第2戦は8回表無死攻撃中、オールスター史上初となる降雨コールドでセ・リーグが勝ち、05年第1戦から続く連勝を6に延ばした。セは2点を追う2回、高卒新人として99年松坂以来となる田中(楽)から、阿部(巨)がオールスター初本塁打となる3ランなど打者10人、7安打を集中し6点を奪って逆転した。その後も新井(広)のソロ、ラミレス(ヤ)の2試合連続2ランなどで加点。パは山崎武(楽)の2ランで先制するが、田中の乱調が響いた。勝ち投手は高橋尚(巨)。負け投手は田中。MVPは阿部が受賞。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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全セ | 0 | 6 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2x | 11 | |
全パ | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 5 |
全セが球宴史上初のコールドゲームで05年1戦から6連勝。球宴で6連勝は、全セが97年2戦〜00年3戦で1分けをはさみ8連勝したのに次いで2度目になる。これで落合監督は05年と合わせ4戦4勝。球宴初采配から4連勝の監督は仰木監督(90年○○、96年○○●)に次いで2人目だ。
全セが2勝したため、10月3日の高校生ドラフトのウエーバー優先権は、3年続けてセ・リーグに確定した。1巡目の指名が重複したときは抽選だが、2巡目からはウエーバーで進む。優先権は球宴で勝ち越したリーグに与えられる。高校生ドラフト実施日の1週間前の順位の逆順に基づき、セ6位、パ6位、セ5位、パ5位…の順で優先権を持つ。
オールスターで降雨による中断は過去2度あったが、降雨コールドゲームは初となった。判断は球審に委ねられており、杉永球審は「(8回に)雨脚が強くなってきた時点で難しいと判断しました」。雨は開始直後から激しく降り、3回くらいで中止の可能性もあったが「最善を尽くして」8回表まで引っ張った。「雨は仕方ない。試合をやれてよかった」根来コミッショナー代行も納得していた。
球宴初出場となる全パのロッテ・成瀬が2回を無失点に抑えた。4回から登板して打者6人を20球全て直球で打ち取った。直球は常時130キロ台後半だが、抜群の制球力で防御率1.65は両リーグトップ。「三振が欲しかった。自分のフォームは打者にとって見づらいところも通用する理由だと思う」と話す成瀬を日本代表・田淵ヘッドコーチも「スタッフの中で今、1番に名前が挙がっている選手」と評価していた。
17日の試合中に乱闘を起こしたローズ(オリックス)と里崎(ロッテ)は和解はなく、冷たい空気のまま、球宴を終えた。試合前のハイタッチこそ交わしたが、会話はなし。出番がなかったローズは無言で足早に球場を去った。里崎は「僕から話すのもおかしい」と話す一方、ローズも謝罪するつもりはない様子。遺恨は後半戦に持ち越された形で、両者の“対決”には今後も注目が集まりそうだ。
成瀬は公言通り直球のみで2回を無安打無失点。「実行できて良かった」と胸をなで下ろした。前半戦は8勝1敗、防御率はリーグトップの1.65をマークし、北京五輪出場を目指す日本代表の星野監督からも高い評価を受けている。球宴でも地力を発揮し「アピールできたかなと思う。いい印象を持ち続けてもらえるように頑張る」と自信ものぞかせた。
全セが連勝し、10月3日の高校生ドラフトでのウエーバー優先権がセ・リーグからに決まった。一昨年からシーズン終了前に行われる高校生ドラフトの指名順はオールスターで勝ち越したリーグから(1勝1敗の場合は(1)得失点差(2)抽選の順)と決められており、これで3年連続でセからの指名。指名順はドラフト1週間前の9月26日終了時点の順位で決まり、1巡目(入札・抽選)はセ6位→パ6位→セ5位→パ5位…となる。
ロッテの成瀬は球宴前に「真っ直ぐ一本で勝負する」と話していたが、その言葉通りに直球のみで2回を無安打無失点。「実行できて良かった」と胸をなで下ろした。前半戦は8勝1敗、防御率はリーグトップの1.65をマークし、北京五輪出場を目指す日本代表の星野監督からも高い評価を受けている。成瀬は「アピールできたかなと思う。いい印象を持ち続けてもらえるように頑張る」と話した。