わたしはかもめ2007年鴎の便り(7月)

便

7月28日

北海道日本ハム2−6千葉ロッテ(釧路)

8回表終了後に雨天コールドでロッテが連敗を3で止めた。ロッテは1回、里崎のタイムリーなどで3点を先制すると、3回にはオーティズの3号3ランで加点。先発・成瀬は7回を7安打9奪三振2失点で9勝目、防御率は両リーグトップの1.63。自身初の無四球完投勝利、完投勝利は3試合連続、自身6度目。日本ハム戦はプロ入り初登板初勝利となった。日本ハムは釧路では05年からの2連敗で2位ソフトバンクに1ゲーム差に迫られた。打線は7回に陽のタイムリーの2点のみ。先発・金村が2回0/3を7安打6失点で5敗目を喫した。

123456789R
千葉ロッテ303000006
北海道日本ハム00000022
バレンタイン監督
「走者を出し、きちんと還した。打線がこれからよくなることを示していると思う。」(16日ぶりの2ケタ安打)

◇4本柱の風格、成瀬9勝目

雨脚が強まった7回、ロッテ・成瀬が崩れかけた。ぬかるんだ足元に、序盤から飛ばした疲れも出ていた。2死二、三塁から、日本ハム・陽仲寿にフェンス直撃の中越え二塁打を浴びて2失点。ここで、試合は5分間中断された。雨風を浴び、冷え込む体。投手交代も考えられるタイミングだが、バレンタイン監督は続投を指示した。再びマウンドに戻った成瀬は、続く森本を打ち取り、ピンチをしのいだ。

ゆったりとしたフォームから繰り出される直球は、140キロ前後の表示以上に打者の手元で伸び、かつホームベースの角を正確に突く。打者はタイミングが合わず、振っては空振り。見送ってもストライク。相手打線はどうにも、攻略の手立てが見つからなかった。

チームトップタイの9勝目。井上投手コーチは「『自分の持ち味を出せば、打たれることはない』という自信が、マウンド上の仕草にも表れている」と感心した。まだ21歳。層の厚い投手陣にあって、半年や1年程度の活躍で軽々にエースは名乗れない。しかし渡辺俊、清水、小林宏のエース格3人で3連敗しても、成瀬が控えているからチームは動揺しない。

7回のピンチに、バレンタイン監督が投手交代を考えなかったのも信頼感の表れだ。ロッテ投手陣第4の柱は着実に幹を太くし、安定感を増している。

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瀬首位斬り、ロッテ後半戦初白星

ロッテ成瀬が、初対決となった日本ハム戦で無四球完投(8回表終了降雨コールドゲーム)の今季9勝目を挙げた。後半戦開幕から4連敗中だったが「チームの連敗を止められて良かった」と、ニッコリ笑った。

リーグ防御率トップらしい投球で、相手打線をねじ伏せた。6回まで毎回の9奪三振に、捕手の里崎も「ここ最近で1番良かった。さすが」と話した。敵将ヒルマン監督は「9勝目で防御率も1点台。数字通りの素晴らしい投手でした」と、称えるしかなかった。

試合後、成瀬は母校横浜高の予選敗退を聞き一瞬肩を落としたが「僕が勝てて良かった」と前を向いた。チームは左腕エースの活躍で後半戦初白星。上位3チームが3ゲーム以内にひしめく混戦となった。真夏を感じさせない涼しい釧路で、成瀬が再び熱パへと導いた。

サブロー
「ヒットを打てたけど、エラーもしたしね。(右太もも痛は)もう大丈夫。」(10日ぶりに4番で先発出場)

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成瀬がパ防御率トップ固めの9勝目!ロッテ後半戦初白星[サンスポ]

はるか彼方まで湿原が広がる釧路で、成瀬が日本ハムをなぎ倒した。21のアウトのうちゴロは2つだけ。あとは三振かポップフライ。まともにスイングさせなかった。7回に2失点したが自責は1。リーグ首位の防御率を、1.63とした。

成瀬
「最後の2点がもったいなかった。スタミナ切れでしたかね。チームも3連敗していたし、止められたのはよかった。」

7回に2点を失い、なお2死二塁のピンチで降雨中断。だが「逆に気持ちは落ち着いた」と森本を遊ゴロに打ち取り、8回の登板前に降雨コールド。「今日もまた、素晴らしい投球を見せてくれた。投球だけでなく、試合もコントロールしてくれた」と、3連敗を止める快投に、バレンタイン監督も絶賛した。

母校の横浜高は、この日神奈川大会準決勝で敗退。自らも高校3年時(03年)はセンバツ準Vも、夏は甲子園に届かなかった。「知りませんでした。(せめて)ボクが勝てたのがよかったですかね」と淡々と話した。

だが今や、北京五輪を目指す星野ジャパンへの追加登録の声がかかるほどに成長した。甲子園だけが、ひのき舞台ではない。4年前の夏の悔しさが、左腕を大きく成長させた。

◇打線が援護6得点

打線は3回までに6点を奪い、成瀬を援護した。1回に中前適時打を放った里崎は「前回の日本ハム3連戦で3連敗したので、お返しをしておきたかった」と奮起。3回に追撃の3ランを放ったオーティズも「(後半戦の最初で)ソフトバンクに嫌な3連敗を喫したので北海道で気持ちを切り替えて頑張った」と満足げだった。

◇久保がイースタンで1ヶ月ぶり先発

6月25日の横浜戦(千葉マリン)で打球を受け、左手小指の下を骨折した久保が、イースタン・日本ハム戦で約1ヶ月ぶりに復帰先発。1回に3ランを浴びるなど3回5失点で「実戦で試したいという気持ちが強すぎた」と渋い表情だった。それでも「手は全く問題ない。あと1、2試合(の2軍登板)で間に合わせたい」とローテ早期復帰をにらんだ。

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成瀬、降雨コールド7回“完投”[スポニチ]

“若年寄”が不敗神話を築き始めた。ロッテの成瀬が降雨コールドながら7回完投。7安打2失点で9勝目をマークした。チームの連敗も3でストップ。勝率は9割、1.63の防御率との2冠も守った。3試合連続完投勝利は球団では98年小宮山以来9年ぶり。数字に彩られた白星にも、21歳左腕は落ち着いたものだ。

成瀬
「いやあ…反省ばっかりです。最後の2点がもったいない。思ったところに投げられなくて。スタミナ切れですかね。」

制球が身上の投球同様、勝利の弁にも実年齢以上の貫録がにじみ出た。

今季初対戦の日本ハム相手にコーナーを突き、7回以外毎回の9奪三振。豪雨に見舞われた7回は二塁打2本を含む3安打で2失点も辛口の女房役・里崎が「最近で1番良かった。さすがっス」と絶賛する内容だった。

27日は福岡から約6時間かけて釧路入り。宿舎から出ずに休養を取った。この日になって雨の影響で試合開始が午後1時から2時に変わるという情報が関係者の間で出回り、成瀬も信じ切る“アクシデント”。午前11時半に真相が発覚して事なきを得たが、準備開始が遅れた影響をマウンドで感じさせなかった。

打者から見づらいフォームに抜群の制球力。4年目左腕は北京五輪日本代表首脳陣の間で評価は急上昇中だ。「五輪に出れば色んな人の話を聞ける。野球人生に絶対プラスになる」と成瀬は興味を示す。江戸幕府の役職・若年寄は出世コース。若き左腕が出世街道を歩み始めた。

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成瀬3戦連続完投、ロッテ後半戦初勝利[報知]

小気味よくストライクを重ねた。成瀬が6回まで毎回の9奪三振。7回に2点を失ったが、8回表終了降雨コールド。3連続完投で9勝目を挙げた。「2失点はもったいないけど、連敗が止められて良かった」。3連敗していたチームに後半戦初勝利をもたらした。 プロ初対戦だった首位・日本ハムとの負けられない一戦。「僕のピッチングはリズムが必要。打たれたら打たれたでしょうがない」対戦した28人中22人で初球ストライク。伸びのある直球主体で攻め、無四球でチームの日本ハム戦連敗も4で止めた。

初めてローテ入りした昨年は、不安からチームの休日にも投球を行っていた。「シーズンの後半に疲れが出た」。そのため、今年は休養日にした。代わりに歩いて買い物に出かけるなど、努めて体を動かした。移動休みだった27日も、投球はせず宿舎近くを散歩。「こういうふうに結果が出ていますから」と余裕を持って休養を取っている。

防御率は1.63と1位をキープ。今月はリーグトップの3完投勝利と初の月間MVPも見えてきた。「(MVPは)狙ってないです。年間通していい投球を続けたい」初の2ケタ勝利に王手をかけた21歳左腕が勝利を重ねていく。

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連敗3で止め、首位に3差[ニッカン]

ロッテは連敗を3で止め、首位日本ハムに3ゲーム差へ迫った。最近つながりに欠けていた打線が、初回に連打から3点を先制。3回にもオーティズの左越え3ランでリードを広げた。バレンタイン監督は「どの打者も走者をきっちり返してくれて、今後よい形になると示していると思う」と話した。

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オーティズが3号3ラン[ニッカン]

ロッテ・オーティズが3−0の3回に、左越えの今季3号3ランを放った。「打ったのはスライダー。福岡ではソフトバンクに嫌な3連敗を喫したけど、ここ北海道で気持ちを切り替えて頑張る」。連敗阻止へ向けて、試合を優位に進める一発を喜んだ。

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