ロッテが逆転勝ちで2年ぶり2度目のプレーオフ進出とAクラスを決めた。ロッテは1点を追う9回、福浦が西武抑えのグラマンから同点タイムリーを放つと、延長10回には4人目の山岸から今江、TSUYOSHIの連続タイムリーで2点を勝ち越した。3人目・川崎が3勝目、4人目・薮田が3セーブ目。西武は6回、中島のタイムリー二塁打で勝ち越すが、中継ぎ陣がリードを守れなかった。3連敗で1981年以来26年ぶりのBクラスが確定。17勝でハーラー単独トップの先発・涌井は7回3失点で勝ち負け付かず、4人目・山岸が3敗目。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 6 |
西武 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
終盤の驚異的な粘りで逆転勝利し、クライマックスシリーズ(CS)出場権獲得となる3位以上をが確定した。3−4の9回2死一、三塁に、福浦が起死回生の左前適時打で当店とすると、延長10回1死満塁から今江が決勝の中前適時打を放った。バレンタイン監督が「我々は良いチームでしかるべき結果だと思うが、まだ終わっていない」と手綱を締めれば、今江も「CS出場は当たり前。残り試合も頑張っていきたい」。勢いに乗って、27日から上位2チームとの4連戦に挑む。
千葉ロッテは26日、西武23回戦(グッドウィルドーム)を行い、延長10回、6−4で競り勝ち、3位以内のクライマックス・シリーズ進出を決めた。9回に福浦の適時打で追いつき、10回1死満塁から今江、西岡の連続適時打で2点を勝ち越した。先発の小林宏は6回4失点。27日から敵地でソフトバンク2連戦(ヤフードーム)を行い、左腕成瀬が先発予定。
必勝を託された頼みの小林宏が6回4失点で降板。9回に打線が追いつき、敗戦投手にこそならなかったが、4失点とも四球や暴投が絡んだだけにここ1番というマウンドで踏ん張れなかった。
1点リードの6回。1死から和田に直球を一、二塁間に打ち返され、次打者は空振り三振に仕留めたが、ウイニングショットの低めの変化球を投じた際に二盗を許して得点圏に走者を背負った。
このピンチで前打席にヒットの中島を打席に迎えた。力のある球でカウント2−2と追い込みながら6球目がシュート回転し、左翼線にぽとりと落ち、勝ち越しを許した。小林宏はこの回を投げ終えて交代。「情けない投球をしてしまい申し訳ない。後は何もない。それだけです」。
結果的に打撃陣が奮起し、9回に3連打などで同点。延長に入り、相手投手の乱調などで1死満塁から今江、西岡の連続適時打で大きな2点を奪い、逆転勝ちで3位以内が確定。クライマックスシリーズ出場を何とか手にした。上位2チームも勝った夜、負けられない一戦で、百点満点の試合はできなかったが、意地の勝利で“1位通過”という夢の続きをつかみとった。
かすかな希望への執念が、西武との明暗を分けた。ロッテが延長10回の激戦を制し、クライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。
1点ビハインドの9回。2死一、三塁から不調の福浦が「とにかく今は必死にやっている」と同点の左前適時打。そして延長10回。1死満塁で、今度は左手首痛で苦しんでいた今江が中前へ決勝適時打を放った。「肝心なところで打ててなかったので良かった」。今季不振の2人が、大仕事をやってのけた。
先発ローテの久保が中継ぎ待機するなど、スクランブル態勢でつかんだ1勝。首位・日本ハムとの4差は絶望的だが、指揮官はこう宣言した。「まだ試合は残っている。これからもたくさんの試合に勝っていく」。
土俵際まで追い込まれながら、逆転勝利で2年ぶりのクライマックスシリーズ進出を決めた。3−4の9回2死一、三塁から福浦が、「良い場面で打てて良かった。(最多勝争いをする)成瀬の援護になったのなら嬉しい」と涌井の白星を消す左前適時打で同点に追いつくと勢いは止まらない。延長10回1死満塁から今江、西岡の連続適時打で勝負を決めた。
「ウチのチームはプレーオフに出られるだけの良いチーム。シーズンの残りの試合をたくさん勝ちたい」とバレンタイン監督。05年に日本一の美酒を味わった福浦、今江は「(クライマックスシリーズ)出場は当たり前だと思っていた」と異口同音に表情を引き締めた。
4時間20分の激戦を制し、ロッテのクライマックスシリーズ進出が決定。左翼席から届く大歓声を聞きながら、バレンタイン監督は当然といった表情だ。
「選手が素晴らしい粘りと、ガッツを見せてくれた。我々はプレーオフに出れるだけのチームなので、しかるべき結果が出ただけだよ」。打線は3回から8回までゼロ行進。4回に1点のビハインドを負い、ブルペンで先発要員の久保が準備した。戦う姿勢を示して、9回2死一、三塁から同点に追いつく。最後はベンチ入りの野手を使い果たし、延長10回に2点を勝ち越した。
「クライマックスシリーズに出るのは、当たり前だと思っていた。1つでも上にいけるように頑張りたい」とは決勝打を放った今江だ。
2位・ソフトバンクとの差は2.5。次は本拠地でのCS開催を目指す。
ロッテが西武に逆転勝ちし、シーズン3位以上が確定。クライマックスシリーズ(CS)出場を決めた。3−4の9回2死一、三塁から福浦の適時打で同点に追い付くと、10回1死満塁で今江が決勝の中前適時打を放った。最多勝争いをする西武涌井の18勝目を消すと共に、現在15勝の後輩成瀬に同タイトルの可能性を残す適時打を放った福浦は「とにかく必死だった。リーグ優勝が目標だけど、最低限のCS出場を達成できて嬉しい。成瀬の(タイトル争いの)助けにもなったのなら嬉しいね」と笑顔を見せた。
ロッテが延長戦の末に西武を下し、クライマックスシリーズ進出を決めた。ロッテは1点を追う9回、福浦の適時打で追いつくと、延長10回1死満塁から今江、西岡の連打で2点を勝ち越し。その裏、西武の反撃を継投でかわして逃げ切った。3番手の川崎が3勝目。
福浦は「今は必死にやっている結果」。今江は「肝心なところで打てなかったので、打ててよかった」と喜んだ。バレンタイン監督は「今後もたくさんの試合に勝つつもり」と上位浮上を誓った。
西武は7回3失点の先発涌井を援護できず、26年ぶりのBクラス(4位以下)が確定した。