わたしはかもめ2007年鴎の便り(8月)

便

8月23日

千葉ロッテ4x−3東北楽天(千葉マリン)

ロッテが今季3度目のサヨナラ勝ちで、首位日本ハムとのゲーム差を4.5に縮めた。楽天は4回、山崎武の両リーグ単独トップの38号ソロで先制。ロッテはその裏逆転に成功し、試合はそのまま9回へ。しかし先発・渡辺俊が2死から憲史に5号2ランを浴びて試合は振り出しに戻った。そして延長10回、無死一、二塁の場面で早川のセカンドゴロが相手のエラーを呼び、ロッテがサヨナラ勝ち。楽天は渡辺直の3度の悪送球が3失点に絡み、4度目のサヨナラ負け。先発・岩隈は4回3失点で5連勝ならず。小山が今季初黒星を喫した。

12345678910R
東北楽天00010000303
千葉ロッテ0003000001x4x

◇“生きた”4回の集中打

最後は相手のミスでサヨナラ勝ちしたが、4回の3点は見事な集中打だった。1回1死から満塁したものの、オーティズが中途半端な打撃で本塁封殺。里崎はフォーク空振り三振で絶好の先制機を逸し、相手に流れが傾きかけたが、4回、中軸のバットで盛り返し勢いに乗った。

まずは5番・オーティズ。この回、サブローが遊ゴロ悪送球で出塁すると、その流れに乗って初球の外角への変化球を中堅フェンスに直撃する豪快な同点二塁打。「このチャンスをものにしないと勝利の女神にそっぽを向かれてしまうと思った」と笑み。

犠牲バント失敗で1死一塁となったが、大松の内野安打と送球エラーで二、三塁から、ズレータがシュートを思い切り引っ張り、三塁右を破る勝ち越し打。復帰2戦目の助っ人は「いい勝ち方をしたいね」と上機嫌で話した。

さらに得点圏への走者で、岩隈を揺さぶる。堀への第1球の前の三塁牽制がボークではないかと、バレンタイン監督が抗議。その直後の初球スクイズは相手バッテリー外されたものの、打撃好調のベテランが甘く入ってきた3球目のフォークを中堅左を破る二塁打で貴重な3点目。「何とか打って(走者を)返したかった。いいヒットが打てた」と堀。どうしても欲しかった勝ち越した後の“次の1点”。チームのミスを帳消ししただけでなく、勝利を呼び込んだ3点目だった。

バレンタイン監督
「(同点アーチを浴びた)9回の後もムードは悪くなかった。渡辺俊はいい投球だったし、勝利をもたらすべき内容だった。ズレータはこのままいい状態を保って欲しい。7回のサブローのバックホームはいいプレーだった。」

ページトップ

早川、ヒーロー代役

早川が頭をかきながら、お立ち台へ上がった。3−3の延長10回。無死一、二塁で二ゴロに倒れたが、併殺を焦った楽天渡辺直が一塁へ悪送球し、二塁走者の今江がサヨナラのホームを踏んだ。急遽ヒーローに指名された早川は「誰もいないから…。ビッグマー君(マスコット人形)がもらえるならいいかなって」と、終始複雑な表情を浮かべていた。

ページトップ

ロッテがサヨナラ勝ちで2位死守、CM28点灯[報知]

ロッテがサヨナラ勝ち。3−3の延長10回に安打と四球で無死一、二塁。早川の二ゴロで併殺を狙った遊撃の渡辺直が一塁へ悪送球し、決勝点が入った。これでロッテは2位を守り、4位の西武が敗れたため、ロッテにクライマックスシリーズ進出マジックナンバーの28が点灯。バレンタイン監督は「次のソフトバンク戦だけでなく、残りシーズン全てが大事」と表情を引き締めた。

ページトップ

ロッテのCSマジック「28」が点灯!バレンタイン監督も気合い[サンスポ]

先発の渡辺俊が、9回2死から同点2ランを許したが、延長10回無死一、二塁で早川の内野ゴロが失策を誘ってサヨナラ勝ちを呼び込んだ。2位を守り、4位の西武が敗れたため、クライマックス・シリーズ進出へのマジックナンバー「28」が点灯した。バレンタイン監督は「次のソフトバンク戦だけでなく、残りシーズン全てが大事」と表情を引き締めた。

データBox
ロッテにクライマックス・シリーズ進出のためのマジックナンバー「28」が点灯した。楽天とオリックスに次いで西武も自力でロッテを上回れなくなったため。 西武は残り34試合に全勝で86勝56敗2分け、勝率.6056。ロッテは残り35試合のうち西武戦7試合に全敗でも、他カードに全勝で83勝54敗7分け、同.6058で、西武全勝時を上回る。24日も西武(日本ハム戦)が敗れれば、日本ハムとロッテに次いでソフトバンク(24日試合なし)にもクライマックス進出マジック「27」が点灯。西武の自力3位以上が消滅する。

ページトップ

ロッテサヨナラ劇勝!M28初点灯[スポニチ]

ロッテは延長10回無死一、二塁から早川の二ゴロが遊撃・渡辺直の悪送球を誘いサヨナラ勝ち。8回まで1失点の渡辺俊が9回に同点2ランを浴びたが「とにかく三振だけしないで食らいついた」と早川の執念が勝利を呼び込んだ。クライマックスシリーズ進出へマジックナンバー28が初点灯。バレンタイン監督は「10回まで気持ちを込めてつなげた。(監督をしていた古巣レンジャーズの30得点に)我々も負けないぐらい得点できるように準備してるよ」と上機嫌だった。

ページトップ

今季3度目のサヨナラ勝ち[ニッカン]

ロッテは相手のミスに乗じ、延長10回に今季3度目のサヨナラ勝ち。2位を守った。1点先制された直後の4回に、楽天渡辺直の2悪送球を足掛かりに3点を奪って逆転。同点で迎えた延長10回にも、無死一、二塁から併殺を慌てた渡辺直が一塁へ悪送球し、白星が転がり込んだ。決勝の悪送球を誘った最終打者の早川も「(接戦では)ミスをしたほうが負けですね」と、試合を振り返った。

ページトップ

ズレータが勝ち越し適時打[ニッカン]

ロッテ・ズレータが4回に、勝ち越しの左前適時打を放った。左手小指骨折完治で戦列復帰した、前日に続く2戦連続の適時打。「復帰初戦は残念な結果(黒星)になってしまった。今日はいい勝ち方をして、ファンのみんなと勝利を分かち合いたいと思っている」とコメントした。

ページトップ

消えたロッテのマーくん、キャンプ撤退で“戦力外”[南日本新聞]

鹿児島市役所みなと大通り別館の入り口で、2月から来庁者を元気に出迎えていたプロ野球千葉ロッテマリーンズのメーンキャラクター「マーくん」。その姿が8月中旬、消えた。来春の1軍のキャンプ地が沖縄県石垣市に変更されたことを受け、物置部屋に片付けられたのだ。

球団公式ホームページによると、マーくんはカモメの男の子。ボビー・バレンタイン監督の顔が印刷されたファンクラブ申込書を携え「会員募集中!」と明るく訴える姿は何ともけなげ。市職員は「マーくんは悪くない。でもキャンプ地でなくなった今、表に出す必要がなくなった」。

1972年のキャンプ開始以来、36年という長い付き合いを経て訪れた突然の別れ。地元が受けた衝撃は想像以上に大きい。今や“戦力外通告”を受けた格好のマーくんの笑顔が、やけに悲しく見える。

ページトップ

星野ジャパン5戦無敗で優勝/プレ五輪[ニッカン]

北京五輪プレ大会で星野仙一監督(60)率いる日本代表が、北京市内のウクスン・サブ球場で行われた決勝で中国と対戦し、5−2で勝ち、5戦無敗で優勝を決めた。2点をリードされた日本は2回裏に前田大和(19=阪神)の2点三塁打で逆転した。星野監督の胴上げは阪神時代の03年9月15日以来で、チームは24日に帰国する。星野ジャパンは新たにオールプロの日本代表を編成し、12月のアジア予選(台湾)に挑む。

北京の空で、闘将が3度宙に舞った。ちょっぴりぎこちない胴上げだったが、星野監督が今大会で初めて笑った。「3回じゃ物足りんわ。成果は100%以上。熱くなったし燃えた」。プロの2軍と大学生の混成チームながら初陣大会で優勝を手にした。

03年。阪神監督として18年ぶりのリーグ優勝を遂げた9月15日広島戦(甲子園)以来、4年ぶりの美酒。胴上げを拒んだ指揮官の背中を押したのは、親友でもある田淵ヘッドコーチだ。「アジア予選に向けたシミュレーションだよ」と笑みがはじけた。

2回裏。2点差を逆転した。岡田(オリックス)と斉藤(横浜)の連打で、2死一、二塁から8番田中(巨人)が詰まった右前打で1点。続く前田大和が左中間を破る2点三塁打で逆転。1番佐藤(日本ハム)も中前適時打で引き離した。

6回表には、植村(日本ハム)が中国の3番打者に死球を与えると、両軍がベンチから出て乱闘寸前となった。山本守備走塁コーチも「勝負やからな、ああいうのは許せん」と飛び出した。1回表にも同じ3番打者が二塁へのスライディングでスパイクを上げたことに、星野監督は「あんなラフプレーをしていちゃ中国は強くならんな。あれで火がついた」と言った。

早めの継投で逃げ切りたい星野監督は、5回に加藤(慶大)から植村にスイッチし、久米(明大)長谷部(愛工大)で乗り切った。星野監督が「勝負勘を取り戻すリハビリ期間」と位置付けた大会も終了。君が代が流れたことに「これ本番だったらなぁと思った。やっぱり投手が頑張らないと。マイナーだけどこれで弾みがついた」としみじみ。12月アジア予選へ向けてメンバーをプロの1軍選抜に一新し、北京五輪出場をかける。

ページトップ