11月17日11月17日ロッテのバレンタイン監督が17日、日本人選手のメジャー流出に苦言を呈した。この日、千葉・松戸市内の流通経大で講演し、質疑応答の中で観客から「メジャーに行く選手をどう思うか？」と質問され「正しい決断とは言えない」と語った。「日本人選手がアメリカで通用することを示す時代は終わった。多くの選手が流出することはフェアじゃない。問題は各球団のオーナー達が、日本にとどめる努力を十分にしていないことだ。日本球界を最高のものにしようという気がない」と警鐘を鳴らした。
ロッテは17日、千葉市内の球団内でスカウト会議を開き、19日の大学・社会人ドラフト１巡目に愛工大・長谷部康平投手（4年）を指名する方針を固めた。当初は東洋大の右本格派・大場を筆頭候補に挙げていたが、方向転換。バレンタイン監督は「大場もすごいが、うちには成長過程の右投手が多いから、それならば左投手の方がチーム内のバランスが取れると思った」と説明した。
長谷部は、北京五輪アジア予選に臨む日本代表最終候補にアマでただ1人残った即戦力左腕。バレンタイン監督は「チェンジアップが良く、体も強い。（YFKが）3人ともいなくなるのか分からないが、必要なところを埋めてくれると思う」と即戦力のセットアッパーとして期待する。
長谷部には中日など最大4球団が重複指名する可能性がある。高校生ドラフトでは2年連続で当たりくじを引いたバレンタイン監督は、スカウト会議で出席者全員からもらったコインをポケットに忍ばせて、触りながらくじを引いていた。「ラッキーコインだよ。19日も同じことが起こると信じている」と笑顔で話した。なお今回のドラフトでは3人前後の指名を予定している。
ロイヤルズがロッテからFA宣言した薮田安彦投手（34）と契約合意目前と17日、米テレビ局FOXの電子版が報じた。契約期間は2年で、3年目は選手側が契約選択権を持つという。薮田については「06年WBCの米国戦ではA・ロドリゲス、デーモン、リーを三振に仕留めた投手で、ホワイトソックスも興味を示していた」と紹介。同じ救援投手のドジャース斎藤やレッドソックス岡島の成功例を挙げ、球団側の期待感を表した。
さらにロイヤルズのヒルマン新監督は日本ハム監督として、薮田の投球を直接見ていると指摘。ヒルマン監督は「すでに何人か興味がある選手がいるが、名前は言えない」と日本人獲得を示唆していた。また、広島からFAとなった黒田とは、高校（上宮）のチームメートであることも伝えている。
薮田はこの日、千葉マリンスタジアムでの自主練習後、「希望の条件などは代理人と話している。米国の方は全て団（野村）さんにお任せしています。多少時間はかかると思う」と話した。さらに米国の報道を受け、「（代理人から）現時点で報道にあったような報告はいただいておりません」とコメントを出した。国内球団、ロッテとの残留交渉などは薮田が窓口となるが、「海外の方（条件）がそろってからになると思う」と、メジャー移籍を優先する意向を示している。関係者は「メジャー5球団から話が来ている。具体的な条件を出しているところもあれば、まだそうでないところもある」と説明した。
ロッテからFAとなった薮田安彦投手（34）が、トレイ・ヒルマン新監督（44）率いるロイヤルズと合意間近であると16日（日本時間17日）、米FOXスポーツの公式サイトが報じた。2年契約で3年目は薮田側が選択権を持つという。今季までライバル球団の日本ハムで指揮を執った同監督が右のセットアッパー候補として獲得を熱望した。「ヒルマン−薮田」の日本球界ホットライン形成で、ロ軍はチームの最下位脱出を目指すことになりそうだ。
FOXスポーツは大リーグ関係者の話として、ロイヤルズが薮田と合意間近と報じた。交渉は代理人の団野村氏に一任しているとあって、薮田本人は「数球団と交渉を始めようとしているとは聞いているが、そのような段階に至っているとの報告はいただいていない」と球団を通してコメント。しかし、団氏の事務所関係者は「（ロ軍は）候補の1つであることは間違いない」と交渉中であることを認めた。
FAの交渉解禁となった日本時間14日からわずか数日での速攻交渉は、ヒルマン新監督の強い獲得希望があったのは間違いない。先月22日の就任会見では「メジャーに挑戦したいという強い意欲がある選手についてはそのお手伝いをしたい」と語った。薮田は中継ぎに定着した04年以降、日本ハム戦で防御率2.13。指揮官の目に強烈な印象が残っていたことは容易に想像できる。
ロ軍は4年連続でア・リーグ中地区の最下位に沈んだ。その中で救援陣はリーグ6位の防御率3.85と健闘。しかし、セットアッパーのリスキーがFA、さらに52試合登板のグリンキーは先発に復帰する。ムーアGMは「三振を取れる右の中継ぎ投手を探していきたい」と話していた。
薮田は昨年3月のWBCで通算4回1/3を１失点と好投。2次リーグの米国戦では打者4人に対し、今季本塁打と打点の2冠王のロドリゲス（ヤンキース）を含む3三振を奪い、スカウトの注目を集めた。フォークが武器となることは証明済みで、セットアッパーとしてうってつけの存在だ。
正式契約となれば、今オフの日本人選手移籍第1号となる。ヒルマン監督の球団再建のキーマンとして「YABUTA」は大きな期待をかけられている。
薮田はこの日、千葉マリンスタジアムで軽めの練習。遠投、キャッチボールなどに汗を流した。現時点で国内球団からのオファーはなく、移籍先はメジャー1本の状況。渡米している代理人の団野村氏とは電話で連絡を取っており「全てお任せしていますから。焦りは全然ないですよ」と笑顔で話していた。
ロッテは17日、千葉マリンでスカウト会議を開き、19日の大学・社会人ドラフトで愛知工大・長谷部康平投手（22＝愛知・杜若）の1巡目指名を決めた。中日、横浜、広島との4球団で競合することが濃厚だ。
最終的には東洋大・大場との“二者択一”となったが「ウチには大嶺、唐川と（有望な）右の本格派はいる」と本多球団部部長。松本スカウティングスーパーバイザーは「星野ジャパンの一員としての経験も大きい」と付け加えた。
当日にくじを引くバレンタイン監督は「左を獲得すれば（投手陣の）バランスが取れる」。高校生ドラフトでは2年連続で当たりくじを引いており「このままいけばくじ引きで取った選手で先発投手がそろうかも」と“3連勝”へ自信たっぷり。「秘策はあるが、今言うと他の監督にマネされるから」と笑顔で話した。
ロッテは、千葉市の球団事務所でスカウト会議を開き、19日の大学生・社会人ドラフトで愛工大の左腕、長谷部康平投手（22）を1巡目指名する方針を固めた。
本多球団部部長は「東洋大の大場投手と同等の評価だったが、最終的にはチームに少ない左腕ということで決めた」と説明。中日など複数球団の競合となる可能性が高いが、バレンタイン監督は「（交渉権の）当たりクジを必ず引き当てたい」と大嶺、唐川に続く“3連勝”を誓った。
ロッテからフリーエージェント（FA）宣言した薮田安彦投手（34）は17日、千葉マリンで自主トレを行った。ロイヤルズと契約間近と報じられたことについて「代理人からは、数球団と交渉を始めようとしているとは聞いている。ただ、現時点では報道にあるような報告はいただいてないので、コメントのしようがない」と説明した。しかし、代理人である団野村氏側は交渉中であることを認めており、展開次第では一気にロイヤルズ・薮田が誕生する可能性もある。
薮田は04年に先発からセットアッパーに転向し05年の日本一に貢献。06年のWBCではヤンキースのA・ロドリゲスを三振に取るなどの活躍で、米球界から注目された。年俸1億1300万円で臨んだ今季途中の6月にFA権を取得。今月5日にFA宣言し、第1希望をメジャー移籍においてきた。団野村氏の事務所によれば、ロイヤルズ以外に4球団が獲得へ名乗りを上げているという。
今後の交渉で付帯条件を煮詰めるために、すぐ返事をできない事情もある。薮田は「評価してくれたところに行きたい」と場所などのこだわりはない。ロ軍から提示された年俸は不明だが、昨オフにRソックス入りした岡島は2年総額250万ドル（約2億7500万円）で、3年目は球団が年俸175万ドル（約1億9250万円）での選択権を持つ契約を結んだ。来年35歳になる薮田の年齢を考えると、ロイヤルズが提示した条件は十分に評価をしているものといえる。今オフの日本人メジャー移籍第1号になる可能性は高い。
ロッテは17日、千葉マリンで大学・社会人ドラフトのスカウト会議を行い、1巡目指名を愛工大・長谷部康平投手（22）に決めた。本多幸喜球団部部長は「昨年から大嶺、唐川と右の本格派を指名してきた。（長谷部が）左ということが決め手になった」と説明。中日、横浜などとの競合覚悟で指名する。
ロッテは長谷部が大学2年の時からスカウトがマーク。最後は右の本格派・大場（東洋大）との選択になったが、星野ジャパンにも選ばれた左腕を指名することになった。松本スカウティングスーパーバイザーは「プロですぐにやれる。対応能力もある」と先発、リリーフどちらでも即戦力として期待している。現在の先発左腕が成瀬だけ。リリーフも藤田が抜け、左が足りない状況で長谷部は是が非でもほしい逸材だ。
くじはバレンタイン監督が引く事になった。昨年の大嶺、今年の唐川と抽選で2戦2勝の指揮官に託す。外れ1位はトヨタ自動車の服部泰卓投手（25）、日大の篠田純平投手（22）の左投手が候補に挙がっている模様。投手を中心に3人程度の指名を予定している。
ロイヤルズが、ロッテからフリーエージェント（FA）宣言した薮田安彦投手（34）と2年契約を交わす目前であると16日、米スポーツ専門放送局「FOX」の電子版が伝えた。ロイヤルズの新監督は、今季まで5シーズン日本ハムを率いたトレイ・ヒルマン氏で、日本人投手獲得に関心を示していた。中継ぎ右腕の薮田は、今季58試合に登板し、4勝6敗4セーブ、防御率2.73の成績。ロイヤルズ以外に、ホワイトソックスも興味を示していると伝えられている。
ロッテは17日、千葉マリンスタジアムで19日の大学生・社会人ドラフトに向けたスカウト会議を開き、1巡目に長谷部康平投手（愛知工大）を指名すると決めた。注目の大場翔太投手（東洋大）と共に最終候補となったが、左腕であることが決め手になった。