ベースカバーに入った清水とヒジ鉄の格好で接触し、一触即発のムードとなった。バレンタイン監督は「乱闘騒ぎは起こるべきものではなかったが、ラロッカのヒジ打ちは許されるべきではない」と説明した。

9回に守護神小林雅が救援失敗。2−2と同点にされ、なお2死一、二塁から大引の右前だで本塁突入してきた二塁走者アレンの体当たりに、里崎は体を張って勝ち越しを阻んだ。1点リードされた延長12回裏にオーティズの右前適時打でドローに持ち込んだが、里崎は「負けなかったというより、勝てなかったという方がでかい」と“痛い”引き分けを強調していた。

退場回数3傑
順位名前回数内訳
1ローズ111100
2金田正一8206
3藤本定義7007
3大沢啓二7016
3仰木彬7115

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ボビー、采配ミス認める“雨中の大乱戦”は延長12回引き分け[サンスポ]

バレンタイン監督が采配ミスを認めた。力投していた清水が9回、先頭のラロッカに左前打を許したところで小林雅にスイッチ。しかし、その頼みの抑えがアレンに適時二塁打を浴びて、同点に追いつかれた。指揮官は「交代は誤った」と悔やみ「本来の姿じゃない。タイミングが狂っている」と小林雅を心配していた。

◇里崎、気合の勝ち越し本塁打も勝利に届かず

里崎は3回、ローズから両手で胸を突かれるなどの暴力行為を受けた。里崎によると、内角を突いた球にローズが「危ない」と言ったという。それに対し「全然危なくない」と返したことで、怒りを買ってしまった。暴力を受けて「負けられない」と気合が入り、6回に勝ち越し本塁打を放ったが、勝利に結びつかなかった。里崎は「今日は勝てた試合」と肩を落とした。

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ロッテ悔し過ぎる12回“痛み分け”[スポニチ]

意地のカウンターパンチも実らなかった。ローズに殴られたロッテ・里崎は6回に一時勝ち越しとなる7号ソロ。しかし9回に守護神・小林雅が同点二塁打を浴びた。それでも続くピンチでは決死のブロックで勝ち越しを阻止。延長12回に勝ち越されたが、オーティズの右前打で執念のドローに持ち込んだ。ただ試合後は「負けなかったのは大きいけど、勝てなかった方が大きい」と悔しさをにじませた。

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ローズ“退場王”不名誉記録も更新[デイリー]

17日のロッテ−オリックス13回戦(千葉)で、オリックスのタフィー・ローズ外野手(38)とディーバス打撃コーチ、ロッテの高橋走塁コーチの3人が暴力行為で退場処分となった。今季2度目の退場処分となったローズは通算で11度目となり、自身の持つプロ野球記録を更新した。ローズは3回の打席で里崎捕手の胸を両手で強く突いた。その後、両軍選手らが本塁付近で激しくもみ合い、審判団はディーバス、高橋両コーチも暴力を振るったと判断した。

悔しさと怒りは胸の内にしまい込んだ。大乱闘の末の総力戦は引き分けに終わった。真っ先にロッカーから出てきたローズは、帰りのバスまで無言を貫く。緊急ミーティングでロッカーに呼び戻されたが、最後まで口を開くことはなかった。

瞬時に緊迫が頂点に達した。3回1死無走者。ローズへの清水の初球が内角を厳しく突いた直後だった。立ち上がって一言交わした里崎をローズがいきなり両手で押し倒し、そのまま右手で殴りかかる。チームメートのアレンが止めに入っても怒りは収まらず、ヘルメットまで投げつけた。一気に両軍がベンチから飛び出し、本塁付近でもみ合いとなった。

ローズがベンチに引き揚げても乱闘は終わらない。両軍監督がなだめて何とか緊張の糸をほぐし、互いのベンチに戻らせた。良川球審はローズに加えてオリックス・ディーバス打撃コーチとロッテ・高橋走塁コーチにも暴力行為で退場処分とすると、さらに「警告試合」を宣告した。

試合後に里崎は「『危ない』というから『全然危なくない』と言いました」と振り返った。「ヘタしたらもう少しでストライク。あれで『危ない』というなら、バッターボックスに立てないですよ」とも続けた。

伏線は初回からあった。ラロッカが清水から左腕に死球を受けてひじ当てを地面に投げつけると、3回の第2打席では一ゴロでベースカバーに入った清水と接触。険悪な雰囲気の両者に、一塁ベースコーチの真喜志内野守備走塁コーチが割って入った。その直後の打席で、ローズは激高した。

4番の退場劇にオリックスは1−2の9回にアレンが同点打を放ち、延長12回には木元の適時打で勝ち越しに成功した。だが、その裏に守護神・加藤大が踏ん張れずにオーティズに同点打を許して追いつかれた。意地と意地の総力戦。結末を迎えても、異様な空気が球場を支配していた。

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ローズが火付け大乱闘3人退場[スポニチ]

“退場王”の強烈な一撃が史上5度目の珍事に発展した。オリックスのタフィー・ローズ外野手(38)は17日のロッテ戦の3回の打席で、清水の投じた内角球に激怒。捕手・里崎にパンチを浴びせ、自身のプロ野球記録を更新する11度目の退場処分を受けた。これがきっかけで両軍入り乱れる大乱闘となり計3人が退場となる異例の事態に。警告試合として再開された試合は結局、延長12回の末、痛み分けに終わった。

◇史上5度目…

試合後も怒りは収まっていなかった。今季2度目、通算11度目の退場処分。ローズは何を聞かれても無言のまま、険しい表情で球場を後にした。

3回1死だった。ロッテの先発・清水の初球、143キロ直球がローズの胸元を襲う。反り返ってよけたローズは捕手・里崎をにらみ「危ないやろ」とクレームをつけた。里崎が「全然危なくないやろ」と返すと両手で顔面に殴りかかり、倒れた相手にパンチ、キックの雨を浴びせた。ロッテ・バレンタイン監督もグラウンドに引き倒されるなど、両軍入り乱れての大乱闘。怒号、ブーイングが飛び交う雨の千葉マリンは修羅場と化した。

ローズに加えディーバス打撃コーチ、ロッテの高橋走塁兼一塁ベースコーチも暴力行為で退場処分。3人同時退場は04年7月19日の近鉄―ロッテ戦(大阪ドーム)での近鉄・バーン、ロッテのベニーとセラフィニ以来、史上5度目だ。約6分間の中断後、良川球審が警告試合を宣告して試合は再開されたが、不穏な雰囲気は漂い続けた。

まさに“瞬間湯沸かし器”だ。ローズは、里崎のユニホームを引き裂くほど怒りをあらわにした。伏線は初回、ラロッカへの2戦連続死球。そのラロッカは3回、一ゴロに倒れた際にベースカバーに入った清水に“体当たり”。ロッテベンチから「何やってんだ!」との声が飛び、一触即発ムードは高まっていた。

ただ、里崎が「もう少しでストライクの球。あれが危ないというのならバッターボックスに立てない。理解に苦しむ」と言い、良川球審も「怒るような球じゃない。里崎は挑発的なことは言っていない」と振り返ったように、非はローズにあったのは否めない。暴力行為により、数試合の出場停止処分が科される可能性は高く球宴出場も微妙な状況。遺恨試合となる18日の前半戦最後の一戦を前に、後味の悪さばかりが残った。

オリックス・ディーバス打撃コーチ
「よく分からない。こんなことがあるかもしれないのが野球。退場?アメリカでは時々あった。」(乱闘で左ほおにあざ、あごの右側に擦り傷)
オリックス・長村球団本部長補佐
「審判団からは『里崎は何も言ってない。聞こえませんでした』と説明があった。球宴出場?それは明日になってみないと分からない。」
ロッテ・バレンタイン監督
「ローズは自軍の投手がうちの打者に死球を当てないのが不満だったのでは。ただ、あの乱闘は起こるべきものではなかった。」
ロッテ・清水
「危ない球じゃない。当てて塁に出すのは避けたいし、当てる気はさらさらない。細心の注意をしながら投げたいし、ローズはいいバッターだしインコースは突かないと。」
警告試合
報復および乱闘行為などを未然に防ぐため、危険なプレーを行った選手とそのチームの監督を退場させることができる試合。審判団が宣言し、その後は理由の有無を問わず対象選手または該当球団の監督に退場を宣告することができる。今季は5月19日楽天−ロッテ戦、同27日阪神−ロッテ戦、6月10日ヤクルト−楽天戦などが警告試合となった。

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ローズ殴った!里崎の顔面に左ストレート[報知]

ロッテ・オリックス戦は大荒れとなった。3回1死、内角への初球に激高したローズが、捕手・里崎に暴行。そこから両軍入り乱れての乱闘に突入。オリックスはローズとディーバス打撃コーチ、ロッテは高橋走塁兼一塁ベースコーチが退場処分を受けた。1試合で3人の退場者を出したのは、プロ野球史上5度目。警告試合が宣告され、新たな“遺恨カード”を予感させる一戦は、延長12回で3−3の引き分けに終わった。

目を覆いたくなるような修羅場だった。事件は3回1死、清水が内角の初球を投げた直後に起きた。「(ローズが)“危ない”って言って、全然危なくないと言った」里崎が返球しようと立ち上がった瞬間、ローズの両手が顔に迫り、突き飛ばされた。

殴りかかろうとした助っ人の左拳は空振りとなったが、そこから両軍入り乱れての大乱闘に突入した。わめき立てるローズをよそに、興奮したオリックス・ディーバス打撃コーチが、ロッテ・高橋走塁兼一塁ベースコーチと激しくやり合うなど、もみ合いの輪はなかなか解けなかった。ローズ、そしてディーバス、高橋両コーチの3人が退場処分を受け、今季セ・パ合わせて3試合目となる警告試合が宣告された。

伏線はあった。初回、清水がラロッカの左腕にぶつけた。3番打者への2戦連続死球で、不穏な空気が漂った。そして3回先頭、一塁ゴロに倒れたラロッカが、一塁ベースカバーに入った清水に後ろから体当たり。いよいよ一触即発ムードとなった中、それほど際どくない内角球が、ローズに火を付けてしまった。

試合後、吹っ切れた表情の里崎は「理解に苦しみます。あれが危ないんだったら、打席にも立てない」と吐き捨てた。バレンタイン監督も「タフィー(ローズ)は、味方のピッチャーがこちらにぶつけなかったのが、不満だったんじゃないか」と推測するのが精一杯だった。一方、通算11度目の退場となったローズは無言で球場を後にした。大石ヘッドコーチは「あそこに来たら怒るのも無理はない」とかばったが、コリンズ監督は「ラロッカのこともあっただろうし…」と言葉を濁した。

試合は延長戦に突入し、12回にオリックスが勝ち越したが、その裏にロッテが土壇場で追い付く粘りで引き分けに持ち込んだ。疲れた様子のバレンタイン監督は「(12回に)反撃して同点に持ち込んだことは、我々に大きな意味がある」とまとめたが、後味の悪さだけが残った。

◇ローズ通算11度目

オリックスのタフィー・ローズ外野手(38)が17日のロッテ13回戦(千葉マリン)の3回、捕手・里崎に対する暴力行為により、退場となった。パ・リーグ7人(8度)目、両リーグでは14人(15度)目。ローズは今季2度目の退場。これで通算11度目の退場で、自身の持つ最多退場回数を更新した。また、この暴力行為をきっかけに乱闘となり、オリックス・ディーバス打撃コーチ、ロッテ・高橋慶彦走塁兼一塁ベースコーチが退場処分を受け、警告試合が宣告された。

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清水「あのボール危なくない」[ニッカン]

3人の退場者を出して遺恨を残した一戦は、延長12回3−3の引き分けに終わった。3回にロッテ清水が投じた、オリックス・ローズへの内角高めへの一球をきっかけに乱闘へ発展。ローズに加え、ジョン・ディーバス打撃コーチとロッテ高橋慶彦走塁コーチも退場処分を受けた。乱闘以降、9回途中に降板するまで被安打1と好投の清水は「あのボールは危なくない。退場者も出たので(乱闘の後は)意地でもヒットも打たせたくなかった」と話した。

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里崎が気合の勝ち越し本塁打[ニッカン]

ロッテ里崎が1−1の6回、勝ち越しの左越えソロ本塁打を放った。3回にはローズに殴りかかられ、ユニホームを破られるひと幕もあり、里崎は「気合で打った。今日は絶対に負けられないという気持ちがある」と語気を強めた。

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18日オーナー会議

オーナー会議が18日に都内のホテルで行われる。正式な議題は

(1)
ドラフト制度検討委員会の経過報告
(2)
協約改定委員会の報告

という2点だけ。その他として各オーナーから発言があれば随時、議題となる。楽天が、横浜の親会社であるTBSの株式を大量保有している問題については、あらためて早期解決を望む声が出てきそうだ。楽天は三木谷浩史オーナー(42)が出席予定で、各球団オーナーに理解を求めて説明することになりそうだ。

また、パ・リーグ6球団がリーグ振興を目的とした共同事業会社「パシフィックリーグマーケティング株式会社(PLM)」を設立したことについて、セ・リーグ球団のオーナーから疑問の声が上がる可能性が高い。同社は、パ6球団が均等に1000万円ずつ出資し、ホームページおよび携帯サイトの企画・運営、スポーツマネジメントに関する業務を行う。6球団が集まることで新たな事業展開を狙っている。だが、連盟以外で各球団が利害を一致させることに疑問の声はあり、将来的な目的などが問われそうだ。

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