わたしはかもめ2007年鴎の便り(12月)

便

12月14日

雅と薮田が練習

インディアンスへFA移籍した小林雅とロイヤルズへ移籍した薮田が14日、古巣ロッテの千葉マリンで自主トレを行った。薮田はメジャー球でキャッチボールを行い、縫い目の高さなどを確認。「まだ変化球を投げていないので分からないが、1日おきくらいに投げて慣らしていく」と話した。一方の小林雅は寝る時もメジャー球を触って手になじませており、「あんまり気にならない」と早くも感覚をつかんでいた。

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シコースキーがロッテに帰ってくる[デイリー]

ロッテは14日、新外国人として前ヤクルトのブライアン・シコースキー投手(33)の獲得を発表した。契約金、年俸を含め7000万円の1年契約で、背番号は49。

シコースキーはロッテに01年から3年間在籍。中継ぎとして活躍し、投球練習時に腕を回すパフォーマンスで人気があった。03年オフのバレンタイン監督就任とともに解雇され巨人へ移籍。メジャー復帰を経て今季途中にヤクルト入りし、29試合の登板で1勝2敗1セーブ、防御率2.29の成績を残した。ロッテは今オフ、小林雅、薮田、藤田の「YFK」がそろって退団し、中継ぎ補強が急務となっていた。

5年ぶりの古巣復帰に、シコースキーは「大好きなロッテに戻ることができ、とても興奮している。千葉のマウンドで腕を振り回す日を楽しみにしています」とコメントした。

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シコースキー「YFK」埋める…ロッテ獲得発表[報知]

ロッテは14日、今季ヤクルトに所属したブライアン・シコースキー投手(33)の獲得を発表した。年俸7000万円の1年契約(金額は推定)で、背番号は49。同投手は01年から03年までロッテに在籍しており、5年ぶりの復帰となる。

ロッテは今オフ、救援3本柱の薮田、藤田、小林雅の「YFK」がそろって移籍。ヤクルトを自由契約となったシコースキー獲得を目指していた。本多球団部長は「YFKの穴を埋められる選手だと思う」と、セットアッパー役として期待している。

今年5月、日本球界に復帰。29試合に登板し、1勝2敗1セーブ、防御率2.29。前回のロッテ在籍時は中継ぎとして02、03年と共に47試合に登板。巨人時代の04年は62試合、05年には70試合と2年連続でチーム最多登板を果たすなど、スタミナには定評がある。

マウンドまでは全力疾走。投球練習では右腕を扇風機のようにグルグル回すなど、パフォーマンスの人気も高い。日米のべ8球団目となる渡り鳥右腕は「優勝するために頑張る。千葉のマウンドで腕を振り回す日を楽しみにしている」と、チーム3年ぶりの日本一奪回を誓った。

ブライアン・シコースキー(Brian Sikorski)
1974年7月27日、米ミシガン州デトロイト生まれ。33歳。ウエスタン・ミシガン大から95年アストロズ入団。レンジャーズを経て、2001年ロッテ入り。04年巨人移籍。06年パドレスでメジャー復帰。日本通算成績は267試合登板、22勝22敗9セーブ、防御率3.40。185センチ、93キロ。右投右打。家族は妻と1男2女。

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シコースキーがヤクルトからロッテへ復帰「戻れて興奮している」[サンスポ]

ロッテは14日、今季ヤクルトに所属したブライアン・シコースキー投手(33)=写真=の獲得を発表した。総額7000万円の1年契約で、背番号は「49」に決まった。

シコースキーはかつてロッテと巨人に在籍、今季の途中からヤクルトに入団した。シコースキーは球団を通じて「大好きなロッテに戻れて興奮している」とコメントした。日本での通算成績は22勝22敗9セーブ。

ブライアン・シコースキー(Brian Sikorski)
1974年7月27日、米ミシガン州生まれ、33歳。ウエスタン・ミシガン大から95年ドラフト4巡目でアストロズ入団。01年ロッテへ移籍。巨人、パドレス、インディアンスを経て、今季はヤクルトでプレーした。今季成績は29試合に登板、1勝2敗1S、防御率2.29。日本では6年間で267試合に登板、22勝22敗9S、防御率3.40。1メートル85、93キロ。右投げ右打ち。既婚。

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腕グルグル、シコースキーがロッテへ[スポニチ]

ロッテは、01年から3年間在籍した前ヤクルトのブライアン・シコースキー投手(33)の入団を発表した。1年契約で契約金、年俸合計で推定7000万円。背番号は前回在籍時と同じ49に決まった。シコースキーは球団を通じ「日本一のファンの前でもう1度、投げられるのは名誉なこと。千葉のマウンドで腕を振り回す日を楽しみにしています」とコメント。YFKの穴を埋める存在として期待され、本多球団部部長は「実績もあるし人気もある」と話した。

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ロッテがシコースキーの入団発表[ニッカン]

ロッテは14日、今年ヤクルトを自由契約になったブライアン・シコースキー投手(33)の入団を発表した。1年契約で、年俸は契約金を含む7000万円(推定)で合意に達した。同投手は01年から3年間ロッテで中継ぎとして活躍。その後、巨人ーパドレスーインディアンスーヤクルトを経て戻ってきた。「チームメートとの再会が今から楽しみ。日本一のファンの前で投げられるのは名誉なこと。千葉のマウンドで腕を振り回す日を楽しみにしています」とコメントした。本多球団部長は「YFKが抜けた穴を埋められる実績と人気のある選手」と期待した。

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シコースキーがロッテ復帰[報知]

ロッテは14日、今季ヤクルトに所属したブライアン・シコースキー投手(33)の獲得を発表した。総額7000万円の1年契約で、背番号は49に決まった。シコースキーは球団を通じて「大好きなロッテに戻れて興奮している」とコメントした。日本での通算成績は22勝22敗9セーブ。(金額は推定)

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薬物疑惑日本にも波及カブ、リグスらも[ニッカン]

メジャーの薬物スキャンダルが、日本球界にも飛び火した。米大リーグは13日(日本時間14日)、薬物使用に関する調査書「ミッチェル・リポート」(元米上院議員ジョージ・ミッチェル氏による調査)を公表。現在、審理中のバリー・ボンズ外野手(43)をはじめ、ロジャー・クレメンス投手(45)ら引退した選手を含め90選手の使用疑惑が明らかになった。その中にアレックス・カブレラ内野手(35=元西武)、阪神ジェフ・ウィリアムス投手(35)、ヤクルト・アダム・リグス内野手(35)ら日本で活躍する選手も含まれており、米国にまん延する「薬物禍」は日本にも衝撃をもたらす大騒動となった。

衝撃的な内容だった。昨年3月以来、大リーグ機構の依頼を受け、調査を進めてきた元上院議員ジョージ・ミッチェル氏による「ミッチェル・リポート」が1年9ヶ月後、発表された。その中には、通算354勝のクレメンスをはじめ、762本塁打のメジャー記録を持つボンズらMVP受賞者8人、球宴出場者33人を含む大物選手の名前も記されていた。

大物メジャーリーガーだけではなかった。さらなる衝撃はカブレラ(元西武)、ウィリアムス(阪神)、リグス(ヤクルト)、アレン(元オリックス)ら今季、日本球界に在籍した選手が含まれていたことだ。リグス、ウィリアムスは日本プロ野球組織(NPB)が実施した過去の抜き打ち検査で、すべて陰性反応を示していただけに驚きも大きい。また横浜が獲得を決めていたL・ビグビー外野手(3Aリッチモンド)も含まれ、横浜サイドも急遽対応に追われるなど、慌ただしい1日となった。

409ページにも及ぶ調査報告書は、カテゴリーごとに3種類に分別。

(1)
ボンズの裁判にも関連する「バルコ」社によるもの
(2)
元メッツのクラブハウス職員で違法薬物の販売・配布などの罪で逮捕・起訴されたラドムスキ氏らの証言によるもの
(3)
インターネットなどて禁止薬物を購入したもの

に分けられ、それぞれ選手名と使用・購入経緯などを列記している。

大リーグは、03年から薬物検査を導入し、04年からは罰則を適用した。その一方で、かつて連邦判事などを務めたミッチェル氏に本格的な調査を依頼。テレビの公共広告などでも薬物撲滅を訴えてきた。調査結果を発表したミッチェル氏は「これまで10年以上にわたって、大リーグでは違法な薬物が使われてきた」と鋭く指摘。セリグ・コミッショナーに対し、名前の挙がった選手に罰則を科さないように伝える一方で、独自の調査機関の設立など、複数の方法で薬物対策を強化するよう勧告した。

今回の調査書には、ボンズ、クレメンス、ペティット、テハダ(アストロズ)ら現役のトップメジャー選手だけでなく、カンセコ(元アスレチックス)ら引退した名選手がズラリと並んだ。これまではマイナー選手を中心に使用が判明した時点で出場停止処分が下されてきたが、あらためて大リーグ全体に薬物禍が蔓延していることが浮き彫りとなった。

今後、ボンズの762本塁打をはじめとする記録の正当性、殿堂入り資格などを疑問視する声が挙がることは避けられない。過去数年、観客動員増を続ける大リーグが、新たな窮地に立たされた。

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NPBは罰則や再検査など行わず[ニッカン]

NPB(日本プロ野球組織)のコミッショナー事務局広報部は14日、「我々はすでにドーピング検査を本格的に導入しており、アンチ・ドーピングの規則違反があった場合には、規程に沿って厳正に対処しております。今回の報道で日本チームに在籍した選手の名前が挙がっているようですが、名前が挙がった選手の中には過去に検査を受けている選手が複数います。その検査結果については、違反はありませんでした」と見解を出した。また根来コミッショナー代行は「リストがどんな根拠でやっているか分からないが、うちとしては(ドーピング検査で)十分に監視が行き届いていると思う。心配していない」と語った。現状で、NPBが対象選手の処分や検査を行うことはない方針だ。

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再び球界激震、薬物汚染はNPBにも[スポニチ]

大リーグの薬物使用実態を調査した「ミッチェル・リポート」が米東部時間13日(日本時間14日)に発表された。報告された89選手の中には前西武のアレックス・カブレラ内野手(35)、阪神のジェフ・ウィリアムス投手(35)、ヤクルトのアダム・リグス内野手(35)ら日本球界に関係ある10選手の名前もあった。02年に55本のシーズン最多タイを記録したカブレラは、来季に向けてオリックスと入団交渉中。今後の契約に影響を及ぼすことは必至となった。

メジャーの“薬物汚染”が日本球界に飛び火した。過去の在籍選手も含めて、日本球界にかかわる10人の名前が薬物使用調査で挙がった。

NPB(日本プロ野球機構)がドーピング検査を本格導入したのは今年から。それまでは米国内で薬物使用が噂されても、来日は“フリーパス”だったのか。日本球界の外国人選手には以前から薬物使用の噂が絶えなかった。中でもカブレラはその筆頭といえる存在。西武関係者は「来日時は筋肉のかたまりだったが、2年ほど前から体が柔らかくなった。今年は体も小さくなった。昔は筋肉のつき過ぎでできなかったダッシュができるようになった」と証言する。

今回の報告書で同選手の薬物使用が指摘されたのは来日前年の00年9月中旬、当時所属していたダイヤモンドバックスのクラブハウス従業員が、カブレラ宛の小包の中にステロイドの錠剤を見つけたという。翌01年に西武入団すると、02年にはシーズン最多記録に並ぶ55本塁打を放った。以降も驚異的なペースで本塁打を量産。飛距離も群を抜いていたが、日本でも薬物検査が暫定的に導入された06年からペースが落ち、今季は27本。あるパ・リーグ球団の主力選手は「球が飛ばなくなったし、細くなったというのは確か。やっぱり(使用していたな)というのがある」とした。メジャーではボンズの通算本塁打記録について有効性が問われ、数字に「※」(アスタリスク=注釈)をつけるべきとの声が強まってきている。今回の薬物使用が表面化したことで、カブレラの本塁打記録そのものにも疑問符が付くことにもなる。

現在、同選手と入団交渉中のオリックス・中村球団本部長は「2000年のことで、今どうこう言うことではない。撤退はせず、粘り強く交渉する」としながらも、契約の条件として「厳重な検査を受けてもらう。シーズン中に(薬物使用が)分かったら契約解除などを契約書に盛り込むつもり」と厳しい姿勢を示した。カブレラについてはこれまで、無作為に行ってきたNPBのドーピング検査の対象選手にならなかった。しかし、関係者は「オリックス入団が決まれば、キャンプにでも行って真っ先に検査する」と話した。裏金問題に揺れた07年の年の瀬。メジャーを発端とした薬物騒動で日本球界が再び激震に見舞われた。

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薬物疑惑が日本球界にも波及…使用者リストに虎・ウィリアムスら[サンスポ]

米大リーグの薬物使用実態を調査した「ミッチェル・リポート」が日本時間14日発表され、阪神のジェフ・ウィリアムス投手(35)、前西武のアレックス・カブレラ内野手(35)、ヤクルトのアダム・リグス内野手(35)ら日本でプレー経験のある選手名も含まれた。各球団は対応に追われたが阪神、ヤクルトともに来季も契約続行の方向だ。

米大リーグが発表した薬物使用者リストに、ウィリアムスが含まれていた。同リポートによるとウィリアムスはドジャース時代から薬物に手を伸ばしていた。

メッツで用具係を務めていた元球団職員で、栄養補助食品会社「BALCO」との仲介役となっていたカーク・ラドムスキー氏から筋肉増強の働きがあるステロイド「アナバー」と「ディアナボル」を購入。同氏は阪神に移籍したウィリアムスが04年12月10日にも購入したと証言し、報告書には支払いに使用した約1820ドル(約20万4000円)の小切手のコピーも添付されていた。

事態を知った球団は、石原チーフトレーナー補佐ら球団関係者を西宮市内のクラブハウスに呼んで事情聴取。渡米中だった三宅徹渉外担当がウィリアムスに連絡を入れるなど情報収集に走った。

午後に会見した南信男球団社長(52)は「本人は『私はクリーンだ。いくら調べてもらっても構わない』と話していた」と潔白を主張するウィリアムスの声明を発表した。

同社長によると、ウィリアムスは来日後、2度ドーピング検査を受検。06年5月31日に豪州代表として甲子園で、同年7月15日にNPBの検査を京セラドームで受け、いずれも陰性と判定されていた。しかし、薬物の購入事実については「弁護士からは話すなといわれているので」と球団の事情聴取にも、ノーコメントを貫いた。

南社長は「05年の使用までは確認できていない。本人へのヒアリングは続けますが。問題ないという判断で進めます」と本人の証言を信じて近く2年契約の2年目となる来季契約を結ぶ方針を明らかにした。

阪神・岡田監督
「ゲームでも実際に投げているし、本人を信じるしかないよ。検査で結果も出ている訳やから。」

◇西武、カブレラ在籍時の薬物使用を否定

カブレラが今季まで所属していた西武の前田康介球団本部長(62)は「大変驚いている。在籍した7年間に薬物を使用したことはなかった」と在籍時の使用を否定した。また、退団と薬物使用が無関係であることを強調した上で「NPB(日本プロ野球組織)の方針に従って指導してきた。今後球団としてカブレラを再調査する必要もない」と静観する構えをみせた。

◇オリックス、カブレラ獲得方針に変更なし

オリックスが獲得を目指しているカブレラが名前を連ねていたことに、中村球団本部長は14日、獲得方針が変わらない考えを示した。中村本部長はカブレラの代理人と連絡を取ったことを明かし「どうして今ごろこんな話が出てくるか分からないと言っていた。粘り強く交渉を続けていく」。現在交渉は停滞しているが、契約を結ぶ際は「シーズン中にドーピングが判明したときの(処分など)条件を盛り込んでいく」という。

◇ヤクルトのリグスも薬物使用疑惑

ヤクルトのリグスも薬物使用疑惑を指摘された。この日東京・新橋の球団事務所で会見を開いた鈴木正球団社長(66)は「今日は代理人と連絡を取れていないので、まずは事実関係を確認したい。明日(15日)にも連絡を取って改めてご報告したい」と説明した。関係者によるとリグスは昨年NPBの抜き打ちのドーピング検査を2度受けたが陽性反応は出なかったというが、同報告書はリグスがヤクルト入団後の05年11月にも禁止薬物購入の可能性を指摘しているだけに、球団は真相を徹底究明する方針だ。

◇日本球界初の陽性反応は鷹・ガトームソン

日本プロ野球で初めて薬物検査の陽性反応が出たのはソフトバンク・ガトームソン。今季の7月13日のロッテ戦(千葉マリン)終了後に検査を受け、薬物使用の痕跡を消す作用があるとされる禁止薬物フィナステリドが検出された。本人には20日間の出場停止処分、球団には750万円の制裁金が科された。ガトームソンは服用している飲む育毛剤に含まれていると説明した。

◇G在籍投手の名前も

「ミッチェル・リポート」によると、2005年に巨人に在籍したジョン・バートン・ミアディッチ投手の名前もあがった。これを受けて、巨人・清武球団代表は「原文にきちんとあたって、NPBと協議した上で調査しないといけない」と話すにとどまった。

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NPB根来コミッショナー代行は日本での薬物使用を全面否定[サンスポ]

日本プロ野球組織(NPB)の根来泰周コミッショナー代行は14日、「うちの組織としては十分に監視が行き届いている」と話し、禁止薬物使用の可能性を全面的に否定した。今回の報告書ではウィリアムス(阪神)や前西武のカブレラ内野手ら約1割は、日本の球団に在籍経験があったが「(発表リストの中で)NPBに関係する選手について、全員とは言わないが2/3くらいは検査を受けており、陽性反応は出ていない。問題はなかった。心配していない」と話した。

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日本も薬物汚染!ウィリアムス、カブレラ、リグス…MLB報告書[報知]

米大リーグの薬物使用実態を調査した「ミッチェル・リポート」が現地時間の13日に発表され、大物選手を含む88人もの薬物使用が報告された。選手の名前が公に示されたのは初めてで、米球界に薬物汚染が広がっている実態が明らかになった。この中に阪神のジェフ・ウィリアムス投手(35)、西武に所属していたアレックス・カブレラ内野手(35)、横浜が来季、獲得を表明していたラリー・ビグビー外野手(30)らの名前もあり、日本球界の今後の対応が注目される。

衝撃は日本球界にも波及した。公表された米大リーグの薬物使用の実態をまとめた「ミッチェル・リポート」に、日本で今季、プレーした助っ人の名前も記されていた。メジャーを揺るがす薬物汚染の疑惑が海を越えて飛び火してきた。

激震に見舞われたのは阪神だ。ウィリアムスはリストに名前が挙げられただけでなく、阪神2年目の04年12月に薬物を購入していた事実が判明した。リポートによると、まずドジャース時代にメッツの元球団職員からステロイドを購入。日本球界に移籍後も購入していた、と証言されている。その時の支払いに使われた約1820ドル(約20万2000円)の小切手コピーまで添付されている。もちろんウィリアムス直筆のサイン入り。薬物の購入事実を裏づける証拠といっていいだろう。

現在、米国滞在中の左腕は、球団を通じて薬物の使用疑惑を否定。しかし、ミッチェル氏から要求された面談を拒否したという。阪神とは06年オフに2年契約を結んでおり、2年目の来季も残留が確実視されている中、疑惑の火の粉が降りかかった形となった。

日本プロ野球組織(NPB)によるこれまでの検査では、ウィリアムスは“シロ”だった。NPBでは今年からドーピング検査を本格実施。禁止薬物や検査方法は五輪などの国際大会と同じ基準を採用。市販の風邪薬にも禁止薬物が含まれている場合があるため、春季キャンプで講習会を開くなどして徹底を図った。実際の抜き打ち検査でウィリアムスは陰性反応を示していた。

今年8月にガトームソン(ソフトバンク)が禁止薬物を含んだ発毛剤の服用で陽性反応を示し、NPBは本人に出場停止20日間、球団に750万円の制裁金を科す厳正な処分を下している。実施してきたドーピング検査には自信を見せており、この日、改めて「名前が挙がった選手の中には、過去に検査を受けている選手が複数含まれている。その検査結果に違反はなかった」と発表。根来泰周コミッショナー代行も「ウチの組織としては十分に監視が行き届いている。心配していない」と話した。

ウィリアムス以外にもカブレラ、ヤクルトのアダム・リグス内野手(35)や横浜の新戦力として期待されるビグビーなどがリストに挙がっている。すぐに処分につながらないとしても、イメージの悪化は免れない。この薬物問題が波紋を広げるのは間違いない。

◇NPBのドーピング検査

昨年を啓発期間にあて、独自の方法とルールを作り、今季から本格的に実施。禁止薬物や検査方法は国際大会と同基準で、検査日は非公開。公式戦開催中は、無作為で選ばれた2選手が、試合後に球場などで尿検査を受ける。キャンプ中などは、検査対象者を呼び出して行う。春季キャンプでは講習会を開催し、選手には資料用としてドーピング手帳を配布する。違反者には

(1)
けん責
(2)
10試合以下の公式戦出場停止
(3)
1年以下の出場停止
(4)
無期限の出場停止

となる。球団関係者が関与した場合は1000万円の制裁金を科す。

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根来コミッショナー代行、日本での薬物使用否定[報知]

米大リーグの薬物使用実態を調査した「ミッチェル・リポート」で日本球界に在籍経験のある外国人選手が公表されたことを受け、日本プロ野球組織(NPB)の根来泰周コミッショナー代行は14日、「うちの組織としては十分に監視が行き届いている」と話し、禁止薬物使用の可能性を全面的に否定した。

今回の報告書には約90人がリストアップされた。そのうち、ジェフ・ウィリアムス投手(阪神)や前西武のアレックス・カブレラ内野手ら約1割は、日本の球団に在籍経験があった。また、横浜が来季の新外国人として獲得を発表したばかりのラリー・ビグビー外野手も含まれていた。

チームの主力として活躍するアダム・リグス内野手(ヤクルト)とウィリアムスに関しては、NPBが実施した過去の抜き打ち検査で、全て陰性反応を示した。阪神の南信男球団社長は「彼を信じている」と話した。

また、西武で通算273本塁打し、今季限りで退団したカブレラについて、西武の前田康介球団本部長は在籍中の薬物使用の可能性を問われ「ないと思っている。今後、さかのぼって調査はしない」と困惑の表情を浮かべた。

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