ロッテが連敗を2で止め、CS進出マジックを9とした。ロッテは1点を追う9回代打ベニーのタイムリーで同点に追いつくと、延長10回には1死一塁から里崎の13号2ランで勝ち越した。先発・渡辺俊は7回1/3を被安打6失点4、3人目・川崎がオリックス戦初勝利で2勝目、4人目・小林雅が26セーブ目。オリックスは、2点を追う10回に1点を返すが、最後は同点を狙った走者が本塁で憤死し試合終了。3人目・加藤大が4敗目。なおこの試合、ラロッカが今季24個目の死球を受け、52年大洋の岩本義行氏に並びプロ野球タイ記録。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 1 | 2 | 7 |
オリックス | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 1 | 6 |
里崎の攻守のわたる活躍で、首位戦線に踏みとどまった。打っては決勝2ランを含む3安打3打点。守備でも10回裏、1点差に迫られなお2死一、二塁で小林雅が右前打を浴びたが、本塁への返球を捕って走者にタッチしてゲームセット。「毎試合期待を裏切る訳にはいかない。(オリックスに)連敗できなかったのでほっとした」。首位とは再び4ゲーム差に戻し、逆転優勝へも望みをつなぎ、胸をなでおろした。
ロッテ里崎の攻守にわたる活躍が光った。5−5の延長10回1死一塁から猛打賞となる勝ち越しの13号2ラン。その裏、守護神・小林雅が1点差に迫られるも、最後は二塁から本塁に突入した前田を好ブロックで阻止し、ゲームセットとなった。オリックス相手に連敗を免れ「このまま負けていたらズルズルいっていた。(最近5試合で3発に)ダルビッシュから打ったのが大きな自信になっている」と笑顔で話した。
ロッテは1−1で迎えた6回に、里崎の右前適時打で勝ち越しに成功した。5回までオリックス先発の川越を打ちあぐねていただけに、里崎も「打ったのはシュート。振ったら当たりました。どんな形であれ、得点できてよかった。すごく満足しています」と、貴重な一打を喜んでいた。だが8回にオリックスに逆転された。
ロッテが延長10回の末に、最下位オリックスを振り切った。里崎の本塁打で2点を勝ち越して迎えた10回裏。守護神小林雅が1点差に詰め寄られ、なお2死一、二塁で、右前打を浴びた。同点か…と思われたが、サブローが好返球して本塁タッチアウトで試合終了。バレンタイン監督も「よくアウトにしてくれた。相手より執念が上回ったから勝てた」と、辛勝に安堵の表情を浮かべていた。
キャプテンの一振りで、ロッテが優勝争いに踏みとどまった。同点の延長10回1死一塁で、里崎がオリックス守護神・加藤大から左越え決勝2ラン。「無我夢中だった。
(ロッテファンで埋まった)レフトスタンドが呼んでくれました」と声援に応えた。12日の日本ハム戦(千葉マリン)でもダルビッシュから、唯一の得点となる決勝3ランを放った。試合を決める一発が続き、「いいところで打つのが、僕の唯一の取り柄ですから」と笑みを見せた。
1点差に迫られた10回2死一、二塁から後藤に右前打された。しかし、右翼手のサブローが本塁へレーザービーム。里崎も必死でタッチし、何とかしのいだ。「今日はみんなで勝ち取った勝利。もう負ける訳にはいかない」首位と4ゲーム差で残り17試合。奇跡へ勝ち続けるしかない。
里崎が同点の延長10回1死一塁、左中間席に13号勝ち越し2ラン。「正直ほっとした。連敗する訳にはいかなかったから」。10回裏には、本塁に突っ込んできた走者を両手で防ぐ好ブロックで、同点を許さなかった。首位日本ハムとのゲーム差は4に縮まったが、残りは17試合。「負けられない試合が続くが、勝ち進むしかない」と悲壮な覚悟を口にした。
ロッテは5−5の延長10回1死一塁で、里崎が勝ち越しの13号2ランを放った。川崎が2勝目を挙げ、10回を辛うじて締めた小林雅が26セーブ目。オリックスは8回に3点差を逆転する粘りを見せたが、加藤大が誤算だった。