ロッテがオーティズの4安打5打点を挙げる活躍などで楽天を下し、連敗を3で止めた。ロッテは1回に福浦のタイムリー、オーテイズの2点タイムリー二塁打で3点を先制。2回に1点、4回にはオーティズのタイムリーなどで3点、その後もオーティズの4号2ランなどで5点を追加した。先発・清水直は7回を5安打9三振1失点で、7月1日ソフトバンク戦以来の4勝目。自身の千葉マリンの連敗を3で止め今季マリンで初勝利。楽天は憲史の4号ソロで挙げた1点のみ。4月7日以来の先発となった一場が2回持たず、4失点で降板したのが響いた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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東北楽天 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
千葉ロッテ | 3 | 1 | 0 | 3 | 0 | 3 | 0 | 2 | x | 12 |
エース清水が7回1失点で約1ヶ月ぶりの白星を挙げた。直球中心の力の投球で9奪三振。「前半から飛ばしていった。気持ちのピッチングができた」ときっぱり。
2回1死、憲史にフルカウントから真ん中に入った123キロのカーブをバックスクリーンへ運ばれたが、動じる様子はなく、後続を断って味方打線にリズムを与えた。4回2死一、三塁のピンチも速球で押し、最後は146キロで空振り三振。「ストレートが走っていた」と清水。「点差もあったのでやるべきことを1つずつやって行こうと思った」と汗をぬぐった。
117球で7回を投げ切り、リリーフ陣にバトンタッチした。大量点での勝利にかすんでしまいがちだが、この日の圧勝はエースの力投があったからだった。
4番・サブローが2試合ぶりの3安打。1回の第1打席に左中間二塁打しチャンスメーク。4回2死満塁の絶好機では、カウント1−2から低めの140キロを三遊間へ打ち返し2点適時打した。「バットが折れたけど、飛んだコースが良かった」とリードを5点差に広げる貴重な一打に。さらに6回2死一塁の第4打席は1ボールから甘く入ったボールを左翼フェンス直撃の適時二塁打。8回1死三塁では犠飛で、この日4打点目を稼いだ。
前夜零敗した悔しさをぬぐい去るかのような打ちっぷりで千葉ロッテは連敗を3で止めた。「とにかく勝ちたい」とは2回に適時打を放った早川。4試合ぶりに先制するなど好機に畳み掛け、前半で勝負の大勢を決めた。1回、4月7日以来2度目の先発した楽天・一場をあっさり攻略した。1死から早川がストレートの四球で出塁し暴投で二進。この好機に、不振で前夜スタメンを外れた福浦が中堅左へ打ち返した。「チームの流れを何とか変えたいと思っていた。何としても先制点を取りたかった」。カウント2−2から低めのスライダーを福浦らしい柔らかい打撃でとらえた。「いきなり(先取点を)取ることができて良かった」と笑み。
オーティズが4安打5打点と大暴れ。頼れる背番号「4」が持ち味の強打を存分に発揮した。「勝ちたいという思いがある」。4打席凡退に終わった前夜のもやもやを自らのバットで振り払った。
1回、1点を先制しなおも1死二、三塁のチャンス。「強い気持ちで打席に入った」。1ボール後の132キロのスライダーを思い切り振りぬくと、鋭いライナーで三塁線を破る2点二塁打となった。「1点で終わるのとさらに点を取るのでは大きな違い」。得点圏での一打で、先発した相手右腕を揺さぶる。3回の第2打席は、カウント2−1から137キロの直球をたたいて三遊間を破るヒットに。
勢いは止まらない。4回の第3打席は2死一、二塁の好機で、しぶとく右前へ適時打。圧巻は6回2死二塁の第4打席。1ストライクから内寄りの137キロを豪快に左翼席中段へ放り込んだ。この日の一発は千葉マリンで千葉ロッテの選手が打った700本目のアーチ。メモリアル弾に「素晴らしいファンの前で打てて最高の気分。これからも全力を尽くしたい」と笑顔がはじけた。
ロッテ・オーティズが1本塁打を含む4安打5打点と大暴れで、チームの連敗を3で止めた。試合中には「この前の休みに家族でたらふく焼き肉を食べた。焼き肉があれば夏バテなんてないさ」と豪快に異色のコメントを残した。
来日中のエニー夫人と4人の子供達と一緒に、大好物のカルビを食べて試合に臨んだ。日本球界復帰の理由の1つに、焼き肉を挙げたほど。活躍を「神様に感謝」と話したオーティズは「焼き肉は毎日食べてもいい。焼き肉にも感謝?そうだね」と笑った。
この日は1回の左翼線2点適時二塁打で勢いに乗ると、3回に左前打、4回に右前適時打を放った。締めくくりは6回2死二塁。左翼席中段へ4号2ラン。千葉マリンでのロッテ選手による通算700号メモリアル弾となった。
焼き肉パワー全開の助っ人の活躍に刺激され、打線が15安打12得点。連敗で湿った雰囲気を一掃する快勝で、3日からの首位日本ハム戦に弾みをつけた。
助っ人のバットが連敗中のロッテの重いムードを吹き飛ばした。5番・オーティズが6回に左越え4号2ランを放つなど4安打5打点。三塁打が出ればサイクル安打の活躍に「最後は狙っていたんだけど。またチャレンジするよ」。チームも15安打12得点の猛爆で連敗を3で止めた。
家族の言葉に奮起した。7月30日に夫人と4人の子供が来日。「リラックスできるし最高さ」と喜んだ。しかし、1日の試合で4打数無安打、最後は三振でゲームが終わった。「子供から何で三振したんだって言われたんだ。今日は活躍したところを見せられて良かった」。
再来日して楽しみにしていたことがある。「焼き肉を食べたいとずっと思っていたんだ。毎晩でもいいくらいだ」。30日には家族と一緒に鉄板を囲んだ。3日からは首位・日本ハムとの3連戦。「全力を尽くすよ」とオーティズ。家族愛と“焼き肉パワー”で打ちまくる。
清水は打線の援護を受け、7回1失点9奪三振と好投し、約1ヶ月ぶりの4勝目。チームの連敗を3で止める力になった。零敗を喫した1日の試合後、同じく不振で悩んでいる福浦と「諦めるのは簡単だが、歯を食いしばっていこう」と励まし合ったという。チームの選手会長を務めるエースは「まだ間に合う。今日の勝ちがきっかけになれば」と首位奪回に意欲をみせた。
前日は零敗を喫したが、この日は15安打12点で大勝。サブロー、オーティズの2人で計9打点を挙げた。3安打4打点のサブローは結婚記念日。「毎年8月2日は打てるんだよね」とご機嫌。オーティズは4号2ランを含む4安打5打点。「焼き肉があれば夏バテなんてない」と3年ぶり復帰の日本でのプレーを楽しんでいる様子だった。
ロッテは左手小指骨折の治療で米国に帰国していたフリオ・ズレータ内野手(32)が5日に帰国すると発表した。帰国後もリハビリを続ける予定で、ボビー・バレンタイン監督(57)は1軍の試合出場までには1ヶ月かかるとの見解を示している。
“休火山”が久々に爆発した。ロッテは、6月14日の広島戦(千葉マリン)以来となる2ケタ得点の大勝で連敗は3でストップ。5番・オーティズは三塁打が出ればサイクルの5打数4安打5打点で、米国から観戦に訪れたアニー夫人と4人の子供達に雄姿を見せつけた。今年7月に03、04年のオリックス以来となる日本球界復帰が決まった際、大好きな焼き肉が頭に浮かんだという。「焼き肉があれば夏バテなんてない」と笑った。死球で負傷した右上腕にハリを打ちながら出場するサブローも猛打賞。中軸2人で締めて9打点。バレンタイン監督は「こういう時期が来ると思っていた。(不振時は)アドバイスより、選手に信頼を置くことが大事」と話した。
前日は零敗を喫したロッテだが、この日は15安打12点で大勝。サブロー、オーティズの2人で計9打点と中軸が機能した。
3安打4打点のサブローはこの日が結婚記念日。「何でか知らんけど、毎年8月2日は打てるんだよね」と機嫌がいい。
オーティズは4号2ランを含む4安打5打点。元気の源は焼き肉だそうで「焼き肉があれば、夏ばてなんてない」と3年ぶりに復帰した日本でのプレーを楽しんでいる様子だった。
清水は打線の援護を受け、7回1失点、9奪三振と好投し、約1ヶ月ぶりの4勝目。チームの連敗を3で止める力になった。零敗を喫した1日の試合後、同じく不振で悩んでいる福浦と「諦めるのは簡単だが、歯を食いしばっていこう」と励まし合ったという。チームの選手会長を務めるエースは「まだ間に合う。今日の勝ちがきっかけになれば」と首位奪回に意欲をみせた。
ロッテが不調だった投打の軸の活躍で、連敗を3で止めた。先発清水は粘り強い投球で7回1失点。前日1日にスタメン落ちした福浦が、初回に先制適時打を放ち、チームへ勢いを与えた。4勝目を挙げたエース清水は「(福浦と)歯を食いしばってやらないといけないと話し、お互い刺激した」。同い年の2人が、チームを連敗脱出へと導いた。
ロッテ・オーティズが、1回に左翼線2点適時二塁打を放った。オーティズは「打ったのはスライダー。この楽天3連戦から家族が来ていることもあり、早くいいところを見せたい、勝ちたいという思いがある」と意気込んだ。
初受賞したロッテの成瀬は「ソフトバンクの杉内さんもいい投球をしていたので、どうかなと思ったが、3試合連続完投勝利が評価されて選ばれたのかな」と笑みを浮かべた。現在9勝をマーク。神奈川・横浜高の1年後輩で、13勝を挙げている涌井(西武)に勝ち数ではリードされているが、成瀬は「勝率と防御率の勝負では、あいつに負けない自信がある」とライバル心をのぞかせた。
ロッテ成瀬がパ・リーグ投手部門で7月の月間MVPに輝いた。7月は4試合に先発して、3完投の3勝0敗。防御率1.09と安定した投球が評価され、プロ4年目で初受賞となった。成瀬は「疲れの出てくる時期に(完投で)中継ぎを休ませることができたし、自信になった」と、笑顔で話した。
セ、パ両リーグは2日、7月の月間MVP賞を発表した。セ・リーグは三浦大輔投手(横浜)とラミレス外野手(ヤクルト)、パ・リーグは成瀬善久投手(ロッテ)とローズ外野手(オリックス)が選ばれた。三浦、ラミレス、ローズの3人は共に3度目受賞。成瀬はプロ4年目で初めての受賞になった。
心配なのは幕張ファイアのムラッ気だけ−。ロッテが2日楽天戦で12−1と快勝。実に6月14日広島戦以来の2ケタ得点に、千葉マリンの一塁ベンチもわき上がった。
梅雨が明けても湿りがちだったチームの奮起に、バレンタイン監督も久しぶりに言葉が弾んだ。貯金も「5」に戻し、首位争いに踏みとどまったからだ。
チーム内にも明るさが戻った。3安打4打点と爆発した4番サブローも「こういう試合をやっていかないと勝てない」と意気軒高。さらに「後は幕張ファイアが帰ってくるのを待つだけ」と目を輝かせた。
幕張ファイアといえば主砲ズレータ。骨折した左手小指の治療で米国に帰国していたが、4日に再来日が決定。待望の長距離砲が戻ってくるだけに追撃ムードは高まりそうだが、チーム内には一抹の不安が。
ズレータは米国内の主治医に検査と治療を受けるため6月4日に渡米。再来日まで約2ヶ月かかったが、「やっぱり2年契約しているからね。(今年は)無理したくないって感じのようなんだよなあ」(球団関係者)とクビをひねるのだ。
ズレータは2軍で数試合出場して調整することになるが、首位&クライマックスシリーズ出場圏内を争う勝負時に、間に合うのか微妙な状況。外国人選手に特有な「来年やればいいや」という複数年契約の弊害が出るのでは−と懸念するワケだ。
それだけに「残り試合、キッチリ働いて欲しいよね」(サブロー)と厳しい言葉も。幕張ファイアの炸裂いかんが、ロッテの8月反攻のカギを握る。