ロッテが先発・成瀬のチームでは01年黒木以来の自身9連勝で2位ソフトバンクと3ゲーム差とした。ロッテは1回、福浦のタイムリーで先制、同点で迎えた4回、オーティズ、TSUYOSHI、福浦のタイムリーで4点を勝ち越す。先発・成瀬は6回1/3を11安打、4三振、1四球も1失点で15勝目、千葉マリンで9連勝、ナイターで無傷の12連勝。防御率1.81、勝率.938でともにリーグトップ。4人目荻野がプロ初セーブ。ソフトバンクは13安打も14残塁で首位日本ハムと2ゲーム差、先発・スタンドリッジは4回5失点で初黒星。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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福岡ソフトバンク | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
千葉ロッテ | 1 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | x | 5 |
成瀬がナイター12連勝で、今季15勝目を飾った。防御率もトップの座を死守した。自身ワースト11安打を浴びながら1失点と粘り強く抑え「奇跡的です。こういう状況だし、(防御率2位で猛追する)ダルビッシュに勝たないとというのはある」と笑った。7回途中から2番手として先発ローテーションの一角・渡辺俊が03年8月以来の中継ぎ登板し、エース左腕の勝利をアシストした。
禁じ手が炸裂だ。19日、ソフトバンク戦でロッテが5−1と快勝。首位日本ハムからも5ゲーム差と、優勝争いには何とか踏みとどまったが…。
千葉マリンに戸惑いと期待のどよめきが充満した。4点リードの7回1死一塁。バレンタイン監督は、11安打を浴びながら1失点で粘っていた成瀬を降板。リリーフに何と先発ローテの1人、渡辺俊を送り込んだ。渡辺俊は1四球こそ与えたが、2アウトを取ってお役ご免。その後、川崎、荻野の継投で勝ち星をゲットした。しかし、渡辺俊は、「(中継ぎは)試合前の練習中にいわれて、冗談かと思ったけど本気だった」とビックリだ。
一方、バレンタイン監督は、「試合前から(起用の)プランは立てていた。どういう状況でも粘り強く投げられる投手だからね。いい仕事をしてくれたよ」。
優勝争いの中で、先発投手をリリーフ待機させるケースは多い。が、渡辺俊は、23日のオリックス戦で先発予定。先発としてのプライドもある。バレンタイン監督にしても、苦境に陥ってもプレーオフなど、その先の試合と疲労、プライドを尊重して先発ローテは固定し続けてきた。だが、この日のブルペンには、22日のオリックス戦で先発予定の清水まで、スタンバイさせていたのだ。
「他の先発も中継ぎ?必要であればということ。ワタナベの先発予定?変わらない」。あえてふるった禁じ手が逆転Vへのボビーマジックとなるか、これからが采配の見せ所だ。
千葉ロッテは19日、ソフトバンク20回戦(千葉マリン)を行い、5−1で勝ち連敗を止めた。先発の成瀬は7回途中を1失点に抑え、9連勝で15勝目を挙げた。新人の荻野がプロ初セーブ。4点リードの7回1死一塁で先発陣の渡辺俊がリリーフで緊急登板するなどチーム一丸となった戦いで優勝戦線にとどまった。20日は同21回戦が行われ、小野が先発予定。
ゲームセットをベンチで迎えた成瀬は、ナインからハイタッチ攻めにあった。いまや投手陣の中心へと成長した21歳の若き左腕エースは、再三のピンチをしのぎ、9連勝で15勝目をマークした。
この夜は、自己最多の11安打されるなど4回まで毎回三塁に走者を背負ったものの、失点は単打による1点のみ。「いいピッチングができなかったけど要所を締められた」と興奮冷めやらぬ様子。
直球、スライダー、チェンジアップと球種は少ないが、それでもピンチにも投げ急ぐこともなく、相手に的を絞らせなかった。各イニングの最後の打者は1回がチェンジアップ、2回が真っ直ぐ、3回はスライダー、4回は135キロの直球で切り抜けた。
味方の援護の後は、球威よりもテンポやコントロールに気をつけて投げ、110球で何とかゲームをつくった。「気を引き締めて投げた。絶対に点を取られないと思う気持ちが、このピッチングにつながった」と胸を張った。
2位ソフトバンクとのゲーム差をこれ以上広げられないためにも負けられない。その大事一戦で防御率1点台ピッチャーの力を見せつけた。「1位通過するためにも、今日は勝たないといけない」。節目の白星をつかんだ左腕はようやく笑顔に戻った。
ロッテは1−1の4回、3連打で勝ち越した後、西岡と福浦の適時打で3点を追加。7回に渡辺俊を投入する継投で逃げ切った。成瀬は11安打されたが、7回途中1失点で9連勝の15勝目。ソフトバンクは14残塁の拙攻。
成瀬が自身9連勝で15勝目を挙げた。自己最悪の11安打を浴びながら、6回1/3を1失点。試合中には、中継ぎ待機の渡辺俊に「オレが後ろについている」と声をかけられ、「気持ちよく投げられた」と言う。防御率1.81でリーグトップを維持。「11安打打たれて1失点が奇跡。(防御率2位の)ダルビッシュに勝たないといけないですね」と笑顔を見せた。
ロッテの負けない男・成瀬がチームを崖っ縁から救った。プロ入りワーストの11安打を浴びながら6回1/3を1失点。15勝目を冷静に振り返る表情にエースの風格が漂っていた。
ソフトバンク戦は今季初登板。左手人差し指のツメが試合中に欠け、生命線の変化球の制球に苦しんだ。3回に4連打で1点を失い、なお無死満塁の大ピンチも後続3人を仕留めて切り抜けた。4回2死満塁では対戦を心待ちにしていた横浜高の先輩・多村を内角135キロ直球で詰まらせ、中飛に仕留めた。
「(渡辺)俊介さんに“おまえに何があっても、今日は後ろにオレがついているから”と試合中に言われて気持ちよくいけた」と成瀬。03年8月17日の日本ハム戦(千葉マリン)以来4シーズンぶりの救援に回った渡辺俊が無失点。成瀬の投げる試合は負けられない、がチームの共通認識。“サプライズ継投”でソフトバンクとの差を3に縮めた。
今季9連勝、ナイター12連勝、千葉マリン9連勝と記録を伸ばした成瀬。防御率も1.81でトップを守って「11安打を打たれて1失点は奇跡。ダルビッシュに勝たなきゃいけないのかなと思う。投手が1番獲りたいタイトルだから負けたくない」。03年ドラフト6位で入団した4年目左腕は胸を張った。
成瀬は3回までに今季最多の8安打を浴びた。それでも1失点でしのいだ。「いいピッチングじゃなかったけど、勝たないと、という意識が強かった」。6回1/3を11安打で1失点。9連勝で15勝目を挙げた。
今季初めてのソフトバンク戦。「様子見でいった分、簡単にストライクをいけなかった」とピンチの連続だった。それでも初回の2死二、三塁と4回の2死満塁を無失点。3回も1点を失った後の無死満塁を得点させなかった。バレンタイン監督は「ガッツを見せてくれた」と賛辞を贈った。
「7回までいきたかった」と悔しさもにじませたが、防御率は1.81とリーグトップをキープ。「(4回までに)10安打も打たれて1失点なんて奇跡。これはもうダルビッシュに勝たないと」首位・日本ハムとは5差と厳しい状況だが、防御率のタイトルだけは渡さない。
成瀬が苦しみながらも、自身の連勝を9に伸ばして15勝目を挙げた。4回までに10安打を浴びるなど、降板する7回途中までプロ最多となる11安打を許した。しかし失点は、3回に先頭の川崎から4連打された際の1点だけでしのいだ。「いい球と悪い球がはっきりしていたが、要所要所を締められた。絶対に点を与えないという気持ちが、いい結果につながった」と満足げ。バレンタイン監督は「多くの走者を背負いながら、屈することなく投げた」と目を細めた。
ロッテが4投手の継投で逃げ切り、2位ソフトバンクとのゲーム差を3に縮めた。8回2死一、三塁で4番手としてルーキー荻野(日立製作所)が登板。ピンチを中飛で切り抜けると、最終回も3人で仕留め、プロ入り初セーブを記録した。「点差があったのでラッキーです。1度ウイニングボールを成瀬に渡したんですが(初セーブの記念で)返してもらいました」と笑顔で話した。
右手に痛み止めの注射を打ちながら出場を続けるロッテ西岡が、4回に試合を決定付ける2点適時打を放った。2死二、三塁で、4球ファウルで粘った後、中前へ鋭くはじき返した。「手がめっちゃ痛すぎて『ここはどこやろ?』と思ったぐらい。声援だけが耳に入ってきていた状況だった」と、ファンの後押しに感謝した。バレンタイン監督は「ガッツを前面に出してくれた。素晴らしい思い出になる1打席だった」と大絶賛だった。
ロッテは1−1の4回、3連打で1点を勝ち越した後、西岡と福浦の適時打でさらに3点を追加。7回に渡辺俊を投入する継投で逃げ切った。成瀬は11安打されたが、7回途中1失点で9連勝の15勝目。
成瀬は4回までに10安打を浴びるなど、降板する7回途中までプロ最多となる11安打を許したが、失点は3回に先頭の川崎から4連打された際の1点だけでしのいだ。
今季急成長した左腕は「いい球と悪い球がはっきりしていたが、要所要所を締められた。絶対に点を与えないという気持ちが、いい結果につながった」と満足げだった。
成瀬が苦しみながらも、自身の連勝を9に伸ばして15勝目を挙げた。
4回までに10安打を浴びるなど、降板する七回途中までプロ最多となる11安打を許した。しかし失点は、3回に先頭の川崎から4連打された際の1点だけでしのいだ。
今季急成長した左腕は「いい球と悪い球がはっきりしていたが、要所要所を締められた。絶対に点を与えないという気持ちが、いい結果につながった」と満足げ。バレンタイン監督は「多くの走者を背負いながら、屈することなく投げた」と目を細めた。
バレンタイン監督は、5−1の7回1死走者なしで左前打を許した成瀬を降板させた。2番手で投入したのは、先発要員の渡辺俊。サブマリンの名前がアナウンスされると、スタンドからどよめきが起こった。
渡辺俊は、16日のオリックス戦で先発していた。バレンタイン監督は「今日のブルペンは助けが必要だった。ワタナベは、どういう状況でも粘り強く投げられるから」。16日から3日連続で延長戦。疲労が垣間見える救援陣の負担を軽減させるため、試合前に右腕の了承を得ていた。
「みんな疲れている。ここまできたら、残り何試合しかない。自分が力になれるのなら」と、4年ぶりのリリーフ登板となった渡辺俊は、まず多村を三ゴロに打ち取る。四球を挟んで松田を一ゴロに仕留めて反撃を許さず、勝利を手繰り寄せる力になった。
抑えの小林雅が不振により、18日に1軍登録を外れた上、登板数が増えている救援陣のやりくりが苦しくなっている。指揮官は「必要があれば」と、今後も先発陣の中継ぎ投入を示唆した。首位まで5ゲーム差と厳しい立場だが、覇権奪取を諦めていない、執念の采配に見えた。
ロッテは集中打で挙げた中盤のリードを守り、2位ソフトバンクとのゲーム差を3とした。先発成瀬の後を受け、7回途中から先発の一角、渡辺俊が登板。スタンドのどよめきも収まりきらない中、3分の2イニングを無安打無失点に抑えた。バレンタイン監督は「試合前からプランを立てていた。粘り強く投げてくれた。今後のローテーションは変わらない」と、勝利を引き寄せるボビーマジックを振り返った。
ロッテが1−1で迎えた4回、オーティズの左翼線適時二塁打で勝ち越した。無死一、二塁の好機に打席に入ると、初球のスライダーを思い切り引っ張った。「ピッチャーが踏ん張って最少失点に抑えていた。バックから見ていても興奮するぐらいのタフなピッチングで、これに応えないようでは真の戦士ではない」と、先発成瀬の好投を援護する適時打を喜んだ。
ロッテは1回1死二塁で、福浦が中前適時打を放ち先制した。8月31日(オリックス戦)以来の打点を挙げた福浦は「打ったのはストレート。とにかくどんな形でもヒットになってくれればいいと思っていた。今はがむしゃらにやるしかない」。優勝争いへがけっぷちの状態だけに、自然と言葉にも力が入った。