ソフトバンクが、FA権の行使を表明したロッテ薮田安彦投手(34)の獲得を検討していることが8日、明らかになった。ソフトバンクはロッテを戦力外となった藤田宗一投手(35)の獲得を目指していたが、前日7日に巨人入りが決定。これを受け、王貞治監督(67)は「右、左に関係なく中継ぎ投手は上乗せしたいと思っている」と話した。
現時点ではFA、国内トレード、新外国人選手と、全ての補強手段を検討しており、中継ぎ投手では、薮田を高く評価している。メジャー志向は把握しているが、竹内COOは「補強に関しては全ての可能性を否定しない」と語り、今後も慎重に調査を進める模様だ。
バレンタイン監督がハワイ・ウインターリーグ視察のため、7日に緊急渡米していた。薮田と小林雅がFAを宣言。戦力外の藤田を含めて、これまでチームを支えてきた救援陣「YFK」の崩壊が必至で、来季へ向け投手陣強化が急務となった。本多球団部長は「新外国人は当然投手がポイント」と獲得意思を明かしており、ボビーが直々に新戦力の選定へ乗り出した形だ。
ロッテのボビー・バレンタイン監督(57)が緊急帰国した。米ハワイで行われているウインターリーグを視察し、外国人選手の情報を収集する予定。FA宣言した薮田、小林雅が流出した場合に備え、補強の足がかりにする。
中継ぎエース・薮田がFA宣言した7日の夜、指揮官は機上の人となっていた。球団関係者によれば13日に再来日予定。ウインターリーグでは、大リーグの3A、2Aクラスの選手が多く、各球団の編成担当やスカウトもおり、情報を集めるには格好の場だ。
抑えの小林雅に続き薮田もFA。左腕・藤田も戦力外にするなど救援陣が手薄なのは明らか。編成を担当する本多球団部部長も「補強ポイントは投手。外国人も獲る」としている。
ロッテのボビー・バレンタイン監督(57)が新守護神探しのため極秘に緊急帰国した。関係者によると、同監督は7日に成田発の航空機で米ハワイへ出発。ウインターリーグを視察するという。小林雅、薮田のFA宣言で来季は抑え不在の危機にさらされており、指揮官自らストッパーとなる新外国人を発掘する考えだ。
今季は外国人5選手が在籍したが、投手は呉偲佑(ウー・スヨ)だけ。2年契約の呉偲佑も今季は1軍登板がなく抑えの適性は未知数だ。球団はワトソンとは契約更新しない方向で、新外国人投手獲得に着手する。本多球団部部長も「(小林雅、薮田が流出する)最悪のケースのシミュレーションは毎年だけどやっている。外国人は当然ピッチャーがポイントになる」とした。米国本土にも足を運んでメジャー選手の情報も収集する指揮官は13日に再来日予定だ。
2007年度の三井ゴールデングラブ賞の受賞者が発表された。
セントラル・リーグ | 守備位置 | パシフィック・リーグ | ||||
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選手名 | 球団 | 得票数 | 投手 | 選手名 | 球団 | 得票数 |
川上憲伸 | 中 | 57 | ダルビッシュ有 | 日 | 59 | |
内海哲也 | 巨 | 38 | 涌井秀章 | 西 | 42 | |
黒田博樹 | 広 | 22 | 杉内俊哉 | ソ | 11 | |
高橋尚成 | 巨 | 20 | 成瀬善久 | ロ | 7 | |
藤川球児 | 神 | 14 | 武田勝 | 日 | 6 | |
上原浩治 | 巨 | 9 | 西口文也 | 西 | 5 | |
グライシンガー | ヤ | 9 | 田中将大 | 楽 | 4 | |
寺原隼人 | 横 | 4 | 渡辺俊介 | ロ | 4 | |
中田賢一 | 中 | 4 | 小林宏之 | ロ | 3 | |
朝倉健太 | 中 | 3 | 和田毅 | ソ | 2 | |
三浦大輔 | 横 | 2 | 朝井秀樹 | 楽 | 2 | |
岩瀬仁紀 | 中 | 1 | 岸孝之 | 西 | 1 | |
久保田智之 | 神 | 1 | 該当者なし | 2 | ||
横山竜士 | 広 | 1 | ||||
該当者なし | 3 | |||||
選手名 | 球団 | 得票数 | 捕手 | 選手名 | 球団 | 得票数 |
谷繁元信 | 中 | 143 | 里崎智也 | ロ | 96 | |
阿部慎之助 | 巨 | 37 | 細川亨 | 西 | 34 | |
相川亮二 | 横 | 5 | 日高剛 | オ | 4 | |
矢野輝弘 | 神 | 2 | 高橋信二 | 日 | 3 | |
該当者なし | 1 | 嶋基宏 | 楽 | 3 | ||
該当者なし | 8 | |||||
選手名 | 球団 | 得票数 | 一塁手 | 選手名 | 球団 | 得票数 |
シーツ | 神 | 52 | 福浦和也 | ロ | 79 | |
李承Y | 巨 | 49 | 北川博敏 | オ | 53 | |
栗原健太 | 広 | 43 | カブレラ | 西 | 3 | |
吉村裕基 | 横 | 4 | 該当者なし | 13 | ||
タイロン・ウッズ | 中 | 2 | ||||
該当者なし | 38 | |||||
選手名 | 球団 | 得票数 | 二塁手 | 選手名 | 球団 | 得票数 |
荒木雅博 | 中 | 130 | 田中賢介 | 日 | 100 | |
仁志敏久 | 横 | 21 | 本多雄一 | ソ | 32 | |
関本健太郎 | 神 | 16 | 片岡易之 | 西 | 11 | |
東出輝裕 | 広 | 11 | 高須洋介 | 楽 | 4 | |
田中浩康 | ヤ | 4 | 該当者なし | 1 | ||
藤本敦士 | 神 | 1 | ||||
該当者なし | 5 | |||||
選手名 | 球団 | 得票数 | 三塁手 | 選手名 | 球団 | 得票数 |
中村紀洋 | 中 | 79 | 今江敏晃 | ロ | 82 | |
小笠原道大 | 巨 | 65 | ラロッカ | オ | 18 | |
新井貴浩 | 広 | 29 | 小久保裕紀 | ソ | 9 | |
村田修一 | 横 | 3 | 小谷野栄一 | 日 | 8 | |
該当者なし | 12 | 飯山裕志 | 日 | 3 | ||
中村剛也 | 西 | 1 | ||||
該当者なし | 27 | |||||
選手名 | 球団 | 得票数 | 遊撃手 | 選手名 | 球団 | 得票数 |
井端弘和 | 中 | 173 | TSUYOSHI | ロ | 66 | |
宮本慎也 | ヤ | 11 | 川崎宗則 | ソ | 35 | |
梵英心 | 広 | 2 | 金子誠 | 日 | 35 | |
二岡智宏 | 巨 | 1 | 中島裕之 | 西 | 6 | |
鳥谷敬 | 神 | 1 | 大引啓次 | オ | 3 | |
渡辺直人 | 楽 | 3 | ||||
選手名 | 球団 | 得票数 | 外野手 | 選手名 | 球団 | 得票数 |
青木宣親 | ヤ | 163 | 森本稀哲 | 日 | 141 | |
高橋由伸 | 巨 | 95 | 稲葉篤紀 | 日 | 110 | |
金城龍彦 | 横 | 91 | サブロー | ロ | 77 | |
赤星憲広 | 神 | 45 | 大村直之 | ソ | 45 | |
福留孝介 | 中 | 44 | 早川大輔 | ロ | 16 | |
英智 | 中 | 33 | 鉄平 | 楽 | 14 | |
谷佳知 | 巨 | 30 | 多村仁 | ソ | 14 | |
森野将彦 | 中 | 24 | G.G.佐藤 | 西 | 10 | |
金本知憲 | 神 | 21 | 和田一浩 | 西 | 4 | |
李炳圭 | 中 | 3 | 柴原洋 | ソ | 3 | |
鈴木尚広 | 巨 | 1 | 牧田明久 | 楽 | 3 | |
アレックス | 広 | 1 | 村松有人 | オ | 2 | |
ガイエル | ヤ | 1 | 該当者なし | 5 | ||
該当者なし | 12 |
守備の名手に贈られるプロ野球の「第36回三井ゴールデングラブ賞」が8日、発表された。
パ・リーグでは日本ハム・ダルビッシュ有投手(21)が初受賞。21歳2ヶ月での受賞は、パ投手部門では99年の西武・松坂大輔の19歳1ヶ月に次ぐ2番目の年少記録となり、同部門で10年続いた西武勢の連続受賞も阻んだ。全部門を日本ハム、ロッテの2球団で占めたのは78年の阪急と日本ハム、92年の西武とダイエー以来。
セ・リーグは日本一の中日から5人が選ばれた。荒木雅博(30)、井端弘和(32)両内野手の二遊間コンビは4年連続受賞。リーグ優勝の巨人からは4年ぶりに受賞者が出たが、優勝球団の受賞1人以下は史上3度目の少なさだった。