わたしはかもめ2007年鴎の便り(11月)

便

11月30日

ボビー、大型補強せず

ロッテのボビー・バレンタイン監督(57)が今オフに大型補強しない方針を明らかにした。米国へ帰国した30日、成田空港で来季の展望と日本球界への提言を行った。

ポスト「YFK」については「穴は球団内の選手で補充できる。ファームで成長している選手もいるし、ドラフトで印象に残る選手を獲得できた」と現有戦力で臨む方針を打ち出した。抑えについては日替わり案も示唆。「例えば川崎を抜擢すれば役割を果たしてくれるだろう。だが1人に決める必要があるとも考えていない」と話した。

また日本球界にも苦言を呈した。「日本は経験豊富な選手にそれなりの報酬を与えていない。ビジネス競争でもメジャーレベルにならないといけない」としてMLBに多くの放送権料を払っている実態やパ・リーグ開幕後に日本で開催されるメジャー開幕戦についてMLBに補償金を要求するなどを例に挙げて、何らかの変化が必要と訴えた。

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バレンタイン、日本球界におっカネ〜“口”撃[夕刊フジ]

◇「パはMLBから代償を」

マネーゲームに勝つためには?!今オフも米メジャーの大資金攻勢の猛威に主力選手の大量流出の危機に直面している日本球界。そんな現状に、ロッテ・バレンタイン監督がかみついた。

11月30日の成田空港。ロッテでの日程を終え、帰国の途についたバレンタイン監督が、今オフも多く誕生しそうな日本人メジャーリーガーについて、持論をブチあげた。

バレンタイン監督
「米球界が向こうの選手より(日本人選手を)高く認めて受け入れている。米国の方が経験豊富な選手の価値を理解できているということ。それは日本球界が米国に匹敵したレベルにあることを証明しているんだ。」

指揮官が力説するように広島・黒田、中日・福留にメジャー数球団が超高額オファーでラブコール。また、ロッテでの“教え子”である小林雅がインディアンス、薮田がロイヤルズへ移籍するなど、日本人メジャーリーガーの誕生ラッシュの様相を呈している。

だが、「野球ビジネスの面でもレベルを高く上げる必要がある。選手が残りたいと思う環境をつくらないといけない」。

バレンタイン監督は、その顕著な例が薮田だと言う。薮田はロイヤルズと2年600万ドル(6億6000万円)の大型契約を結んだが「ロイヤルズは、どこをどう比べても、ロッテより劣る。観客動員も少ないし、選手のタレントもロッテの方が上。それでも薮田に対し、ウチの倍以上の提示ができる。MLBが収益を各球団にシェアするシステムがあり、それが獲得資金を生み出している」と力説するのだ。

この現状に日本球界はどうか。「日本のメディアは中継のためにMLBに50億円も払っている。本当ならこのお金は日本球界の資金力を高めるものになるべき。こんなクレージーな状況は改善するべきだ」とバッサリ。

さらに、来季行われるメジャー開幕戦についても「パ・リーグの開幕後に行われる。これはシーズンの妨げになること。パ・リーグはMLBから代償を要求するのが当然だよ」と野球機構側の姿勢にも大苦言だ。

守勢一方の日本球界だが、バレンタイン監督の提言をどう聞くか−。

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薮田ロイヤルズ入団「第2の岡島」期待[ニッカン]

ロイヤルズ薮田安彦投手(34)がヒルマン監督からの絶大な信頼に応える。市内のホテルで入団会見を行い「やるからには、投げる試合は完璧を目指したい。防御率でいえば0.00です」と力強く宣言した。

会見に同席したヒルマン監督も、薮田が「第2の岡島」になれると確信している。「岡島のベストピッチはチェンジアップ。薮田もだ。薮田はサークルチェンジで、岡島はフォークのように抜いて投げる。技術的に若干違うが、球を握る感覚は同じ。大リーグのボールにも苦労しないんじゃないかな」と言った。

その上で「(守護神)ソリアーを休ませる時には、ためらわず薮田を9回に使う」と断言。通常は8回に投入する薮田を、連投などで抑えが使えない場合の“代魔神”にも指名した。

背番号は「27」になった。愛着のある「20」はロ軍では永久欠番。「27」はかつてのエース、ケビン・エイピアーの番号だ。「偉大な投手がつけていたので、あやかりたいと思って決めました」。会見の冒頭では英語で「I want to win.(私は勝ちたい)」と話し「ヒルマン監督が行けというなら、何試合でも行って、チームの勝利に貢献したい」と続けた。ロ軍を強くする決意が表れていた。

契約内容
来季の年俸は250万ドル、09年は300万ドル。10年はロイヤルズが契約延長(オプション)を希望すれば年俸400万ドル。破棄されても違約金として50万ドルを手にできる。また2年間で115試合以上、もしくは09年に60試合以上に登板すれば、オプション行使権は薮田に移る。

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薮田がロ軍入団会見「完璧目指す」[デイリー]

ロッテからFAになり、米大リーグのロイヤルズと2年総額600万ドル(約6億6600万円)で契約を結んだ薮田安彦投手(34)が29日(日本時間30日)、カンザスシティーのホテルで入団会見に臨み「一言で言えば、興奮している。やるからには完璧を目指したい」などと抱負を述べた。背番号は「27」に決まった。

会見には、日本ハム前監督のヒルマン新監督、ムーアGMらが同席した。スーツ姿の薮田は、緊張した面持ちながら英語で自己紹介。昨春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場がきっかけで、米球界挑戦を考えたという右腕は「アイ・ウオント・トゥー・ウイン(私は勝ちたい)」と語った。

ヒルマン監督は「日本時代は対戦するのが嫌な投手だったが、私は薮田のファン。同じチームになれて嬉しい。7、8回に投げる役目を任せたい」と話した。

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完璧目指す薮田「目標は防御率0点」[スポニチ]

ロッテからFAとなり、ロイヤルズと2年契約を結んだ薮田が29日、カンザスシティー市内のホテルで入団会見を行った。「ロイヤルズの一員になれて嬉しい。I WANT TO WIN(私は勝ちたい)」と英語で喜びを表した上で「不安は全くない。やるからには完璧を目指す。目標は防御率0点」と力強く語った。

FAとなった後、ヒルマン新監督から電話で「成功を祈ります。いつでも力になる」と日本語でメッセージをもらったという。「熱意が凄く伝わった。本当に必要としてくれていると感じた」と薮田。会見に同席した指揮官がセットアッパーを託す考えを明かすと「監督が行けというなら何試合でも行きたい」と即答した。背番号は27。家族を残し“単身赴任”での米挑戦に「やれる限りこっちでやる」と完全燃焼を誓った。

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「I want to win」薮田がロイヤルズ入団会見[サンスポ]

日本のロッテからフリーエージェント(FA)になり、ロイヤルズと2年総額600万ドル(約6億6600万円)の契約を結んだ薮田安彦投手(34)が、当地のホテルで入団会見に臨み「やるからには完璧を目指したい」などと抱負を述べた。背番号は「27」に決まった。

会見には、日本ハム前監督のヒルマン新監督、ムーア・ゼネラルマネジャー(GM)が同席。スーツ姿の薮田は、緊張した表情ながら英語で「アイ・ウオント・トゥー・ウイン(私は勝ちたい)」と自己紹介した。

入団を決断したきっかけはヒルマン監督の存在が大きかった。「一言で言えば興奮している。ロイヤルズは1番自分を評価してくれた。ヒルマン監督は日本人のことを分かっているので、不安は全くない」と言い切った。

ア・リーグ中地区のロイヤルズは、今季69勝93敗で4年連続の最下位(5位)。救援陣は抑えのソリアーが安定しており中継ぎ陣もゴブルらが控えるが、層の薄さは否めない。過去4シーズンで平均50試合以上投げている薮田の登板機会は多く巡ってきそうだ。

ヒルマン監督も「7、8回に投げてもらいたい。同じチームになれて嬉しい。今年(レッドソックスの)岡島がチェンジアップで成功したが、薮田もいいチェンジアップを持っている」と期待を込めた。

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ロイヤルズと2年正式契約、薮田ホールド王取る![報知]

ロッテからFAとなり、ロイヤルズと2年契約を結んだ薮田安彦投手(34)が29日、米ミズーリ州カンザスシティーのホテルで会見し、「(目標は)防御率0点。監督が行けと言えば行く」と中継ぎでフル回転することを誓った。

集まった約50人の報道陣の前での第一声は「ロイヤルズの一員になれて、嬉しい。自分は勝ちたい」。やや、たどたどしい英語のスピーチで米メディアに好印象を与えた。ロイヤルズ入団を決めた理由は「評価の高さ。熱意も誠意も感じた。それに、ヒルマン監督から電話をもらったから」だった。

昨年3月、WBCでの米国戦で打者4人から3奪三振、そして今季パ・リーグ最多の34ホールドを挙げ自信をつかんだ。「目標を防御率0点」と投手として究極の数字を挙げたのはホールド王争いへの宣戦布告だ。

米国では、日本と違って同点のケースではホールドがつかないが、今季のトップは31。十分狙える数字だ。過去、日本人で“ホールド王”となったのは、04年にパドレスで34個記録した大塚晶則投手(現レンジャーズ)ただ1人。大塚はパ軍を前年の地区最下位からディビジョンシリーズに導いた。同じように4年連続地区最下位のロイヤルズ浮上のキーマンになる。

ムーアGMも「薮田さんの獲得は、我々にとって今後2年間の重要なポイントだった」と語る。背番号はロッテ時代の20番が永久欠番のため、チーム史上4位の115勝を挙げたかつてのエース、エイピアーが着けていた「27」。過去、マック鈴木しか日本人が在籍していないロイヤルズで、今季のRソックスの松坂、岡島両投手が巻き起こしたブームを起こす。

◇単身赴任で挑む

薮田は単身赴任でメジャーに挑戦する。その上で「やれる限り、こっちでやる」と米国に骨を埋める気持ちを明かした。27日にカンザスシティーに来たばかりだが、米国でも有名なカンザスシティー・ビーフを「2日続けて食べた。大好きだ」と、早くも米国での生活に溶け込んでいるようだった。

ロイヤルズ・ヒルマン監督
「日本時代は対戦するのが嫌な投手だったが、私は薮田のファン。同じチームになれて嬉しい。7、8回に投げる役目を任せたい。」
ホールド
中継ぎ投手の貢献度を示す記録で、1980年代に米国で作られ、米大リーグでは99年から正式に公式記録と導入。日本ではパ・リーグが96年から、セ・リーグも05年に採用となった。点差による規定はあるものの、原則的にリードを守れば記録。ただ、日本では、同点の場合でもそれをキープすれば記録する独自性を出している。

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バレンタイン監督が帰国「素晴らしい1年」[報知]

ロッテのバレンタイン監督が30日、アメリカへ帰国した。「約160万人の観客を動員し、パ・リーグの最後の試合まで戦った。素晴らしい1年だった」と今季を振り返った。

薮田と小林雅が米大リーグに移籍し、来季の救援陣は再編成されるが「球団内の選手で補充できる。9回を1人が投げないといけないということはない」と話した。

一方、2人を引き留められなかったことについては「ロイヤルズのように、ロッテより観客動員数や選手のレベルが劣るチームが、ロッテの倍の金額を提示できるのは放送権料の分配制度があるから。(日本も)何らかの変化が必要」と改革を訴えた。

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薮田「完璧を目指す」…ロイヤルズ入団会見[夕刊フジ]

ロッテからFAとなり米大リーグ、ロイヤルズと2年契約を結んだ薮田安彦投手(34)が29日、カンザスシティーで入団会見に臨み、英語で自己紹介。「I want to win」と力強く語った。背番号は「27」に決まった。

今季限りで日本ハムを退団し、来季から指揮を執るトレイ・ヒルマン新監督が同席した会見。薮田はやや緊張した面持ちながら、真新しいユニホームに袖を通し、笑顔をのぞかせた。昨年のWBC出場が米大リーグ挑戦のきっかけとなったとし、「興奮している。やるからには完璧を目指す」などと語った。

デイトン・ムーアGMは薮田について、「チェンジアップとスライダーを持ち、ボールを低めに集められる」と高く評価。「左打者には力を発揮してくれる」と期待を寄せている。

薮田には通訳がつくが、メジャーでは試合中、監督やコーチが通訳と一緒にマウンドに行くことを許されていない。「その場合は日本で指揮を執ったヒルマン監督の日本語が役にたつだろう」とムーアGM。薮田も「ヒルマン監督は日本人のことを分かっている。不安はない」と話した。

米メディアによると、契約は2年総額600万ドル(6億6000万円)。1年目が250万ドル、2年目は300万ドルで、成績に応じて50万ドルのボーナスがある。3年目は球団が選択権を持つ。

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背番号27、ロイヤルズ薮田が入団会見[ニッカン]

ロッテからFA宣言した薮田安彦投手(34)が29日(日本時間30日)、米カンザスシティー市内のホテルで入団会見に臨んだ。ヒルマン監督同席のもと、背番号27のユニホームに袖を通した薮田は笑顔で質問に答えていた。

2年契約で年俸総額は500万〜600万ドル(約5億5000万円〜6億6000万円)とみられる。新たな日本人メジャーは、同じくロッテからインディアンスに入団した小林雅に次いで2人目。

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自由契約選手93人を公示…高津、黒木、ラミレス、前田ら[サンスポ]

プロ野球コミッショナー事務局は11月30日、今季の支配下選手のうち、各球団が来季の戦力として契約する権利を持つ保留選手名簿と、名簿から外れた自由契約選手93人を公示した。

高津(ヤクルト)、黒木(ロッテ)、米大リーグ入りを目指す前田(巨人)らが自由契約となったほか、残留交渉が不調に終わったグライシンガー、ラミレス(ともにヤクルト)、クルーン(横浜)、カブレラ(西武)らも保留選手名簿から外れた。今季限りで現役を引退した佐々岡(広島)は任意引退選手とならず、自由契約選手として公示された。

◇自由契約選手

[巨人]
前田幸長投手、パウエル投手、三木均投手、酒井順也投手、GG投手、吉川元浩内野手、十川孝富内野手、小関竜也外野手、斉藤宜之外野手、ホリンズ外野手、三浦貴外野手
[中日]
樋口龍美投手、デニー投手、石川賢投手、三沢興一投手、S・ラミレス投手、金本明博内野手、渡辺博幸内野手、鎌田圭司内野手
[阪神]
三東洋投手、相木崇投手、田村領平投手、ダーウィン投手、水落暢明投手、大橋雅法捕手、シーツ内野手、上坂太一郎内野手
[横浜]
クルーン投手、種田仁内野手、ミツル外野手
[広島]
梅原伸亮投手、佐々岡真司投手、田中敬人投手、フェルナンデス投手、仁部智投手、ダグラス投手、カリダ投手、木村一喜捕手、岡上和典内野手
[ヤクルト]
グライシンガー投手、田中充投手、ラミレス・ジュニア投手、宇野雅美投手、山田裕司投手、石堂克利投手、高津臣吾投手、シコースキー投手、鈴木健内野手、丸山泰嗣内野手、ラミレス外野手
[日本ハム]
鎌倉健投手、立石尚行投手、中村渉投手、萩原淳投手、セギノール内野手
[ロッテ]
藤田宗一投手、山崎健投手、龍太郎投手、黒木知宏投手、吉井理人投手、藤井宏海内野手
[ソフトバンク]
倉野信次投手、川口容資投手、大野隆治捕手、ブキャナン内野手、稲嶺誉内野手、斉藤秀光内野手、アダム外野手、伊奈龍哉外野手
[楽天]
河本育之投手、谷中真二投手、徳元敏投手、吉田豊彦投手、富岡久貴投手、藤崎紘範投手、長坂健冶捕手、関川浩一外野手、竜太郎外野手
[西武]
河原純一投手、松川誉弘投手、宮越徹投手、リーファー内野手、カブレラ内野手、石橋尚登内野手、柴田博之外野手、内田和也外野手
[オリックス]
軒作投手、吉田修司投手、カーター投手、松村豊司投手、町豪将投手、勝捕手、水口栄二内野手

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高野連が条件付きで特待生容認の方針[デイリー]

日本高校野球連盟は30日、大阪市内で全国理事会、評議員会を開き、2009年度以降の特待生制度について、「特待生問題有識者会議」が10月に出した答申を受け入れ、条件付きで野球特待生を容認する方針を決めた。

高野連は特待生制度を、野球の能力が特に優秀である生徒に対し、加盟校が入学金、授業料などの負担金を免除する制度と定義。その条件として

(1)
学業が同学年の一般生徒と同じ水準にあり、生活態度が他の生徒の規範となっている
(2)
人数は各学年5名以下が望ましい
(3)
中学校校長の推薦書が必要

などを挙げた。

特待生問題は4月に、専大北上高(岩手)で日本学生野球憲章が禁じる野球を目的にした奨学制度の実施が判明して問題化した。来年度については、経済的支援が必要な部員への特待生制度の容認が決まっている。

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高野連、09年度から条件付認可…特待生制度[報知]

日本高野連は30日、大阪市内の中沢佐伯記念野球会館で定例の全国理事会と評議員会を行い、特待生問題有識者会議の答申を受け入れて、2009年度から一定の条件で特待生制度を認めることを正式に決めた。

人数は各学年5名以下を目標とし、学業が一般生徒と同水準、中学校長の推薦を求めることなどを条件とした。第三者、いわゆるブローカーの介入は処分対象とする。脇村春夫会長(75)は「一定条件が大変重要で、歯止めがかかったのが大きな前進」と語った。

3年間を試行期間とし、実態調査方法を来年5月末までに各地区私学検討部会で検討。調査結果を踏まえ、12年度以降の取り扱いを策定する。将来的な方向性について脇村会長は「大会参加資格におけるルール化があるべき姿」と語った。

日本学生野球憲章の見直しについては、諮問機関設置を日本学生野球協会に要望した。また、社会問題に発展する混乱を招いた責任から脇村会長が進退を諮ったが、全会一致で留任が認められた。

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