わたしはかもめ2007年鴎の便り(11月)

便

11月7日

千葉ロッテ薮田がFA宣言、「自分の評価聞きたい」国内外球団と交渉へ[千葉日報]

プロ野球は7日、フリーエージェント(FA)権の有資格者68選手のうち、動向が注目されていた楽天の福盛和男投手、千葉ロッテの薮田安彦投手がFA宣言した。また、広島の新井貴浩内野手も移籍を前提にしてFA権を行使する見通しで、8日に記者会見する。

注目選手では、既に小林雅英(千葉ロッテ)と黒田博樹(広島)の両投手がFAを宣言。中日の福留孝介外野手と平井正史投手、和田一浩外野手(西武)は移籍も視野に入れているが、態度を保留中だ。このほか、巨人の高橋由伸外野手はFA権を行使せずに残留することが決まっている。

FAの権利行使の手続き期間は12日までで、翌13日にコミッショナーからFA宣言選手として公示され、14日から国内外の球団と交渉可能になる。

今季初めてFA資格を取得した薮田安彦投手(34)が7日、千葉マリンスタジアムを訪れ、FA宣言に必要な書類を提出した。国内外など複数球団が獲得に動くのは確実な状況で、「自分の評価を聞きたいので(権利行使は)最初からするつもりだった」と語った。

スーツ姿で記者会見した薮田は「申請書を球団に提出しました」と緊張した様子でFAの権利行使を表明。今後は「評価を聞いてから」としつつも「メジャーにも興味はある」と海外移籍も視野に入れて交渉を行う予定。米大リーグ球団との交渉は代理人の団野村氏があたる。

計3回の話し合いをしたという本多球団部部長は詳細は明かさなかったが、今季年俸1億1300万円からの増額を提示した。「残ってもらいたいが、彼が一生懸命やって獲得した権利。条件提示を含め評価はさせてもらっている」。またFA宣言しての残留も容認する方針も示した。

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での活躍もあり、米大リーグの球団からの高評価を受けている。薮田は「WBCで国際大会を初めて経験した。球場を含めて全てが印象に残った」といいながらも、「あくまで評価を聞いてから」と慎重な姿勢を崩さなかった。

薮田は社会人の新日鉄広畑から1996年にドラフト2位で入団。今季は58試合に登板し、4勝6敗4セーブ、防御率2.73、38ホールドポイントで最優秀中継ぎのタイトルを獲得した。

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パのホールド王、FA薮田メジャーへ“団”結[夕刊フジ]

◇Wソックス最有力

強力タッグが再び!?ロッテ・薮田安彦投手(34)が7日、千葉マリンスタジアムで会見を行い、今季取得したFA権を行使すると共に、移籍先として国内、メジャーを視野に入れていることを明らかにした。

薮田
「FA申請書を球団に提出しました。12球団、メジャー、全てのところから評価を聞いてみたい。」

今季のパ・ホールド王に輝いた右腕が、夢の実現に向かって動き出した。「自分を評価してくれるところなら」と力説したが、移籍先の基本線はメジャー。今回のメジャー側との交渉の窓口として、辣腕代理人の団野村氏をタッグの相手に選んでいる。

薮田は2年前から団野村氏とマネジメント契約を結び、オフの活動やブログ、肖像権などの管理を任せてきたが「(メジャーとの交渉も)お願いすることになった。国内球団とは自分でやるか、弁護士を立てるかは話し合う」と明かした。

団野村氏といえば、日本人メジャーのパイオニアの野茂、マック鈴木、伊良部、吉井らを米国に送り込んだ国内代理人の草分け的な存在。それだけに、メジャー球団との太いパイプを持っている人物だ。

現時点で薮田に興味を示しているのはホワイトソックス、レッドソックスなどだが、最も意欲的なのはホワイトソックス。今シーズン中には同球団のデビッド・ワイルダーGM補佐が来日し、薮田の登板を視察したほどだが、実は団野村氏とホワイトソックスには太いパイプがある。

昨季、故障の影響でメジャーにけられ続けていた野茂をホワイトソックスと、マイナー契約させた経緯がある。それだけに、マネジメント契約している選手達にもその傾向が浸透。メジャー志向のあるロッテ・清水も「メジャーでやるならホワイトソックス」と周囲にもらしているほどだ。

「ワイルダー氏が来日中は、野村事務所のスタッフが行く先々でアテンドしていたからね。千葉マリンでゲームを視察したときも、ワイルダー氏の横にずっと張り付いていた」(球団関係者)という親密ぶり。

当然、ホワイトソックスの一本釣りの可能性もあるが「野村氏にはヤンキースなどにも親密な人間がいる。ホワイトソックスを軸にいい条件を引き出せるんじゃないか。ここ最近は所属選手たちもパッとしないし、今回は野村氏も本腰を入れるだろう」(米球界関係者)という。薮田と強力タッグを結成し、久々に表舞台へ、となるか。

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薮田FA申請書提出メジャー最優先[ニッカン]

ロッテ薮田安彦投手(34)が7日、千葉マリンでFA申請書を球団側へ提出した。「周りの評価がどこまでか聞いてみたい。最初から気持ちはあった」と、表明理由を説明した。

「手を挙げてくれたところは全部」と、ロッテを含む国内外全てOKの姿勢を示す一方で、メジャー最優先の思いは強い。06年WBCでのA・ロッド(ヤンキース)斬りや野球環境を経験して意識したという。

レッドソックスやロイヤルズなどが早くも獲得へ興味を示しており、米球界でもセットアッパーとして注目されている。海外との移籍交渉には、団野村氏に交渉を託す方針であることも明かした。

一方、ロッテは薮田、小林雅のFA行使に、戦力外通告した藤田も巨人に移籍し、救援陣「YFK」の崩壊が決定的。本多球団部長は「困る?それはノーコメント。主力がそういう年齢に達し、ある程度は覚悟しないといけない」と、流出もやむなしと淡々と話した。

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YFK崩壊…薮田がメジャー挑戦へ[デイリー]

FA選手の動きが、活発になってきた。今シーズン、FA権を取得したロッテ・薮田安彦投手(34)が7日、千葉マリンスタジアム内で会見し、メジャー移籍を視野に入れてFA権を行使する意向を表明した。

薮田は記者会見で「(国内外の球団)全てに自分の評価を聞きたいと思っていた。最初から(宣言を)するつもりだった」と心境を吐露した。今後、ロッテを含めた国内球団と交渉する方針だが、視線の先に見据えるのはメジャー移籍。米国の窓口となる代理人には野茂英雄(ドジャースなど)、伊良部秀輝(ヤンキースなど)らのメジャー移籍を手がけた団野村氏に依頼したことを明かした。

昨年3月のWBCに日本代表として参加。「初めての国際舞台で違う環境でプレーして、メジャーへの興味を持った」とし、昨オフには球団の複数年提示を固辞して単年契約を結んでいた。

同じ救援投手のレッドソックス・岡島らの活躍にも刺激を受け、「メジャーでの評価を聞きたいと思った」。WBCの活躍もあり、すでにロイヤルズ、レッドソックスなど複数球団が獲得に興味を示している。

一方でロッテはFA宣言した小林雅と同様、3度の交渉で引き留めることができなかった。交渉に当たった本多球団部部長は「最大限の評価ができたかは分からない。(2人の流出が)困るかはノーコメント。主力がある程度の年齢になったら覚悟しないと」と歯切れが悪かった。

05年にロッテが日本一となった原動力となったリリーフ陣「YFK」。戦力外となり巨人に移籍する藤田と合わせ、全員が流出する危機。ロッテは来季の投手編成見直しが急務となった。

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巨人交渉解禁90分後ロッテ戦力外藤田獲得[ニッカン]

巨人がオフの補強第1弾に成功した。7日、ロッテを戦力外となった藤田宗一投手(35)と東京・大手町の球団事務所で入団交渉を行い、年俸7000万円プラス出来高払い2000万円(金額は推定)の1年契約を結んだ。トライアウトが行われたこの日が戦力外選手との交渉解禁日。日本一奪回に執念を燃やす球団は“速攻”でウイークポイントだったリリーフ左腕を獲得した。入団会見に臨んだ藤田は「(ロッテを)見返したい」と、交流戦での快投を誓った。背番号も「37」に決まった。

目にも留まらぬ早業だった。川崎市のジャイアンツ球場で12球団合同トライアウトが終了した午後4時頃、東京・大手町の球団事務所で清武球団代表と藤田の入団交渉が始まった。そして、午後5時半には入団発表が行われた。交渉が解禁されてすぐに、契約にこぎつけた清武球団代表は「スピード契約というか、こういうふうにまとめることができて幸せに思います」と会心の笑みを浮かべた。

動きはどの球団よりも早かった。先月27日に藤田がロッテから戦力外通告を受けた直後から、ロッテでスカウト部長の経験がある編成調査室の木樽調査役が水面下で徹底マークを開始した。ソフトバンクら複数の球団が獲得に乗り出す中、結局はこうした“誠意”と“おとこ気”が決め手になった。今季年俸(1億3000万円)から比べれば大幅ダウン。清武球団代表も「金額的には他球団より低いと思う」と話したが、藤田は「巨人が1番最初に話を持ってきてくれたことに誠意を感じました」と迷わず巨人入りを決断した。

リリーフ左腕はのどから手が出るほど欲しい存在だった。林は左ひじ痛のためシーズン終盤に離脱。今オフ受けた手術は成功したものの、来季も安心して任せられるという見通しは立たない。山口、野口といった他の左腕も確実に計算できる戦力ではない。だが、藤田は98年から5年連続で50試合以上登板し、00年にはパ・リーグの最多ホールドを挙げるなど、実績、実力ともに申し分ない。清武球団代表は「巨人に欠けているところはいくつかあるが、左で意志の強い中継ぎは補強ポイントだった」と喜んだ。

来季は藤田にとっても、古巣ロッテへの思いをぶつける大事な1年になる。入団から10年間尽くしたチームに突然の戦力外通告を受けた屈辱は忘れない。「こういう形でロッテを離れることになったけど、必ず復活する。交流戦は楽しみなんてものじゃない。千葉マリンで好投して『何で出したんや』と言わせたい」。リベンジの炎が、巨人を日本一奪回へと押し上げる大きな力になるに違いない。

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藤田巨人入りでソフトB補強を再検討[ニッカン]

ロッテ藤田獲得に前向きな姿勢を見せていたソフトバンクは、巨人入りで投手補強の再検討を余儀なくされた。角田球団代表は「実力のある、貴重な左の中継ぎ投手として獲得したい選手だっただけに、残念。投手の戦力補強は考えていかなければいけないので、これからあらゆる選択肢を検討したい」と語り、FA、トレードなど中継ぎ陣の強化策を再考する意向を示した。

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薮田FAメジャーへ…代理人は団野村氏[報知]

今季、フリーエージェント(FA)権を取得したロッテ・薮田安彦投手(34)が7日、権利の行使を表明した。千葉マリンで会見を行い「本日、FAの申請書を提出しました。(対象は)メジャーも含まれている」と表明。すでに米国での代理人も決まり、今季、最優秀中継ぎ投手賞を獲得した右腕が、海を渡る可能性が高まった。

緊張感を漂わせながら薮田は口を開いた。「悩みましたが、(他球団の)評価を聞いてみたいというのが強かった」と説明。ロッテとは3度交渉して条件提示も受けた。「残って欲しい、と言われたのは嬉しかった」と話したが、残留を決断するまでには至らなかった。

メジャー挑戦を視野に入れたのは、昨年のWBC出場が契機だった。4試合に登板して防御率2.08。ヤンキースのロドリゲスを三振に仕留めるなど、王ジャパンの世界一に貢献。「日本と違う環境の中でも(プレー)できた」と自信を深めていた。

Rソックス・岡島の成功で、日本人救援投手の評価は高まるばかり。現在、行われているGM会議でもロイヤルズが興味を示している。今季の年俸も1億1300万円とメジャーでは高額ではないため、争奪戦になる可能性が高い。

国内球団からのオファーも待ちながら、ロッテとの交渉も引き続き行うが、代理人を野茂、伊良部ら数多くの日本人選手をメジャーに送り込んだ団野村氏に決めるなど、メジャー移籍に傾倒しているようだ。日本一のセットアッパーが世界へ飛び立つ準備に入った。

◇薮田に聞く

≫ロッテとはどんな話し合いだったのか?
薮田
「3度交渉を行い、条件提示はあった。評価されているとは感じた。」
≫米国で評価が高い。
薮田
「実際に評価を聞いてみないと分からない。」
≫理想とする球団はあるのか?
薮田
「評価してくれるところが1番。」
≫メジャーでの日本人投手が活躍しているが、FA権行使にその影響があったのか。
薮田
「そういうのもあって、自分の評価も聞きたいと思った。」
≫ロッテは藤田が退団し、小林雅もFA宣言して救援陣が全員、流出する可能性もある。
薮田
「他の人のことは分からない。自分のことだけを考えた。」

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小林雅に続きロッテ・薮田がFA宣言!メジャー移籍も視野[サンスポ]

ロッテの薮田安彦投手(34)が7日、千葉マリンスタジアム内でFA権を行使したと発表した。今季、最優秀中継ぎ賞に輝いたリーグ屈指のセットアッパーは国内だけでなく、メジャー移籍も視野に入れているという。すでにFA宣言したチームメートの小林雅英投手(33)に続き、日米FA市場の“目玉”となりそうだ。

今度は薮田が動いた。この日、FA権の申請書類を球団に提出。会見で胸の内を明かした。「自分への評価を聞いてみたい。国内だけでなく、大リーグ球団からも…」。

残留を求める球団から3度の説得交渉を受けたが、決意は固かった。特にメジャーへの思いは強く、代理人には元ホワイトソックスの野茂らを担当する団野村氏を起用すると発表した。

メジャー移籍を志したきっかけは、昨年3月のWBC。薮田は米国戦でヤンキースのAロッドから三振を奪うなど、メジャーの強打者と互角に渡り合った。「WBC以来、大リーグ中継を見る機会が増えましたね」と、メジャーへの憧れは強くなっていった。

今季はチーム最多タイの58試合に登板し、4勝6敗4セーブで38ホールドポイント。メジャーもリリーフ陣が不足し、ロッテと戦略提携するレッドソックスを始め、ホワイトソックスなど10球団近くが獲得に名乗りを上げそうだ。

◇投手補強急務に

小林雅に続き、薮田のFA宣言で来季の編成方針に大きな影響を与えそうだ。2人ともFA残留する可能性があるものの、本多球団部部長は「リリーフ陣が少なくなれば、バレンタイン監督と相談し、新外国人は投手になるかもしれませんね」と分析した。さらに19日の大学生・社会人ドラフトも、投手中心の指名となりそう。

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薮田もFAでメジャー視野、YFK崩壊[スポニチ]

ロッテの薮田が千葉マリンで権利行使の意思を表明。球団に申請書を提出した。3度の残留交渉の末に決断を下した右腕は「悩んでいたが(権利を取得した)最初から周りの評価を聞きたかった」。残留、国内移籍の可能性もあるが、メジャー志向も強く、マネジメント契約している団野村氏を代理人に、国外球団とも交渉を進める考えだ。本多球団部部長は「強いチームには表裏がある。主力がそういう(FA取得の)年齢になったら覚悟しないと」と流出やむなしの姿勢を示したが、小林雅に続くFA宣言。戦力外通告の末に巨人移籍した藤田と、YFK完全崩壊の動きが加速してきた。

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藤田が巨人入り!ロッテ見返す[報知]

巨人は7日、ロッテから戦力外通告を受けた藤田宗一投手(35)と来季の契約を結んだと発表した。単年契約で年俸は7000万円プラス出来高。背番号は37。巨人は中継ぎ左腕が不足していることから、藤田の実績を評価。最初にラブコールを送った誠意が実り、交渉即契約にこぎつけた。東京・大手町の球団事務所で会見に臨んだ藤田は「『何で出したんや』と(ロッテに)言わしたい」と名誉挽回を宣言した。

言葉の端々にプライドと執念がにじみ出ていた。藤田は「こういう形でロッテから離れたけど『来年見といてくれ。必ず復活する』というのはある」「何で出したんや、と(ロッテに)言わしたい」など古巣への対抗意識を次々にのぞかせた。

ロッテから戦力外通告を受けたのが先月27日。来季の去就が注目されていた藤田の巨人入りが決まった。キレのあるスライダーと強気のピッチングを武器に長年、左のセットアッパーとして活躍。05年に日本一に輝いた際には薮田、小林雅とともにチームの必勝方程式「YFK」を形成。06年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表として世界一にも貢献した。

今季は31試合に登板して防御率12.64。2軍落ちするなどの不振だったが、実績は申し分なく、ソフトバンク、ヤクルトなどが興味を示していた。巨人は林が左ひじを手術。育成選手から昇格したばかりの山口だけでシーズン終盤を乗り切るなど中継ぎ左腕が不足しており、重要な補強ポイントとなっていた。

獲得の決め手となったのは、編成調査室の木樽正明調査役の存在だった。木樽氏は藤田がロッテに入団した97年時のロッテのスカウト部長。「木樽君は入団1年目から熟知しているので、彼の気持ちを考えても獲るしかないと思った」(清武英利球団代表)と早い段階から藤田の実力を評価。選手会との取り決めで、戦力外通告を受けた選手との契約は7日の合同トライアウト後という紳士協定があるため、この日の夕方、さっそく球団事務所で交渉し、即契約となった。

背番号にも古巣への対抗心をにじませた。かつて同じ左投げの岡島(現Rソックス)がつけていた「37」に決まった。「(ロッテ時代の)12以外なら何番でもいいと思った。12番から離れたいという気持ちだった」と真新しいユニホームに袖を通して快投を誓った。14日からの第4クールで宮崎入りして秋季キャンプ中の原監督らナインと初顔合わせする予定だ。

巨人・原監督
「08年のスタートを切っている我々にとって、藤田投手との契約は最初の吉報です。彼には貴重な左腕として期待しています。プレッシャーのかかる場面で積み上げてきたマリーンズでの経験の全てを、生まれ変わったセ・リーグのグラウンドにぶつけて欲しいと思います。」
藤田宗一(ふじた・そういち)
1972年10月17日、京都・八幡市生まれ。35歳。島原中央高から西濃運輸を経て、97年ドラフト3位でロッテに入団。直球、スライダーを武器に中継ぎ左腕として活躍。06年にはWBC日本代表にも選ばれ、世界一に貢献した。175センチ、80キロ。左投左打。今季年俸は1億3000万円(推定)。

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巨人が速攻補強!元ロッテのセットアッパー左腕・藤田を獲得[サンスポ]

V奪回への補強第1弾だ。巨人が7日、千葉ロッテを自由契約となった藤田宗一投手(35)と来季の契約を結ぶことを発表した。交渉解禁と同時に速攻で入団を決めた藤田は東京・大手町の球団事務所で会見し、「来年見といてくれ」と復活宣言。背番号は「37」、年俸は今季から50%以上ダウンの5500万円になる見込み。

第1回トライアウトが終了し交渉解禁となったこの日、原巨人が速攻で来季への補強第1弾を発表した。ロッテを自由契約となった藤田を獲得。補強ポイントの1つである『左の中継ぎ』のスペシャリストをモノにした。

藤田は「“新人”の気持ちで新しい自分を見せたい」と意気揚々。戦力外通告を受けた古巣への思いに話が及ぶと、「来年見といてくれ。必ず復活するという気持ちがあります。何で出したんや、と(ロッテ)ファンに言わせたい」と強い思いを口にした。

05年には薮田、小林雅とともに勝利の方程式『YFK』の一角を担い日本一に貢献。プロ10年目の今季は登板31試合に終わり左肩痛に悩まされたが、闘志は衰えていない。今まで背負っていた「12番以外なら何でも」と、背番号は「37」に決まった。

年俸については、「お金の話は一切でなかった。ビックリするような金額です」(清武球団代表)という破格値。今季の1億3000万円から半額以下の5500万円+オプションとみられ、“初心”を強調した契約となった。

巨人は今季終盤、林の故障などで中継ぎ左腕が24歳の山口だけになるなど、左腕不足に泣いた。それだけに、宮崎キャンプ中の原監督も「プレッシャーのかかる場面で積み上げてきたロッテでの経験の全てを、生まれ変わった気持ちでぶつけて欲しい」と期待した。 『戦力外組』の目玉選手の速攻ゲットを合図に、巨人の今オフの大型補強作戦が始まった。

藤田宗一(ふじた・そういち)
1972(昭和47)年10月17日、京都府生まれ、35歳。長崎・島原中央高から西濃運輸を経て98年ドラフト3位でロッテ入団。2000年に最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。06年3月に行われた第1回WBCに日本代表として出場、世界一に貢献した。デビュー戦からの連続リリーフ登板記録(523試合)を更新中。1メートル75、80キロ。左投げ左打ち。既婚。

◇ヒゲ消滅秒読み

ヒゲもそる?藤田といえば鼻の下からアゴ下にたくわえられた立派なヒゲがトレードマーク。「紳士たれ」と暗黙の規律を有する巨人でヒゲはご法度だが…。「言わなくても自分で考えるでしょう。新しい自分になりたいと言っていたし」と清武代表。昨オフにFA移籍した小笠原はヒゲをそり落として入団会見を行っており、藤田のヒゲも消滅までカウントダウンに入った?

巨人・尾花投手総合コーチ
「貴重な左腕だね。コントロールも度胸もいい。」
巨人・伊原ヘッドコーチ
「経験豊富で気持ちの強い投手。私が西武にいた頃の藤田はよかった。(移籍)1年目はやるでしょう。ロッテ戦が楽しみになる。」

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ロッテ戦力外の藤田が巨人入り[スポニチ]

巨人は7日、ロッテを戦力外となった藤田宗一投手(35)と来季の契約を結んだと発表。東京・千代田区の球団事務所で会見を行った。推定年俸は6000万円プラス出来高。今季から選手会との取り決めで、トライアウトが終わるまで戦力外選手と交渉はできず、そのトライアウトに参加しなかった藤田と解禁と同時に即交渉。スピード発表にこぎつけた。昨年は王ジャパンでWBC制覇に貢献した左腕は、戦力外となったロッテに「ファンに“何で出したんや”と言わせたい」。37に決まった背番号には「(ロッテ時代の)12でなければ何でもいい」と“恨み節”を連発した。

チーム補強ポイントの1つだった中継ぎ左腕獲得に、宮崎キャンプ参加中の原監督も「我々にとって最初の吉報。経験の全てを生まれ変わったつもりでセ・リーグのグラウンドでぶつけて欲しい」と喜んだ。ただ、日本一奪回への補強はまだ序章。上原の先発復帰が既定路線の中、守護神獲得も重要課題だ。この日、横浜と決別宣言したクルーンは開幕から調査を続けている。退団が正式に決まれば、獲得に乗り出すことが濃厚だ。

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ロッテ藪田がFA宣言でメジャーも視野[ニッカン]

ロッテ薮田安彦投手(34)が7日、千葉マリンで会見を行い、FA権の行使を宣言した。申請に必要な書類を球団側へ提出し「(ドジャース斎藤らの活躍もあって)僕に対する評価を聞いてみたい。メジャーにはWBCぐらいから興味を持った」と話し、海外移籍も視野に入れていることを明かした。また、野茂や伊良部をメジャー球界へ送り込んだダン野村氏と代理人契約を結んだことも公表した。

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薮田がFA権行使を表明、国内外の球団と交渉へ[報知]

ロッテの薮田安彦投手(34)が7日、FAの権利行使の意向を表明した。今後はロッテを含め国内外の球団と交渉する。

薮田は「自分の評価を聞きたいので(権利行使は)最初からするつもりだった」と説明。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での活躍もあり、米大リーグの球団からも高評価を受けているが「WBCも一因。違う環境や球場でやりたいと興味は持った」と話した。団野村氏が代理人として交渉にあたる。

薮田は社会人の新日鉄広畑から1996年にドラフト2位でロッテに入団。今季は58試合に登板し、4勝6敗4セーブ、防御率2.73。38ホールドポイントで最優秀中継ぎのタイトルを獲得した。

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巨人藤田を獲得、背番号37[ニッカン]

巨人は7日、ロッテを戦力外となった藤田宗一投手(35)と来季の契約を結んだ。東京・大手町の球団事務所で会見した藤田は「パ・リーグからセ・リーグへ移籍するので、来年は新人のつもりで新しい自分を見せたい」と抱負を語った。背番号は37に決まった。

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巨人が藤田を獲得…古巣ロッテとの対戦に闘志[報知]

巨人は7日、ロッテを戦力外となった藤田宗一投手(35)と来季の契約を結んだと発表した。1年契約で年俸5500万円。背番号は37。

東京・大手町の球団事務所で入団会見した藤田は「自由契約になって眠れない日もあった。新人のつもりで新しい自分を出したい」。交流戦での古巣との対戦については「楽しみどころじゃない。ロッテのファンから“何で出したんや”と言われたい」と闘志を燃やした。

藤田は、主に中継ぎとして活躍してきたが、今季は31試合で1勝2敗1セーブ、防御率12.64と精彩を欠いた。ロッテからはコーチ就任を要請されたが現役続行を希望したため、戦力外を通告された。(金額は推定)

巨人・原監督
「貴重な左腕として期待している。プレッシャーのかかる中で積み重ねてきた経験のすべてをセ・リーグのグラウンドにぶつけて欲しい。」

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日ハム&ロッテ銭闘大荒れでオリ流の読み[夕刊フジ]

◇ウチにもチャンス

最下位に終わったオリックスだが、オフは平穏だ。7日にはFA権取得の北川、村松が宣言せずに残留する方向にあることが分かった。清原は1億円ダウンの推定年俸1億5000万円でほぼ合意に達し、ローズ、ラロッカら主力の交渉もスムーズ。「日本ハムやロッテは大荒れのようで、戦力ダウン、士気低下は必至。ウチにも上昇のチャンスが出てきた」と関係者は、対岸の火事にほくそ笑む!?

2年連続リーグ優勝の日本ハムはタガがゆるんだとしか思えない。日本シリーズ後、佐藤投手、淡口打撃コーチに契約解除を通告した。

「佐藤コーチが“なぜもっと早く通告してくれなかったのか。就職活動もできない”と怒ったのも当然。来季はウチに代わって最下位もある」とオリックス関係者。また、ロッテも不穏な動きがあると指摘する。

「独裁的なバレンタイン監督と、選手がしっくりいっていないのは事実。守護神の小林雅がFA宣言した理由の1つに、監督との軋轢があったようだ」(同)とも。他人のケンカは大きいほど面白い?ということか。日本ハム、ロッテがシーズン前に早々と脱落…という、オリックスサイドに都合のいい机上の分析が的中するかどうか…。

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