わたしはかもめ2007年鴎の便り(10月)

便

10月18日

北海道日本ハム6−2千葉ロッテ(札幌ドーム)

日本ハムが2年連続の日本シリーズ進出を決めた。日本ハムは3回、セギノールの1号3ランで先制。4回は鶴岡のタイムリー二塁打で1点、6回には工藤のタイムリー、小谷野の犠牲フライで2点を追加した。先発ダルビッシュは6回2/3を投げ、被安打5、無四球、1失点。その後はグリン−MICHEALとリレーし逃げ切った。ダルビッシュは、CS第2ステージ第1戦に続き2勝目を挙げMVPを獲得。ロッテは、レギュラーシーズンから11連勝中の先発・成瀬は今季自身最短の3回2/3、4失点で降板、6月9日以来の黒星となった。

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千葉ロッテ0000010012
北海道日本ハム00312000x6

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成瀬が4回KO、反撃及ばず敗戦[千葉日報]

プロ野球のクライマックスシリーズは18日、パ・リーグ第2ステージ最終戦が札幌ドームで行われ、千葉ロッテ(リーグ2位)は2−6で日本ハム(同優勝)に敗れた。日本ハムは対戦成績を3勝2敗とし、球団史上初となる2年連続の日本シリーズ進出を決めた。進出は、前身の東映時代を含めて通算4度目。MVPは2勝した日本ハムのダルビッシュが選ばれた。

千葉ロッテは1回の先制機を逃すと、3回に先発・成瀬が3点本塁打を浴びた。5回までに6点を先行され、後半も追い上げられなかった。

千葉ロッテは頼みの成瀬が前半につかまったのが最大の誤算。今季最短の3回2/3を5安打4失点KO。2番手の小林宏も踏ん張れなかった。

攻撃は6回に西岡、早川の連続長短打で無死一、三塁としたが、福浦の中犠飛で1点だけ。9回は3安打を集めて意地の1点を返した。

日本ハムは中4日で先発のダルビッシュが力のある直球と切れのある変化球を駆使し、7回途中1失点で2勝目。打線は3回にセギノールが中堅左へ先制3ラン。その後も効果的に加点した。

バレンタイン監督
「日本シリーズまで一歩及ばなかった。我々も絶対に勝たないといけない試合だったが、勝った日本ハムに敬意を表し、心から祝福したい。勝敗の差はこのシリーズでダルビッシュ投手が2勝を挙げたということと、大事なところで本塁打が相手に出たのが差となったのかもしれない。」

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成瀬4失点、今季パ球団に初黒星[ニッカン]

ロッテは、成瀬が最後の最後に力尽きて終戦した。今年パ・リーグ相手に連勝を続けた左腕エースが、大一番に今季最短3回2/3を4失点でまさかのKO降板。ナイターでの無敗神話も途切れ、試合後に先輩たちからねぎらいの言葉を掛けられると、周囲をはばからず泣いた。

相手エースとの投手戦。負けられない大一番で、リズムが単調になった。先制された3回は、四球をきっかけにセギノールに決勝弾を浴びた。「大舞台でなぜああいうことをやってしまったのか…。3点がすごく重かった」と悔やんだ。

バレンタイン監督は「パのチームが1シーズン戦って、ようやく最後に負けを付けたということでも、逆に成瀬のすごさが表れている。日本ハムは絶対に勝たなければいけない試合で力を発揮し、勝利を収めた」と振り返った。V奪還の目標は、成瀬のさらなる飛躍とともに来季へと持ち越された。

◇小林雅と薮田、FAに慎重

FA権を取得している小林雅と薮田は、試合後ともに慎重な姿勢を見せた。7年連続30セーブをマークした小林雅は「今まで考える時間がなかった。これからです」と明言を避けた。薮田は「終わったばかりで何も考えていない」と話した。

◇オーナー代行強調、来季もボビー体制

第5戦の観戦に訪れたロッテ重光昭夫オーナー代行が、来季もバレンタイン体制で臨むことを強調した。ヤンキース・トーリ監督の去就問題で、同監督が後任候補の1人として浮上している。仮に本人から米球界復帰希望の申し出があった場合について、「(続投は)もちろん規定路線。本人もぜひ日本でやりたいと言っていますし」と、その可能性を否定した。

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“無敵神話”崩壊…成瀬4失点で涙の終戦[デイリー]

“無敵左腕”成瀬が涙の終戦を迎えた。クライマックス・パ第2S最終戦(18日・札幌ドーム)。3回2/3を4失点で今年最短のKO。「悔しい。1番大事なところで自分らしさが出なかった」。試合後は涙を流し、歓喜に沸く日本ハムナインの姿を目に焼き付けた。その後、右翼席のファンへ挨拶。深々と頭を下げると、再び涙があふれ出た。

一撃が、成瀬の投球の歯車を狂わせた。3回2死一、二塁で4番・セギノールだ。「イメージ通りに投げられたが、うまく打たれてしまった」。カウント2−3からチェンジアップで泳がせたが、高く上がった打球はなかなか落ちず、中堅左へ先制3ラン。成瀬はマウンドで驚きの表情を隠せなかった。

「あれで自分を見失ってしまった。心の動揺を修正できなかった」。4回2死二塁から、鶴岡に中越え適時二塁打を許し降板。代わった小林宏も、5回に2点を失い、勝負の行方が決した。

昨季から続いたパ・リーグ相手の連勝は、16でストップ。だがバレンタイン監督は「日本シリーズには一歩届かなかった。だがシーズン中、成瀬はパのチームに黒星を付けられなかった。それは彼の素晴らしさだ」。チームの終戦にも、22歳左腕の奮闘をたたえた。

成瀬は「来年の目標ができた。精神面。それが課題です」と前を向く。セレモニー後は激闘を終えたダルビッシュと握手し「また五輪で一緒にやろう」。そこに涙はなかった。成瀬の新たな挑戦は、もう始まっている。

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成瀬4失点KO…今季初パ相手に負けた[スポニチ]

試合後の一塁側ベンチ。腰を下ろした成瀬は腕組みしたまま屈辱のシーンを目に焼き付けた。今季最短の3回2/3、同ワーストタイ4失点でまさかのKO。セレモニーを見つめながら、何度も目元をぬぐった。最後の最後で喫したパ球団相手の今季初黒星。2冠左腕の07年シーズンは幕を閉じた。

「悔しいです。調子は悪くなかったけど、自分らしさが出なかった。3回に打たれて引きずってしまって…。一定のリズムで投げてしまった」。リリースの瞬間だけ力を入れ、球の出どころが見えにくい“招き猫投法”が、この日はリリースするまで「ゆったりしたままだった」という。3回2死一、二塁。セギノールに「狙ったところに投げられた」というチェンジアップを中堅左に運ばれた。プロで初めて浴びた3ラン。失投でない球を打たれた動揺は隠せず、4回にも1点を失った。

負けないはずの男が打たれて終戦。成瀬をあえて第5戦まで温存したバレンタイン監督は「成瀬をパのチームが破るのに最後の試合までかかった。そこが成瀬の凄さだ」。ファンもセレモニー後にナインと共に右翼席に向かった左腕を「成瀬コール」でねぎらった。

最終決戦で逃した2年ぶりの日本シリーズ切符。試合後、互いの健闘を称え合い、日本ハムナインと握手を交わした。成瀬はダルビッシュと肩を寄せ合い「またオリンピック(予選)で会おう。無理せず頑張れよ」と声を掛けた。まだ22歳を迎えたばかり。まだ雪辱のチャンスは何度もある。悔しい敗戦を糧に、さらなる飛躍に向けて再スタートを切る。

◇オーナー代行らボビー続投強調

試合後、重光オーナー代行と瀬戸山球団社長は、あらためてバレンタイン監督の来季続投を強調した。8月28日にも続投を発表しているが、オフ中にメジャー復帰が取り沙汰されることも多いため「続投は既定路線。本人も“日本で”と言っている」と重光代行。コーチ陣についても瀬戸山社長は「大きく変わることはない」と明言した。また守護神・小林雅、薮田らFA権を取得している選手との話し合いについて同社長は「これからスタートする」。小林雅は「今まで考える時間もなかったし、これから時間をかけて考えたい」とした。

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ロッテ・成瀬、パ・リーグ相手でついに黒星「悔しいです…」[サンスポ]

悔し涙が止まらない。大歓声に沸く、敵地・札幌。お立ち台にヒルマン監督が登ると、成瀬は一塁ベンチの奥で、懸命に目頭を押さえた。

「悔しいです…。セギノールの一発は思い通りに投げたイメージがあったのに…」。3回2死一、二塁。セギノールに痛恨の先制3ランを浴びた。カウント2−3から、外角チェンジアップを運ばれ「うまく拾われた。あれで自分を見失ったかもしれない」と肩を落とした。4回にも鶴岡にタイムリー二塁打を浴び、ジ・エンド。4失点は今季ワーストタイで、3回2/3は今季最短降板となった。

絶頂のシーズンが一転、最後に野球の怖さを思い知らされた。レギュラーシーズンは16勝1敗(負けは交流戦の横浜戦)。防御率、勝率でリーグ2冠と無敵の左腕がついにパ・リーグ球団に負けた。序盤から、地鳴りのような大歓声。9割は日本ハムファンという“完全アウエー”のマウンドだったが「負けたのは緊張のせいではない。今日は下半身をうまく使えなかった」と自らを責めた。

来季の続投が決まっているバレンタイン監督は、左腕エースをかばった。「パ・リーグのチームに初めて負けが付いたということが素晴らしい」。成瀬がいなければ、今季の躍進はなかった。この悔しさは来季、晴らせばいい。

「来年に向け、精神面を強化しなければ…」と声を振り絞った成瀬。表彰式後は、相手先発ダルビッシュに声をかけた。「北京五輪の予選があるから、けがするなよ」。ダルビッシュも「成瀬さんも頑張ってください」と応えた。無敵左腕と剛球王子。日本のプロ野球は、オレ達が引っ張る。

◇女房役の里崎「悔いはない」

このステージで第4戦までに3本塁打し、この日も2安打と活躍した里崎は「精一杯やった。悔いはない」と疲れ切った表情で話した。4失点した先発の成瀬には「今日はあまり良くなかった。でもチームは今まで、成瀬におんぶに抱っこだった。責めるのはかわいそう」とかばった。

◇ロッテに激震、自慢のYFKトリオFA移籍も

07年の戦いを終えたロッテが今オフ、大きく揺れそうだ。小林雅英投手(33)が今オフ、他球団への移籍を視野にフリーエージェント(FA)権を行使する考えを持っていることが18日、分かった。

「日米問わず、抑えは不足。本人(小林雅)もFA宣言をするのではないか」と関係者が証言した。今夏にFA権を取得した小林雅には巨人などの日本球団ほか、米大リーグの複数球団が関心を示している。シーズン中にもインディアンスやカブスの編成担当らが千葉マリンを訪れ、熱い視線を送った。

小林雅は今季、日本球界初の7年連続20セーブ(2勝7敗27セーブ)を達成。試合後、FA権の行使について「今まで考える時間がなかったので、これから時間をかけて考えたい」と話した。

そのほかリリーフ陣では、レギュラーシーズン最優秀中継ぎ投手に輝いた薮田、藤田も今季FA権を取得。共に年俸1億円を超えるだけに、球団側も残留には多額の資金が必要となる。瀬戸山球団社長は「FA選手とは下交渉をしていない」と話すが、ロッテ自慢の「YFK」のリレーは今季限りで見納めとなる可能性は高い。

◇バレンタイン監督、来季も続投

重光オーナー代行は「既定路線と思っている。確約は取れていると認識している」と話し、バレンタイン監督の来季続投を明言した。バレンタイン監督については、米大リーグのヤンキースが監督候補に挙げているとの報道もあるが、瀬戸山球団社長は「(続投の)確認はしてある」と否定。また、小林雅、薮田らフリーエージェント(FA)の資格取得条件を満たした選手との交渉について、瀬戸山社長は「これからスタート」と現時点での白紙を強調した。

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成瀬で終戦、セギにやられた…パCS第2S・第5戦[報知]

うつむくしかなかった。先発・成瀬が3回2/3、4失点でまさかの降板だ。今年、最短でのKOに「悔しい。こういう舞台で投げられたのは幸せ、と思っていたので、緊張はなかったんですけど…」。パの球団相手には昨シーズンから16連勝中。今年、初めてパのチームに喫した黒星でロッテの1年が終わった。

1球が大きな影響を与えた。3回、2死一、二塁からセギノールに中越え3ランを浴びた。2−3からのチェンジアップが低めに決まったと思った。しかし、結果は最悪だった。「思い通りのところに投げられたが、それを打ち返されてしまった」。4回には2死二塁から鶴岡に中越えの適時二塁打を浴び、わずか56球での降板となった。「(本塁打で)自分を見失ったのかもしれない。修正できなかった」。試合後、目を真っ赤にさせて振り返った。

今季、ロッテがシーズン2位となったのも、成瀬の存在があったからこそ、だ。16勝1敗。勝率9割4分1厘、防御率1.82の2冠に輝いた。ソフトバンクとの第1ステージ第3戦では完封勝利。チームを札幌へと導いた。キャプテン・里崎は「1年間、成瀬におんぶにだっこ。周りがカバーできなかったことが恥ずかしい」とかばった。試合後、グラウンドで相手先発・ダルビッシュと健闘をたたえ合った左腕は「五輪で頑張ろう」と誓い合った。

公式戦同様、あと一歩で頂点に届かなかった。バレンタイン監督は「まだ終わったばかりだが、1週間くらいしてから(来季への)準備をしようと思う」と前を向いた。試合を観戦した重光オーナー代行も「既定路線通り、(続投の)確約をとれていると認識している」と強調した。シーズン、そしてCSと2度も目前で胴上げを見せられた悔しさを胸に、指揮官は5年目のシーズンを戦うことになる。

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ロッテ、今オフFA大流出も[報知]

ロッテの救援陣を支えてきた“YFK”が18日、他球団に流出する可能性が出てきた。今季、抑えの小林雅英投手(33)、中継ぎの薮田安彦投手(34)、藤田宗一投手(35)がフリーエージェント(FA)権を取得。昨年、取得しながら権利を行使しなかった福浦和也内野手(31)らを抱えており、交渉がこじれた場合、大量流出となる可能性が出てきた。

球団ではチームの中心打者で、地元・千葉出身の福浦の引き留めが最優先事項となっている。赤字削減を目指す球団としては、引き留め資金はそれほど余裕がない。この日、小林雅、薮田はそろって「時間をかけて考えたい」と語った。

瀬戸山球団社長は「シーズンを戦っている間は話をしないことになっていた。ここからがスタート」と、近日中に交渉を開始することを明かした。これまでチームを支えてきた投手陣の流出という事態になれば、一からチーム作りを始めなくてはならない危機的状況となる。

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千葉マリンにPV1万5千人…パCS第2S・第5戦[報知]

千葉マリンを無料開放して開催されたパブリック・ビューイングは、札幌ドームさながらの大盛況だった。最終戦に集まったロッテ・ファンは過去4試合に比べて約3倍の1万5340人。内野2階席にも人があふれ、大型ビジョンで映された試合中継に声を張り上げた。ゲームセットの瞬間、沈黙が訪れたが、最後は「ボビー・コール」で健闘をたたえた。

5戦合わせて3万9350人が来場し、イベントとしては大成功。球団関係者は「勝っていれば終盤にもっと(ファンが)集まったと思う。残念な展開でしたが、選手もよくやったし、ファンも精一杯応援してくれた」と、チームの人気ぶりを改めて実感していた。

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バレンタイン監督、完敗認める「来季はより強いチームに」[サンスポ]

ロッテは最終戦まで勝負を持ち込んだが、最後は力尽きた。バレンタイン監督は「成瀬は悪くなかった。ダルビッシュがいい球を投げたということ。我々は、このシリーズでは一歩及ばなかった」と素直に完敗を認めた。来季は、ロッテで2度目の指揮を執り始めて5年目となる。「まだシーズンが終わったばかりで考えていないが、1週間ぐらいしたら来季の準備をしようと思う。来季はより強いチームになる」と巻き返しを誓った。

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9回に意地の反撃も届かず[ニッカン]

ロッテが力負けし、日本シリーズ進出を逃した。今季パ・リーグ相手には無敗の先発成瀬が4回途中でKOされると、打線もダルビッシュから福浦の犠飛で1点を奪うのがやっと。9回に1点を返したが、序盤の失点が重くのしかかった。バレンタイン監督は「成瀬をパ・リーグチームが破るまで1シーズンフルに戦ってようやく最後の試合で成瀬に負けをつけられたというのは、逆に言えば成瀬のすごさが表れたと思います」とサバサバと振り返った。

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頼みの先発成瀬が打たれる[ニッカン]

驚異的な安定感で今季のロッテを支えた成瀬が打たれた。3回、不運が続いた。2死一塁で稲葉の2球目。内角直球が止めたバットに当たり、内野安打になった。そして続くセギノールの7球目。フルカウントから低めのボールになるチェンジアップを拾われた。高く上がった打球はなかなか落ちず、中堅フェンスを越えた。

失投ではなかった。だからこそショックは大きかった。成瀬は「思い通りのところに投げられたイメージがあった。それを打ち返されて自分を見失ってしまったかも。心の動揺を修正することができずに、マウンドを降りてしまった」。4回にも1失点。今季最短の3回2/3、ワーストタイの4失点でKOされ、パ・リーグ球団に初黒星を喫した。

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ロッテ終戦、成瀬ワースト4失点KO[報知]

今季同一リーグで負けなしの成瀬が打たれた。今季最短の3回2/3、ワーストタイの4失点でKOされ、パ・リーグ球団に初黒星を喫した。成瀬は「思い通りのところに投げられたイメージがあった。それを打ち返されて自分を見失ってしまったかも。心の動揺を修正することができずに、マウンドを降りてしまった」。

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ロッテ、頼みの成瀬が打たれる、今季パ球団から初黒星[サンスポ]

驚異的な安定感で、今季の戦いを支えた成瀬が打たれた。予想できなかった形で、ロッテの2007年が終わった。

3回、不運が続いた。2死一塁で稲葉の2球目。内角直球が止めたバットに当たり、内野安打になった。そして続くセギノールの7球目。フルカウントから低めのボールになるチェンジアップを拾われた。高く上がった打球はなかなか落ちず、中堅フェンスを越えた。

失投ではなかった。だからこそショックは大きかった。成瀬は「思い通りのところに投げられたイメージがあった。それを打ち返されて自分を見失ってしまったかも。心の動揺を修正することができずに、マウンドを降りてしまった」。4回にも1失点。今季最短の3回2/3、ワーストタイの4失点でKOされ、パ・リーグ球団に初黒星を喫した。

今季のロッテは最後まで攻守に「型」がなかった。救援陣は藤田と小林雅が安定せず、苦しいやりくりを強いられた。打線も勢いに乗ると強いが、確実な得点パターンを持たなかった。そんな中、1番のよりどころだった先発が崩れては勝ち目がない。最後の最後で、ロッテの泣きどころが出た黒星だった。

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成瀬討ち!ハム2年連続日本シリーズ![スポニチ]

プロ野球の日本シリーズ出場権を争うクライマックスシリーズ(CS)は18日、札幌ドームでパ・リーグ第2ステージ最終第5戦を行い、日本ハム(リーグ優勝)が6―2でロッテ(同2位)を下して対戦成績を3勝2敗とし、球団史上初となる2年連続の日本シリーズ進出を決めた。日本シリーズ出場は、前身の東映時代を含めて通算4度目。

日本ハムは前半で6点をリード。第1戦に続いて先発したダルビッシュ有投手も好投し、今季から導入されたCSを制した。

日本シリーズ(7試合制)は27日に札幌ドームから開幕。日本ハムは、1990年から3年連続日本一に輝いた西武以来のシリーズ連覇に挑む。

日本ハムが苦手の成瀬を攻略し、日本シリーズ出場を決めた。

3回2死一、二塁からセギノールが中越えに先制3ランし、4回に鶴岡の二塁打で加点した。5回には3番稲葉からの4連打などで2点を奪い、突き放した。 中4日で登板したダルビッシュは7回途中まで5安打1失点の力投。グリン−マイケル中村とつないで逃げ切った。

日本ハム・ヒルマン監督
「(勝利を)信じてました。昨年から大きくチームは変わったが、選手が今年の戦い方をしようという意識で戦ってくれた。(シリーズの)対戦相手は決まっていないが、全力を尽くして戦ってくれると思う。」
小池唯夫パ・リーグ会長
「攻守に見どころがたっぷり詰まった見事な優勝だった。パ・リーグとして初となる日本シリーズ5連覇を目指し、さらなる奮闘を期待している。」

◇成瀬がパ球団に負けた…

驚異的な安定感で、今季の戦いを支えた成瀬が打たれた。予想できなかった形で、ロッテの2007年が終わった。

3回、不運が続いた。2死一塁で稲葉の2球目。内角直球が止めたバットに当たり、内野安打になった。そして続くセギノールの7球目。フルカウントから低めのボールになるチェンジアップを拾われた。高く上がった打球はなかなか落ちず、中堅フェンスを越えた。

失投ではなかった。だからこそショックは大きかった。成瀬は「思い通りのところに投げられたイメージがあった。それを打ち返されて自分を見失ってしまったかも。心の動揺を修正することができずに、マウンドを降りてしまった」。4回にも1失点。今季最短の3回2/3、ワーストタイの4失点でKOされ、パ・リーグ球団に初黒星を喫した。

今季のロッテは最後まで攻守に「型」がなかった。救援陣は藤田と小林雅が安定せず、苦しいやりくりを強いられた。打線も勢いに乗ると強いが、確実な得点パターンを持たなかった。そんな中、1番のよりどころだった先発が崩れては勝ち目がない。最後の最後で、ロッテの泣きどころが出た黒星だった。

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ロッテ重光オーナー、ボビーの続投を明言[報知]

ロッテの重光オーナー代行は「既定路線と思っている。確約は取れていると認識している」と話し、バレンタイン監督の来季続投を明言した。瀬戸山球団社長は「(続投の)確認はしてある」と話した。

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元ロッテ・オーナー中村長芳氏が死去[ニッカン]

ロッテ、太平洋クラブのオーナーを務めた中村長芳(なかむら・ながよし)氏が18日午前1時30分、心不全のため山口市の済生会山口総合病院で死去した。83歳。山口県出身。自宅は山口市泉都町3の1。葬儀・告別式は23日午前11時から山口市本町1の2の5、長寿寺で。喪主は長男芳夫(よしお)さん。

岸信介元首相の秘書官を務めた後、1971年にロッテのオーナーに就任。72年から太平洋クラブ(76年10月にクラウンライターに変更)のオーナーになり、78年に西武に売却するまで経営に携わった。

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ロッテ・重光オーナー代行が観戦、ボビーを笑顔で激励[サンスポ]

ロッテの重光オーナー代行が観戦に訪れた。仕事で滞在していた中国から17日に帰国。「中国でも衛星放送でずっと見てはいましたが、この試合を見るために戻ってきました」。19日には韓国へ出発するという重光代行だが、多忙の中でも観戦を楽しみにしていたようだ。グラウンドに出るとバレンタイン監督を笑顔で激励。「今までの戦いぶりはいい感じ。今日は成瀬が先発ですし」と勝利を願っていた。

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ボビー早くもリベンジ計画…新勝利の方程式模索[夕刊フジ]

◇残留宣言

「大切な試合で(セギノールの)1発が出たのが大きかった。やられてはいけない本塁打を打たれたのが悔しい…」。CS第2Sで2勝2敗のタイに持ち込みながら、最後の最後で日本ハムに一蹴されたロッテ。2年ぶりの日本シリーズ進出を逃したバレンタイン監督は、顔を真っ赤にして試合を振り返った。

「足りなかったもの?自分達が勝てなかったことが全て。来季について?今は何も考えられない。1週間くらい休んでから考えたい」。完敗で今季終了となっただけに、指揮官のショックは大きいが、来季のリベンジのための“輪郭”は描いている。

まずは自分自身の去就。かねてからヤンキースの次期監督候補として名前があがっていたが、実はシーズン終盤にはシンシナティー・レッズからも非公式に打診がきていた。だが、レッズは元カブス監督のダスティ・ベーカー氏を招聘。バレンタイン監督はこの日の試合後、「来季もみんなで頑張ろう」と所信を表明し、残留を明言した。

チームの再編成についてもイメージはできている。ロッテでは小林雅、藤田、薮田の『YFK』トリオと打線の軸である福浦がFA権を持っており、主力が一気に流出する危機に直面している。だが、瀬戸山球団社長は「(交渉などは)これから全てがスタート」と冷静だ。

それというのも、「FA選手で全力で引き留めにかからなくちゃいけないのは福浦と薮田の2人。今季は小林雅と藤田が戦列を離れたが、チームは健闘した。中継ぎ左腕も成長した川崎で穴を埋められるし右腕も荻野が。小林の代わりも薮田が残ってくれれば何も問題はないからね」(球団関係者)と、新勝利の方程式『YOK』の構築を模索しているからだ。

バレンタイン監督の基本姿勢は「去る者は追わず」だが、薮田&福浦の残留が来季のV奪回への生命線ということだ。

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「特待生」方針、11月30日決定[報知]

日本高野連は18日、大阪市内の中沢佐伯記念野球会館で臨時常任理事会と9地区理事会を開催し、高校野球特待生問題有識者会議が11日にまとめた答申についての説明を行い、今後の議論の進め方について話し合った。今後は11月30日の定例の全国理事会までに、9地区及び都道府県連盟で意見の集約を図り、最終方針を決定する。

各連盟に求めたのは

(1)
答申への意見
(2)
特待生に関する実態把握方法
(3)
中学校長の推薦手続き確認など
(4)
特待生採用に関し、一切の金品授受禁止措置などの検討方法
(5)
加盟校との意思疎通の改善方法

の5点。田名部和裕参事(61)は「会議の議事録も公開されており、特に異論は出なかった」と説明した。

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答申への反対意見はなし…日本高野連の臨時理事会[報知]

日本高野連は18日、大阪市内で臨時常任理事会・9地区理事会を開き、「特待生問題有識者会議」の答申に対する説明や今後の対応を話し合った。有識者会議は各学年5人以下などの条件付きで野球特待生を容認するのが相当との答申を出したが、各理事から反対意見は出なかったという。

高野連は2009年度以降の特待制度について最終決定する11月30日の全国理事会、評議員会までに、各都道府県高野連の答申に対する意見を集約する。

このほか、

(1)
09年度から3年間、特待生として採用した人数と理由、効果、問題点の実態把握方法
(2)
募集要項などの公開状況、中学校長の推薦手続き方法
(3)
推薦、勧誘等の際の金品授受の阻止方法
(4)
不十分とされた加盟校との意思疎通の改善方法

などの意見を集めることを決めた。

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