ロッテからFA宣言した薮田の獲得を目指すロイヤルズのヒルマン新監督がラブコールを送った。18日、大リーグ公式サイトに「凄く彼を気に入っている。4、5種類の球種を操ることができる」と語り「抑えも務めることができる」と“クローザー手形”ともとれる発言も行った。同監督が指揮を執っていた日本ハムを相手に04年以降の4年で防御率2.13の好成績を残した右腕を「特にわれわれに対して素晴らしい成績だった」と評価した。
現在、薮田にはロ軍のほか、インディアンス、ホワイトソックス、パイレーツ、レイズの5球団のオファーが届いている。その中でロ軍はムーアGMが「救援投手は2、3人必要」と話すなど、救援陣獲得が今オフの課題となっている。まずは薮田獲得に全力を注ぐ考えだ。
ロイヤルズのトレイ・ヒルマン新監督(44)は18日、米メディアが合意間近と伝えているロッテからFA(フリーエージェント)となっている薮田安彦投手(34)について、米大リーグ公式ページで絶賛した。
今季まで5年間の日本ハム監督時代に何度も対戦し、薮田の長所を知っているだけに、「彼をすごく気に入っている。直球、カーブ、スライダーにチェンジアップ。それにスプリットも投げるんじゃないか」とベンチで確認した球種をすらすらと答えた。「最近2年間はウチ(日本ハム)に対して素晴らしいピッチングを見せた」と高く評価した。
なお、ロ軍のムーアGMは18日付のカンザスシティー・スター紙電子版に「最終合意には至っていない」と答えている。同紙は昨オフに広島から獲得したジョン・ベイル投手が総額400万ドル(約4億4000万円)の2年契約だったことを例に挙げた。薮田も金額的にはそれに近い条件になる可能性がある。
ロッテからFA宣言し、メジャー移籍を目指す薮田安彦投手(34)が19日、希望球団にこだわらずメジャー全球団OKの姿勢を示した。現時点でインディアンス、ホワイトソックス、ロイヤルズ、レイズ、パイレーツの5球団からオファーが届いているが「最も自分を必要としてくれるチームで投げたい」と断言。「日本人の多い都市、少ない都市にこだわらない。行くからには英語も自分で勉強したい」と、裸一貫で米国に飛び込む構えを示した。
この日は、オファーの動きに変化はなかったが、千葉マリンでキャッチボール、遠投などで汗を流した。移籍後の構想も着実に進む。「米国のマウンドは高いし硬い。早めに渡米して慣れたい」と1月には米国で自主トレを行う考えだ。また、現在は日本の公認球で練習しているが、メジャー球も取り寄せる。「マウンドから投げ下ろすタイプ。最初の段階ですんなり慣れたい」と、挑戦の来季を見据えていた。
ロイヤルズのヒルマン監督が薮田について「私の好きな選手。4〜5種類の球種があり、我々(日本ハム)に対して良い投球をした。特にこの2年間は抜群だった」と絶賛した。球団公式サイトが伝えた。米メディアに合意間近と伝えられたが、ムーアGMは「交渉の途中段階では発表できない。2〜3人の救援投手を補強したいとは思っている」と話した。
順位 | 名前 | 位置 | 投打 | 所属 |
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1巡目 | 服部泰卓 | 投手 | 左左 | トヨタ自動車 |
3巡目 | 根本朋久 | 投手 | 左左 | 横浜商大 |
4巡目 | 伊藤義弘 | 投手 | 右右 | JR東海 |
5巡目 | 下敷領悠太 | 投手 | 右右 | 日本生命 |
順位 | 名前 | 位置 | 投打 | 所属 |
---|---|---|---|---|
1巡目 | 池田健 | 投手 | 右右 | 青藍泰斗高 |
2巡目 | 宮本裕司 | 捕手 | 右左 | 四国IL・高知 |
3巡目 | 小林憲幸 | 投手 | 右右 | 四国IL・徳島 |
4巡目 | 白川大輔 | 内野手 | 右右 | 四国IL・高知 |
5巡目 | 大谷龍次 | 外野手 | 右右 | 日立製作所厚木 |
プロ野球の大学生・社会人ドラフトは19日、東京都内で開かれ、千葉ロッテは服部泰卓(トヨタ自動車)を1巡目指名。6球団が競合した大場翔太投手(東洋大)はソフトバンクが交渉権を獲得した。大学生、社会人については「逆指名制度」が導入された1993年以降抽選はなく、15年ぶりにくじ引きが行われた。
即戦力左腕の長谷部康平投手(愛知工大)は5球団が重複し、楽天に決定。東京六大学リーグで通算30勝を挙げた加藤幹典投手(慶大)はヤクルトが単独で指名した。
他球団の1巡目指名も全て投手で、日本ハムは八千代松陰高出身で米大リーグでプレーした多田野数人の交渉権を得た。
本県関連では、伊志嶺忠(東京情報大)が楽天から3巡目、市船橋高出身の村田和哉外野手(中大)が日本ハムから4巡目指名を受けた。
トヨタ自動車の服部は、外れ1巡目ながら3球団の指名を受けた。交渉権を獲得した千葉ロッテへの入団に前向きで「若くていい投手がいるので負けないようにやりたい。息の長い選手になりたい」と抱負を語った。
球の切れと制球力で勝負する左腕。今季16勝を挙げた成瀬や高校生ドラフト1巡目指名の唐川(成田高)の名前を挙げ、早くもプロの世界での競争を思い描いていた。
ロッテ・バレンタイン監督が、派手なパフォーマンスで再び「当たりくじ」を引き寄せた。外れ1巡目で指名したトヨタ自動車の左腕服部泰卓投手(25)は西武、日本ハムと競合。右手で箱から勢い良く抜き取ると、封筒を振って“幸運のお告げ”に耳を傾けた。開封時もほかの2人のくじをのぞき込み、外れを確認した後に、交渉権獲得を決めたくじを笑顔で広げた。
5球団が重複した長谷部の時は、くじを引いた4番目には、既に当たりが箱にはかった。昨年の高校生ドラフトの大嶺、今年の唐川(成田)と抽選の連勝は2でストップも、すぐに服部でリベンジに成功。当たりが残っていれば必ず引く、強運ぶりは健在だった。
この日は、即戦力候補の4投手を指名。10月の高校生ドラフトと合わせ、今年指名した7選手は全て投手となった。今季、戦力外通告した5投手に、移籍濃厚のFA組2投手と同数を補強。ボビーも「満足いくドラフトになった」と、納得の表情を浮かべていた。
外れ1巡目ながら3球団が競合した。「(入団は)前向きに考えています」。緊張で表情はこわなり、笑顔もぎこちない。それでも心の中は晴れやかだった。社会人1年目は腰痛、2年目の昨年は秋に背中を痛めるなど故障続きだった。3年目の今季、大きく成長し評価を上げた。公式戦11勝1敗。チームが出場している日本選手権で勝利に貢献し続けることが恩返しになる。
ロッテからの指名を聞かされると、驚きの表情を見せた。オリックスがリストアップしていると伝え聞いていたが、ロッテが関心を持ってくれていることは知らなかったからだ。それでも「(同じ左腕の)成瀬さんが活躍したのが印象に残っている。ファンの方達も素晴らしいし、12球団でもトップクラスの球団です。厳しい環境に負けないように頑張りたい」と気合を入れ直した。
今年から育成ドラフトに参加し、12球団最多の5選手を指名した。球団第1号の育成選手に指名されたのは青藍泰斗高・池田健投手(3年)で、松本スカウティングスーパーバイザーは「(11日の入団)テストを受けて合格した選手。今後そういう選手を多く取って、ほかの選手の励みになればいい」と話した。四国アイランドリーグへの選手派遣案は今後も継続して訴えていく。
19日の大学生・社会人ドラフトで、日本ハム、西武との競合の末、抽選でロッテが交渉権を獲得した1巡目の服部(トヨタ自動車)は安堵の表情。高2の時に父・勝さんを肺がんのために亡くし、女手1つで育ててくれた母・恵子さんには、早速電話で喜びの報告を入れた。「ロッテは若い投手がたくさんいるので負けないように頑張りたい」。社会人ナンバーワン左腕は1年目からの活躍を誓った。
ロッテは育成ドラフトで5人を指名した。松本スカウティングスーパーバイザーは「若くて一芸に秀でた選手を中心に指名した。ロッテの戦力になって欲しい」と指名の意図を説明した。四国アイランドリーグに育成選手を派遣する構想を持つが、現時点で承認は得られていない。本多球団部部長は「そういう形で育てていくという方針は示せたと思う。今後も引き続きお願いしていく」と来季からの派遣実現を目指す構えだ。
社会人NO.1左腕の意地が見え隠れした。3球団が外れ1巡目で競合し、ロッテが交渉権を獲得したトヨタ自動車・服部泰卓投手(25)は「(ロッテは)若い投手が多い。自分は25歳という年齢だし、即戦力という気持ち。1年間1軍でフルに投げたい」。具体的な目標こそ口にはしなかったが、自信がみなぎっていた。
昨秋もプロ入りの選択肢はあったが、自信が持てず残留。この1年間は8月の都市対抗で完封するなど、公式戦17勝1敗という驚異的な成績を残した。最速は145キロを記録するが直球は常時130キロ台中盤。キレと制球力で勝負する投球スタイルは成瀬とダブる。今季16勝1敗、防御率1位(1.817)の左腕は3歳年下。「若くて左でいい投手。見習いたい。負けないようにしっかりやりたい」と挑戦状をたたきつけた。
ロッテ育成ドラフト5巡目指名。異例の軟式からの指名に、日立製作所厚木の大谷は「びっくりです。まさか本当に獲ってもらえるとは…。プロはずっと夢でした」と声を弾ませた。樟南時代は甲子園経験はないが11日に入団テストを受験。その内容を評価されて“合格”となった。ロッテは育成枠で最多の5選手を指名。松本スカウティングスーパーバイザーは「埋もれている選手に少しでもチャンスを与えたい」と話した。
プロ野球の育成ドラフトが19日、大学生・社会人ドラフト会議後に西武、ソフトバンク、中日、日本ハムを除いた8球団が参加して行われ、計15選手が指名された。内訳は投手4人、野手11人。
最多はロッテの5選手で、選手派遣の構想を持つ独立リーグの四国アイランドリーグ(IL)から3選手を指名した。今季スタートしたベースボール・チャレンジ(BC)リーグからは、内村賢介内野手が楽天から指名を受けた。
育成選手制度は選手育成を目的として一昨年から始まり、最低年俸は240万円。戦力外通告を受けた自由契約選手や外国人選手の雇用も可能だが、公式戦出場は2軍戦だけ。6月末までは支配下選手枠へ昇格できる。
育成ドラフトでロッテは5人を指名した。松本スカウティングスーパーバイザーは「若くて一芸に秀でた選手を中心に指名した。ロッテの戦力になって欲しい」と指名の意図を説明した。四国アイランドリーグに育成選手を派遣する構想を持つが、現時点で承認は得られていない。本多球団部部長は「そういう形で育てていくという方針は示せたと思う。今後も引き続きお願いしていく」と来季からの派遣実現を目指す構えだ。
プロ野球の育成ドラフトが19日、大学生・社会人ドラフト会議後に西武、ソフトバンク、中日、日本ハムを除いた8球団が参加して行われ、計15選手(投手4人、野手11人)が指名された。
最多はロッテの5選手で、選手派遣の構想を持つ独立リーグの四国アイランドリーグ(IL)から3選手を指名した。今季スタートしたベースボール・チャレンジ(BC)リーグからは、内村賢介内野手が楽天から指名された。
育成選手制度は、最低年俸は240万円。戦力外通告を受けた自由契約選手や外国人選手の雇用も可能だが、公式戦出場は2軍戦だけ。6月末までは支配下選手枠へ昇格できる。
ロッテが、補強ポイントに挙げていた左腕投手獲得に成功した。外れ1巡目でトヨタ自動車・服部泰卓投手(25)を、3球団の競合によるクジの末、交渉権を獲得。バレンタイン監督(57)は「良い左投手を獲得できた。指名できたことにワクワクしている」と笑顔だった。
トヨタ自動車の即戦力左腕、服部泰卓投手(25=駒大、173センチ、65キロ、左左)は外れ1巡目で西武、日本ハム、ロッテの3球団が指名。抽選の結果、ロッテが交渉権を得た。