わたしはかもめ2007年鴎の便り(11月)

便

11月4日

金の成る木、成瀬…コーチ陣ベタ褒め「招き猫投法」[夕刊フジ]

◇先発3枠の一角

米国サブプライムローンの影響などで、日本株はパッとしない1年になりそうだが、合同自主トレ中の星野ジャパンには今年1番の“ストップ高男”がいる。5月の第1次候補60人にすら入れなかったダークホースが、半年後の今、先発3枠の一角を占める勢いだ。

4日のブルペンで最大の見ものは、守護神の座を競う巨人・上原と阪神・藤川、「きゅうじ・こうじ」で売り出し中の2人の揃い踏み。だが、山本浩二守備走塁コーチがこの日、唯一バッターボックスに立つほどに関心を寄せたのはロッテ・成瀬だ。22歳の左腕は往年の大打者を前に「緊張しました」と言いながらも、キレのいい変化球で山本コーチを「おー、ナイスボール」と感嘆させた。

練習後、山本コーチは「いいピッチャーよ。今年、あれだけ勝った理由が分かった。やっぱり(球の)出所が見にくい。低めも伸びてくるし、楽しみだね」と絶賛。星野監督も「見ていて気持ちいいボールを投げる」と、目を細めた成瀬だが、実は5月に発表された第1次候補60人にも入れなかった大穴だ。

ドラフト6位で入団し、直球は最速130キロ台。プロ3年目の昨季、初勝利を含め5勝という実績では無理もない。だが、今季は16勝1敗、防御率1点台でタイトルも獲得し、星野ジャパンでは成瀬株が急騰。星野監督が「左の先発も中継ぎ適性を見ていく」ほどの、左の中継ぎ不足も好材料となった。さらにソフトバンク・和田、杉内の両左腕も負傷辞退。10月の最終候補入りは、もはや必然といえた。

自主トレ当初、成瀬は「代表の実感がない。マイペースでやろうかな」と控えめだったが、大野投手コーチはこれまでの投球を評価して、先発枠3人の「候補の1人であることは間違いない」と明言。1年前にこの“爆騰株”を見抜けたなら、ウォーレン・バフェットもびっくりだろう。

ちなみに山本コーチもうなった独特のフォームは、人呼んで「招き猫投法」。金メダルのキーマンに相応しい。

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ロッテ1巡目唐川6日に仮契約[ニッカン]

ロッテが高校生ドラフト1巡目指名した唐川侑己選手(18=成田)と6日、千葉市内のホテルでバレンタイン監督同席のもと仮契約を結ぶことが4日、発表された。同監督は昨年も1巡目指名した大嶺の交渉のため沖縄・石垣島に出向いているが、今年もVIPルーキーを温かく迎え入れる。また同じ日には日本ハムから1巡目指名された中田翔(18=大阪桐蔭)も交渉予定で、高校ビッグ3のうち2人がプロの仲間入りをする。

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成本がロッテの新守護神育てる[スポニチ]

新守護神育成は、かつての守護神にお任せだ。ロッテは前ヤクルト投手コーチの成本年秀氏(39)と前楽天2軍外野守備走塁コーチ・上川誠二氏(47)の招聘を決め、5日にも発表する。ポストは最終調整している段階で、成本氏は1軍ブルペンコーチが有力となっている。

既に守護神・小林雅がメジャーも視野に入れたFA宣言。セットアッパー薮田もFA移籍の可能性が高く、藤田は戦力外とYFKは完全崩壊の危機に直面している。残留したとしても小林雅は来年34歳で薮田が35歳。新ストッパー育成は急務で、ボビー第1次政権下で抑えを務め「最もメジャーに連れて帰りたい投手」と信頼が厚かった成本氏に白羽の矢が立った。

96年に最優秀救援投手を獲得した成本氏は、右ひじ手術を乗り越え01年にカムバック賞を受賞。球団では数々の修羅場をくぐり抜けてきた経験を生かし、手腕を発揮してほしい考えだ。「FAで何人か抜けても、その穴を埋める選手が出てくる」と指揮官。これまで「ロッテに育ててもらった恩返しがしたい」と話していた成本氏にかかる期待は大きい。

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ロッテ育成改革着手、レン・サカタ氏招聘[報知]

ロッテが来季、大リーグ・オリオールズなどで活躍したレン・サカタ氏(54)を招聘することが4日、分かった。サカタ氏は1995年のバレンタイン第1次政権で2軍監督に就任。その後98年まで1、2軍のコーチを務めており10年ぶりの復帰となる。正式なポストは調整中だが、現場、フロントを問わず育成部門を担当する。

ロッテが育成部門の改革に乗り出す。今季シーズン2位に終わった原因に若手の伸び悩みが挙げられた。2軍はイースタン・リーグで優勝した巨人と20.5ゲーム差の最下位。福浦、今江、ズレータら故障者が続出した中、代わりとなる選手が出てこなかった。そこで95年からの指導で福浦、サブローら現在の主力を育成し、米国でマイナー監督の経験も豊富で若手育成に定評があるサカタ氏の再登板となった。

すでに同氏は秋季練習にも千葉マリンへ顔を出し、3日に一時帰国。バレンタイン監督も「昔から知っている仲だ」と信頼を置いている。育成強化で常勝チーム作りを目指す。

レン・サカタ(Lenn Sakata)
1953年6月8日、米ハワイ州生まれ。54歳。75年に大リーグ、ブルワーズ入団。84年にオリオールズの内野手として日米野球で来日した。95年にはバレンタイン監督のもとロッテ2軍監督に就任。98年まで1軍内野守備走塁コーチなどを歴任。帰国後はジャイアンツ傘下のマイナーチームなどで監督を務めた。

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