わたしはかもめ2007年鴎の便り(8月)

便

8月3日

千葉ロッテ2−0北海道日本ハム(千葉マリン)

ロッテが先発・小林宏の昨年4月26日オリックス戦以来、自身3度目の完封勝利、3年連続4度目の2ケタ10勝目で首位日本ハムと3ゲーム差とした。小林は9回121球、被安打4、奪三振は今季最多タイ11、四球3で03年から8月の連勝を12、千葉マリンでの連勝を6に伸ばした。ロッテは7回福浦のタイムリー二塁打、サブローのタイムリーで2点を奪い今季6度目の完封勝利。福浦のタイムリーは史上46人目の通算300二塁打。日本ハムは先発・スウィニーが7回2/3を2失点もロッテ戦3連敗で6敗目、今季11度目の完封負け。

123456789R
北海道日本ハム0000000000
千葉ロッテ00000020x2

◇足がつるのは好調

ロッテ・小林宏が今季初完封。6回の守備を終えたときに右足ふくらはぎがつり、ベンチ裏でマッサージを受けたが、「足がつるのは、実は好調のサイン。(最大10メートルの風も)何度もこういう環境で投げているから、逆に有利だと思った」と前向きにとらえた。

その後の3回も「ごまかし、ごまかし投げました」。終盤にはピンチも背負ったが、最後の打者・高橋を捕邪飛に打ち取ると満面の笑み。「一戦一戦大事な試合が続く。この勝利で、チームも勢いに乗ってくれれば」。121球の熱投で、チームの奮起を促した。

◇待ち望んだ偉業頼れる3番復活

背番号「9」の顔がようやくほころんだ。0−0の7回2死三塁、スウィーニーの初球の外寄りの真っ直ぐを思い切りたたくと、ラインドライブのかかった独特の打球が左翼線の右側へ落ちる。

悠々と二塁ベースを陥れ、右翼席の大歓声に応える。プロ46人目の偉業は、1259試合での達成は藤村富美男(元阪神)に次ぐ歴代2位のスピード達成。福浦は「数字に関しては意識していない。いいところで打てたのが本当に嬉しい」と喜んだ。

“4度目の正直”だった。1回1死二塁、3回2死二塁、5回1死一、二塁と、前3打席はいずれも凡退。好投を続ける先発右腕を助けるためにもどうしても打ちたかった。「ヒロユキ(小林宏)がいいピッチングをしていたので申し訳なかった」。込み上げてくる感情をそのまま表現した。

6年連続打率3割を継続中のリーグを代表するバットマンにとって長い低迷だった。打率は2割6分台に急降下。それでも「強い気持ちで初球から打てるボールを狙って行きました」と言い切れる強さが殊勲打に結実した。

7月4日のオリックス戦(千葉マリン)で299本目を放ち、リーチをかけてから20試合目。頼れる3番打者が自身のバットで存在感をあらためて示した。「これで乗って行きたい」。ここから福浦の復調の幕が開く。

バレンタイン監督
「小林宏は6回にアクシデントがあったが、それを乗り越えガッツを見せてくれた。(300二塁打の)福浦を祝福したい。早川の三塁打もあったが、それをうまく得点に結びつけてくれた。相手に点を取られなかったことが大きい。それだけ小林宏の素晴らしい投球が光った。(久々の連勝と3連戦の初戦を取る)勝利だが、それ以上の意味はない。明日勝てるように全力を尽くす。」

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夏男本領!M小林宏8月12連勝[報知]

最後の力を振り絞った。2点リードの9回、2死一、二塁。一発出れば逆転のピンチで、小林宏は高橋を捕邪飛に打ち取った。瞬間、両手でガッツポーズ。6回、右ふくらはぎをつるアクシデントにも負けず、被安打4、11三振で今季初完封だ。「やっと完封できました。日本ハム戦にどうしても勝ちたいと思っていた。気合が入りました」。これで3年連続2ケタとなる10勝目をマークした。

“自分の庭”で奪三振ショーを演じた。中堅からホームへ風速10メートルの強風が吹いていた。「フォークやチェンジアップの落ちが良かった」。落差の大きくなった決め球で3球三振を5度、奪った。今季3度目の2ケタ奪三振に「(マリンは)何回もやってますからね。有利と思っていました」。これで今季、本拠地では無傷の6連勝となった。

8月は03年8月25日の近鉄戦に勝って以来、12連勝。今年は例年よりランニング、ウエートトレーニングを減らすなど、体調管理に努めている。「10勝はもっと早くやりたかった。けれど、これでチームに勢いが出てくれば嬉しい」。風格も漂い始めた11年目の右腕が、暑い夏にチームを支えていく。

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小林宏11K完封!3年連続2ケタ勝利[スポニチ]

ロッテの小林宏が、9回4安打で昨年4月26日のオリックス戦以来となる完封勝利。今季10勝目で3年連続2ケタに到達した。今季最大風速10メートルの強風にフォーク、チェンジアップと落ちる変化球を乗せ、今季最多タイの11奪三振。6回に右ふくらはぎがつったが、マッサージを受けながら投げきった。8月は03年8月25日の近鉄戦以来12連勝の“夏男”は「暑い時期は投手が頑張らないと。やっと完封できました。2ケタ勝利はもうちょっと早くしたかったですね。残り試合も大事に戦っていきたい」と巻き返しに意欲。後半戦失速したチームも連勝し、バレンタイン監督は「小林宏に尽きる。今季最高だった」と絶賛した。

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気迫の日本ハム斬り!ロッテ・小林宏、今季初完封で10勝目[サンスポ]

強風が吹き荒れた千葉マリンで、小林宏がマウンドに仁王立ち。今季初完封で、チームトップの10勝目を挙げた。

小林宏
「やっと完封できましたね。風は気にならなかった。試合前から逆に有利だと思ってました。」

開始前からホーム方向に最大で秒速10メートルの風。名物とはいえ、ここまで強い風が吹いたのは今季初めてだった。日本ハムは慌てふためいたが、小林宏には1日の長が。本塁側のスタンドにはね返ってくる向かい風で、フォークやチェンジアップがよく落ちた。直球も「体が前につっこまなくなるから、かえっていい」。5つの3球三振を含む、今季自己最多タイの11奪三振だ。

6回最後に森本に直球を投げこんだ際には、けり足の右足ふくらはぎをつるアクシデント。だが「どうしても勝ちたい大事な試合。気合で投げました」と乗り越えた。

これで3年連続4度目の2ケタ勝利達成。「もう少し早くやりたかった」と不満顔だが、チームに後半戦初の連勝をもたらした。「負けるときも勝つときも、1つのゲームで流れは変わる。頑張りどころはここですよ」と臨んだ首位との3連戦初戦。ハイタッチの輪の真ん中の小林宏が大きな大きな1勝をもたらした。

◇福浦、史上46人目の通算300二塁打

福浦が史上46人目の通算300二塁打を、7回の左翼線への決勝タイムリーで決めた。「数字は意識していなかった。外の直球を左方向に打とうと考えていた」と狙い通りの一打。1259試合での達成は藤村富美男の1213試合に次ぐハイペースだが、左足首痛で今季不振の3番打者は「やっと下半身に力が入るようになってきた」と巻き返しに懸命だ。

早川
「スウィーニーのチェンジアップがちょっと甘いと思ってたんで、一本釣りです。」(先制の口火を切る右越え三塁打)

◇始球式

ロッテ−日本ハム戦(千葉マリン)の始球式にスポンサー企業のセコムのヘリコプターが登場した。

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“ミスターオーガスト”小林宏8月12連勝[ニッカン]

ロッテ小林宏が首位日本ハムを相手に、今季初完封で3年連続4度目の2ケタ10勝目を挙げた。6回には右ふくらはぎをつるアクシデントもあったが「暑い時期は投手が頑張らないといけない」と奮投。チームを後半戦初の連勝へ導いた。

「寒いより暑いほうがいい」。03年途中から、8月登板ではけ12連勝。ミスター・オーガストも襲名だ。バレンタイン監督も「小林に尽きる」「今年の最高の投球だった」「光った」「代えるつもりはなかった」と、賛辞の言葉を並べた。

後半戦に入り、チームが黒星先行だったため、危機感を持って臨んだ。「1つのゲームで流れが変わる。誰かがやらないと」。強い気持ちでマウンドへ上がった。被安打4、今季最多タイの11奪三振で0行進を続けると、7回に味方打線が十分過ぎる援護をくれた。

最後の打者を捕邪飛に仕留め、今江ら笑顔の仲間たちから次々と抱き付かれた。首位チーム撃破で再びゲーム差を3へと縮めた。『夏男』小林宏は「これでチームが勢いに乗ってくれるといいと思います」と力強く言った。

◇福浦300二塁打

福浦が、通算300二塁打を決勝打で飾った。0−0で迎えた7回2死三塁。初球の高めの直球を左翼線へ運んだ。1259試合での達成は歴代2位も、約1ヶ月ぶりの二塁打で、その間にはスタメン落ちも経験した。「焦りはなかった。宏之(小林)が頑張っていたので、チャンスで打てて良かった」と、復調の兆しの見えた二塁打を笑顔で喜んでいた。

通算300二塁打=福浦(ロッテ)
3日の日本ハム13回戦(千葉マリン)の7回、スウィーニーから左二塁打を放って達成。プロ野球46人目。初二塁打は、97年8月19日の西武19回戦(西武)で豊田から記録している。

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夏男・小林宏、今季初完封で10勝目[デイリー]

夏男・ロッテの小林宏が全開モード突入だ。「8月は毎年成績がいい。今日は今季の中でも1番良かった」。11三振を奪う力投での今季初完封は、3年連続2けた勝利となる10勝目。これで8月は03年から12連勝となった。

2回から7回まで無安打に抑えた。6回には右足ふくらはぎをつったが、ベンチ裏でマッサージを受けてマウンドに立ち続けた。「怖さはあった。7回以降はごまかしながら」。8回は2死一、三塁と、この試合初めて三塁に走者を進められたが、後続を断った。4安打の完封劇に、バレンタイン監督は「今年最高の投球」と絶賛した。

毎年調子を落とす梅雨時期に、ウエートと走り込みの量を減らして体調維持に努めた。それが現在の安定感につながっている。チームは後半戦に入り失速気味だが「1つの試合で流れが変わることがある」。小林宏が8月反攻ののろしを上げた。

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小林宏が11Kで今季初完封[ニッカン]

ロッテが首位日本ハムに競り勝ち、後半初の連勝を飾った。先発小林宏が11奪三振、4安打で今季初完封で10勝目を飾った。好リードでアシストした里崎は「(小林宏は)いつも通りの投球だったけど、風もあって変化球(チェンジアップとフォーク)が良くて、多くの三振につながったと思う」と話した。

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夏男の本領!ロッテ・小林宏が4安打&11奪三振で今季初完封[サンスポ]

4安打で今季初完封勝利。ロッテの小林宏は「どうしても勝ちたい大事な試合だったので気合が入った。やっと10勝できた」。7月26日のソフトバンク戦でサヨナラ負けを喫した悔しさを晴らす11奪三振の快投で、3年連続の10勝に到達した。

1回1死一、二塁のピンチでセギノールを遊ゴロ併殺に打ち取り、リズムに乗った。強い向かい風で「変化球の落ちがいい」と落ちる球を効果的に使った。打線の援護がない中、2〜7回まで無安打に抑えた。6回を投げ終えたところで右ふくらはぎがつったが、マッサージを受けて投げ続けた。

打線が2点を奪った直後の8回には1死一、二塁とされたが、工藤を二ゴロ、代打・稲田を三振。踏ん張りどころでいずれもチェンジアップを低めに決めた。終盤はピンチを招いたが、粘って本塁を踏ませなかった。

夏場の強さは本物だ。8月は2003年からこれで12連勝。「調子がいいとは思っていたからね」。チームを久々の連勝に導き「これで勢いに乗ってくれたら嬉しい」と満足そうだった。

バレンタイン監督
「今日は小林宏に尽きる。今年最高だった。」
井上投手コーチ
(小林宏に)「低めに変化球が決まり、安心して見ていられた。」

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ロッテ・福浦が均衡破る左翼線二塁打「絶対に打ちたかった」[サンスポ]

ロッテ・福浦が7回2死三塁から、スウィーニーの初球の速球を左翼線へ二塁打。0−0の均衡を破り、小林宏を援護した。それまでの3打席はいずれも得点圏に走者を置いた場面で凡退していただけに「絶対に打ちたかった。強い気持ちで初球から狙っていった」。この一打が通算300二塁打となった。記録についてはさらりと受け流し「それより、いいところで打つことができたのが本当に嬉しい」とコメントも弾んだ。

◇記録メモ

福浦(ロッテ)通算300二塁打=3日の日本ハム13回戦(千葉)で7回にスウィーニーから記録。プロ野球46人目。初二塁打は1997年8月19日の西武戦で豊田から。

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宮城県と球場名協議へ…命名権持つフルキャスト問題受け[サンスポ]

楽天の池田敦司球団取締役(50)は3日、本拠地「フルキャストスタジアム宮城」の命名権を持つ人材派遣大手フルキャストが、厚生労働省から事業停止命令を出されたことを受け「命名権は県を含む三者間での契約。出てきた事実に基づき県と相談する」と述べ、宮城県と対応を協議する意向を示した。契約は来年3月までの3年間。フルキャスト側に社会的信用を失墜させるような問題があった場合は、解除できることが契約書に明記されているという。

宮城・村井嘉浩知事
「違法行為を繰り返していたことは重大で許し難い行為。当然(命名権の契約解除も)視野に入っている。」

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フルキャストの楽天球場命名権解除も[スポニチ]

人材派遣大手フルキャストが厚生労働省から事業停止命令を出された問題で、宮城県の村井嘉浩知事は3日、同社が楽天の本拠地・フルスタ宮城の命名権を保有していることに「重大で許し難い行為。当然(契約解除も)視野に入っている」と話した。楽天の池田敦司取締役も「命名権は県を含む3者間の契約。出てきた事実に基づき県と相談する」と語った。同社は05年1月に3年契約、年間契約金2億円で命名権を取得。来年3月が最終年となる。

今後は宮城県教育委員会の広告審査委員会で対応を決める。シーズン途中での解除について村井知事は「グッズや印刷物に名前が刷り込まれており(解除になれば)書き換えや撤去も考えられる」と慎重な考え。フルキャスト側は「今回の件を踏まえ、白紙に戻して検討したい」と答えた。

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フルキャスト業務停止、宮城県と協議も楽天静観の構え[報知]

楽天の本拠地・フルキャストスタジアム宮城の命名権を持つ人材派遣会社のフルキャスト社が、厚生労働省から業務停止命令を受けたことで、楽天は3日、三者契約を結んでいる宮城県と協議し、契約を解除するかどうか、方向性を決めていくことを明かした。楽天・池田敦司取締役(50)は「事業停止は1ヶ月ほどと聞いています。宮城県と話し合います」とし、当面は静観する構えを示した。また、同球場にはビールの売り子ら約100人が同社から派遣されているが、通常通り業務を行う。

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フルキャストの球場命名権解除も[デイリー]

楽天は3日、チームの本拠地、フルキャストスタジアム宮城の命名権を持つ人材派遣大手のフルキャストが厚生労働省から事業停止命令を出されたことを受け、今後、命名権を継続するか解除するか、宮城県と対応を協議する意向を示した。池田敦司取締役(50)は「契約解除を適用するかどうかは今後話し合う。県の意向を尊重する」と話した。フルキャストの命名権は来年3月までの3年間で、社会的信用を失墜させるような問題があった場合は契約を解除できることになっている。

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