ロッテが今季最多の18得点で大勝。3連勝で貯金7をとした。ロッテは1回、福浦の6月13日以来の4号ソロ、オーティズの5号2ランで先制。2回は福浦、サブローの連続タイムリー、その後も加点し5回は里崎のタイムリーなど4点を奪い5回まで毎回得点。8回は里崎の8号3ランなどで6点を奪った。先発・成瀬は6回2失点で自身初の2ケタ10勝目。自身4連勝、本拠地では昨年から6連勝。日本ハム先発・金村は4回1/3、自己ワーストの12失点で6敗目。チームも今季ワーストの18失点で連敗し、2カード連続の負け越し。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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北海道日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 3 |
千葉ロッテ | 3 | 3 | 1 | 1 | 4 | 0 | 0 | 6 | x | 18 |
5番・オーティズが2試合ぶりの一発で試合の流れを大きく引き寄せた。1回2死一塁、1ストライクから低めのフォークを豪快にすくい上げると、打った瞬間、それと分かる一撃。「(先制ソロの)福浦と同じように力まず、素直にバットを出すことだけを考えた」。ゆっくりとダイヤモンドを回り、本塁ベースで右手人さし指を天に突き上げた。「しっかり勝って、試合後にファンと勝利の喜びを分かち合いたい」。19試合で5本目のアーチに上機嫌だった。
福浦が先制ソロを含む2安打3打点。3試合連続して先制打を放つなどチームの3連勝を牽引した。1回2死、2ボールから金村の内角に入ってくる132キロのスライダーを右翼席に放り込んだ。「昨日、一昨日といい勝ち方をしていたから、いい形で先制して流れをつくりたかった」と笑み。さらに2回の満塁機に、打撃のお手本のようなピッチャー返しで、二塁左を抜く2点適時打。「2アウトだったので、とにかく後ろにつなぐことだけ考えた。自分のタイミングでボールをとらえている」と言葉は滑らかだった。
千葉ロッテ打線が5回、3本のタイムリーで先発金村をノックアウトした。この回ベニーの中前打を足掛かりに無死一、二塁から、8番・里崎の三塁線を破る適時二塁打で9−0。「今日はツーベースばっかりだね」。この日3本目の二塁打に相好を崩した。さらに西岡が左越え三塁打し11点目。「この1本で変わってくるでしょう。いい感じで打てた」。最後は、早川が初球の真っ直ぐを中前へ。「勢いで打ちました。7月に札幌で3連敗したときのお返し」と意気込んだ。
6回を5安打2失点の好投で成瀬が自身初の10勝目をマークしたが、節目の白星よりも「ホームランは悔いが残る。それ以外は良かったのに…」と表情も曇りがちだった。
最初のピンチは2回。2死一、三塁。左打席の工藤に5球全部ストレートで外野フライに仕留めた。「変化球を投げて打たれて悔いを残すより、自分の真っ直ぐを信じて投げた」。中堅手のグラブに収まると、捕手の里崎を見てしっかりうなづいた。その後も右打者中心の相手打線に130キロ台の直球でカウントを整え、最後は外角へ沈むチェンジアップで無失点に切り抜けた。「風もあったし、いいところでチェンジアップが決まった」。自分の投球に集中し、切れのある球で相手打線を封じ込んだ。
球数の多さが響き、6回でマウンドをリリーフ陣に譲った。「点を取ってくれたときこそ完投すべきだったが、2ストライクから粘られたし、コースぎりぎりを突いてたので」とはにかみ、「これからも負けないゲーム展開をつくっていきたい」。左腕エースはきっぱり言い切った。
ロッテが今季チーム最多の18得点で3連勝。1回、福浦のソロ、オーティズの2ランで3点先取。2回、2死満塁から福浦、サブローの連続適時打で3点を加えた。成瀬は、自身初となる10勝目。日本ハムの金村は制球が甘く、5回途中までに12失点と大乱調。
この日のロッテ・成瀬と日本ハム・金村で決定的に違ったのは、投球リズム。それが両チームの打線、守備のリズムにつながり、最終的に18−3という大差を生んだ。
成瀬が投げると、ゲームが淡々と進む。ストライクが先行し、打者を簡単に追い込むからだ。3回は陽仲寿、森本、4回は高橋、セギノールを連続三振に仕留めた。すると、打者も早めに勝負をしなくてはならない。その結果早打ちになり、凡打の山を築くことになる。
一方、この日の金村は最悪のリズム。制球が安定せず、ほぼ毎回の5四球。走者をためては、長打を浴びた。これでは、守っているほうもたまらない。記録上の失策は1つのみだが、挟殺プレーなどでミスが続出。序盤で大差をつけられ、攻撃も淡泊になった。
自身初となる2ケタ勝利に、成瀬は「最高。その一言です」と声を弾ませた。防御率1位の数字が示す通り、投球内容が安定しているのはもちろんだが、打線の援護も大きい。10勝中3勝は、2ケタ得点の援護を受けている。それも、リズムの恩恵だ。里崎は「成瀬は序盤の失点、味方が得点した直後の失点が少ない。だから、打線も乗っていける」と話す。
6回を投げきったところで成瀬を降板させたバレンタイン監督は「今日の3回分は、今後(もっと大事なところで)投げてもらう分だよ」。首位との差を詰め、チーム全体をリズムに乗せる価値ある1勝だ。
ロッテが今季チーム最多18得点の大勝で、4連勝した6月8日以来の3連勝を飾った。後半戦は厳しい戦いが続いていただけに、バレンタイン監督も「しばらく当たりが止まっていたが、爆発する時期になった」と大きくうなずいた。
「いい形で連勝していたから、いい形で先制して流れをつくりたかった」という福浦の3戦連続先制打から、打線が一気に火を噴いた。本塁打を含む4安打全てが長打となった里崎は「明日(5日)しっかり勝てば、上位とのゲーム差も詰まる」と鼻息を荒くした。
7月上旬に日本ハムに3連敗して、トップから陥落しただけに「札幌のお返しをするつもりでプレーしている」(早川)と、モチベーションは高い。今季初同一カード3連勝となれば、首位戦線へ再び加わる。ボビーも「いい試合ができている」と、チームの勢いに確かな手応えを感じている。
成瀬が、ロッテ投手では98年小宮山以来の4連続完投こそ逃したが、6回2失点で自身初の2ケタ10勝目を飾った。リーグ防御率トップも守り「完投できればよかったですけど。防御率だけは本当に頑張りたい」と話した。バレンタイン監督は「短くした3イニングは、今後の試合で投げてもらわないといけない」と、大量リードもあって早々と交代を告げた。
ロッテは日本ハム戦(千葉マリン)で2万9105人の観客を動員し、今季主催公式戦46試合目(昨年より6試合早いペース)で累計観客動員数が100万人を突破した。
「もう最高です!」。自身初の2ケタ10勝を挙げたロッテ・成瀬が、お立ち台で満面の笑みを浮かべた。首位・日本ハムを相手に気迫の投球。「今日は力いっぱい行ったので、疲れました」。6回2失点ながら、防御率1.70でリーグトップをキープだ。
1球1球が21歳左腕を成長させてきた。「今は、走者を背負っても抑える自信がある」の言葉どおり、2、5回は走者を三塁に置きながら後続を断った。捕手・里崎も「頭が良くなった。僕の(リードの)意図もよく分かっている」と、その成長に目を細める。
開幕前、横浜高の大先輩である横浜・鈴木尚から「絶対に15勝しろ。それまで気を抜くな」とゲキを飛ばされた。「今まで話もできなかった先輩に声をかけられた。自分を認めてもらえたと。嬉しいし励みにもなった」。
これで10勝1敗となり「防御率と勝率にはこだわりたい」と意気込んだ。最後は「15勝したいですね」と初めて先輩に課せられた数字を口にした。
お立ち台に立つ姿にも貫録が漂っていた。ロッテの先発・成瀬が6回2失点で10勝目。プロ4年目で初、目標としていた2ケタ勝利に「もう最高です」と大観衆に応えた。風速8メートルの風で落差の大きくなったチェンジアップを武器に7奪三振。大量援護もあり6回で降板したが、チームを3連勝に導いた。
大事な試合だと分かっていた。「0点を意識してコースギリギリを狙った。その分、球数が多くなった」。3日に小林宏が完封勝ち。勢いを止めたくなかった。全力で攻めて6回までで98球。「本塁打は悔いが残る。点を取ってくれた時こそ完投しないと」と4連続完投勝利を逃した反省も忘れなかった。
昨年の5勝から倍の10勝目。受ける里崎は「去年より頭が良くなった。リードを理解してくれる」。これだけ勝つと周りの目も違ってくる。昨年まで近づくこともできなかった先輩たちが、話しかけてくるようになった。特に同じ横浜高出身の横浜・鈴木尚からは「絶対15勝しろ。それまで気を抜くな」と厳命。「大先輩から言われて励みになります。15(勝)までは頑張りたい」と次なる目標に掲げた。
防御率は1.70と多少落としたものの、トップをキープ。1敗しかしていない勝率と合わせ2冠だ。「(防御率は)投げ終わった後に(2位の杉内を)確認して開いたなと思いました。防御率と勝率は守りたい」。15勝、そして2冠へ。成長を続ける22歳は勝ち続けていく。
成瀬は丁寧な投球で6回を高橋の本塁打による2失点のみ。大量リードもあり、ロッテでは小宮山以来となる9年ぶりの4試合連続完投勝利はならなかったが、4年目で初の2けた勝利となった。
7月に3勝0敗で月間MVPを獲得した勢いを8月に持ち込んだ。ここまでわずか1敗。1人で貯金9を稼いでいる左腕は力強く言ってのけた。
この日は最大風速8メートルを記録した千葉マリン名物の“強風”も「うまく使えました」と余裕。スライダーとチェンジアップを多投し、日本ハム打線を惑わせた。
プロ4年目で初めて掴んだ開幕からの1軍ローテ。渡辺俊や清水、小林宏といった日本を代表する先発陣の中でいつの間にか主役に躍り出た。この日で防御率は1.70、勝率も実に.909と共にリーグ1位を堅守。この日4打点と爆発した里崎も「アイツが投げるなら負けられないというプレッシャーがあるよ」と話すように、登板日はチームの誰もが勝利を計算している。
エースに乗せられて打線も今季最多の18点を挙げ3連勝。今季初のカード3タテも見えてきた。
「ここに来て、うちのチームが一気に爆発する時期になったんだと思っている」。バレンタイン監督も上機嫌。一昨年の覇者が乗ってきた。
ロッテ・成瀬が自身初の2ケタ勝利となる10勝目。敗戦数は1で勝率は.909。過去、規定投球回をクリアしての勝率9割以上は7人(うち左腕は1人)で、ロッテでは73年八木沢荘六の.875(7勝1敗)が最高。成瀬は史上8人目の勝率9割以上&球団最高勝率を十分狙える。
8番に座った里崎が、3本の二塁打と8号3ランで4打点を挙げた。「1打席目から打てたから。今日はいい感じでしたね」と満足げ。「今年はまだうちは同一カード3連勝がない。問題は明日。勝てば上位との差もグッと縮まる」。7月上旬には日本ハムに3連敗を喫しただけに、お返しを誓った。
ロッテは日本ハム戦で2万9105人の観衆を集め、今季主催試合の観客動員が100万人を突破した。46試合目で、昨季より6試合早い。
プロ入り4年目で初の10勝にも、ロッテ・成瀬に心からの笑顔はなかった。大量援護も4試合連続完投勝利を逃した悔しさ。そこに大きく成長した左腕の姿があった。「得点を取ってもらったので完投しないと。チェンジアップが抜けて打たれたのがもったいなかった」。最大8メートルの追い風の中、制球に苦心して6回98球を投げて2失点。7三振を奪ったが、6回1死一塁から高橋に左翼席に運ばれた失投を悔やんだ。
防御率1.70、10勝1敗で勝率.909と2冠をキープ。最多勝争いでもソフトバンク・杉内らに3勝差と迫った。「15勝はしたいけど、チームが勝てばいい。それより防御率を頑張りたい」。秘めたプライドは人一倍高い。初出場した球宴では尊敬するタイトルを争う杉内から調整法やオフの過ごし方などを聞いた。「杉内さんを超える成績を残したい」。あくなき向上心が一層強くなった。横浜高の1年後輩・涌井についても「あいつには去年の実績があるけど、防御率と勝率は絶対に負けない自信がある」と強烈なライバル心を口にする。
3連勝で首位・日本ハムに2ゲーム差と再接近。「投げる球も素晴らしいし、自信を持って投げている」とバレンタイン監督も賛辞を惜しまない。「去年と違って考えて投げられるようになった。今は連打されても、なぜか抑えられる自信がある」。自身4連勝に成瀬は最後に胸を張った。2年ぶり覇権奪回へ。ロッテには安定感抜群の左腕がいる。
ロッテが今季両リーグ最多タイの18得点で約2ヶ月ぶりの3連勝。1回に福浦のソロとオーティズの2ランで3点を先行。2回にも3点を挙げ、その後も着実に加点した。
先発の成瀬は6回を高橋の本塁打による2失点だけにまとめ初の10勝目を挙げた。ロッテでは小宮山以来となる9年ぶりの4試合連続完投勝利はならなかったが、4年目で初の2ケタ勝利に「目標だった。最高です」と喜んだ。ここまでわずか1敗。1人で貯金9を稼いでいる左腕は「自分が投げれば負けない流れをつくりたい」と力を込めた。
ロッテが首位日本ハムに大勝して3連勝を飾った。7月パ・リーグ投手の月間MVP成瀬は6回2失点で、初の2ケタ10勝目。捕手の里崎は、安定した投球を見せる左腕エースの昨年との違いについて「僕の(リードの)意図を分かってくれる。頭が良くなった」と分析した。
ロッテは打線が今季最多の18点を奪って大勝。後半戦のスタートで1勝6敗と苦しんだが、3連勝で首位・日本ハムとの差を2ゲームに縮めた。バレンタイン監督は上り調子の打線に「ウチはいい攻撃ができるチーム。ここに来て一気に爆発する時期になったんだと思う」。投打がかみ合っての3連勝だけに上機嫌だった。
成瀬は丁寧な投球で6回を高橋の本塁打による2失点で10勝目。大量リードもあり、ロッテでは小宮山以来となる9年ぶりの4試合連続完投勝利はならなかったが、4年目で初の2ケタ勝利に「目標だった。最高です」と喜んだ。7月に3勝0敗で月間最優秀選手賞を獲得した勢いを8月に持ち込んだ。ここまでわずか1敗。1人で貯金9を稼いでいる左腕は「自分が投げれば負けない流れをつくりたい」と力を込めた。
ロッテは4日の日本ハム戦で2万9105人の観衆を集め、今季主催試合の観客動員が100万人を突破した。46試合目で、昨季より6試合早い。
ロッテ里崎が5回、この日3本目の二塁打で追加点をたたき出した。「チームの勢いに乗って打った。今日は二塁打が3本。ツーベースばっかりだね。(先発)成瀬がいい投球をしているので、うまくリードしたい」と、好調の打撃を守備面にもつなげたいとした。
ロッテ4番サブローが2回に、3試合連続適時打となる右前打を放った。「シュート回転して甘く入ってきたボールを見逃さず、うまく打ち返せた。(3番の)福浦さんが打っているので、自分も負けないように集中して打った」と話した。
ロッテが1回、福浦の4号ソロで先制した。日本ハム先発金村の内角スライダーをうまくバットへ乗せると、右翼席最前列に運んだ。6月13日以来の一発に「今日はタチ(元ロッテ立川隆史)が応援に来ている。もうすぐK−1デビューするということだから、ぜひ頑張って欲しい。俺の先制パンチ見てくれたかな」と、笑顔で話した。
16日のK−1 TRYOUT2007 SURVIVAL(ディファ有明)でプロデビューを予定している元ロッテ4番の立川隆史(31)が4日、千葉マリンを表敬訪問した。「早くリングに上がりたい。技術的なことを出せるか不安だが、気持ちで負けたくない」と気合十分。試合コスチュームにはロッテのチームロゴ「M」の文字も入れる意向も。元同僚福浦らからはエールを送られていた。