わたしはかもめ2007年鴎の便り(7月)

便

7月18日

千葉ロッテ3−1オリックス(千葉マリン)

ロッテ先発・成瀬が9回7安打1失点で今季3度目の完投勝利。チームはオリックス戦4連勝で、首位日本ハムとのゲーム差を3に縮めた。ロッテは1点を追う4回、オーティズのタイムリー二塁打で同点に追いつくと、里崎のタイムリーで勝ち越しに成功。7回に大松の昨年6/11以来となる1号ソロで1点を追加した。先発・成瀬は8三振を奪う力投で8勝目。昨年から千葉マリンでは5連勝。防御率を1.65まで上げ、両リーグトップをキープ。先発・デイビーは8回を6安打3失点の完投も、ハーラーワーストタイとなる8敗目を喫した。

123456789R
オリックス0100000001
千葉ロッテ00020010x3

◇前半最後を飾る完投ショー

前半戦の最後の夜を飾るのに、相応しい完投ショーだった。成瀬が最少の1失点に抑え、今季8勝目を挙げた。「サトさん(里崎)のリードが良かった。いい感じで前半戦を終われて良かった」。

リーグを代表する左腕へと成長を遂げた21歳が、その真価を見せつけた。この日は球がやや抜けて7安打されたが、1四球と踏ん張った。捕手の里崎は「コントロールがいいから自滅しない。不利なカウントにしないのがいい」。

最大のピンチだった8回2死二、三塁では、アレンにカウント2−1から真っ向勝負。最後は内角ストレートで空振り三振に切った。「渾身のストレートです。今日1番のストレートでした」と自信に満ちた口調で言った。

防御率リーグトップの1.65として初の球宴に挑む。「スピードは速くはないけど、自分の力を知るためにも真っ直ぐ1本だけで勝負したい」。もちろん成瀬自身は楽しみながらも、好結果につなげるつもりだ。主役であれ脇役であれ、千葉ロッテの“背番号60”からは目が離せない。

◇ライアン氏、始球式

米大リーグ通算324勝を挙げたノーラン・ライアン氏(60)がロッテ−オリックス戦で始球式を行った。打席に立ったロッテ・バレンタイン監督とはエンゼルスで同僚、レンジャーズで監督と選手の間柄。同氏がアメリカン・ビーフ親善大使として初来日し、実現した。投球は、往年を思い起こさせる豪速球がバレンタイン監督の顔近くへ。ライアン氏は「当たらなくて良かった」と苦笑いすれば、ひっくり返ってよけたバレンタイン監督は、「(乱闘騒ぎがあった)前夜を思い出したよ」。

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前半戦終了

バレンタイン監督
「これまではけが人が非常に多く、チームにとって起きうる悪いことが全て起きた感じがする。逆に出尽くしたとも言えるので、後半には良いものが待っていると期待したい。」
日本ハム・ヒルマン監督
「先発投手が、交流戦をきっかけに充実してきた。守備も基本に忠実かと聞かれると必ずYESと答えられるほど安定感があった。できれば長打力がつけばいいが、カバーするしかない。」
ソフトバンク・王監督
「こんなに故障者が出るとは計算できない。斉藤和は勝つだけでなく、チームの士気を上げる上で大きな存在。彼の離脱は大きかった。松中の不振もチームにとっては大きかった。」
西武・伊東監督
「順位は気にしていないけど、今年は屈辱的な10連敗もあったしよく立て直した。調子の悪い打者が4、5人いたし、後半戦は彼らに奮起して欲しい。まだチャンスはあると思っている。」
楽天・野村監督
「岩隈が故障で離脱し、投手陣はやりくりせざるを得なかった。フェルナンデスが誤算。山崎武が1人で穴を埋めた。もっと盗塁数が欲しい。ヒット1本で点を取れないと、Aクラスに入れない。」
オリックス・コリンズ監督
「前半はつまずいたがリーグ戦再開後は内容がいい。投手陣が力を発揮している。後半はラロッカ、ローズ以外の選手も頑張って欲しい。前半より勝たないといけないことは確かだ。」

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成瀬、防御率1位守った

ロッテ成瀬が防御率トップで折り返した。1失点完投で8勝目。防御率1.65の1位に「出来過ぎかな。後半の目標?高望みはしません」と笑った。この日、大リーグ伝説の投手ノーラン・ライアン氏が来訪。試合前のベンチで、記念撮影会が開催された。「みんながうらやましかったけど、勝って前半を終わりたかった。(こういう日に先発は)運命かと思った」。登板に集中するため、唇をかんでブルペンに向かい、白星を手にした。

次回登板は、初出場となる夢舞台だ。「球宴は真っ直ぐ1本だけでいきたい。打たれたもいい。どれだけ飛ばされるのか知るのも大事」と、自分の速球がどれだけ通用するか試す意気込みだ。2位で前半戦を終えたバレンタイン監督は「今日も制球も球種も緩急もファンタスティックだった。前半戦に見せてくれだ、そのままの姿を出してくれた」と急成長の左腕をたたえていた。

◇暴行退場ローズ、1試合出場停止

パ・リーグは18日、17日のロッテ13回戦(千葉)で里崎捕手に暴力行為を働き、乱闘騒ぎの原因をつくって退場処分となったオリックスのタフィー・ローズ外野手(38)に対して公式戦1試合の出場停止と制裁金10万円を科した。同じく退場となったオリックスのジョン・ディーバス打撃コーチ(48)とロッテの高橋慶彦走塁コーチ(50)には、共に厳重注意と制裁金5万円を科した。また、同試合の3回にロッテ清水投手にヒジ鉄を食らわせるなど、危険な走塁を行ったオリックスのグレッグ・ラロッカ内野手(34)も厳重注意処分とした。

◇始球式

「カリフォルニア・エクスプレス」の異名を持つ大リーグ伝説の投手ノーラン・ライアン氏(60)が、米国食肉輸出連合会の親善大使として初来日し、ロッテ−オリックス14回戦(千葉マリン)の始球式に登板した。

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ロッテ・成瀬完投8勝!防御率トップ![報知]

珍しく派手なガッツポーズを見せた。2点リードの8回、成瀬は味方の失策などから2死二、三塁のピンチを迎えた。「エラーが出た後で絶対に点にしたくなかった。ぶつけるくらいの気持ちでいきました」カウント2−1から136キロの内角ギリギリの直球でアレンを空振り三振。最後の山を乗り越え、1失点完投で8勝目を挙げた。

前半戦はボールが高めに浮き、2回に先制点を奪われた。その後は低めを心掛け修正。7安打を浴びたが1四球とテンポよく投げ反撃を待った。

スーパースターに目もくれなかった。始球式のため米大リーグ、元レンジャーズ投手のノーラン・ライアン氏が千葉マリンに来場。しかし、成瀬はベンチ前で一緒に写真を撮るチームメートを横目に「僕は今日の先発。前半最後を勝って締めたかったから」と一目散にブルペンへ走った。

10日の西武戦の完封に続く連続完投で8勝1敗。防御率も1.65、勝率と2部門でトップを走り続ける。次は初出場となるオールスター。「全部真っ直ぐでいきたい」と直球宣言。130キロ中盤でも空振りが取れる持ち味を大舞台でも発揮する。

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ロッテ・成瀬が完投8勝目、急成長の21歳にライアン氏も注目![サンスポ]

4年目の成瀬が1失点完投で8勝目。リーグトップの防御率を1.65まで引き下げた。

成瀬
「できすぎですね。でも打たれないピッチャーのイメージは作りたかったので嬉しい。」

調子は万全ではなかった。2回に連打で先制点を許す。だが、その後はゼロ行進。8回2死二、三塁のピンチはアレンを空振り三振に仕留めた。「今日1番の球だった」。マウンド上で表情を変えない男が、拳を握りしめて感情をあらわにした。

この日は米大リーグで通算7度のノーヒットノーランを達成している大投手、ノーラン・ライアン氏が始球式に来場。試合開始30分前のベンチ裏では、誘われた記念撮影を断りブルペンへ向かった。

「(他の選手が)うらやましかったけど、試合に勝ちたいですから」。ところが、そのライアン氏もアップのためにブルペンへ。“伝説の男”と隣り合わせで投げ込んだ。観戦した同氏は「ナルセについて教えてくれ」と球団関係者に問いかけたという。

たくましく成長した21歳を初出場の球宴が待つ。「せっかくの機会。真っ直ぐだけでいきたい」。自慢のストレートで勝負する。

◇ノーラン・ライアン氏が始球式

米メジャーリーグのレンジャーズなどで活躍した名投手、ノーラン・ライアン氏(60)が始球式を行った。46歳の現役引退まで160キロを超える豪速球で知られた同氏が投げた球は、打席に立った友人のバレンタイン監督の頭部へ。同監督は、きわどくよけ、2人で笑いあった。ライアン氏は「88年には、日本の(ヤクルト)スワローズから入団オファーも受けたんだ。実現していたら楽しかっただろうね」と初来日を満喫していた。

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里崎“乱闘お返し”決勝打[スポニチ]

1日遅れの痛烈な“お返し”だった。決勝打に好リード。前半戦連勝フィニッシュに導いたロッテの里崎は、時折はにかみながらも表情を引き締めた。

里崎
「負けるつもりはなかったし、負けるとは思っていなかった。昨日(17日)のことは根に持ってもしようがない。プレーで返せればいいから。」

前夜は史上5度目の3人同時退場と荒れに荒れた。乱闘で里崎はローズにボコボコに殴られ、一時は勝ち越し弾を放ちながら延長12回の末にドロー。「首は痛いけど、ケガ人も多いし痛いとか言っていられない」。むち打ち状態をハリとアイシング治療で回復を図り、強行出場で攻守にけん引した。4回、同点に追いつきなお2死三塁から勝ち越し右前打。序盤、球が高めに浮いていた先発・成瀬には「もっと腕を振れ!」。バットと的確なアドバイスで21歳左腕をもり立てた。

バレンタイン監督も「ああいうことがあって体を痛めている中で、いかに自分がいい選手かということを証明してくれた」。首位に3ゲーム差の2位ターンも「後半戦はいいことしか起きないと思う。絶対に優勝します」と里崎。バットと頭脳でプライドを保った主将の目には、ただ1つの目標しか入っていない。

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里崎千金タイムリーで遺恨オサラバ[デイリー]

前夜の乱闘劇の余韻が残る18日の千葉マリン。その空気を、ロッテの主将・里崎の一振りが払拭した。

「絶対に負けられない試合だった」。2点を追う4回だ。1点を返し、なお2死三塁。里崎の気迫のこもった一撃がオリックスの一塁手・北川のグラブをはじき、右前への勝ち越し適時打となった。

前夜の試合で、内角球をめぐってローズが捕手・里崎に殴りかかり、両軍入り乱れての乱闘劇。延長12回での“痛み分け”となっていた。「(首に)まだ痛みはある」としたが、アイシングとはり治療を受け出場していた。

「自分ができることをやった。終わったことは引きずらない」。守りでも、憶せず打者の内角を突く強気のリードで成瀬の完投勝利も演出。バレンタイン監督も「大きな意味を持つ一打だった」と絶賛だ。最高の形で前半戦最終戦を締めくくった。

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希望枠が“復活”?新ドラフト検討[デイリー]

プロ野球オーナー会議が18日、東京都内で開かれ、来年以降の新ドラフト制度を検討する中で、従来の希望入団枠のように新人選手の希望を反映できる制度の可能性を探ることで一致した。西武の裏金発覚で今秋ドラフトは希望枠廃止が決定済みだが、来年以降は希望枠に類した方式が採用される可能性も出てきた。

会議では有望選手の意向や希望が一切反映されない制度では、メジャーへの人材流出が進むという懸念の声が上がった。これを受けて最終的に「新人選手の希望をくみ入れるべきか模索していく」(巨人・滝鼻オーナー)ことで一致した。

ただ今春に希望枠撤廃を強く求めた経緯があるアマ側の反発は必至。来年3月に取りまとめる新ドラフト案の行く末から一層、目が離せなくなってきた。

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「希望聞き入れ」ドラフト制度模索[スポニチ]

12球団のオーナー会議が18日、都内で開かれ、来年以降のドラフト制度で大学生・社会人対象に新人選手の希望を聞き入れる方向で合意した。

4月発足のドラフト制度検討委員会の報告を受けて意見交換。中日・白井オーナーは「新人選手の希望に耳を傾けようとなった」。巨人・滝鼻オーナーも「いささか選手希望をくみ入れる方法を模索する。反対はなかった」と語った。

西武に端を発した裏金問題で「不正の温床」との批判に応じ、日本プロ野球組織(NPB)・12球団は3月、存続方針だった希望入団枠を撤廃した。その“希望”を再び聞き入れるのだが“枠”とは異なる方法論も上がっている。ソフトバンク・孫オーナーは「選手に3球団ほど希望を書かせ、相思相愛の確率を高める」と具体案も出た。

契約金の最高標準額(1億円、出来高5000万円)は存続で一致。新ドラフトは来春3月までの制度設計を目指している。

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プロ野球人気減退はNHKのせい?[スポニチ]

オーナー会議では各オーナーが「NHKは日本のプロ野球をもっと放送すべき」と口をそろえた。オリックス・宮内オーナーは「プロ野球はこれだけ(人気回復に)苦労しているのに、大リーグの、しかも日本人選手個人に偏った放送をしているのは極めて異常」と話した。今年1月のオーナー会議に続く要請で、近く申し入れることになるNPB関係者は「大リーグ中継を減らせ、とも言えないし…」と困惑していた。

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12球団オーナー「メジャー報道自粛して」[ニッカン]

プロ野球のオーナー会議が18日、都内のホテルで行われ、NHKに対し、中継を含めた大リーグ報道の自粛を求める異例の申し入れをする方針を固めた。議長を務める日本ハム大社啓二オーナーは会議後の会見で「大リーグ報道が多すぎはしないかという意見が出た。NHKにどうしろ、というのではなく、日本球界を盛り上げてくださいということ」と説明した。具体的にどのような申し入れをするかについて、今後は実行委員会で検討していく。

NHKの大リーグ報道については、1月のオーナー会議でソフトバンク孫オーナーが「非常に偏りがある」と問題視する発言をしていた。お願い…というより強い姿勢を強調するオーナーもいた。オリックス宮内オーナーは「もっと強く言うべきと申し上げた。日本のプロ野球は苦労して選手を育ててきたのに、メジャー数名の選手ばかりを取り上げるのは極めて異常で不愉快だ。公共放送なんだから。イチローはうちから出た選手だけど、1打席目から流しっ放しはいかがなものか。ニュース性はあるのか」と厳しく指摘していた。

根来コミッショナー代行は「各オーナーは人気選手の流出を含め危機感を持っておられる。その一環として出た話でしょう」。長谷川コミッショナー事務局長も「報道を減らしてではなく、日本球界も大切にしてくれということです」と各オーナーの本心を代弁するように説明。どうも八つ当たりのような印象は否めない。

◇NHKメジャー中継、今季290試合

NHKは今年、大リーグ中継は衛星第1、ハイビジョン、総合の3波で、シーズン260試合とポストシーズン30試合の計290試合を放送する。昨季より55試合増やした。レッドソックスに松坂が入団したためで、松坂の先発予定試合は全試合放送する予定。これは野茂がドジャースで大リーグデビューした95年の全登板を完全カバーして以来だ。

一方で、巨人戦の地上波中継は減っている。日本テレビは今年、巨人主催72試合のうち放送するのは40試合のみ。これまでの3分の2に減らした。フジテレビは昨年比2試合減、テレビ朝日は昨年の18試合から12試合に減らしている。

◇希望を聞くドラフトに

来年以降のドラフト制度は、何らかの形で候補選手の希望を聞くシステムになる可能性が高まった。

オーナー会議で現状報告され、各オーナーが議論した。希望枠の撤廃は決定しているものの、巨人滝鼻オーナーは「いささかでも希望をくみ上げる方法はないのか検討していこうと言った「」、ソフトバンク孫オーナーも「志望球団を参考として聞くのはいいのではないか」と語った。ドラフト改革を仕切る根来代行も、同様の意見で、今後は、何らかの形で希望を聴取するシステムを模索していくことになりそうだ。

また、滝鼻オーナーは「分離ドラフトを一本化という意見が多いようだが、入り口を狭くするなら出口(FA)を緩和といった。絶対に9年というオーナーはいなかった」と語った。

契約金は上限を設ける方向だが、大リーグとの獲得競争に向けて、特例をつくるべきという意見も出ていた。

◇その他の審議事項

(1)
協約改定のあり方。社団法人日本野球機構と任意団体の日本プロ野球組織を一本化し、セ、パ連盟とコミッショナー事務局を統合する点は合意を得た。
(2)
裁判員制度で、選手が裁判員に選出された際の対応について。

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NHKのメジャー重視報道に不満続出…オーナー会議[サンスポ]

プロ野球のオーナー会議が18日、都内で開かれた。メジャーの試合中継や関連ニュースを重視するNHKの放送姿勢について、各オーナーから不満が続出。8月にも日本プロ野球への注目アップを申し入れることで一致した。また、コミッショナーとセ、パの3事務局の統合の方針が確認されたほか、ドラフト制度改革で有望新人の海外流出を避けるため契約金の上限を撤廃する声が多く上がった。

MLB中継を重視するNHKに、オーナー会議が異例の申し入れを行うことになった。議長を務めた日本ハム・大社オーナーは「NHKでの扱いが、日本のプロ野球より、MLBの選手最優先になっている。もっと日本のプロ野球を一緒に盛り上げて欲しい」と説明した。

NHKはほぼ毎日、衛星でMLB中継し、地上波のニュースでもスポーツのトップでMLB情報が流される。「イチローはうちの出身だが、毎日ヒットだ三振だとニュースで伝える必要があるのか」(オリックス・宮内オーナー)など、各オーナーは危機感を抱いた。8月の実行委員会で各球団代表が意見を出し合って文書をまとめ、NHKに申し入れをする。

野球協約の改正では、日本野球機構と日本プロ野球組織を一本化。オーナー会議を最高意思決定機関とし、コミッショナーに業務執行権限を与えることで合意。コミッショナー、セ、パ3事務局を統合する方針も確認された。11月のオーナー会議で素案を提出し、来年1月に協約改正し、組織再編を行う。

ドラフト制度改革では、有望新人の海外流出を懸念する巨人・滝鼻オーナーが「MLBと取り合いになった場合、1億円で済むのか」と契約金最高標準額について疑問を表明。ソフトバンク・孫オーナーらも上限撤廃に賛同した。

楽天本社が横浜の親会社TBS株式を大量保有している問題で、両球団が経過報告を行った。ヤクルト球団の株式20%を保有するフジテレビと、その100%子会社ニッポン放送が横浜球団の株式約30%を保有している問題も含め、保有割合に限度を設けるべきという意見が出た。

◇西武・後藤オーナー、裏金問題を謝罪

裏金問題を受けて5月に就任した西武の後藤オーナーは、初めて出席した会議の前に各球団のオーナーに「ご迷惑をお掛けした」などと謝罪した。一方、ドラフト制度改革の議論については、西武の問題が発端になっただけに「中途半端な知識で話すのは本意ではない。今日は受け止めた」と聞き役に徹したことを強調していた。

◇北京五輪前後の日程を話し合い…12球団代表者会議

オーナー会議に先立つ12球団代表者会議で、来年の北京五輪前後の日程が話し合われた。日本代表・星野監督は8月1日の招集を希望しているが、12球団は3日の日曜まで公式戦に出場し、4日招集を要望。巨人・清武球団代表は7月30、31日にオールスターを実施し、2日代表招集の代案を提示したが、意見はまとまらなかった。

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大リーグよりNHKでもっとプロ野球扱って…オーナー会議[報知]

プロ野球のオーナー会議(議長=日本ハム・大社啓二オーナー)が18日、東京・芝公園のザ・プリンスパークタワー東京で開かれた。大リーグ放送に多く時間を割くNHKに対し、「日本(のプロ野球)をもっと扱ってくれるよう申し出る」(大社議長)ことで合意。選手の海外流出に各オーナーが危機感を持ったもので、8月の実行委員会で詳細を話し合う。

すでにNHKの大リーグ放送は定着しているが、そこに危機感を抱いていたのは日本の各オーナーだった。オリックス・宮内義彦オーナーは「私個人もNHKの放送を非常に不愉快に思っている。NHKは公共放送としてもっと日本のプロ野球を取り上げるべきだ」と不快感を示した。オリックス出身のイチロー(マリナーズ)についても「ウチから出た選手だが、1打席目から流すのがニュースなのか」と語気を強めた。

他のオーナーからも「日本人の報道を朝一番にやるということをもう少し控えてくれ」「もっと強く抗議すべきだ」という強硬な意見も出た。現状に対する不満は、ドラフト改革にも及んでおり、新人選手の契約金は「メジャー流出を避けるための特別ルールを設けるべき」と意見するオーナーもいた。

コミッショナー事務局も水面下で動いており、根来泰周コミッショナー代行が今年1月、NHK幹部に対し「もっと日本のプロ野球(の放送)を見直して欲しい」と申し入れている。会議中には巨人・滝鼻卓雄オーナーから「私が申し入れに行ってもいい」という言葉も飛び出すほど白熱した。具体的にどう行動するかは、8月の実行委員会で決める意向だ。

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来季MLB東京開幕容認…12球団代表者会議[報知]

12球団代表者会議が18日、オーナー会議の前に開かれ、MLBが来季開幕戦を東京で開催する計画について、開催を容認する見通しとなった。「受け入れざるを得ない」と巨人・清武英利代表は話し、セの3球団が大リーグとのオープン戦に加わりたい意向であることを明かした。

また、来年8月の北京五輪に出場した場合、日本代表の直前合宿の招集日について意見交換。星野監督は8月1日を希望しているが、12球団は8月4日以降を要望。そのため直前合宿とは別に短期の合宿の実施や、オールスター戦を7月末日に移行させる案を検討した。8月の実行委員会で煮詰めていく。このほか、北京五輪期間中のプロ・アマ交流戦は実施しないことを確認した。

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ロッテ成瀬が完投で8勝目[報知]

ロッテの成瀬が8勝目を挙げた。立ち上がりは制球が甘かったが、3回以降は得点を許さず「里崎さんから腕を振れと言われ、途中から修正できた」と振り返った。

成瀬は、12月のアジア予選で北京五輪出場を狙う日本代表に抜擢される可能性が出てきている。5月に発表された候補選手には入っていないが、星野監督ら首脳陣が高く評価している。

ロッテ2年ぶりのリーグ制覇に向け、欠かせない存在に成長。「個人成績はあまり高望みしない。チームに貢献できる投球をしたい」と力強く語った。

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防御率1位の成瀬が8勝目[ニッカン]

ロッテ成瀬が、1失点完投で8勝目を挙げると共に、防御率トップの座を守った。最大の見せ場は8回2死二、三塁の一打同点のピンチの場面。オリックス5番アレンを、この日最速136キロの内角直球で空振り三振に仕留めると、珍しく派手なガッツポーズを見せた。「僅差の展開だったし、走者も(野手の)失策からだった。そこで止めるのが投手の仕事だし、止められて自然と(ガッツポーズが)出ました」と笑顔で話した。

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大松が待望の今季初アーチ[ニッカン]

ロッテ大松が7回に右越えソロ本塁打を放ち、貴重な追加点を挙げた。左の和製大砲は「前半戦最後の試合で、遅いですけど1本出て良かった。まさか入るとは思わなかったけど、本塁打になってくれて嬉しい」と、待望の今季第1号を喜んだ。

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ロッテ戦でライアン氏が始球式[ニッカン]

大リーグ伝説の投手ノーラン・ライアン氏(60)が18日、米国食肉輸出連合会のPR活動とロッテ−オリックス13回戦での始球式登板のため、千葉マリンスタジアムを来訪した。大リーグ時代の盟友ロッテ・バレンタイン監督と久々の再会を熱い抱擁で喜ぶなど終始ご機嫌。また大リーグでの日本人プレーヤーの活躍に「今までになく成功していることに驚きを感じている。印象に残っているのはイチロー選手(マリナーズ)」と笑顔で話した。

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里崎が勝ち越し適時打[ニッカン]

ロッテは4回に1−1と同点に追いつき、さらに里崎の右前適時打で勝ち越した。里崎は「打ったのは直球。前半戦最後の試合だから、いい形で締めくくりたい。これまで抑えられていたデイビーから打ててよかった」と話した。

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オーナー会議、MLBへの選手流出でNHKに不満も[報知]

プロ野球のオーナー会議は18日、東京都内のホテルで開かれ、野球協約の改定作業に関し、社団法人日本野球機構と、任意団体の日本プロ野球組織(NPB)を一体化させることで基本合意した。

今後は一層の効率化を図るためセ、パ両連盟の統合のほか、コミッショナーの権限強化なども盛り込み、11月の次回オーナー会議で新しい野球協約の原案の承認を得て、来年からの施行を目指すことになった。

さらに、主力選手の米大リーグ(MLB)への流出問題について意見交換し、積極的にMLB報道を展開するNHKへの不満と放送内容の改善を望む意見が出た。今後の実行委員会で具体的な対応が検討される。

また、ドラフト制度改革の途中経過も報告され、新人選手への契約金は現行の最高標準額(1億円プラス出来高払い5000万円)を維持する意見が多数を占めたほか、新人選手の希望を反映できる制度の確立を求める声があった。

このほか、新たに導入される裁判員制度に関し、選手が対象となった場合の対応を検討することも決まった。

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フレッシュ球宴で大嶺先発![ニッカン]

プロ野球オールスターゲーム運営委員会は18日、若手によるフレッシュオールスターゲーム、全ウ−全イ(19日・松山坊っちゃんスタジアム)の先発メンバーを発表し、全イの先発投手は高卒新人の大嶺(ロッテ)に決まった。全ウは甲藤(ソフトバンク)。両チームの4番打者にはルーキーが抜擢され、全ウが堂上直(中日)、全イは角中(ロッテ)が務める。

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フレッシュオールスター戦、イースタンは大嶺が先発[報知]

プロ野球オールスターゲーム運営委員会は18日、若手によるフレッシュオールスターゲーム、全ウ−全イ(19日・松山坊っちゃんスタジアム)の先発メンバーを発表し、全イの先発投手は高卒新人の大嶺(ロッテ)に決まった。全ウは甲藤(ソフトバンク)。両チームの4番打者には高卒新人が抜てきされ、全ウは堂上直(中日)、全イは角中(ロッテ)が務める。

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ノーラン・ライアン氏が始球式[報知]

米大リーグで通算324勝を挙げ、大リーグ記録の通算5714三振を奪ったノーラン・ライアン氏(60)が始球式を行った。注目の投球は、打席に立ったロッテのバレンタイン監督に当たりそうに。バレンタイン監督とは旧知の間柄である往年の大投手は「当たらなくて良かった」と苦笑いだった。

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ローズ1試合出場停止、コーチらも厳重注意処分[報知]

パ・リーグの小池唯夫会長は18日、暴力行為で退場処分を受けたオリックスのローズ外野手に対し、1試合の出場停止処分と制裁金10万円を科した。

ローズは17日のロッテ13回戦(千葉)の3回の打席で里崎捕手に暴力を振るったほか、両チームのもみ合いの原因をつくり、試合を8分間中断させた。もみ合い中に暴力行為のあったオリックスのディーバス、ロッテの高橋両コーチに対しても、それぞれ厳重注意と制裁金5万円を科した。

また、3回の走塁の際、一塁ベースカバーに入った清水投手に対し、背後からひじ打ちを浴びせたオリックスのラロッカ内野手も厳重注意とした。

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日本選手のメジャー流失はNHKのせい!?プロ野球オーナー会議[サンスポ]

プロ野球オーナー会議は18日、東京都内のホテルで開かれ、野球協約の改定作業に関し、社団法人日本野球機構と、任意団体の日本プロ野球組織(NPB)を一体化させることで基本合意した。

今後は一層の効率化を図るためセ、パ両連盟の統合のほか、コミッショナーの権限強化なども盛り込み、11月の次回オーナー会議で新しい野球協約の原案の承認を得て、来年からの施行を目指すことになった。

さらに、主力選手の米大リーグ(MLB)への流出問題について意見交換し、積極的にMLB報道を展開するNHKへの不満と放送内容の改善を望む意見が出た。今後の実行委員会で具体的な対応が検討される。

また、ドラフト制度改革の途中経過も報告され、新人選手への契約金は現行の最高標準額(1億円プラス出来高払い5000万円)を維持する意見が多数を占めたほか、新人選手の希望を反映できる制度の確立を求める声があった。

このほか、新たに導入される裁判員制度に関し、選手が対象となった場合の対応を検討することも決まった。

トップ選手の海外流出に対し、各オーナーは想像以上に危機感を募らせていた。会議では米大リーグ(MLB)を中継するNHKに対する不満の声が上がり、改善を求める意見が相次いだという。

オリックス・宮内オーナーは「非常に不愉快に思っている。もっと日本の野球を取り上げるべきだ」と語気を強めた。イチロー(マリナーズ)はオリックス出身。宮内オーナーは「ウチから出た選手だが、1打席目からずっと(中継を)流しているのがニュースなのか?」と首をかしげた。

中日・白井オーナーが「日本人選手の動向を優遇しすぎ」と注文をつけたように、実はNHKに対する不満は以前から球界内にくすぶっていた。宮内オーナーによると、今年1月に日本プロ野球組織を代表して根来コミッショナー代行がMLB中継の再検討をNHK側に申し入れたという。

この日議論されたドラフト制度改革でも、新人選手の契約金はメジャーへの流出を避けるため最高標準額とは別の特別ルールを設けるべきだとの意見が出された。

もっとも、海外流出阻止の策を講じるより、日本球界の再生に向けた努力が優先事項。NHKを非難するのは本末転倒だ。

◇裏金問題を各オーナーに謝罪 西武・後藤オーナー

裏金問題を受けて5月に就任した西武・後藤オーナー。初めて出席した会議の前には各球団のオーナーに「ご迷惑をお掛けした」などと謝罪したという。一方、ドラフト制度改革の議論については、西武の問題が発端になっただけに「中途半端な知識で話すのは本意ではない。今日は受け止めた」と聞き役に徹したことを強調していた。

巨人・滝鼻オーナー
「ドラフト制度については高校、大学生を問わず希望を少しでもくみ上げる方法はないか模索していこうといった。希望枠がなくなると来年から一本化になると思うが、入り口が狭くなるなら出口を緩和しないと…。」

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